1ドル=120円を超える円安も日経平均の2万円も「ない」
現在、為替はまだ1ドル=113円付近にあります(※編注:本稿執筆時点)。やや円高とは言え、日本の輸出企業が「青くなる」水準ではありませんから、日経平均も19,000円付近で耐えています。
しかし、さらに円高が進み、トランプの思惑通り、1ドル=105円付近までくれば、日経平均も18,000円付近までの下落は避けられないでしょう。いったん相場が大きく売りに傾けば、政府の買い支えも効かなくなります。
僕は、状況に何か大きな変化がない限り、今年の為替相場で1ドル=120円以上の円安は「ない」と予想しています。また、前々号で述べた通り、日経平均の2万円も「ない」でしょう。
吹き止まぬ「アメリカファースト」という嵐
トランプ大統領就任直後、僕は本メルマガに、「これからはアメリカが株高になっても、日本株は上がらない可能性がある」と書きました。
今日(6日)の相場が、まさにそのパターン。アメリカが186ドル高だったのに、日本株はわずか58円高にとどまりました。
僕はまた、「安倍政権を壊すのは、民進党ではなくトランプかもしれない」とも書きました。
10日の日米首脳会談の結果しだいでは、この日を起点に「安倍政権の崩壊」が始まる可能性があります。今後、安倍政権が揺らげば、これまた「リスクオフ(円高・株安)」要因となります。
春の訪れが待ち遠しい今日この頃ですが、トランプ大統領の「アメリカファースト」という嵐が吹き止まぬ今、相場の世界では、まだまだ「厳しい冬」が続きそうです。
『長谷川雅一のハッピーライフマガジン』2017/2/6号より一部抜粋
※記事タイトル・太字はMONEY VOICE編集部による
無料メルマガ好評配信中
長谷川雅一のハッピーライフマガジン
[無料 ほぼ平日刊]
リアルタイム投資情報サービス「LiveSignal24(ライブシグナルにじゅうよん)」の発行者、長谷川雅一がお届けするメルマガです。投資(株/FX)、マネー、政治、経済、趣味、衣、食、住、遊、ライフスタイルなど、あなたがハッピーライフを築くヒントをお届けします。