就職ではなく「就社」を目指してない?
そういうキャリアコンセプトを持たないと、自分の価値観に根差した職業選択ができなくなります。
すると、会社名とか給料とか、ネームバリューや雰囲気とかで選んでしまう。
大学生にありがちな「就職したい会社ランキング」が典型例で、なんとなく有名で、周囲に自慢できて、福利厚生が手厚くて、安定していて…みたいな選び方です。
それこそまさに就職ではなく「就社」であり、やりたくもない仕事をさせられ不満を持ち、3年以内で退職、みたいになってしまう。
環境やスペックにこだわった職業選択ではいずれ行き詰まるのです。
筆者の場合
などと偉そうに言っている私ですが、もちろん私も迷い悩んできました。
さかのぼること中学生の頃。父親とのソリが合わず、とにかく家を出たかった。そして出るならとにかく東京だ、ということで、東京の大学を受験しました。
それで唯一合格した中央大に進学したのですが、期待とは大きく異なり、とにかくつまらない。教授はやる気がないようで、授業もおもしろくない。
サークルに入ってみても満たされることはなく、すぐに幽霊部員に。それでついに大学には行かず、バイトに明け暮れるようになりました。
人見知りで引っ込み思案の私は、どの大学に行っても同じような結果になっていたと思います。
3年生になる直前、留学したくなって次年度の学費を払わずにいたところ、このままだと除籍になると実家に連絡が行き、「とりあえず卒業だけはしておいたら」という母親の説得に応じることにしました。
そして次に見つけた目標が「公認会計士」で、バイトをしながら学費を稼ぎ、専門学校に通いましたが、ついていけなくなり途中で心が折れて挫折。とりあえず受験はしたものの、やはり不合格に。
就職活動にはすっかり乗り遅れたタイミングで、仕事が決まらないまま卒業しました。
卒業式にも出席せず、卒業証書は後日事務局に取りに行きました。そんな感じなので、大学時代の友人知人はいま皆無です。