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55歳以上だけ逃げ切れる?世代別「老後2000万円問題」のダメージと対処法=俣野成敏

★30代〜40代前半《従順世代》

この年代の方は、基本的にバブルがはじけた後の世の中しか知らず、終始、低成長の時代を生きてきました。そうした社会的背景から、全体的に世の中に対して過度な期待を持たず、マイペースの人が多い、という特徴があります。

派手な時代を知りませんから、倹約家の人が多く、家庭的で、ささやかな楽しみに喜びを見出しているようなタイプの人が多いでしょう。

《対応策》

この世代以下の方々は、時間という大きな資産を持っています。今から対策を講じれば、十分、間に合います。ただし、既存の制度は当てにしないほうがいいでしょう。

★20代以下《ジプシー世代》

この年代は、小さな頃から「日本はダメだ」と言われて育った人たちです。生まれた時から携帯やパソコンが身近にあり、豊かでありながら「日本には未来がない」と言い聞かされてきました。

そのせいか、「風の吹くまま」「何かあってもわれ関せず」という、ある意味、世の中を冷めた目で見ている人が多いように思います。終身雇用制や正社員制度が崩壊していく中にあって、夢を抱きにくい世代であるのは確かなようです。

《対応策》

この年代の方は、時間がある分だけ、いくらでも対策は可能です。既存の制度に期待することなく早く始めれば、それだけ後が楽になりますから、ぜひ前向きに取り組んでいただければと思います。

いかがでしたでしょうか。世代別の未来像が「当たっている」という方もいれば、「私には当てはまらないな」と感じた方もいたでしょう。

いずれにせよ、どの世代の方であっても、ご自身の現状を把握し、将来に向けて備えておかなければならない、という点では変わりません。

2. 変化した社会に対応する方法

ここまで、私たちを取り巻く社会環境の変化や、予想される未来像などについてお話ししてきました。お読みいただき、「よし。自分自身のより良い未来のために、今から準備を始めよう」と思ってくださったのであれば、嬉しく思います。

続いては、行動する際の注意点についてお話しします。

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