中国を「生かさず殺さず」冷戦を続けたい米国
中国は先進国はおろか、まだ中進国にも届かない段階で、過剰債務の壁にぶつかり、所得水準、生活水準の引き上げが難しくなっています。
それだけ、地方を中心に、国民の不満が高まりやすく、政府が国民無視の政策を強めれば、国民の反発、民主化機運を高め、政権を揺さぶります。
トランプ政権は習近平体制のもとで中国と「新冷戦」を進めようとしています。
従って、習近平体制を脅かすほどに中国を危機に追いやるわけにはいきません。トランプが進める金利引き下げ、ドル安は中国の巨大債務、とりわけドル建て債務の返済圧力を緩和する面があり、習近平主席への支援にもなります。
中国を「生かさず殺さず」冷戦を続けたいということのようです。
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2019年8月配信分
- 長期金利の低下に狼狽する中央銀行(8/19)
- 中国を危機に陥れる3つの爆弾(8/16)
- 消費税より担税力に応じた税制を(8/14)
- 長期金利低下が示唆する世界景気の弱さ(8/9)
- FRBの利下げシナリオを変えたトランプの一撃(8/7)
- 韓国存亡の危機(8/5)
- FRBの支配権をめぐる争い(8/2)
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『マンさんの経済あらかると』(2019年8月16日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による
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金融・為替市場で40年近いエコノミスト経歴を持つ著者が、日々経済問題と取り組んでいる方々のために、ホットな話題を「あらかると」の形でとりあげます。新聞やTVが取り上げない裏話にもご期待ください。