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増益よりも減益企業の株を買ったほうが勝てる?業績が株価に織り込まれる背景とは=山本潤

決算発表で一番大切な項目は、「今期の企業収益」の数値

決算発表時は、「今期の企業収益はどうなるか」という見通しを企業が出してくれます。これを「今期の会社予想の数字」といいます。または、企業による「ガイダンス」といいます。ガイダンス=ガイドするということですね。

この場合は、企業が投資家を導く、ガイドする、何をガイドするかといえば、「今期はうちらの業績はこんな感じになりそうですよ」、企業がわたしたち投資家を導いてくれるわけです。そして、その大切なガイダンスを発表する場が決算発表であり、
その発表は、短信の表紙のリリースでなされる
のです。

前回でご紹介した短信の表紙がどれほど重要か、理解していただけましたでしょうか。

短信の場所では、最下段に表示されています。表紙で最も重要な項目です。

→ガイダンス=会社予想ベースの業績見通し @短信表紙最下段に記載

たとえ、悪い決算が出ても、予想とさほど違わなければ、株価が下がる要因にはなりません。逆に、今期の企業からのガイダンスが強い数字であれば、それは市場にはポジティブサプライズである場合もあるのです。

その場合、増益予想を好感して株価は上昇することになります。

市場が見ている常識的な予想決算数字のことを「コンセンサス」といいます。

多くの企業にとって、会社の予想数値である会社計画、会社側のガイダンスに基づいて市場のコンセンサスが形成されるケースがほとんどです。

会社側の数字が適正なものかどうかを吟味して、独自に外部の人間がその会社の業績を予想する場合があります。そういう人々を証券アナリストといいます。

ソニーのような大きな企業であれば十数人の証券アナリストが数字を予想しています。それらのアナリストたちの平均値をコンセンサスと呼ぶ場合もあります。

しかし、多くの企業は、アナリストの予想数値がないケースも多く、会社予想ぐらいしか公表されていない場合も多々あります。つまり、コンセンサスという市場が想定している業績よりも悪かったりよかったりすると、それはサプライズとなるのです。そして、サプライズが出ることを見越して株を売買できるなら、それが最も効率よく株で儲けるコツといえましょう。

株式投資とは、「ポジティブサプライズを事前に予測して、ネガティブサプライズを避ける」ことだと換言できるといっても過言ではありません。

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