京大教授が警告。対ロシア制裁「欧米と歩調合わせすぎ」は危険なワケ

プーチン大統領によるウクライナ侵攻への対抗措置として、極めて厳しい経済制裁をロシアに科している欧米各国と、そうした動きに歩調を合わせる日本。しかし前のめりすぎる姿勢は、我が国に様々な危険をもたらす可能性もあるようです。今回のメルマガ『藤井聡・クライテリオン編集長日記 ~日常風景から語る政治・経済・社会・文化論~』では著者で京都大学大学院教授の藤井さんが、ウクライナ紛争の「戦争当時性」の点から鑑みて、日本に不可欠なのは冷静な対応ではないかとの見解を示すとともに、ただただ欧米に追従する岸田首相を厳しく批判。その上で、国益にかなう客観的な姿勢を保つために必要な「4つの認識」を考察しています。

(この記事はメルマガ『藤井聡・クライテリオン編集長日記 ~日常風景から語る政治・経済・社会・文化論~』2022年5月7日配信分の一部抜粋です)

 

ロシア非難は必要ではあるが、岸田総理や国内世論の過剰な「ロシア絶対悪ウクライナ絶対正義」論は薄気味悪い不道徳に過ぎない

最近では幾分ましにはなってきましたが、ロシアのウクライナ侵攻以降、テレビメディアでもインターネット上でも、連日「ウクライナ」の問題が報道されました。

これは、軍事大国があからさまな「フェイク」情報を発信しつつ隣国を侵略するという話なので、国内のメディアやネット上は、ロシア、プーチンが100%悪いという「ロシア絶対悪論」と同時に、そんな悪いロシアと戦うウクライナ側こそが「正義」だという「ウクライナ絶対正義論」に、席巻されました。

そうした報道に触れて当方ももちろん、ウクライナが大層気の毒だと感じましたし、大国の論理で軍事的に侵略され主権を蹂躙されようとしているウクライナを、尖閣の侵略を狙い続けている軍事大国中国と日々対峙している日本人として「応援」したい気持ちは確かにあります。

しかしだからといって、「ロシア絶対悪・ウクライナ絶対正義」論に染め上げられた報道やコメンテーター達の発言には、ただただ薄気味悪いと日々感じざるを得ません。

そもそも多くの国民はウクライナがどこにあるかも知らなかったし、どんな国なのかに至ってはまるで知らなかったのに、本来ならそんな国についていきなり「絶対正義」として扱うことなどできる筈などありません。

もちろんもしも我が国が、ウクライナと軍事同盟を組んでいたとするなら、ロシア絶対悪・ウクライナ絶対正義論が世論を席巻したとしても、致し方ないとも言えます。なぜなら、そうなれば日本が事実上の「交戦国」となるからです。

それはつまりロシアと「喧嘩」するという事なわけですから、その喧嘩に勝つために自分達を鼓舞していくことも半ば致しありません。事実、ゼレンスキー大統領やウクライナ政府は、そういう偏った情報を流しているわけであって、それはそれでしょうがないと言う風には思います。

しかし、日本はウクライナと同盟を結んでいるわけでも何でもありません。

つまり日本はこの戦争について、戦争当事国ではないのです。

もちろん、このウクライナ情勢に深く関わっているアメリカと同盟を結んでおり、かつ、同じく同情勢に当事者に近い形で関わっている欧州各国とも友好的な関係を取り結んではいるのは事実です。しかしそのアメリカですら、「米軍がウクライナで戦うことはない」と言明しているわけですから、当事国ではないのです。そうである以上、日本はもっともっと「戦争当事性」が低いのです。

いわばこのウクライナとロシアの戦争は、日本にとってあくまでも「第三国同志の戦い」つまり「他人同士の戦い」に過ぎないのです。

ましてや、ロシアとはこれから日本は数年程度でなく、何十年も、何百年ものスケールで隣国として好むと好まざるに関わらず付き合い続けていかなければならないのです。全く付き合いがないなら、何も考えずに「ロシアは悪だ~!」と適当に叫んでいたとしてもまぁ構わないでしょうが、そうでない以上、冷静な対応が不可欠な筈なのです。

 

