格差問題は絶対に解決しない
「格差」問題を最低賃金を引き上げたくらいで解決できないのは、「格差」には様々な種類があって、それぞれが複合的・重層的に絡み合っているからだ。
- 資本の格差
- 教育の格差
- 性別の格差
- 地域の格差
- 企業の格差
- 高齢者の格差
- ひとり親世帯の格差
格差の生み出す不利な条件にひとつも当てはまらず、運の良い生活を送ってきた人もいれば、ことごとくの条件に当てはまって辛苦の生活を送っている人もいる。
そして、資本主義は大きな資本が生み出す配当を見ても分かる通り、「富める者がますます富む」性質があるので、格差問題はこれからも消えることは絶対にないし、解決することもない。
より注意深く、より賢明に生きる
人は生まれながらにして有利・不利を背負っているのだが、人口的に言うと何らかの不利を抱えて生きている人の方が多い。素晴らしく恵まれた環境の中で生きている人は、それほどいるわけではない。誰しも何らかの不利を抱えている。
不利な中で生きる場合は、より注意深く、より賢明に生きる必要がある。
恵まれた人生の中で賢明でなかったばかりにどん底に転がり落ちる人もいれば、最初から不利だった人生の中でどん底から抜け出す人もいるので、最初に用意された環境をいかに克服するかは、誰の人生にとっても大きな課題である。
ただ、ひとつ言えるのは、自分が克服しようと動かない限り、状況は何も変わらないということだ。誰かが他人のために身を粉にして助けてくれることはほとんどない。そうであれば、したたかに生きることを私たちは求められているということだ。
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本記事は『マネーボイス』のための書き下ろしです(2019年7月30日)
※太字はMONEY VOICE編集部による
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弱肉強食の資本主義が蔓延し、格差が急激に広がっていき、いよいよ日本人の間にも貧困が蔓延するようになってきています。経済暴力の中で日本人がどのように翻弄されているのかを、危険なまでの率直さで取り上げ、経済の分野からいかに生き延びるかを書いているのがこのメルマガ編です。