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上海市場の押し目で輝く、世界経済成長の中核となる5G銘柄が魅力なワケ=田代尚機

クラウドゲーム市場の拡大、自動車の遠隔操作など…

5Gの通信速度は4Gと比べ、10倍速くなると言われており、遅延が格段に小さくなる。5G時代の到来で、クラウドゲーム市場が急拡大するだろう。高価なゲーム専用機は不要となり、PCやスマホでもストレスなく、遊ぶことができるようになる。VR、AR技術が加わることで、臨場感が高まり、視線の位置の選択幅が広がるなど、ゲームの質は飛躍的に高まる。テンセントの業績をみてもわかるが、現在でもゲームの市場規模は十分大きいが、それがさらに膨張することになりそうだ。

遠隔操作の実用性が高まることで、いろいろな新製品、サービスが開発されよう。最もわかり易いのは、自動車の遠隔操作である。たとえば、北京市内に居ながら、重慶市内を走る車の運転ができるようになる。さらに、日米中の大手企業は現在、し烈な自動運転の開発競争を繰り広げており、中国では、すでに複数の特定地域で試験運転が始められている

医療分野では、カメラ、医療ロボットの開発が進むにつれて、遠隔操作による診断、手術が可能となる。中国は国土が広く、住民が広く分散して暮らしている。従って、地方では、病院、医師の数が不足しており、多くの住民が十分な病院サービスを受けられないでいる。遠隔操作による診断、手術は遅れた地域での医療サービスレベルを格段に引き上げることができる。

そのほか、遠隔操作にAI技術が加わることで、学校教育、物流管理、電力、建設から、いろいろな製造現場に至るまで、革新的な効率アップをもたらすことになるだろう。

小米集団の雷軍CEOは11月21日、北京で開かれた世界5G大会に出席し、「インターネット発展の全体的な方向は、5G+AI+IoTによる次世代スーパーインターネットである。パソコンのインターネット時代は10億台のPCを繋ぎ、モバイルネットワークの時代は50億台のスマホを繋いだが、IoTは500億規模の“モノ”を繋ぐ」などと述べている。

5Gサービスの開始は世の中を大きく変える始点となる。そう考えると、5G銘柄は成長銘柄の中核である。

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image by : Tom Wang / Shutterstock.com

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中国株投資レッスン』(2019年11月29日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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