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天才投資家バフェットが警鐘。なぜ日本人は収入が途絶えた老後から投資をするのか?=俣野成敏

【バフェット氏は「自分の身近にあるもの」に投資する】

次は、バフェット氏が「投資をする際、どこに着目すべきか?」ということを語った一文です。

《名言ピックアップ その2》

鉄道は素晴らしい事業です。米国で永久に存在するからです。テレビの製造などは日本に移りましたが、鉄道はどこにも行ったりはしません

出典:『カリスマ投資家の教え』(著:川上穣/刊:日経ビジネス人文庫)

通常、多くの投資家は「将来性のある分野に投資をして、資産を一気に増やしたい」と考え、自分がよく知らない分野に投資をしようとします

一方、バフェット氏は、そうしたベンチャー投資とは一線を画しています。

氏が率いる投資会社、バークシャー・ハサウェイは2010年、米鉄道大手のバーリントン・ノーザン・サンタフェを約265億ドルで買収しました。

名言を引用した書籍『カリスマ投資家の教え』によると、当時、買収金額が莫大であったことや、鉄道が規制の対象であったことなどから、この買収に難色を示す声が大きかった、と言います。

それはちょうど、2008年に発生したリーマン・ショックによって、金融危機が世界に波及していた時期と重なります。アメリカはこの危機から脱するために、大規模な金融緩和を行っている最中でした。

しかしバフェット氏には、経済が回復すれば、物資の輸送に鉄道が必要になる、という確信がありました。社会全体が将来への不安に囚われていた時に、氏はすでにその先を見ていたのです。

<投資に必ずしもワクワク感は必要ない>

鉄道というのは、社会のインフラです。インフラは、社会に不可欠なものである反面、利益を出しにくい、という一面があります。

たとえば日本でも2010年、航空大手のJALが経営破綻したように、インフラ事業は高コスト体質になりやすい反面、ユーザーは常に安さを求めてきます。

一般に、成長を続けている国でなければ、採算割れしやすいのがインフラ事業ですが、アメリカには潜在能力がありました。

そもそも、投資とは未来に対して行われる以上、「自分がよく理解している分野」や、「毎日の日常と密接に関係している商品」などを投資対象としたほうが、予測をしやすいのは確かでしょう。

今回の名言は、「必ずしも投資にワクワク感は必要ない」という、氏からのメッセージなのではないかと考えます。

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バフェット氏が投資先として選んだのは、将来も存在しているかどうかわからないベンチャー企業ではなく、まさに自分の身近にあるものでした。

Next: 投資にワクワク感は不要? 一にも二にも、 “実需”が投資のキーワード

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