ウソ、隠蔽、そして恫喝。秀岳館サッカー部暴力事件で判る現場の異常な腐敗ぶり

30代のコーチによる暴行、監督による虚偽報告及び部員への恫喝や謝罪動画の投稿強要など、次々と問題が明るみになった熊本県秀岳館高校サッカー部。教育現場の全ての負の要素が噴出したかの如き当案件を、識者はどう見るのでしょうか。今回のメルマガ『伝説の探偵』では、現役探偵で「いじめSOS 特定非営利活動法人ユース・ガーディアン」の代表も務める阿部泰尚(あべ・ひろたか)さんが、この問題を客観的に振り返るとともに、流出した暴行動画や恫喝音声から読み取れる、部員たちが置かれた異常な状況を解説。さらに国に対して、度を越した部活動への指導を含めた介入を求めています。

 

秀岳館サッカー部暴行事件の顛末をみる

秀岳館サッカー部問題とは

30代コーチが生徒に暴行している様子がSNSで拡散されたことをきっかけに様々な問題が生じた問題。

時系列

 

4月20日 30代コーチがサッカー部の寮の中らしき場所で、サッカー部員に蹴りや背中を叩くなどの暴行をしている様子がSNSから拡散される。
4月21日 熊本県警が関係者を事情聴取
4月22日 サッカー部員の生徒が謝罪動画を投稿する(段原監督の指示)。
4月23日 謝罪動画が削除される。
4月25日 段原監督が日本テレビ「スッキリ」に生出演。
      22日の段原監督の不適切発言の音声が流出。
      30代のコーチが書類送検される。
4月26日 段原監督が自宅謹慎処分となる。
5月2日   日本サッカー協会に秀岳館高校が事情を説明する。
5月5日   秀岳館高校が記者会見を行う。

コーチの暴行動画

問題となったコーチの暴行動画を観ると、部屋の奥を廊下側から撮影しているが、暴行している様子をある程度狙うということがないと、この動画はなかなか撮ることができない。

例えば、スマホで撮るにしてもスマホの用意、撮影するという行為はなかなか行動までに移せないという人間心理から、予測ができる範囲での経験が必要になってくる。

つまり、常々、同じ場で同じコーチが度々暴行行為を行っていたことを、この動画を撮った生徒は過去の経験から知っていて、周囲の安全をわかったうえで撮影に挑んでいたはずだ。

その実、生徒らの謝罪動画では、この動画を撮りSNSに上げた生徒2人は、SNSにあるように日常的に暴行などは無かったというようなことを言っているが、秀岳館高校が行った記者会見では、「サッカー部では38件、そのうち職員から生徒への暴行は25件、24件は30代コーチから」であったとされている。

つまり、暴行行為等は頻発しており、学校が急いで調査をし、否定できないと考えた数が38件であり、およそ同一の30代コーチはその6割の暴行行為者であったということだ。

結果、生徒が謝罪動画で話した内容は、事実とは大きく異なるものであり、誰もが首を傾げる内容であったことになる。極めて不本意な内容を発信させられたというのが、その実態であろう。

 

薄利多売から“差別化”へ。「洋服の青山」がオーダースーツを強化する理由

テレワークの普及等でスーツの需要が激減し、窮地に立たされていた紳士服業界ですが、ここに来て各社がさまざまな知恵を絞り打ち手を講じています。そんな中、一線を画す取り組みをスタートさせたのが、洋服の青山です。今回のメルマガ『理央 周の売れる仕組み創造ラボ【Marketing Report】』ではMBAホルダーの理央 周さんが、カジュアル路線を打ち出す同業他社とは逆に、オーダースーツを強化する洋服の青山の戦略を紹介。さらにその成否の秘訣をマーケティングのプロとしての目線で解説しています。

 

洋服の青山のブランド戦略に学ぶ、ブランド構築のステップ

スーツの業界各社が頑張っています。コロナ禍で在宅ワークが増え、対面での営業や仕事が減ったこともあって、スーツの需要が以前よりも減り、業界としては苦戦しています。

さらに、ユニクロやワークマンといった、これまではスーツに力を入れてこなかったアパレル各社も、カジュアルなスーツやジャケットを販売しはじめています。

私も持っていますが、ジャージ素材のジャケットやスーツも流行っています。結構使い勝手が良くて、ちょっとした打ち合わせにも着ていけますし、ZOOMなどでの打ち合わせでシャツの上に羽織って出席することもできるので、汎用性が高いアイテム、ということがいえます。

