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天才投資家バフェットも失敗する。名言「予測が難ければ、忘れて進め」の真意とは?=俣野成敏

プロに真っ向勝負を仕掛けてはいけない

書籍『カリスマ投資家の教え』の中に、同書の著者・川上穣(かわかみじょう)氏が、バフェット氏唯一の公認自伝『スノーボール ウォーレン・バフェット伝(改訂新版)』(アリス・シュローダー著、2014年、日本経済新聞出版社)の作者に出会った時のエピソードが書かれています。

川上氏が、バフェット氏について尋ねたところ、作者のシュローダー氏は、時にこわばったような表情で、このように答えたと言います。

バフェット氏は、朝から晩まで投資のことだけを考え、計り知れない情熱と集中力でもって、市場に対峙している。多くの投資家は、彼のこの凄みがわかっていないのだ」と。

投資に参加する人は、こういう人と同じ土俵で戦っているのだということを、知っておかなくてはなりません。

投資の場合、「お金を投じる」という行為は、プロもアマも同じです。基本的な操作も難しくはないため、誰でもできるという錯覚を覚えます。

しかし実際は、ここでも投じられる時間と経験知がモノを言います。ですからアマは、プロと同じ方法を踏襲するだけでは勝てません

バフェット氏は、名言を通じて、このことを株主に伝えようとしたのです。

兼業投資家にできることは2つだけ

では、投資のプロではない、いわば兼業投資家である私たちは、どうしたらいいのでしょうか?

それに対するバフェット氏の答えが、「自分の限界を悟り、そこそこの結果を得るためのたしかな道を進むべき」ことと、「短期的な儲け話があったら、即座に『NO』と答える」ことの2つです。

元来、プロの投資家と兼業投資家では、取れるリスクの大きさが違います。そんな私たちでも“そこそこ”の結果を得ることだったら可能だ、というわけです。

「素人はインデックス投資信託だけでいい」

バフェット氏は、これまで度々、株主への手紙の中で、「普通の人はS&P500米株価指数に連動するインデックス投資信託でいい」と発言してきました。

それが正しいことを証明するために、氏は2008年から2017年まで、10年という長い期間をかけて、「ヘッジファンドのアクティブファンドとインデックス投信のどちらの成績が上回るか?」という実験を行いました。

結果は、インデックス投信の圧勝。ヘッジファンドは、高い手数料を上回るパフォーマンスを上げることができませんでした。
※参考:バフェット氏の最新助言 冷静でいれば暴落は好機 – 日本経済新聞(2018年3月12日配信)

結局のところ、プロを自認する人たちでさえ、市場の動きを予測するのは難しいのです。

Next: 「予測が難しければ、忘れて次へ進め」が意味するものとは?

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