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ファーウェイはもう終わり。中国と本気で怒った米国との対立が世界にもたらす7つの厄災=鈴木傾城

ファーウェイは存続できるかどうかの瀬戸際

ファーウェイの創始者である任正非(レン・ツェンフェイ)は5月18日に「大きな影響ではないが、それほどよい成長にもならない」と言った。

しかし、この発言から2日後にはグーグルからも見放されているわけで、「よい成長にもならない」どころではなくなっている。ファーウェイは存続できるかどうかの瀬戸際にまで追い込まれたと見ていい。

今後、中国がどのような手を打ってアメリカに対抗するのかは分からない。

しかし、アメリカが妥協しない以上、中国もまた否応なしに対抗せざるを得ない状況になるわけで、米中の溝はより深まり、「新冷戦」が世界を変えていくことになる。

こうした「新冷戦」の中で世界はどのように変わっていくのか?

米中対立が世界にもたらす7つの厄災

米中対立が深刻化し、「新冷戦」が世界を巻き込むとしたら何が起きるのか。以下の7点が世界を揺るがすことになる。

<その1:米中対立で世界は二分される>

今後、「米中対立」の新冷戦が激しくなっていくと、アメリカも中国もそれぞれ世界の国々に「アメリカを取るか、中国を取るか」という二者択一を突きつけるようになる。様々な思惑でアメリカ側につかない国も大勢あるので、米中対立で世界は二分されることになっていくのは不思議なことではない。

<その2:テクノロジーも分離していく>

テクノロジーに関してもアメリカのテクノロジーと中国のテクノロジーとに二分されて商圏を分けることになる。中国は安売り攻勢が得意な国であり、安さを好む国や国民は必ずある。そのため、中国が一方的に不利というわけではない。また歴史的に反米の国は中国と組むことを考える。

<その3:株価が低迷する。特に中国の株価>

このような「アメリカを取るか、中国を取るか」という二者択一は、アメリカにとっても中国にとっても「売れないブロックが出現する」ということになるので、企業の売上が落ちて株価の低迷も起きる。特に中国の場合、アメリカの半導体やOSからもアクセスが遮断された場合は長期的な影響は大きいので株価のダメージもまた中国の方が大きくなる

Next: 二分割される世界。最終的に滅ぶのはどっち?

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