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フェイスブック、ツイッター株急落は、米国経済凋落の危険なサインなのか?=江守哲

対「中国」政策で一致? アメリカと欧州が同盟を組む

米国家経済会議(NEC)のクドロー委員長は、前日の米欧首脳会談を踏まえ、「世界の貿易体制を破壊してきた中国に対抗して、米・EUは同盟を組むことになる」としています。

EUのユンケル欧州委員長がトランプ大統領に対して、「中国による不公正な貿易慣行の是正に向けて共同歩調を取るべきだ」と提案しました。

クドロー氏は、「EUが米国産大豆、牛肉、液化天然ガス(LNG)の輸入を直ちに拡大する」と強調しています。

大豆は米国が輸出に注力する重要農作物だが、一連の貿易摩擦では、中国が米制裁関税への報復として追加関税を発動しました。その結果、農家には収入減への不満がくすぶり、米政権は農家に対する最大120億ドルの支援を24日に表明しています。

まさに「パッチワーク」「マッチポンプ」政策です。このような政策が長く続くのはむしろ難しいでしょう。

投資家は過度に反応すると命取りに

このように考えれば、いまの不安定に対して過度に反応することはきわめて危険といえます。市場ではいろいろな材料を理由に、不透明感を指摘しながら、将来の株価下落を予想します。

昨年のように空売りで失敗した向きは少ないようですが、それでも乗り遅れた向きが自らの失敗を悔やみながらも、成功した投資家を羨む形で割高感を指摘します。

しかし、そのような「感情」が入り込むと、市場取引は上手くいきません。それは、昨年の市場で経験済みでしょう。

昨年はトランプ政権のやり方を批判するヘッジファンドが株価下落を想定し、空売りを仕掛けました。しかし、これは見事に失敗しました。まさに、投資判断に感情を持ち込んだことが失敗の原因でした。これはもっともやってはいけないことです。

冷静かつデータをもって分析することが肝要です。そうすれば、今回のようにハイテク株の上昇をしっかりと取ることができます

根拠のない弱気スタンスでは、大きな果実を食べ損ねる

繰り返すように、根拠のない弱気スタンスを真に受けると、これからもっとも美味しい部分を捨てることになります。

業績も堅調ですので、ここから上昇に勢いがつきます。関税問題についても、米国と欧州の間で徐々に話し合いが進むことで、懸念は緩和されていくでしょう。

シナリオ通りの動きになりつつあります。結論が見えているので、想像や予想ではなく、出てくる結果をあらかじめ知ったうえで投資できれば、これほど確実なものはありませんね。

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