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9月は過去最高ペースに…いま世界で社債の発行が急増するワケと、その仕組みとは?=柴山政行

低金利を背景に、9月は一日あたり世界で112億ドルという過去最高のペースで社債が発行されています。この社債は、会計上どのように仕分けられるでしょう。(『時事問題で楽しくマスター!使える会計知識』柴山政行)

世界の中央銀行が再び金融緩和に動き、社債の発行が急増?

金利への低下圧力が強まっていることが大きく影響

2019年9月19日の日経朝刊1面で、低金利を背景に、9月は過去最高のペースで社債が発行されていると報じられていました。
※参考:社債発行、世界で急拡大 低金利背景に9月最高ペース‐日本経済新聞(2019年9月19日公開)

日経1面に掲載されるということは、その日のニュースの中で、日本経済全体に影響があると判断されてのことです。

9月の社債発行額は、世界で一日あたり112億ドル(1兆2,100億円程度)だそうです。

世界的な傾向として、各地域の中央銀行が再び金融緩和に動いて金利への低下圧力が強まっていることが大きく影響しています。

社債とは、民間企業が資金調達のために発行する債券です。

銀行からの融資(借り入れ)に比べて、中長期の資金を調達しやすいため、設備投資などにあてる目的で活用されます。

社債の主要な買い手は保険会社や銀行や資産運用会社などです。

社債を発行するときにもろもろの条件を定め、そのときに決められた利息を投資家に支払い、期日(満期)が来たら元本を返済します。社債における元本の返済を「償還」といいます。

社債は、発行時の条件として2年以上の償還期間を設けるのが普通なので、貸借対照表(バランスシート)の固定負債の部に表示するのが原則です。

ただし、償還まで一年を切ったものについては、流動負債の区分に表示されます。

(仕訳例)
1.A社は、2019年10月1日に、償還期間5年、約定利率2%、年一回の利払い日9月30日の普通社債を発行し、普通預金口座に200億円の入金を受けた。

(借方)現金預金200億円 (貸方)社債200億円

2.2020年9月30日に第一回の利払いがあり、200億円×2%=4億円の利息を預金から支払った。

(借方)社債利息4億円 (貸方)現金預金4億円

******貸借対照表
------------------
********|(流動負債)
********|買掛金×××
********|*:
********|(固定負債)
********|社債*200億円
********|*:

このように、社債が発行されると、決算日が償還まで1年以内の状況になるまでは、固定負債の部に「社債」として表示されることになるのです。

金利が下がると、資金調達コストが節約できるため、社債による資金調達がやりやすくなるのですね。

今回は、社債の発行と利払いに関する基本的な知識のおさらいでした。

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image by : designer491 / Shutterstock.com

時事問題で楽しくマスター!使える会計知識』(2019年9月19日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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