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中国富裕層が欲しいものを先んじて買うが正解、2020年のポートフォリオ戦略=田中徹郎

今年の相場の予想(株、債券、国際商品、現物資産)

では相場のほうはどう動くのでしょう。

<株>

先進国に新興国株、昨年は株の保有者にとって良い一年でしたが、今年はどうでしょう。上記でお話ししましたように、今年は米中摩擦も小康期にはいるとみておりますし、5G需要も期待から実需の初期段階に入るでしょう。

中央銀行の政策をみても、たとえばアメリカは大統領選挙の年ですので、FRBは利上げをしづらいはずです。

アメリカの政策金利は世界全体に影響が強く、これは世界経済にとって追い風です。中東や北朝鮮など地政学リスクは気になりますが、メインのシナリオとして世界株は比較的堅調に推移するとみております。ただし国や地域によってバラツキがあるのは、毎年のことです。アメリカ株に対して僕はさほど強気になれません。

今年一年の米国企業の収益は、一般的に5-10%程度の増益とみられていますが、米国株の上昇も、せいぜいその程度にとどまるのではないでしょうか。

すでにアメリカ株のPERはS&P500ベースで18倍程度に達しており、リーマン・ショック以降の平均値を超えています。もし今年一年の上昇率が企業の増益率(予想ベースで5-10%)を超えるなら、PERはさらに上昇し、少し危険なゾーンに入るでしょう。

一方で僕は日本株に対しては強気です。

冒頭でお話ししたように、5G実需の立ち上がりは日本企業とって好材料です。足元のEPS(注)は1,640円近辺にありますが、仮に今期(2021年3月期)の増益率を10%と仮定するとどうでしょう。
注)EPSは一株当たりの利益です、EPSにPERを掛けると株価になります。なおここでのEPSは日経平均構成銘柄のEPSです。

この場合、今期末基準のEPSは1,804円となります。

1,640円×110%≒1,804円

日本企業の適正PERを15倍と仮定すれば、日経平均のめどは2万7,000円ほどです。

1,804円×15倍=2万7,060円

新興国株も悪くないと思います。

アメリカの利上げが無いと読むなら、新興諸国側は利下げが容易になります。利下げは経済にとってプラスですし、アメリカの利上げが無いとしたら、新興国からの資金流出の懸念もさほどありません。

また中国経済が底堅いと読むなら、同国と経済的なつながりが深いASEAN諸国の株は、カイでいいと思います。

Next: 金利やゴールド・原油などの商品は2020年どう動くのか?

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