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あなたは勝ち組?負け組? 首都圏鉄道「沿線格差」の実態を解説した良書!=姫野秀喜

【13】がんばれ!京成線

京成本線は上野から成田空港までを結ぶ69.3kmの、首都圏私鉄のなかでは比較的長めの路線

京成上野から国府台に行く間に、台東区、荒川区、足立区、葛飾区、江戸川区の5つ、いわゆる東京の下町を走る

朝のラッシュ時は133%と平和な通勤が可能だ

沿線地価の平均は1平米あたり約23万円

千葉側の主要都市での乗り換えはどうかというと、新津田沼駅はJR津田沼駅から5~6分は歩かなければならない。京成船橋と船橋も駅舎を出て数分歩く(中略)なかなかつらい距離だ

この微妙な距離にある両駅、新津田沼は1日の乗車客数が約3万6000人であるのに対して、JR津田沼駅は10万人を超える。圧倒的な人数差があるが、その差もここ10年以上、ほぼ同程度で推移している

【14】八王子までつながる京王線

ハイソな小田急線とサブカルな中央線にはさまれた京王電鉄京王線は、両社に比べていまいち存在感がないかもしれない

地味でありながらも、決して生活の質は悪くない京王線。7割方は東京23区外を走り、落ち着いた雰囲気を醸し出す

新宿駅から地下線を走り、笹塚からは地上を走る。ここから23区と多摩との境目にある千歳烏山までは、住宅街が続く。途中、明大前には明治大学和泉キャンパスが、桜上水には日本大学文理学部があり、教育施設も充実している

特急停車駅である明大前の路線価は坪単価216.7万円。これは、高級住宅街で知られる世田谷区の奥沢とそれほど変わりはない。

23区と多摩の境目にある千歳烏山の路線価は、坪単価163.9万円。小田急線の千歳船橋の路線価と同程度だ

京王線の駅で新宿駅に次ぐ乗降人数を誇るのが調布(約11万5000人:2014年度)

調布市はいまだに人口流入が続いている。現在の人口は22万7785人(2016年5月1日現在)。市の人口推計では、ゆるやかに増加を続けている

→この辺の情報は非常に重要だと思います。

高幡不動あたりまで行くと、坪単価113.4万円と路線価がぐっと下がる。

北野で高尾山口へ向かう京王高尾線と分かれ、列車は京王八王子へと向かう。

(京王八王子は)

近年発展しており、かつてのような“東京のはずれ”ではなく、郊外の拠点都市としての力をつけ、駅周辺には支店や営業所などが多くある

【15】横浜方面の人の足~京急本線

京急本線は

品川から川崎、横浜を抜け、三浦半島の海沿いを走る路線

首都圏の私鉄のなかで小田急線に次ぐ運賃収入を稼ぐ路線

1日1kmあたりの乗客数も27万人と、これも私鉄上位

その割に朝ラッシュ時は戸部→横浜間で146%と、首都圏にしては比較的快適に通勤できる路線

にもかかわらず

特筆すべきが遅延の少なさ

京急本線を使っている人は、遅刻は許されない

路線全線の地価の平均は38万円/平米と高め

品川、泉岳寺の順に土地が高い。

今後、京急沿線での最大のイベントは、2027年に予定されているJR東海のリニア中央新幹線の開業だ

リニアの始発駅は品川駅周が予定されており、その際、私鉄においては京急の泉岳寺が乗換駅となることが予想されている

最大のポテンシャルを持った私鉄沿線は、京急本線・空港線といっても過言ではない。家賃が高くなる前に、住むなら今ではないだろうか

Next: 買い時の相鉄本線、混雑日本一の東西線、高級街から団地街まで都営三田線

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