英国の王位継承順位6位であるヘンリー王子とメーガン妃夫妻が「シニアロイヤル」といわれる上級王族の地位から退くという声明を出したことを時事通信、読売新聞ほか報道各紙が報じました。
読売新聞によると、夫婦は「進歩的な新たな役割を得て、変わるという選択をした」と述べ、ヘンリー王子の祖母であるエリザベス女王の支援を続けながら、王室から財政的に自立する考えを明らかにしています。
ヘンリー王子夫妻「引退」表明 英王室 https://t.co/TWHXP89T9g
— 時事ドットコム(時事通信ニュース) (@jijicom) January 8, 2020
ヘンリー王子夫妻、英王室「中心」メンバー引退声明…経済的に独立https://t.co/kqqXBxwkOs#国際
— 読売新聞オンライン (@Yomiuri_Online) January 9, 2020
時事通信は、夫婦はメディアからの過度な注目に悩み、過去数カ月にわたる内部の議論と熟考の末に「引退」する決意を固めたと伝えています。しかし、主要王族の「引退」は英国でも異例の事態であり、複雑な問題が絡むため、機能させるまでには時間がかかる模様。
メーガン妃の出身地である北米での活動にも時間を割きたいとしつつも、夫妻の今後のことは未定のまま。経済的に自立するための仕事や北米での居住地、王位継承順位への影響については不透明なようです。
The Asahi Shimbun GLOBE+によると、英王室は税金ではなく、土地や不動産などの独自の収入源を持ち、地代などを財源に活動しているようですが、この報道を受けて、ネット上ではヘンリー王子がどこまでの権利を放棄するのかといった点に関心が集まっています。
また前例を踏襲しないヘンリー王子夫妻の生き様に対し「いまの時代に合った自由な生き方だ」「もっと王族・皇室のあり方も柔軟でいいのでは?」という好意的な意見とともに、「警備など、今後のことを考えているのか」「散々贅沢をしておきながら、自分勝手なのではないか」「王室のメリットだけ享受して義務を果たしていないのではないか」といった否定的な声もあがっています。
2020年代に突入し、ますます多様化していく人びとの価値観の中で、ヘンリー王子夫妻の今後の活動に注目が集まりそうです。
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