【世代別・よくあるサラリーマンの予想される未来像】
現在、ご高齢の方々は、日本の高度成長期を経験されていますので、特に郵便局や銀行といった金融機関に対する信頼が厚いのもムリはないでしょう。
今では信じられないことですが、高度成長期とは郵便局の定期預金でさえ、年5〜6%の利子が付いていた時代です。
当時は、マイホームを買えば、瞬く間に不動産価値が上がり、それにプラスして定期預金さえしていれば、一財産をつくることは比較的容易でした。
しかし、それも今はすべて過去の話。
目下、サラリーマンの平均年収は400万円台のまま低空飛行を続けており、退職金の引き下げや、老齢年金も支給開始年齢が後ろ倒しになったりと、制度の先細り感が否めません。
日本では少子高齢化社会が進行しており、社会保障費のインパクトも大きくなっています。
このままいくと、どのような未来が考えられるのでしょうか。
ここではあなたに実感してもらいやすいよう、世代ごとに輪切りにして、それぞれの特徴を分析してみましょう。各世代の対応策まで追記しますと、だいたい次のような感じです。
★55歳以上〜《逃げ切り世代》
2019年現在、55歳を超えている人は、既存の制度で何とか逃げ切ることが可能でしょう。少なくとも、70歳までには年金がもらえる見通しです。
この年代の人たちの選択肢としては2つあり、
- 60歳まで通常勤務をし、そこから再雇用に切り替え、70歳まで働く
- 65歳まで再雇用で働き、5年ほど退職金を切り崩しながら生活し、70歳になったら年金を受給する
…のいずれかになります。
《対応策》
この世代の方々は、老齢年金を前提とした将来計画を立ててもよさそうです。とはいえ、未来のことはわかりませんから、余裕を持った老後設計をオススメします。
★45歳〜54歳《悔い改め世代》
この年代は、バブル景気を経験した人もおり、いい時代を知っていながら、自らはその恩恵にあずかれないという不運な世代です。自分たちの上の世代が行なっていた成功法則をマネしても上手くいかず、新しい制度もまだできあがっていません。どっちつかずの中途半端な状態です。
古きよき時代のことは忘れて、今すぐ現実に対処しなければ、厳しい老後が待っているかもしれません。
《対応策》
この世代の方々は、既存の制度に乗り遅れ、時間も限られています。今すぐ行動することをオススメいたします。