このコロナ禍で、スーツやジャケットに対する、ビジネス服としてこれまでの常識が変わりました。べつな表現で言うとすれば、仕事着というカテゴリーの幅が、とても広くなってきています。

そんな中で、スーツの大手各社も、頑張って自社の特徴を出した、さまざまな打ち手を売っています。

アオキは、スーツ中心から、カジュアル路線を強化していて、今流行りのパジャマスーツを販売しています。

ホームページによると、「パジャマ以上、おしゃれ着未満」というコンセプトで、お値打ちですが、遊びや仕事、旅行など、色々なシチュエーションで着ることができる、万能タイプのバリエーションを揃えています。

スーツのはるやまも、カジュアル路線を狙っています。やはり、オンとオフの境目をなくし、今までよりも仕事着をよりお得に買いたい、という市場が伸びるとの判断でしょう。

そんな中で、大手の洋服の青山は、オーダースーツを強化する、という戦略に出ています。

今まではこの業界はどちらかといえば、既製品のスーツをたくさん作りお値打ちに売るという、コストリーダーシップの戦略をとっていました。

アオキやはるやまが、カジュアルにシフトし、この路線の延長でいく中、洋服の青山は既製品を縮小して、少し値段が高くなりますが、ユーザーのニーズごとにカスタマイズできるオーダースーツを強化するという、差別化戦略に出たのです。

私もたまにオーダーをするのですが、私は背も高くなく、腕も若干短めなので、袖の長さとか、肩幅がぴったりするオーダーが、専門店よりもお値打ちに作れる、となると行ってみたい気になります。

先日も青山は、オーダースーツの老舗の麻布テーラーを買収しました。

日経MJによると、青山の自社内にも「シタテ」というオーダースーツのブランドはありますが、麻布テーラーの知名度と実績によるイメージを生かし、当面は麻布テーラーのブランド名は残して事業を行うということです。

 

塞げぬプーチンの“抜け穴”。露呈した「欧米主導の対ロシア制裁」の限界

欧米が主導し、アジアからも日本や台湾、韓国が参加する対露経済制裁。「返り血」覚悟で厳しい姿勢をもって臨む各国ですが、その効果は期待できるものなのでしょうか。今回、「早くも制裁の限界が露呈してきた」と指摘するのは、国際政治を熟知するアッズーリ氏。外務省や国連機関とも繋がりを持つアッズーリ氏は記事中、対露制裁参加国が限定的であり、ロシアに多くの抜け道が存在する理由を詳細に解説しています。

限界が露呈する欧米主導の対ロシア制裁

ロシアによるウクライナ侵攻から2ヶ月が過ぎるなか、戦況は悪化の一途を辿っており、欧米主導の対露経済制裁も第1段、第2段という形でますます強化されている。モスクワやサンクトペテルブルクなどロシア各都市ではマクドナルドやアディダス、アップルやスターバックス、BMWやIKEAなど世界的な欧米企業が相次いで営業停止、撤退し、今後も再開する目途は立っていない。モスクワの市長は4月18日、ウクライナ侵攻で欧米を中心にロシアへの経済制裁が強化される中、雇用支援策を打ち出しているものの機能せず、今後モスクワ市内の外国企業で働く20万人あまりが失業する恐れがあると警戒感を示した。

また、我が国日本も欧米と共同歩調を取り、ロシアへの経済制裁を強化している。それによって日露関係は冷戦後最悪にまで冷え込み、ロシアも在モスクワ日本大使館の職員たちを国外追放にするなど今後さらなる対抗措置が予想され、日本企業の脱ロシアを巡る動きも活発化している。帝国データバンクが4月に発表した企業調査結果(全国2万4,561社対象で有効回答が1万1,765社)によると、ウクライナ情勢について、「既にマイナスの影響がある」と回答した企業が全体の21.9%を占め、「今後マイナスの影響がある」が28.3%、「影響はない」が28.1%、「分からない」が20.7%、「プラスの影響がある」が0.9%と全体の半数近くで懸念する声が聞かれる結果となった。また、ジェトロが3月末に発表した企業統計(ロシアに進出する企業211社のうち回答した97社が対象)によると、今後半年から1年後の見通しとして、「ロシアからの撤退」との回答が6%に上り、「縮小」が38%、「分からない」が29%、「現状維持」が25%、「拡大」が2%と半数近くの企業がロシア離反の動きを示した。ジェトロは2月24日の侵攻前にも同じ調査を実施したが、その時「縮小」と回答した企業が17%だったので、日本企業のロシア離反は急速に拡大している状況だ。

