沖縄の声を束ねる玉城デニー知事の考えは?
米国追随、従属姿勢との批判もありますが、安倍総理のそもそもの政治信条が、米国追従が国益にかなうとする立場ですから、その支持母体の意向からも当然の行動とは思われますが、沖縄県民から今回の大接待はどのように映ったのでしょうか。
実は玉城デニー知事は、沖縄の将来像として、「自治州的な一国二制度」がベストだとの認識を示しています。AERA(2019年3月5日)記事に、玉城デニー知事のインタビューが紹介されています。
多くの県民が望むのは、政府から「これだけの財源と権限で沖縄の行政をしっかりやって下さい」と任される一国二制度です。沖縄の地理的優位性を生かして、アジアに向けた日本の玄関口、日本の中のアジアのフロントランナーとしての位置づけを明確にしたい。
中国からも東南アジアからも近い沖縄を経済や文化交流の中心にするという構想が、玉城デニー知事にはあるようです。おそらく「一帯一路」に関する発言も、その構想の一環なのかもしれません。
例えば沖縄にいる自衛隊が、アジア各地の災害に真っ先に駆けつけるという存在になれば、諸外国から信頼と安心感を持って受け止められるでしょう。独特な歴史、文化、地理的特性をもっている沖縄だからこそ、一国二制度に移行すれば日本にとっても沖縄にとっても将来展望がより広がると思います。
出典:同上
このインタビューの中では、日本からの独立は否定されています。
「真剣に米軍基地問題を考えて」独立は目的ではなく手段
沖縄が日本から独立することが目的なのではなく、日本政府が真剣に沖縄県における米軍基地問題を考えて欲しいという思いがあり、その手段として出てくるのが「独立」という言葉なのでしょう。
なにも沖縄県民が日本からの独立を願っているわけではないと思われます。