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なぜ貯金ができない? バフェットの「貧乏時代」に隠された貯蓄のコツ(後編)=俣野成敏

【普通の生活をしていては、絶対にお金は貯まらない】

次にご紹介するのは、日本の著名な投資家・本多静六(ほんだせいろく)氏です。本多氏は明治から昭和初期の激動期に活躍した林学博士でした。父を早くに亡くし、極貧の中で苦学をして東大に入りますが、入りたての頃は、試験に落第して自殺未遂をしたこともあったそうです。一転して必死に勉強するとメキメキ成績が上がり、ついには東大教授になりました。

本多氏は「月給とは自分の勤務に対して払われるものであり、働けなくなれば1文も支給されなくなる」ことに危機意識を感じます。そこで25歳の時から本多式「四分の一天引き貯金法」を実践。積み立てたお金を投資して、40歳の頃には投資による利息が月給を超えるようになります。ついには巨万の富を得ますが、定年と同時に全財産を寄付。悠々自適の人生を送りました。

本多氏の「四分の一天引き貯金法」というのは、毎月、給料が入ってきた時点で、まずは有無を言わさずそこから四分の一の金額を抜き取って貯金し、残りの四分の三の金額で生活する、というものです。要はただの定期積立にすぎません。一家は、特に積立を始めた当初は生活が苦しかったらしく、給料日前になると子供に「今夜のおかずもまた胡麻塩なの?」と涙声で言われるのが苦痛だった、と書籍に記しています。

苦しい苦しいで普通の生活を続けて、それでもいくらか残ったら…と望みをかけていては、余裕の出てこようはずはない。貧乏脱出にそんな手ぬるいことではとうてい駄目である。…もちろん、大いなる決心と勇気が必要である。(中略)

今の苦しさは、苦しいのを逃れるための苦しさだから、しばらく我慢してくれと家内のものを説いたのである。

出典:本多静六『私の財産告白』

本多氏は当時のお金で毎月14円50銭の天引きを行い、これが後に数百円(現在の価値で数千万円)という資産を生むことになりました。

私たちにもできる、億万長者ふたりの共通点

ご紹介した2人の著名な投資家には、いくつかの共通点が見られます。

  • サラリーマン給与が巨額資産の始まりだったこと
  • 早くから貯金を始めていること
  • 貯金を投資に充て、それで資産を築いたこと
  • 一生を通じて学び続けていること
  • お金のない辛さを実際に経験していること
  • 目的が明確でブレないことetc

これらのほとんどは、私たちにもできることです。

確かに、彼らと同等になるのは至難の技でしょう。けれど「豊かな人生を送るだけの資産を築きたい」ということであれば、今からでもできます。

お金に振り回されない人生を歩むために、たった今からお金と人生をコントロールすることは、十分に可能なのです。

Next: 目的がないと成功しない。貯蓄への第一歩を踏み出すためには?

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