しかし、ここに来て欧米主導の対露制裁の限界が見え隠れする。それを臭わせる動きはいくつかあるのだが、まずは中国の動きだ。この2ヶ月、中国は侵攻したロシアを批判したことはなく、むしろロシアを孤立化させるべきではないとして経済的にロシアに接近する姿勢を鮮明にしている。中国が米国に国力でますます拮抗するなか、米中のパワーバランスの変化はプーチン大統領にとって極めて都合がいい。

また、今後世界の主要経済大国になるインドは長年ロシア製の武器に頼っており、両国関係は極めて有効だ。インドも国連対露批判決議では棄権に回るなどロシア非難を避け、むしろ欧米がロシア産原油や天然ガスの輸入を制限するなか、エネルギー分野でのロシア依存を深めている。バイデン大統領もインドのこういった姿勢を名指しで非難し、今後の日米豪印クアッドの一体性にも疑問符が生じつつある。5月には日本でクアッド首脳会合が開催されるが、対ロシアでクアッドが一致団結した姿勢を打ち出せない可能性もあろう。

そしてiPhoneしかいなくなった?「周波数対応問題」でメーカー憤慨

前回記事「総務省と有識者が難癖をつけるスマホの「周波数対応問題」の真実」で、総務省と有識者が「乗り換え促進策」を検討している問題に切り込んだケータイ/スマートフォンジャーナリストの石川温さん。今回のメルマガ『石川温の「スマホ業界新聞」』では、「ガイドラインに『全キャリア対応が望ましい』などと書こうとすることが間違っている」と有識者会議に出席したメーカー関係者の言葉を紹介。特定キャリア向けゆえに差別化でき、コストメリットもあることを無視した方向性を示せば、メーカーが日本から離れていくと危機感を示しています。

 

「ガイドラインに書こうとしているのは間違っている」──スマホ全キャリア周波数帯問題でメーカー関係者が怒り心頭

総務省が「競争ルールの検証に関するWG」や「消費者保護ルールの在り方に関する検討会」を開催していることもあり、メーカー関係者に話を聞く機会が増えている。先日は、4月23日配信のメルマガ『スマホ全キャリア周波数対応問題をメーカー関係者に直撃。これ以上、面倒なことはしないで欲しいと本音』とは別のメーカー関係者に話を聞くことができた。

4月25日、有識者会議が開かれたが、メーカー関係者のプレゼンは非公開となっていた。どうやら、キャリアに対して配慮されては困るので、有識者だけに公開とすることで本音を聞き出したかったようだ。

今回の議題で、キャリアが扱うスマートフォンに関して、乗り換えを促進するために、すべてのキャリアの周波数帯に対応すべきではないかというテーマが盛り上がっている。

メーカー関係者は「どうやら総務省としてはガイドラインに『すべてのキャリアの周波数に対応するのが望ましい』と書きたがっているようだ。それで問題ないか、メーカーに確認して回っている」とささやく。あらかじめ「すべての周波数帯に対応するのが望ましい」というゴールがある上で、表向き、議論を進めているというわけだ。

メーカー関係者は「そもそも、そんなことをガイドラインに書き込むこと自体が間違っている。メーカーやキャリアのイノベーションを阻害するだけに過ぎない」と憤る。

スマートフォンの対応周波数が、納入先のキャリアの周波数帯にきっちりと合致し、さらにデュアルコネクティビティで超高速のデータ通信ができるからこそ、キャリアとして、メーカーとしての差別化が効いてくる。そんなことを一切無視して、すべてのキャリアの周波数対応を優先するようでは、ニッポンの5Gはますます世界から取り残されるのではないか。

別のAndroidメーカー関係者は「キャリア向け端末とSIMフリー端末は見た目は同じように見えて、内部のアンテナ構造などは全く違う。有識者会議では、すべて一緒の仕様にすれば安くなるだろうなんて暴論が出ているが、むしろ、それぞれのキャリアやSIMフリー向けの仕様を変えたほうがコスト的には理にかなっている」と語る。

