日本の労働分配率が低下したワケ
ただ、世界的に見ても、労働分配率は低下している傾向にあります。その背景について、前述のレポートでは3つのことを指摘しています。
「第一は、技術革新によるICT関連の資本財価格の相対的な低下です。コンピュータや通信機器の価格が急激に低下したことで労働の一部が機械に代替された可能性が指摘されています」
「第二は、自国の 労働集約的な産業がアウトソーシングにより海外に移転したことによる影響です」
「第三は、短時間労働及び 非正規労働の増加などの影響です」
この3つを指摘したうえで、レポートは「技術革新は労働生産性を高める一方で、一部の労働を代替することで労働分配率を低下させる可能性もあることを考慮すると、技術革新に対応できるような人材育成をすることも重要です」としています。
なぜ、これまで日本の労働生産性は上がってこなかったのか…。
この問題は奥が深く、デフレ経済との絡みもあります。すごく大事な問題で、「日本の大きな課題」ともいえるものです。いったいどうすれば解決するのでしょうか?
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※本記事は、らぽーる・マガジン 2021年10月25日号の一部抜粋です。全文にご興味をお持ちの方は、ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。
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『らぽーる・マガジン』(2021年10月25日)より
※記事タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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