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円大暴落を招く日銀債務超過の危機目前。「円安地獄」で沈む日本から脱するためのポートフォリオ=吉田繁治

ネットバンキングで作れる外貨預金口座、金投資口座

三菱UFJなどの、メガバンクに外貨預金口座を作れば、世界の通貨への外貨預金は、即座に、誰でも行えます。外貨や金を買うハードルは低い。心理的にはハードルがありますが、ネットで行えます。

※参考:三菱UFJ外貨預金口座

※参考:三菱マテリアル 金の投資口座

銀行預金の80%、毎月の給料の50%くらいをスイスフラン・ドル・金のポートフォリオ(=分散投資)にしていく。金の買い方は、ドルコスト平均法です。

毎月、余計なことを考えず、自分に可能な一定金額を買っていく。価格が下がったときは買う量が多く、上がったときは少なくなるので、原価は、移動平均線に一致していきます。ドルコスト平均法なら、いつ開始してもいい。

日本円の、他国の通貨の加重平均に対する実質実効レートは、30年間、下がり続けています。インフレになっても、ゼロ金利を続けなければならない円には、上がる要素がないからです。

※参考:実効為替レートの推移(日本・米国・ユーロ圏・中国件)-社会実情データ

日本の銀行預金は、今後も、金利0%を抜けることができません。ドル預金には3%付近の金利がつきます。スイス・フランはマイナス金利です。

外貨は、値下がりのリスクが常にあります。金も長期では上がりますが、6か月以内の短期では下がることがあります。なお、質問が多いのですが、銀行が破産したとき、円預金と外貨預金はどうなるかということです。

個人預金なら、預金保険のペイオフで、名寄せ後の1人に1000万円は保証されます。心配なら、架空名義はダメですが、家族や親族に名義を分散しておけばいいでしょう。円国債を、日銀に売って減らしてきた日本の3大メガバンクなら破産はないと見ていますがどうでしょうか。ただし、ドル建て証券投資が多いメガバンクは、円高/ドル安なると破産の恐れが出てきます。

2%や3%のインフレであっても、日銀が、利上げできない2022年は特に、円は値下がりのリスクが大きい。海外の金利が、上がっていくからです。

1週間に一度相場を見る個人ができる単純な方法

外貨に換え、自分の金融資産を避難させる。個人なら、いくらでも可能です。円と国内株だけで考える時代は、2022年に終わったと見ています。

円預金を、外貨のポートフォリオにしておけば、円安と日本経済の影響はなくなって、金融資産では、世界市民になることができます。

円の物価が上がるのに、円が下がった、所得が上がらない、という嘆きだけではなく、「世界市民の視点」をもっていただきたいことが推奨の理由です。

FXでの短期外貨投資ではない。長期で、自分の円を外貨預金に換えていくことです。円の所得が上がらなくても、外貨と金のポートフォリオなら、所得の上昇を超える利益を得ることができる可能性が、高くなっています。

根本の理由は1年に60万人から70万人、人口が減っていく日本の実質GDPの成長率が、世界1、2位と低いことです。構造的なものであり、政策や対策では直らない。

2022年から24年末まで、最短でも2.5年は行える外貨と金買いは、円資産の防衛策であり利益を目的にはしません。短期売買はしないのです。

インターネット・バンキングが発達した21世紀は、海外移住の必要はない。円安とインフレからは、逃れることができます。

国内の円の物価を、米国人やスイス人、そして無国籍通貨の金で見て、買うことができます。インターネットが、画面の後ろを海外にしたのです。

毎月の生活に必要なお金は、スイス・フランやドル預金を、円に戻せば困ることはない。円安がメリットになります(円高はデメリットです)。ドル預金のクレジットカードを使ってもいい。

米ドルについていえば、2023年の末まででしょう。23年末には、バブル株価の崩落から、米国に金融危機とドル安になる恐れが強いからです。スイス・フランと金は、ほぼ永久でしょう。ただし、短期(6か月以内)では下がることもあります。下がっても売らないほうがいい。

その後は「上昇のエネルギーを溜めて」反騰することが多い。スイス経済のファンダメンタルズは、日本と米国より、いいからです。

金のファンダメンタルズは、新規生産量ですが、需要が増えても、1年に4500トンの生産量は増えません。金鉱石の金含有量は、毎年減っていて、今は岩石1トンから採れるのは数グラム。精錬のコストが高い。中国が世界1(約380トン)、豪州が2位(325トン)、ロシアが3位の産金国です(305トン:2021年)。

金の採掘が可能な埋蔵量は5万3000トンとされ、3500トン採掘れば15年分しかない。採掘ができないものは、あっても無意味です。

海水には20億トンの金が含まれるとされています。蛮勇をもつヒトラーのナチスドイツが、兵器購入のため1万トンの海水から採取したのはたった数グラム(数万円分)、1万トンの海水の処理にかけたコストからはS無意味でした。

Next: 預金のポートフォリオ作りで世界市民になる

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