総務省並びに有識者が、机上の空論ばかりをかざして、誰のメリットにもならない成果を上げようと必死に議論を展開している。「乗り換えを促進するため」としているが、乗り換えが促進されなくても、政府の圧力によって値下げは実現している。

もはや、これ以上、値下げに全くつながらない乗り換えを促進して何の意味があるのか。こんなことでは、どのメーカーもキャリア向け端末を作るのを辞めてしまうのかも知れない。結局、最後には日本にiPhoneしか残らなかった、なんてことになりはしないだろうか。

 

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五月病にも効く。メンタルが崩壊する前に知っておきたい10のポイント

GWを過ぎた今の時期にかかりやすいと言われる五月病。あなた自身や周りの人は心身に不調が出ていませんか?そこで、今回のメルマガ『尾原のアフターデジタル時代の成長論』では、Google、マッキンゼー、リクルート、楽天の執行役員などを経て、現在はIT批評家として活躍されている尾原和啓さんが、 5月病対策にとメンタルが安定している人の特徴を紹介しています。

 

【5月病対策に】メンタルが安定している人の特徴はちょっとした工夫で身につけられるよ!という解説

今日は「メンタルが安定している人の特徴、みなさんいくつ当てはまりますか?一方で当てはまらなくても大丈夫」という話をしていきたいと思います。

これはTwitterで流れていて、本当にそのとおりだなと思いました。

実はこれらの特徴、昔の僕は当てはまらないことが多かったんですけど、自分で意識しながら当てはめるようにしたら、すごくメンタルが安定していったんですね。

ちなみにみなさん、やってみて何点くらいいきそうですか?1個1個解説していくので、いくつ当てはまるか考えていただければです。

メンタルが安定している人の特徴1-4 

1.プライドはゴミ箱へ

いやー、これはすごくいい言葉ですね。僕も「土下座は0円」とか「プライドを捨てるのがエンターテイメント」とか言っています。

「何クソ!」と言って自分のプライドが発火する瞬間って、往々にして自分がコケにされていることや自分が下げて見られていることへの刺激反応なんですね。

プライドは自分を自分足らしめているものだから、逆に言うと、「自分だけが他の人とは違ってそこに誇りを持っている」ということなんです。

つまり、あなたにとってはものすごく大事なことでも周りにとっては価値がないものだから、あなたにとってのプライドになれるわけですよ。

相手からプライドを傷つけられた時って、自分にとってはものすごいことです。

でも相手にとってはたいしたことじゃないから、相手は意識的にあなたのプライドを傷つけようとしていないんですよね。

だから自分が辛い時、「自分はこれを大事にしているから」と言って踏ん張るためにはプライドがめちゃくちゃ大事でエンジンになるんだけど、プライドを傷つけられた時には、「そりゃそうだよ、俺だけのこだわりなんだもん」と言って、ゴミ箱に捨てちゃえばいいよって話です。

 

芸能人御用達のハプニングバー摘発で男女10人逮捕。“わいせつ行為中”に警察30人突入、なぜ渋谷の有名店が今狙われたのか

日本最大級をうたうハプニングバーが7日深夜に摘発され、男女10人が逮捕された。いわゆる“ハプバー”と呼ばれる店は男女の合意の元に“ハプニング”の場を提供することで知られ、愛好者も多い。一定の認知度もあるとみられるハプニングバー、なぜ今その有名店が摘発されることになったのだろうか。

芸能人も通う老舗ハプニングバーが摘発

摘発されたのは、東京・渋谷の道玄坂にあるハプニングバー「Sleeping Beauty 眠れる森の美女」。読売新聞によると、同店は創業15年を誇る老舗として知られ、1日約80人の客が訪れ、年間約3億円を売り上げていたという。

地下1階から地上2階まである同店は2階がいわゆる“プレイルーム”になっており、仕切りにあるのぞき穴はマジックミラー製。覗き見スペースから男女の行為が鑑賞できるようになっていた。

店を摘発した7日深夜は、大型連休中の特別イベントが行われ、20~30代の男女約70人で賑わっていたといい、行為をしていた男女は「公然わいせつ罪」、経営者や従業員は「公然わいせつ幇助」の容疑で逮捕された。

