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あなたは勝ち組?負け組? 首都圏鉄道「沿線格差」の実態を解説した良書!=姫野秀喜

【10】クールジャパンの礎を築いた、西武池袋線

池袋を起点に埼玉の所沢まで走る西武池袋線は、新宿線と並ぶ西武鉄道の路線

残念ながら新宿線の方が常に“住みたい街ランキング”で上を行き、池袋線は下位に沈む傾向にある

沿線に人気があるとはお世辞にもいえず、利用者も大した数字ではないという、なんとも微妙な路線

と、この本の中ではひどい言われようなので、個人的に擁護すると

西武池袋線の池袋から一駅の椎名町には、漫画の神様で知られる手塚治虫先生が暮らした「トキワ荘」がありました。

この「トキワ荘」には、赤塚不二夫先生や、藤子不二雄先生など日本の漫画界の誰もが知るビッグネームが暮らしていました。

また、東久留米駅は高橋留美子先生が描いた、めぞん一刻の舞台となっており漫画の中に出てくる駅舎のデザインは、(当時の)東久留米駅そのものでした。

ということで、西武池袋線がなかったら、漫画黎明期のビッグネームがトキワ荘に集うこともなかったかもしれません。

現代、クールジャパンと称され内外から高い評価をされる日本の漫画やアニメの礎を築いたということからも、西武池袋線は偉大な路線なのです。

この部分は完全に個人的見解です。

【11】ハイブランドな小田急線

小田急線は新宿という巨大ターミナルに加え、一大観光地・箱根とともに成長してきた

小田急はロマンスカーを運航していることから、大手私鉄の路線の中で最も売上高の高い路線(年間1113億円:2012年度)

町田駅や新百合ヶ丘駅の拠点性が高く、賃料水準も周辺駅より高い

喜多見駅から東京23区内に入るが、次の成城学園前駅で賃料相場が一気に上昇する

経堂駅や千歳船橋駅、成城学園前駅などが世田谷区内を走行しているが、高所得者層が多く居住するエリアでもある

TBSや博報堂など赤坂に本社を構える企業の重役は、この辺に住んでいることが多いという

最近特に人気を集めているのが経堂駅である

ここ数年で開発ラッシュが進み、マンションの分譲が相次いでいる。新宿駅までは急行で12分、各駅停車で18分と程よく離れた場所にあり、最終電車の終着というのもポイントが高い

一方、成城学園前駅は都内でも有数の高級住宅地として確固たるブランドを有している

成城自治会が良好な住環境を維持するために定めた「成城憲章」には、「派手な看板は設置しない」「機械式駐車場の設置を制限する」「敷地が道路に面した場所には、なるべく高い塀を設けない」など、さまざまな取り決めが定められている

【12】西武と並ぶ池袋の双璧~東武東上線

東武東上線は豊島区から板橋区を抜け、そのまま埼玉県へと走っていく

埼玉県に入ると和光市や朝霞市、新座市、志木市などを走るが、このあたりは東京のベッドタウンとしての趣が強く、川越市駅までがおおむね通勤圏

朝のラッシュ時は137%(北池袋~池袋)にとどまり、首都圏の路線としては比較的平和

ツメが甘いブランド化戦略

のときわ台

内務省主導で開発が進められたときわ台は、現在でも高級感漂う雰囲気と景観を残す街並みとなっている


結局、東上線の宅地開発は残念ながら駅前のごく一部の区画にとどまった

誤解を恐れずにいわせてもらう

と東上線は

これからの路線なのだ

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