金融緩和の継続
こうしたリスクは世界的な金融緩和の継続を暗示する。緩やかな引き締めには、早いところは2014年くらいから、米国も2015年末からは転じていたのが、2019年は押し並べて緩和に転じた。
米連銀は2019年9月から、資金供給も再開した。
この資金供給のきっかけは、銀行間短期資金取引市場の翌日物金利が10%に急騰したことを受けたものだ。当初は臨時的な資金供給オペレーションだとされたが、一時的どころか、2020年半ばまでは継続すると決められた。
その理由は、住宅ローン市場のノンバンクの資金繰りが悪化し、そこに融資していた地銀が銀行間で資金が取れなくなり、やむなく連銀が供給しているものと言われている。
2020年も世界的に金融政策は現状維持か、利下げだと見込まれている。
このことは、根っこで株高を支えてきた「カネ余り」が、2020年も続くことを示唆している。