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サンバイオショックとは何だったのか?大損失を被った2名の事例と得られる教訓=俣野成敏

今回は「サンバイオショックとは何だったのか?」特集をお送りします。東証マザーズにて、時価総額でトップに位置していた製薬会社・サンバイオの株価が急落したのが、2019年1月末のこと。その後、株価は低空飛行を続けていましたが、ここへきて再びストップ高を記録しました。

一体なぜ、これだけの短期間で、株価が激しく上下するような事態になるのでしょうか?本特集では、この話題をフックにして、投資家に待ち受ける落とし穴について解説します。(俣野成敏の『トップ1%の人だけが知っている「お金の真実」』実践編

※本記事は有料メルマガ『俣野成敏の『トップ1%の人だけが知っている「お金の真実」』実践編』2019年4月21日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月すべて無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:俣野成敏(またのなるとし)
30歳の時に遭遇したリストラと同時に公募された社内ベンチャー制度で一念発起。年商14億円の企業に育てる。33歳でグループ約130社の現役最年少の役員に抜擢され、さらに40歳で本社召還、史上最年少の上級顧問に就任。『プロフェッショナルサラリーマン』及び『一流の人はなぜそこまで、◯◯にこだわるのか?』のシリーズが、それぞれ12万部を超えるベストセラーとなる。近著では、日本経済新聞出版社からシリーズ2作品目となる『トップ1%の人だけが知っている「仮想通貨の真実」』を上梓、著者累計は42万部を突破。2012年に独立、フランチャイズ2業態5店舗のビジネスオーナーや投資活動の傍ら、『日本IFP協会公認マネースクール(IMS)』を共催。ビジネス誌の掲載実績多数。『まぐまぐ大賞(MONEY VOICE賞)』1位に2年連続で選出される。一般社団法人日本IFP協会金融教育研究室顧問。

ホワイト案件に潜む危険性。限られた資金をどこに投じるべきか?

1. サンバイオショックとは何だったのか?

サンバイオは下がったとはいえ、現在も東証マザーズの時価総額ランキングで、メルカリに次いで2位につけています(2019年4月18日現在)。

まずは「サンバイオショックとはどのようなものだったのか?」から見ていくことにしたいと思います。

【“夢の薬”が挫折した時】

2019年1月30日、それまで東証マザーズで時価総額トップだった新薬開発会社のベンチャー企業・サンバイオ株式会社がストップ安となりました。当日のマザーズは、同社の株安に引っ張られる形で、前日比8%の全面安となり、新聞にも大きく報道される事態に。

事の発端は、2018年11月に遡ります。それは、サンバイオ社が「臨床試験を行っていたSB623という薬が、慢性期外傷性脳損傷に効果があると認められた」と発表したことから始まりました。

同社によれば、この薬が脳の神経細胞に働きかけることで、損傷した脳機能を回復できると言います。これまで根本的な治療法のなかった脳梗塞、脳内出血などにも治療の道を開くものとして、“実現すれば夢の薬”と言われていました。

それまで同社の株価は、概ね3,000円台で推移していましたが、11月の治験結果の発表を受けて、株価は上昇。当時、時価総額1位だったメルカリと首位を交代した後も伸び続け、一時は1万2,000円を超える勢いとなりました。

ところが、同じ薬で臨んだ慢性期脳梗塞の第2相臨床試験では、主要評価項目を達成できませんでした。

同社はこの薬1つで、先に良好な結果の得られた慢性期外傷性脳損傷以外に、慢性期脳梗塞、慢性期脳出血と、計3つの治験を行う予定となっています。

今回、2つ目の治験で芳しい結果が得られなかったことが原因となって、株価が急降下し始めたわけです。

サンバイオ <4592> 日足(SBI証券提供)

サンバイオ <4592> 日足(SBI証券提供)

結局、同社の株価はわずか数日にして5分の1に下落。これが「サンバイオショック」と呼ばれる出来事の概略です。

Next: サンバイオ社の復活なるか? ホワイト案件に潜む危険性

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