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ベネッセ、文科省と蜜月関係か。英語民間試験「TOEIC不参加」の理由で見えた不平等=原彰宏

英語民間検定導入は「蟻の一穴」

先ほど「入試の民営化」という表現をご紹介しましたが、大学入試に英語民間検定を導入するその先にあるのが「教育の民営化」で、つまり今回の英語民間検定導入は「蟻の一穴」であるとの指摘があります。

高校生のための学びの基礎診断」というのがあります。

文部科学省ホームページには

義務教育段階の学習内容を含めた高校生に求められる基礎学力の確実な習得とそれによる高校生の学習意欲の喚起を図るため、高等学校段階における生徒の基礎学力の定着度合いを測定する民間の試験等を文部科学省が一定の要件に適合するものとして認定する仕組み。

出典:「高校生のための学びの基礎診断(PDFファイル)」 – 文部科学省ホームページ

とあります。

民間検定試験に丸投げ…?

いわゆる「英検」だけでなく、実用数学技能検定(数学検定・算数検定)もあり学研系の「基礎力測定診断」、ベネッセ系の「ベネッセ総合学力テスト」、リクルート系の「スタディサプリ学びの活用力診断」などが民間企業にはあります。

たとえばスマホでも学習できる「スタディサプリ」を学校が一括契約して、通常よりも安い価格で学生に提供し、それを使って検定試験にチャレンジさせる学校もあります。

そもそも大学入試改革の最終的な目的は、一発勝負のペーパーテストを減らし、推薦入試やAO入試のような形式の入試を増やすことだと言われています。

つまり、これらの民間試験が将来の大学入試の大部分において大きな役割を担うことになっているとの指摘があります。

これが安倍政権が言う「明治以来の教育大改革」なのでしょうか。

教育の民営化とは、誰のためになされるものなのでしょう…。

数学や国語の記述式問題と採点の不透明さ、おまけにバイトが採点?

来年度からの共通テストでは、従来のマークシート式に加え、国語と数学の一部で記述式の問題が出されることになります。

このうち国語の記述式は小問3題で、成績は点数化せず、各小問の評価を組み合わせた総合評価をA~Eの5段階で示すことになっています。

評価方法が複雑なため、正確に自己採点しづらいことで、受験生は、採点結果が通知される前に出願する大学を決めなければならないため、精度の高い自己採点ができないのは大きな問題だとの指摘があります。

最大50万人以上の答案を民間業者が短期間で採点するため、公平性などを不安視する声も根強いです。

記述式の導入は、マークシートからは読めない創造性をはかることが目的のようですが、はたしてその目的は果たせるのでしょうか。創造性よりも、あるべき解答を忖度して書くようになるのではないかとも言われています。

Next: 子どもたちの教育もビジネス重視? ベネッセへの委託費用は税金だ

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