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カジノ誘致で再び波乱「横浜市長選」が握る菅政権の命運。秋の衆院選を占う試金石に=原彰宏

秋の総選挙を占う重要な選挙として8月22日「横浜市長選挙」が注目されています。与党は菅首相の悲願だったカジノ誘致を諦めたのか、カジノ反対派の「勝てる」候補者を送り込んでいます。横浜市民のための選挙ではなく、政治のための選挙と化しました。菅首相にとって絶対に負けられない戦いとなっています。(『らぽーる・マガジン』原彰宏)

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2021年は「選挙の年」

2021年は「選挙の年」です。国政の衆議院総選挙が必ずあるということもさることながら、大注目だった東京都議選があり、さらに多くの地方自治体の首長を選ぶ年でもあります。しかも主要都市の選挙が目白押しです。

終わった選挙も含め、1年を通してカレンダーに沿って見てみます。

<地方自治体>

1月  山形県知事選挙
    岐阜県知事選挙
3月  千葉県知事選挙
    千葉市長選挙
4月  秋田県知事選挙
    秋田市長選挙
    福岡県知事選挙
    富山市長選挙
    松江市長選挙
    名古屋市長選挙
5月  さいたま市長選挙
6月  静岡県知事選挙
7月  東京都議選挙
    奈良市長選挙
    兵庫県知事選挙
8月  横浜市長選挙
9月  茨城県知事選挙
10月  岡山市長選挙
    佐賀市長選挙
    川崎市長選挙
    神戸市長選挙
    山口市長選挙
    長野市長選挙
11月  広島県知事選挙
    宮城県知事選挙
    福島市長選挙

<国政>

4月  参院長野選挙区補選
    参院広島選挙区再選挙
    衆院北海道2区補選
10月  参院静岡選挙区補選

そして、秋には「衆議院総選挙」があります。

今の衆議院議員の任期は10月21日(任期4年)、任期満了による総選挙は、終わる日の前30日以内に行うものとなっていますので、任期満了選挙なら、投開票日は、原則9月26日、10月3日、10日、17日の4パターンとなります。

解散総選挙なら、公選法の規定で投開票日は11月28日まで先送りすることができます。

この国政を占ううえで重要なのが東京都議選と言われていますが、今年は都議選と同等、いやそれ以上に重要な選挙があります。

それが「横浜市長選挙」です。

衆院選の結果を占う重要な戦い「横浜市長選挙」

前述した2021年の選挙カレンダーを見ても、東京都議選と横浜市長選挙は折り返し地点に位置し、衆議院選挙直前の「ビッグイベント」と位置づけられています。

菅義偉総理のお膝元での選挙ということもありますが、ここまでの重要な選挙で、自民党はことごとく議席を落としてきていたという流れの中に、横浜市長選挙があるということが重要になってきます。

自民党は、国政の補欠選挙や再選挙は全敗、静岡県知事選も破れ、東京都議選は、第一党にはなったものの都民ファーストとは僅差でした。

ここで、総理のお膝元での選挙で野党に負けることがあれば、自民党内からは、菅総裁では衆議院総選挙には勝てないという機運が高まってきてしまいます。

Next: 菅総理を担ぐか降ろすか。横浜市長選が自民にとって負けられぬ戦いに

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