己を知ることができた(自分の性格を知ることができた)
株式投資を実践することで、毎日、自分の欲と恐怖に振り回されることにより、今まで知らなかった自分の弱い性格ともろに出会うことになりました。
まだ余裕資金がほとんどないうちに株式投資を始めて、1か月のサラリー以上の金額をよく知らない東証第二部の株につぎ込んだり、1年間の総所得に近い大きな金額を1銘柄につぎ込んだりする大胆すぎる自分にも出会いました。
また自信を持って投資したのに、値下がりにおびえて直ぐに売ってしまう、臆病な自分にも出会いました。
また欲をかきすぎないで、ほどほどで売っておけば年率40%も儲かったのに、もっと稼ぎたいと強欲をかいたために、その後に値下がりして、儲けるどころか損をしてしまうような情けない体験もしました。
けっこう我慢強い忍耐力のある自分にも出会うことができて、自分のよい面を知ることもできました。
株式投資をするまではまったく知らなかった自分を知ることができ、さらに株式投資で利益を継続的に上げていける投資家になれるように、自分を訓練することもできました。
例えば株式投資で他人の意見を鵜呑みにして投資して失敗し損をしたとき、最初はその銘柄を教えてくれた相手のせいにして恨んだりしていましたが、実は株式投資で失敗して損をしたのは、全て自分の責任だと自分で認められるようになりました。
私も投資判断を間違えたときなど、その判断に影響を与えたものに責任を転嫁して、自分の責任を自覚していない場合もありました。しかし失敗するたびに、自分の責任を何かに転嫁していたのでは、失敗の原因を突き止めて、次回に生かすことはできません。
そのように反省してからは、店頭で注文したとき、その注文を間違えて出されて、失敗してしまった場合も、再度注文の内容を確認してもらわなかった自分の責任だと考えるようになりました。
そのように自分の行動の結果を起こったことを自分の責任だと考えるようになってから、重要な事項では再チェックなどを行うようにしています。
しかしネット証券では、大事な場面で、誤発注して痛手を受けることも時々あります。焦りで注文内容を確認しないときに起こります。
ただ誤発注した時は、結果オーライということはしないで、利益が出ていても、損が出ていても一旦は清算して(=買ったものは売り、売ったものは買い戻す)、その後もう一度買うか、売るかしています。
このようにリスク管理が段々身についてくるようになりました。
(筆者注:情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)
『億の近道』(2019年1月8日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による