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トヨタ「首位転落」で激震の自動車業界、伸びる会社・倒れる会社の分かれ目は?=栫井駿介

トヨタ

トヨタ自動車<7203> 日足(SBI証券提供)

トヨタ自動車<7203> 日足(SBI証券提供)

トヨタ自動車といえば世界最大級の自動車会社で、1年間世界全体で1,000万台を売り上げるという超巨大な自動車会社となっています。

トヨタ生産方式というのはあまりにも有名で、「カイゼン」という現場におけるコスト削減努力や技術の改善といったことに取り組んで、日本を代表する製造業として名を馳せています。またプリウスに代表されるような高いハイブリッド技術を持っていて、自動車業界を技術でリードする会社と言えます。

これは見事に日本の製造業、つまり安く良いものをたくさん作る技術、それから研究開発などの高い技術も持ち合わせた万能の会社だと言えます。実際にトヨタの車に乗っている方も多いと思いますし、何よりトヨタの安心感というものは大きいです。

ホンダ

本田技研工業<7267> 日足(SBI証券提供)

本田技研工業<7267> 日足(SBI証券提供)

規模に関しては売上高でトヨタのおよそ半分という形になっています。

かつては独自技術を多く持っていました。オートマチック技術が開発されたときに、特許を買うのにコストが高すぎるからといって、「ホンダマチック」と言われる独自の技術を開発して安く車を販売したということから、技術集団と見られていました。

しかし最近は特に目立った技術というのは普通の車ではあまり見かけなくなって、埋もれがちになっているというところがあります。

一方で、ホンダの強みが二輪事業(バイク)です。主戦場は東南アジアですが、バイクに関して世界トップシェアを誇る会社です。

したがって、バイクは一番ですけれども、車に関しては二番煎じというところがあります。しかし、東南アジアで培ったバイクの開発力には絶対的な強みがあります。

スバル

SUBARU<7270> 日足(SBI証券提供)

SUBARU<7270> 日足(SBI証券提供)

スバルは走りにこだわる会社です。とにかく車好きのための会社と言ってもいいかもしれません。

車好きではない人にとってあまり馴染みがないかもしれませんが、スバルの車は人気で、特に最近のSUVの人気というのが世界中で沸騰していまして、日本でもシェアが高まっています。アメリカや中国でも、SUVが一番売れるという状況になっています。

もともとSUVをこだわって作っていたスバルに対して、人気が高まってアメリカでは「スバリスト」というスバルの車に熱狂する人たちも生まれています。このように独自路線を走っていながら今はブームで高い収益性、あるいは成長性を誇っていました。

最近では自動車のリコールも発生したりしてちょっと冴えない所もありますが、このような独自路線というのを貫いていくんだろうなというところではあります。

スズキ

スズキ<7269> 日足(SBI証券提供)

スズキ<7269> 日足(SBI証券提供)

これはもう皆さんご存知の通り軽自動車や小型車に特化している会社です。何より安いです。

最近、売上台数のトップに立つのはほとんど軽なので、軽自動車がどんどんシェアを高めるに従って、このスズキの力というのも強くなっています。

またその小型車を安く作る技術というのを持って、インドに進出した結果、今やインドのシェアは4割を誇るという結果になっています。これはものすごいことです。

インドというと10億人以上の人口を抱えているので、そこで4割のシェアを持っているということはとんでもないことで、さらに言えば、ここから経済成長が続くに従って人々が車を買うということなると、さらなる成長性も期待できるということになります。

もちろん、まだ経済力はそんなに豊かではないので、安く車を作らなければなりません。さらに頑丈というのがもちろん一番好まれるので、その力をスズキは持っているといえます。

だからこそ、トヨタが今は5%弱を出資していますが、かつてから仲が良いということもありまして、常にラブコールを受けている段階ということです。

価格競争力なら負けない、小型車を作る技術ではどこにも負けない会社ということができます。

さて、ここからは結構きびしい会社ということになります。

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