fbpx

トランプ劇場が招く米株安。米中貿易戦争の長期化でダウ平均2万ドルも=江守哲

ダウ平均の想定レンジは?

さて、このような状況で、金利は低迷しています。

今の状況での金利低下は、株価の下落リスクを示しているといえます。債券が買われているわけですから。今の金利低下は本当によくないサインです。注意しましょう。

イールドスプレッドもまだ0.56%です。まだまだフラット化には余裕があります。しかし、株価水準はかなり厳しいところまで下げてきていることだけは確かです。

長期的にはダウ平均は2万ドルまでは許容範囲と考えていますが、ここまで下げるとなかなか回復は大変かもしれません。

高値からの下落率が2割まで許容範囲とすれば、21300ドルが目安になります。しかし、98年の調整時には、2割下げてから歴史的な上昇を見せ、ハイテクバブルまで登り詰めました。その意味では、まだまだ「ハイテクバブル2.0」が示現する可能性はゼロではないでしょう。

また、4月は12カ月の中でもっとも株価が堅調に推移しやすい月です。今の段階で見方を変えることはしないで、もう少し状況を見極めたいと思います。

【ダウ平均株価:2018年の想定レンジ】
強気シナリオ24236ドル~28287ドル(18年末27996ドル)/弱気シナリオ20995ドル~25130ドル(18年末22790ドル)

【ダウ平均株価:3月の想定レンジ】
強気シナリオ24693ドル~26020ドル/弱気シナリオ23347ドル~24951ドル

【S&P500:2018年の想定レンジ】
強気シナリオ2614~3107(18年末3076)/弱気シナリオ2255~2734(18年末2419)

【S&P500:3月の想定レンジ】
強気シナリオ2675~2819/弱気シナリオ2518~2694

【ナスダック指数:2018年の想定レンジ】
強気シナリオ6747~8375(18年末8282)/弱気シナリオ5348~7199(18年末5702)

【ナスダック指数:3月の想定レンジ】
強気シナリオ6959~7355/弱気シナリオ6396~6980

続きはご購読ください。初月無料です<残約1万5,000文字>

image by:Evan El-Amin / Shutterstock.com

本記事は『江守哲の「投資の哲人」~ヘッジファンド投資戦略のすべて』2018年3月26日号の一部抜粋です。全文にご興味をお持ちの方は、バックナンバー含め今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。本記事で割愛した米国市場金、原油各市場の詳細な分析もすぐ読めます。

【関連】格差社会を生き抜く貯蓄術(上)~サラリーマンの給料が上がらない真の理由=俣野成敏

2018年3月26日号の目次

・マーケット・ヴューポイント~「世界はトランプ劇場に翻弄される」
・株式市場~米国株は政策混乱で買い控え、日本株は27日の証人喚問に注目
・為替市場~ドル円は厳しい円高局面
・コモディティ市場~金・原油はともに急伸
・今週の「ポジショントーク」~再度正念場
・ヘッジファンド投資戦略~「一世を風靡しても、長続きしない?」-投資戦略構築のポイント
・ベースボール・パーク~「土曜日はセミナー、日曜日は野球」
・セミナー・メディア出演のお知らせ

【関連】なぜ買い豚も売り豚も自滅するのか?「次の暴落」が怖くなくなる投資術=鈴木傾城

【関連】中国はなぜビットコインを潰しにかかったのか? 不都合な規制の裏側(前編)=高島康司

【関連】【大前研一「2018年の世界」】世界中が「低欲望社会化」する中、日本は美しい衰退に向かう

1 2 3 4 5 6 7

有料メルマガ好評配信中

江守哲の「投資の哲人」~ヘッジファンド投資戦略のすべて

[月額3,300円(税込) 毎週月曜日(祝祭日・年末年始を除く) ]
株式・為替・コモディティなどの独自の市場分析を踏まえ、常識・定説とは異なる投資戦略の考え方を読者と共有したいと思います。グローバル投資家やヘッジファンドの投資戦略の構築プロセスなどについてもお話します。さらに商社出身でコモディティの現物取引にも従事していた経験や、幅広い人脈から、面白いネタや裏話もご披露します。またマーケット関連だけでなく、野球を中心にスポーツネタやマーケットと野球・スポーツの共通性などについても触れてみたいと思います。

いま読まれてます

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

MONEY VOICEの最新情報をお届けします。

この記事が気に入ったらXでMONEY VOICEをフォロー