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中国が急激に弱体化へ。トランプの圧力に屈した習近平と金正恩がぶち当たる変革の潮流=江守哲

金正恩氏が初めて公言「“完全な非核化”が北朝鮮の国家方針である」

最終的には、北朝鮮内の核兵器・実験場の機能の完全停止と検証が実施され、その見返りとしての制裁解除および平和体制の構築が、国連と米国主導で推し進められることになります。

金委員長が元旦の演説で「完全な非核化」が北朝鮮の国家方針であると初めて公言しました。

もう後戻りはできないわけです。そもそも、昨年のシンガポールでの米朝首脳会談に臨んだ時点で、完全に取り込まれているわけですから、もう逃げられないのです。

それだけ、世界とりわけ米国の脅威に屈したわけです。

中国に助けを求める北朝鮮

さて、年が明けて、金委員長は中国の習近平国家主席のもとに駆け込んでいます。

中国では、国の招請がない場合には、国賓でも中国を訪問することができません。表面上は、中国が金委員長を招待した形になっていますが、実際には金委員長が懇願したことは確実です。

しかし、いまだに中国を利用しようとしているように見せかける演出は、古すぎますね。

さて、今回の両者の会談では、「重要な合意」がなされたと発表されました。両国は朝鮮半島問題で政治的な解決プロセスを進めることや、地域と世界の平和・安定・繁栄・発展に積極的に貢献することで合意しました。

習主席は、朝鮮半島の平和と非核化に向けた北朝鮮の取り組みを評価し、金委員長は非核化に関する姿勢を維持し、朝鮮半島問題の対話通じた解決図ると約束したもようです。

また、金委員長は2回目の米朝首脳会議で、国際社会が歓迎する結果が得られるよう努めると約束しました。

習主席は、中国は米朝首脳会談の開催と対話を通じた問題解決を支持すると表明しました。そのうえで、米朝双方が歩み寄れることを期待するとしました。

本音でいえば、中国も今大変な状況ですから、金委員長にかかわっている暇などないわけです。

それでも、米国とのさまざまな交渉を上手く進めるために、金委員長が使えるのであれば、会っておこうということなのでしょう。

中国が急激に弱体化している

それにしても、中国の急速な弱体化には驚きさえあります。

中国の習近平国家主席は、新年を迎えるに当たってテレビ演説し、自らの努力により困難の克服を目指す「自力更生」というキーワードを2回使い、米国との貿易摩擦に徹底抗戦していく構えを重ねて示しました。

米国との対立長期化に備え、国民に団結を呼び掛けた格好です。しかし、これは全く意味がないといえます。

習主席は、19年に建国70年を迎える「新中国」の歩みを振り返り、「自力更生」によって経済発展を達成したとしました。

さらに、「中国を取り巻く環境が厳しくなっても、自力更生を堅持し、前人未到の偉大な事業を進める」と強調しました。

また、「国際情勢がいかに変わろうとも、中国が国家主権を守る決意は変わらない」とし、南シナ海など領土をめぐる問題で譲歩しない姿勢を改めて訴えました。

しかし、あまりこれらの点を強調しすぎると、再び米国から叩かれます。日本も決して良い顔をしないでしょう。

Next: 習近平主席の国際的立場は著しく低下、中国は歴史的な変革へ向かう…

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