鰻の産地偽装で破綻した“うな源”社長がさらなる窮地に
もうひとつ今週気になった飲食業界のニュースがあります。
昨年、中国産の鰻を国産と産地偽装したことが発覚し、経営破綻した奈良県の「うな源」と森本猛央元社長(47)が、法人税法違反の疑いで大阪国税局に告発されました。
森本氏は、レジの現金売上を集計する際に、一部を抜き取るなどをして、売上を少なく見せかけ、2020年9月までの3年間で1億8900万円の売上を隠していました。脱税とされる金額は4,500万円にのぼるそうです。
なかなか荒っぽいよね。破産する前、同社は奈良県の大和高田に本店を構え、あべのハルカスや近鉄百貨店などに、4店舗の弁当店を構えておりました。また、うなぎ加工品に関しては、大和高田市のふるさと納税返礼品にも選定されておりました。
でも、弁当でどんぐらい売れてたかはわかりませんが、仮に1店舗で年商6,000万円を売ってたとしても5店舗で3億円。その規模で年間6,000万円の現金売上を抜くとか、かなりやんちゃよね。
脱税したお金は高級クラブなどの飲食費に充てられていたと報じられております。まぁ事実はどうかわかりませんが、ちょっと酷い印象操作ですよね。
産地偽装・脱税・高級クラブの遊興費と、駄目な飲食店経営者の満塁ホームランな訳ですが、一番のポイントは、大阪国税局が法人税の追徴で勘弁してくれるかどうかです。
法人税の追徴であれば、会社は破産してるので納税原資はどこにもありません。しかし、森本社長が高級クラブで利用して計上した経費を罷免された場合、社長個人の所得と認定されます。そうすると所得税・住民税の追徴課税となる訳ですが、自己破産してても税金に免責はおりません。
まぁいくらか蓄えはあるでしょうから、そんぐらいの納税はできると思いますが、悪いことをすると必ずツケはやって来るもんですね。
※本記事は有料メルマガ『<ロードサイドのハイエナ> 井戸実のブラックメルマガ』2023年5月3日号を一部抜粋したものです。興味を持たれた方は、ぜひこの機会にご購読ください。
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『<ロードサイドのハイエナ> 井戸実のブラックメルマガ』(2023年5月3日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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2010年度外食企業売上高伸長率で日本一となった株式会社エムグラントフードサービスの創業者オーナーです。2011年9月で会社設立から丸5年を迎えます。たった5年で総店舗数260店舗以上。売上高で165億円の社を作った軌跡の一部をメルマガにてお伝えします!