加盟店負担を減らすためにスーパーアプリが貢献
このアプリ事業は経営的にも貢献すると期待されています。
これまでPayPayは、決済手数料を加盟店からもらわずにやってきました。その際の収益をどこに求めるか、というのがいつも問題になっていたのです。
このアプリビジネスが本格化すれば、顧客を送客した際の手数料や購買データの提供などでヤフーと連携して、ヤフー側の広告の精度を高めることができれば、そこで料金が発生します。
これらの収益が確実に生まれるのであれば、今後も加盟店手数料がなくてもPayPay事業は継続できるので、アプリのビジネスに期待が集まるのです。
PayPayだけでマネタイズできるのであれば、何の心配もありません。
キャッシュレス戦争の次の舞台は「アプリ」
スーパーアプリ事業は、インドでは決済事業のPaytm、東南アジアでは配車サービスのGO-JEK(ゴジェック)やGrab(グラブ)などが採用し、それぞれが急成長を遂げています。
日本ではまず、PayPayがこの構想を取り入れ、他のスマホ事業者も同様のことを考えていくのではないでしょうか。
そう考えていくと、キャッシュレス時代は、ポイント還元からアプリへと軸が大きくぶれる時期になりそうです。
そして、暮らしに根ざしたアプリの囲い込みが業者間で熾烈になると思われます。
スーパーアプリの進化に期待
最初にスーパーアプリと聞いたときには、何が出てくるのかとワクワクしました。実際、私が思っていたのは、自分でいろいろなアプリを集めてきて、それを決済アプリに紐付けるといったものを考えていたのです。
ところが、今のところはソフトバンク系のアプリをスマホの中で揃えると言うものになりそうです。企業とするとやはりその方が効率が良いし、お金儲けになるということでしょうか。
ただ私が考えていた方が独創性を発揮できて、もっと面白い使い方ができるように思います。そうした使い方ができるようになれば、人類の進化も本物と言えるでしょうが。
<初月無料購読ですぐ読める!11月配信済みバックナンバー>
※2019年11月中に初月無料の定期購読手続きを完了すると、以下の号がすぐに届きます。
- スーパーアプリとは何だ!(11/1)
※有料メルマガ達人岩田昭男のクレジットカード駆け込み道場』好評配信中!ご興味を持たれた方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。
『達人岩田昭男のクレジットカード駆け込み道場』(2019年11月1日号)より抜粋
※タイトル、見出し、太字はMONEY VOICE編集部による
初月無料お試し購読OK!有料メルマガ好評配信中
達人岩田昭男のクレジットカード駆け込み道場
[月額880円(税込) 毎月1日・15日配信]
世の中すっかりカード社会になりましたが、知っているようで知らないのがクレジットカードの世界。とくにゴールドカードやプラチナカードなどの情報はベールに包まれたままですから、なかなかリーチできません。また、最近は電子マネーや共通ポイントも勢いがあり、それらが複雑に絡み合いますから、こちらの知識も必要になってきました。私は30年にわたってクレジットカードの動向をウォッチしてきました。その体験と知識を総動員して、このメルマガで読者の疑問、質問に答えていこうと思います。ポイントの三重取り、プラチナカード入会の近道、いま一番旬のカードを教えて、などカードに関する疑問にできるだけお答えします。