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株価を動かすのはサプライズ…決算発表で見るべき、最も重要なポイントとは?=山本潤

短信表紙と売買タイミング

短信表紙から売買タイミングの評価に用いる情報は以下の通りです。

(1)前期経常利益の額
(2)前期の経常利益の増益率(前期比の利益成長率、利益の伸び率)
(3)今期(本決算)の経常利益の会社予想

増益率とは、利益の伸び率のことをいいます。利益には3つの種類があり、それぞれ営業利益、経常利益、純利益があります。株価にとっては営業利益が大切な指標ですが、残念ながら会社側は、営業利益の予想を短信では公表しません。経常利益の予想は発表されます。そこで、経常利益の伸び、つまり経常増益率に注目することにしました。

ここでみなさんに独自に算出していただかなくてはならない数値があります。短信では、今期の経常利益の増益率は自分で算出する必要があるのです。さっそく、経常増益率を算出してみましょう。

今期の会社計画の経常増益率=
[今期(本決算)の経常利益の会社予想÷前期の経常利益-1]×100(%)
となります。

たとえば、前期100億円の経常利益。今期の会社予想が120億円であれば、
今期の会社計画の経常増益率=
[今期(本決算)の経常利益の会社予想120億円÷前期の経常利益100億円-1]×100(%)=増益率20%
となります。

増収と増益

株価動向を説明するのは最大の要因は、増収率ではなく増益率です。増収は売上げの伸びです。増収率は売上げの成長率のことです。たしかに、増収率も重要な要素のひとつですが、どちらかといえば、増益率の方が株価動向にとっては、インパクトがあるのです。

企業の仕事は稼ぐことにあります。稼いでこそ、株主への還元もあるのです。ですから、増収率は参考程度にとどめて、増益率を基準に投資のタイミングを計ることが肝心です。

純利益ベースの増益率も大切な要素ですが、一時的な特別損益の影響を受けやすいのが難点です。その点、経常利益ベースの増益率は、企業の経常的な経済活動を反映しているため、株価への説明力が高いのです。

Next: 利益の変化に、株価はどのような影響を受けるのか?

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