札幌変更に関しては段取りが良すぎ
段取りが良すぎですね…。
カタールのドーハでの世界陸上大会があまりに過酷だったからということで、来年の東京五輪持久走競技2種目を別会場に移すと発表。しかも札幌市という、ピンポイントの都市名まで決められているのです。
ドーハでは、国際陸上競技連盟からすでに札幌の映像を流していました。
これはすでに、今のタイミングではなく、もっと前から、マラソンと競歩の会場を東京から札幌に移すことは協議されていたのではないでしょうか。
だったら、東京マラソンコースの遮熱性舗装工事をする前に、あるいは、MGC選考マラソン前に発表してくれればよかったのに…という意見も出てきますよね。
あくまでも札幌への変更をいつ決めたかによるもので、憶測でものを言ってはいけませんが、いくら札幌国際マラソンを経験しているからと言っても段取りが良すぎです。
どう考えても、ドーハの大会前から札幌への変更は考えられていたのではないでしょうか。
なぜ札幌に決まったのか
札幌を選んだ理由は、以下の4つだそうです。
・東京と比べて気温が5〜6度低い
・国際マラソンを開催している
・五輪開催経験がある
・30年冬季五輪招致を目指している
すでにバッハ案として札幌ドーム発着案も、森会長には示されているそうです。
組織委員会は8日に突如、10日に予定していた五輪チケット2次抽選販売の記者発表を無期延期にしました。現場の職員は延期理由すら聞かされていなかったとのことです。
実は、昨年にも北海道での開催案が関係者から提案されていたとのことです。
「我々の計算にはなかったが(IOCの間では)前から出ていた」。森会長の言葉です。
すでに電通も準備しているようで、あまりにも動きが早いというか、いろんなことが「段取り良すぎ」ですよね。
陸上の花形は「トラック&フィールド」
トラック&フィールド……陸上競技の中でトラック競技とフィールド競技を合わせたもののことで、マラソンや駅伝などのロードレースは含めないようです。
世界陸上連盟は、どうも競技場内の種目を重視して、ロードレースは軽視しているのではないかと、スポーツジャーナリスト生島淳氏は語ります。
でも、日本はマラソンが大好きなのです。
そもそもマラソンはアフリカ勢が強く、欧米はなかなかトップには出てこれず、ある意味2時間30分も、じっと観戦する風習が欧米にはないと生島氏は指摘しています。
生島氏曰く、シドニー五輪で高橋尚子選手が金メダルを取った翌日の新聞記事は「marathon-crazy Japane」と書いてあったと、日本人がこんなにマラソンが好きなことをIOCは知らないと指摘しています。
つまり、世界陸連はトラック&フィールド重視で、ロードレースは軽視しているのではないのだろうか…。