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神社本庁「コロナ禍の初詣」強行のウラ、金と権力の罰当たりな事実=原彰宏

神社本庁を脱退する神社たち

最近の医師会の悩みは、若いドクターが開業しても医師会に入らないことだそうです。その理由として、以下が挙げられています。

・会費を払ってまで提供されるサービスにメリットを感じない
・医師会に頼らなくても自分でできると感じている
・組織に属することで組織の意向に従わなければならない
・一方的な要望もあり、不自由なルールに縛られる

さらに、以下も理由としてあるようです。
・組織の不正
・不透明な人事
・会費の使われ方に問題がある

実は、この医師会会員減少と同じようなことが、神社本庁でも見られているのです。

文化庁の発行する「宗教年鑑」2019年版から正確な数を見てみると、神社本庁に所属する個々の宗教法人の総数は7万8,663となっています。2009年版では7万9,041だったので、378社(約0.5%)減ったことになります。

有名なところでは、以下の通りに脱退しています。

1986年:栃木県の日光東照宮
2004年:東京都明治神宮(2010年復帰)
2010年:石川県の気多神社
2017年:東京都の富岡八幡宮

そして、2020年11月に報道された金刀比羅宮と続きます。

多くの離脱の直接のきっかけは、ちょっとした手続きの行き違いのようではありますが、その根底には、神社本庁の「不正な土地取引と人事介入への不満」があるようですが、それも離脱の本質なのでしょうか。

神社本庁と全国の神社の関係は、総本社・総本宮とその末社という性格のものではないだけに、神社本庁という組織への不信が離脱の引き金というのも理解はできます。組織への不満として問題視されるのは「お金と人事」と相場は決まっていますからね。

離脱要因は「お金と人事」の不透明さ

小さい神社は「御札」販売のノルマを抱えながらも、神社本庁にすがっているのには、それなりの訳があるのでしょう。

経営への不安、後継者問題を抱える小さな神社と、経済的にも人事面でも自活できるビッグネームとでは、立場も違ってきますからね。

1986年、人事の問題で日光東照宮が神社本庁を離脱したことは大きく、超有名な神社が動いたことで、ここから離脱ドミノが始まったと言えます。

2004年の明治神宮離脱に関しては、神社本庁に対して警告を鳴らす意味での離脱だと言われていて、2010年には和解して復帰しています。

2010年の気多神社離脱は、神社本庁のカネの不正疑惑、川崎にある百合ヶ丘職員宿舎売却に関する不正を問いただしての離脱です。

2017年の富岡八幡宮も、神社本庁の意向で、神社からの宮司就任要請性を無視し続けで、ずっと宮司を空位にしていたことによる不満からの離脱のようです。富岡八幡宮では、その後、悲惨な殺人事件へと発展しています。

組織としての慢心、思い上がりで、神社本庁にカネや権力が集中したことで、トップへの不満が溜まっていたのでしょう。

神社本庁の強権体質が原因

「神社本庁が各地の神社に対する締め付けを強化している」などといった声も上がっています。

今回の金刀比羅宮の離脱騒動も、きっかけは、昨年11月の天皇陛下即位関連儀式「大嘗祭」を地元で祝う「大嘗祭当日祭」で、神社本庁から届くはずの「幣帛料」が届かなかったためとしていますが、ホームページに書かれている「神社本庁離脱の経緯」を説明するページは次のような書き出しで始まっています。

ここ数年、神社本庁では、不動産の不正転売が問題となっており、各報道によれば、本庁執行部が著しく関与しているとも聞き及んでいる。当宮も、神社本庁と包括関係にあり、事実であれば、非常に遺憾であると感じていた。

出典:神社本庁離脱の経緯 – 金刀比羅宮

神社本庁の不動産不正取引に関しては、当時、ダイヤモンド社がスクープ記事を出して話題となりました。そのスクープ記事を読み返すことで、これらの不動産不正取引や、さらに人事介入について、どのようなことが起こったかを追いかけてみましょう。

Next: 事件は頻発。殺人事件にまで発展した人事介入も

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