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なぜ貯金ができない? バフェットの「貧乏時代」に隠された貯蓄のコツ(後編)=俣野成敏

2. このままでいけば、どのような未来が待っているのか?

人は、目的のない状態で何かを始めても続けられません。多くの人は「貯金する」「お金持ちになる」ことが目的だと思っていますが、それは真の目的ではありません。その願望の裏にこそ、隠された本当の目的があります。

【マイルールがない人はお金を貯められないのか?】

今、生活に困っていない状態で「生活に困っている様子を想像してください」とか「定年を迎えて体が動かなくなっている自分を考えてみてください」と言っても、難しいのは当然です。

一方で、私たちが老後を迎える頃には年金の支給開始時期が大幅に遅らされ、国は財源分のために増税し続けるしかない現実も見えています。ですから、いかに「今はまだ具現化していない恐怖を身近に感じて行動に移せるか?」が大事なのです。

世間によくある「これさえやれば、あなたもお金を貯められる」というのは、通常はマネープラン(予算組み)のことを言っています。収入に対して使い道を決め、それをマイルールに組み込みます。その一例が、先ほどご紹介した本多式「四分の一天引き貯金法」です。貯めるのが上手い人は、自分の目的にかなったマイルールをつくり、それを習慣化できている、ということです。

ですから本来は、お金を貯めるのに上手いも下手もありません。結局は「それを本当にやりたいのかどうか?」というだけの話です。自分にとって優先順位が高ければやるし、低ければやらないだけ。そう、人は自分で選んでいるのです。

ここまでお読みになった方の中には、こう思った人もいるでしょう。「絶対にマイルールがないとお金は残せないのか?」と。実際、マイルールなしでもお金が貯まる方法は2つあります。1つは「稼ぎが莫大で使いきれない場合」と、もう1つは「物理的に使う時間がない場合」です。これなら確かに、面倒なお金の管理は必要ないかもしれません。けれどその状態が永遠に続くわけではないでしょう。

これには落とし穴があって、世の中に出回っている多くのマネープランが、退職後は支出が減る計算になっています。しかし、老後の余った時間を埋めるにはお金がかかります。仕事を辞めてしまうと、たいていの人は暇に任せて散財を始めます。さらに医療費や子供の自立費用など、年を取ってからのほうがお金がかかるのが一般的です。

もし、あなたが「お金を手元にたくさん残したい」と思ったら、基本的には「稼ぐ」か「運用する」しかありません。いずれにせよ「今、現実に向き合うか?」それとも「将来に先送りするのか?」のどちらかを選択する必要があります。

もちろん「苦労を先送りして、今を楽しむ」のも立派な選択肢です。「それが正しいかどうか」という話ではなく、ものごとは必ずトレードオフの関係になっている、ということを、どうかご理解いただきたいと思います。

Next: 貯蓄を成功させる具体策~家計を見直す5ステップ

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