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なぜバフェットもハーバード大も、毛嫌いしていたハイテク株に集中投資するのか?=東条雅彦

ハーバード大学やバフェットがアップルに夢中になる理由

ハーバード大学にしろ、バフェットにしろ、アップルに大きく賭けています。

2018年2月1日に発表したアップルの第一四半期決算にて、売上高は過去最高の883億ドル(約9兆7000億円)、純利益は200億6500万ドル(約2兆2000億円)、1株あたりの利益は3.89ドル(約430円)で、いずれもアナリストの予想を上回りました。

そして、今回の決算では、全体の売上高に占めるiPhoneの割合が初めて70%に達しました。

iPhoneは今やアップルの主力商品になっていて、おそらく、この傾向が今後も続くとハーバードマネジメントの運用者やウォーレン・バフェットは判断していると思われます。

その根幹的な理由はやはり2007年にジョブズ氏が述べていたように、iPhoneが「全部を変えてしまう新しい商品」だからでしょう。

全部を変えてしまう新しい商品とは何か?

ここ10年で社会は大きく変わったと思います。おそらくこのことは多くの人達が認識しているはずです。

下記の写真をご覧ください。

出典:Cult of Mac

出典:Cult of Mac

掲載元のCult of Macでは「Appleがわずか7年で世界を変えた」として、上記の画像を紹介しています。

この2つの写真はまったく同じ場所で撮られたものです。場所はバチカン市国のサン・ピエトロ大聖堂で世界遺産にも登録されています。

上の2005年に撮られた写真はヨハネ・パウロ二世の葬儀の時のものです。下の2013年に撮られた写真はフランチェスコ一世が新ローマ法王に決定し、サンピエトロ大聖堂のバルコニーに現れた時のものです。

状況が異なっているので、同一の尺度で比較はできないものの、この7年での変化の大きさには驚かされます。

2013年の時点では、ほぼ全員がスマートフォンを手にして、写真を撮っています。カメラを手にしている人は見当たりません。

スマートフォンが社会インフラになっていることは明らかです。最終的にはほとんどのビジネス、日常生活の大半がスマートフォンに乗っかるようになるでしょう。

Next: ジョブズの驚くべき先見の明。スマートフォンの本質はアプリにある

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