摘発時にいた客の話によれば、地下フロアではローション水鉄砲のイベントが開催されており、終電後も男女50人の客が残っていたようだ。

そこへ警察保安課の腕章をつけた刑事約30人が突入、2階でプレイをした男女と従業員が連行されたという。

その後、地下フロアにいた客は現場保全のために、深夜2時までその場に足止めをくらい、手書きの答申書を書かされたとしている。

また、同店の客からは警察が内偵しているという噂があり、実際に警官が何度か店に来ていたとの情報もある。警察が来たと情報が入った場合は、店員から「客は必ず下着を着けるように」と促されていたという。

同店は入会する際に身分証明書の提出が必要で、毎回の入店にもインターホンを押して、従業員に身分証明書を提示しなければならない。一般の店よりも厳重なセキュリティで知られていた。

その警戒さが徒となったのか、警察にマークされる対象となり、盛り上がるイベントを狙い撃ちされ、今回の摘発となったとみられている。

ハプニングバーの仕組みと逮捕の危険性

同店の入会金は男性が7,000円、女性は2,000円となっており、さらに男性は毎回入場料に7,000円が必要となる。女性は入場料もドリンク代も無料で、カップルの場合に限り、男性は半額で入場できるというシステムだ。

もちろん、これだけ払ったとしても、男性が女性と“ハプニング”を起こせるとは限らず、コスパだけで考えればかなり低いといえるかもしれない。

ハプニングバーでモテるのはやはりイケメンでおしゃれ、女性のあしらいがうまい男性で、たいていの男性はあまり旨味を感じることができず店を後にするようだ。

しかし、そんなドキドキ感を味わるために足を運ぶ男性は多く、同店には芸能人や芸能関係者も足繁く通う“名店”として知られていたと東京スポーツは報じている。それゆえ、今回の摘発で戦々恐々としてる芸能人も少なくないかもしれない。

だが、今回の摘発で明らかになったように、ハプニングバーは経営者や従業員だけではなく、公然わいせつの当事者である客が逮捕される可能性も高い。2004年にはAV男優のチョコボール向井氏が逮捕されたケースもある。

「双方合意の上なのだから問題ないのでは」との意見もネットではみられるが、逮捕されるかもしれないという“ハプニング”は誰も望まないはずだ。今回の摘発はある意味で“みせしめ”ともとれる。ハプニングバーは今後どうなっていくのだろうか。

韓国に衝撃。“斬首部隊”所属の陸軍大尉が北朝鮮に抱き込まれスパイ活動で拘束

韓国の“斬首部隊”と呼ばれる陸軍第13特殊任務旅団の大尉が北朝鮮のスパイ活動を行ったとして拘束され、韓国では大きな波紋を呼んでいるそうです。今回の無料メルマガ『キムチパワー』では韓国在住歴30年を超える日本人著者が、北朝鮮工作員がどのような手口で大尉をスパイ活動へと抱き込んだのかを詳しく説明しています。

斬首部隊所属の大尉がスパイ活動

北朝鮮工作員の指令を受けて軍事機密を流出した現役陸軍大尉A(29)が今年4月末、拘束起訴された。陸軍第13特殊任務旅団(特任旅団)所属。

2017年12月、北朝鮮の核危機が高まった当時創設されたこの特任旅団は、有事の際、金正恩北朝鮮国務委員長をはじめとする北朝鮮戦争指揮部を除去し、戦争指揮施設を麻痺させる任務を担っているため、別名「斬首部隊」とも呼ばれている。

非常に頑強で優秀な人間が勤めていることで知られる。ここの現役大尉がスパイ活動をしたというのだから問題は大きい。

A大尉はサイバー賭博で借金に苦しんでおり、数千万ウォン相当のビットコインを受け取る見返りに軍内部網ログイン資料などを渡したことが確認されている。

韓国軍事安保支援司令部(安保支援司令部)は28日、国防部検察団が北朝鮮工作員に抱き込まれ、韓国軍合同指揮統制システム(KJCCS)ハッキングの試みに協力した疑い(国家保安法違反など)で陸軍A大尉を拘束起訴したと発表した。

A大尉は2020年3月、知人を通じて民間人のイ某容疑者(38、拘束起訴)と知り合ったが、イ容疑者の紹介でテレグラムを通じてハッカーの仕事をする北朝鮮工作員とつながった。

