庶民はかつてないほどの景気の落ち込みを経験する?
株式市場に戻りますと、日本の株価はもう下がりようがないなどとおめでたいことを口にするアナリストが登場してあきれること甚だしいわけですが、まあ相場が上がると思う方はどんどん購入していただければいいだけの話で、賢明な投資家はもっと事実を直視すべき時間帯に入ってきています。
足元の中央銀行バブル相場は、貧乏人にとってはバブルであることすら感じさせないというきわめて特殊な状況を作り出しています。
しかし、ひとたびこれが崩壊し始めると、我々はかつて経験したことのないほどの経済と景気の落ち込みを経験することになるのは間違いない状況です。
経済と社会がすべてダメな理由が安倍首相の存在にあるとまでは言いませんが、次世代社会に対するグランドデザインがまったくなく、今、そして自分の周辺だけに都合のいい社会さえ実現できればそれでいいという超刹那主義の結果がこうした事態を招いていることだけは事実です。
さすがに日銀の過剰緩和措置だけでは、この状況の破綻を(先延ばしはできても)支えることはできなくなる瞬間が必ず訪れることになります。
2020年を迎えるにあたって、このことは改めて理解しておく必要がありそうです。
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『今市太郎の戦略的FX投資』(2019年12月26日号)より抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による
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