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なぜ韓国は反日を続けるのか? 経済悪化に耐えきれず、ついに国民から「反日批判」噴出=勝又壽良

韓国歴史定義に2通りも

韓国が、大統領という国家元首まで「日本報復」にうつつを抜かしていたのには理由がある。韓国には独特の「歴史観」があることだ。

韓国の歴史教科書では、歴史について次のような2つの定義がされているという。

1. 客観的事実としての歴史
2. 歴史家がこれを土台にして主観的に再構成した歴史

韓国の反日教育は、「1. 客観的事実としての歴史」ではなく、「2. 歴史家が主観的に再構成した歴史」に基づいた、政治的色彩を持つ歴史観である。

この「主観的に再構成した歴史」では、日韓併合時代の日本が、朝鮮近代化に果たした役割をすべて捨象し、悪い点だけが浮き彫りにされている。この点について、私は著しく不公平であり史実に反すると主張してきた。

古い儒教に毒されてきた朝鮮を、世界の近代化の波に接触させたのは日本である。その意味では、清国・中国も同じだ。中国も朝鮮も、近代化用語はすべて日本語である。この現実を知れば、長い専制時代の惰眠を貪っていた清国と朝鮮李朝の目を覚まさせたのが日本だ。韓国では、この日本を目の敵にしている。不埒千万と言うほかない。

韓国国民も反日に疑問を持ち始めた

韓国は、極端な反日政権である文政権の登場で、左派の振り子が左へ振り切ってしまった感が強い。

この結果、何が起こったかと言えば、左派=反日=歴史改ざんへの疑問である。

現在、韓国では「日韓併合時代が朝鮮の近代化の起点」という主張が出版され、1ヶ月という短期間に10万部を超えた。年内に、文藝春秋社から翻訳が出るという。

もう1点、ソウル市内の公立高校で生徒たちが、教師の「反日教育」に公然と反対する声明を発表する事態も起こっている。

「反日不買運動」が、日本を冷静に観察しようという動きを生み出している。マルクスは、身近に「正反合」という弁証法を残した。文政権の強烈な日本叩きが現在、「反」を生み出し始めたのだ。

Next: 日韓関係は変わるか?韓国での「客観的な事実としての歴史観」復活に期待

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