外債投資積極化で円高阻止という話もあるが、どこまでワークするか
このGPIF、2019年度の運用計画で、為替差損のヘッジを講じた外国債券の資産構成割合を運用上限が近づいている外債から、国内債券に変更すると発表しており、為替変動に伴う損失をヘッジしないオープン外債の額が3兆円程度になるのではないかという見方も出ています。
確かにドル需要は出るのでしょうが、その一方で、どこかで円高が走って慌ててヘッジで円買いをすれば為替には逆の影響も出てくることになるため、果たして為替にどれだけ貢献するかが注目されます。
逆にオープンのままなにも手立てをしなければまた収益激減ですから、運用結果はろくなことにならない可能性が出てくるわけで、このあたりもかなり心配です。
真剣に年金を運用して欲しい
金融庁がなぜか年金が2,000万円足りなくなるというレポートを発表し、すぐさま撤回するという茶番劇のような話が出回っています。
そもそもこの2,000万円の不足の元凶は、とにもかくにもGPIFの運用に起因しているわけですから、もっと真剣にやって欲しいというのが個人的な強い希望です。
真面目にやっていないとは言いませんが、ベストプラクティスからは程遠いのが現状です。
この年金の危機的状況にあるなかで、ほかに適格者のCIOはいないのでしょうか?
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『今市太郎の戦略的FX投資』(2019年10月3日号)より抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による
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