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円大暴落を招く日銀債務超過の危機目前。「円安地獄」で沈む日本から脱するためのポートフォリオ=吉田繁治

円安地獄からの脱出

われわれは、家族の現在と、将来の生活防衛のために、

・給料、預金、金融資産の円の価値が下がり、
・逆に物価が上がる日本から、脱出しなければならないでしょう。

仕事と住まいは日本でいい。しし海外に移住すれば職業とコミュニティがなくなります。

円の給料と預金を、スイス・フラン、ドル、無国籍通貨の金に、各々1/3のポートフォリオで換える。人民元とルーブルでもいいのですが、両国の通貨は日本人には気分的に好まれないでしょう。

円安から逃げるためのポートフォリオ

(1)通貨構成のポートフォリオ

通貨を含むリスク投資の鉄則であるポートフォリオ(分散投資)の原理を示します。1000万円の円預金だけをもっている人を事例にします。円安のリスクを100%負っています。

500万円を円預金のままに残し、

・500万円をドルに換えて(ドルを買って)、ドル預金にしたとします。

1ドルが、130円から140円に上がったとします。500万円の円預金は、130÷140=0.93に価値が低下します。円預金は7%も価値が下がります。

一方で、500万円のドル預金は、逆に円に対して7%価値が上がります。しかもドル預金には3%付近の金利が付きますから、円に対して10%の利益が出るでしょう。

円とドルの50:50のポートフォリオは、円安と円高の影響をともにうけず、1000万円の価値は、円・ドルでは一定を維持します。

加えてゼロ金利の円に対しては500万円×3%(=1000万円に対して1.5%)の金利がついて15万円は増えています。

これが、英米系の、強いヘッジファンドやインデックスファンドが行っている分散投資(ポートフォリオ)の、基本原理です。

ヘッジファンドやインデックスファンドは、世界の株や債券に対して、対象国のGDPで加重平均した割合で分散投資しています。

円資産の割合は、7%~10%程度です。

自前の、原始的な世界ポートフォリオでも、通貨レートに関係のない利益(株は上昇益、債券では金利)が得ることができます。

以上が、構成割合でのポートフォリオの原理です。

円、スイス・フラン、金の1/3のポーフォリオを奨める理由がこれです。

米ドルも2023年末までは、いれておいていいでしょうが、ドル株は、2024年には物価上昇が2%台に下がり(強い景気が後退して)、米国株価の崩落から、ドルが売られるドル安の可能もあるからです。

現在の米国景気は、コロナ後の政府財政の拡大(GDPの10%:240兆円)と、企業と世帯負債の増加から、賃金が5%上がって、失業率は3.5%と低く、好調すぎるのです。

名目賃金が3%上昇、失業率5%、物価上昇2%、実質GDP2.4%が、2010年から12年の、米国の常態でしょう。

(2)長短の投資ポートフォリオ

ポートフォリオには、同じ金融商品の長期保有と短期売買を組み合わせる方法があります。

金ETFを事例にします。長期保有を60%、短期保有を40%にする(長短の保有割合は、個人の軽経験的なノーハウ)。長期保有分は、金ETFが下がっても売らない。テクニカルチャートやMAC-D(加重移動平均)で、下げ相場と判断したときは、短期保有の分を売る(あるいは先物売り)。上げ相場と判断したときは買う(あるいは先物買い)。

長短ポートフォリオを操って、60%の長期保有のリスクを低下させていきます。これもヘッジファンドの方法です。

投資とは、高い利益を求めるより、リスクの分散です。

インフレ時代の日本人は、預金の円リスクを、大きく抱えています。

世界でただ1か国、つまり日銀だけが、アベノミクスの後遺症(1,200兆円の国債と、日銀当座預金550兆円付近)があるため、世界インフレであっても利上げができないからです。

Next: スマホだけでも作れるようになった外貨預金口座

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