昨年11月には北朝鮮ハッカーの指令を受け、「陸軍保安規則」など軍事資料と機密を数回にわたってテレグラムを通して伝送した。

A大尉はこの見返りとして約4800万ウォン相当のビットコインを受け取ったことが調査の結果分かった。

メディア(国民日報)の取材の結果、A大尉は「サイバー賭博のために犯行を犯した」と供述したことが確認された。

A大尉はサイバー賭博による債務に苦しんでいたが、北朝鮮ハッカーがイ容疑者を通じて「ビットコインを渡す」というふうに接近すると結局抱き込まれたという。

イ容疑者はもう一人の現役軍人も抱き込もうとしたが、こちらは結局断られて失敗している。

話すのが苦手でもOK。人気ノンフィクション作家が伝授、コミュ力を高める「5つの方法」

ビジネスシーンであれプライベートであれ、日々磨いておけば大きな武器となってくれるコミュニケーション能力。とは言えそうそう簡単に身につくものではなく、もともと会話が苦手というタイプにとっては習得ハードルが高いスキルでもあります。そんな方のためにコミュニケーション能力の高め方を伝授してくださるのは、ベストセラー『M 愛すべき人がいて』や『虹色のチョーク』などの著書として知られる、人気ノンフィクション作家の小松成美さん。小松さんは自身のメルマガ『小松成美の伝え方の教科書-ノンフィクション作家に学ぶコミュニケーション術』で今回、より良い人間関係を構築するために必要な考え方を解説するとともに、コミュ力を高める具体的な方法をレクチャーしています。

 

 

すぐに実践できる!コミュニケーション力を高める、ある“5つの方法”とは?

深い人の心の中にある、普段言葉にしないストーリーを聞くということ、また、自ら話すということ、それはチームやコミュニティにおいて本当に大きな絆になります。尊敬や親愛の情や、もっとお互いを深く知り、もっと思いを語り合いたいという、人間関係の未来を開くことになるのです。なかなか聞くことができない思いを丁寧に吸い上げ、言葉に発してもらうという技術を、私の過去のインタビューの例を交えながらお伝えしたいと思います。

前提:自分のことを100%分かってくれる人はいない!

「人とつながる」とは、いったいどのようなことでしょう。

すべてをわかりあい、深刻な悩みを打ち明けて、人生を語り合う関係を結ぶことがいつもできるとは、私には思えません。世界には60億以上の人間がいます。でも、自分という人間は一人。60数億人それぞれに個性があって、それぞれが違う人間です。だから、何でもわかりあえる人が一人でもいれば、それは奇跡だと言っても過言ではありません。

もちろん、家族や兄弟、恋人、親友と呼べる関係の人は、それ以外の人たちよりも確実に親しい関係を築けているといえるでしょう。しかし、それでも100%相手のことを理解し、自分のことを理解してもらえているとはいえないはずです。少なくとも私には、自分のことを100%わかってくれる人はいませんし、100%わかっている、という人もいません。

私はインタビュアーという仕事柄、たくさんの人に出会います。これまでのメルマガや今回のつぶやきでもお話ししましたように、取材を通じて心を通い合わせた人たちがいます。だからまわりの人からは、友人がたくさんいると思われているのですが、実際、友達と呼べる存在は、非常に少ないのです。また、友達であっても、100%わかりあえているわけではないと思っています。

最近は安易に「親友」という言葉が使われているようですが、真の意味での親友に、死ぬまでに一人出会えれば、その人は正に幸運だといえます。逆にいえば、だからこそ、わかりあうための手段である「話す」「聞く」という行為は価値と意味があるのではないでしょうか。

 

 

韓国5年ぶり「保守政権」誕生。北朝鮮はどんな“祝砲”を放つのか?

活発に軍事的挑発を繰り返す北朝鮮。5月4日にも弾道ミサイルを1発発射しましたが、丸1日経過しても北朝鮮メディアの報道はなく、異例なこととして報じられています。今回のメルマガ『宮塚利雄の朝鮮半島ゼミ「中朝国境から朝鮮半島を管見する!」』で、宮塚コリア研究所副代表の宮塚寿美子さんは、数日おいての報道の可能性もあると指摘。また、4月25日夜10時に始まった朝鮮人民革命軍創建90年記念軍事パレードで目立った黒スーツ部隊や、任期を終える韓国文大統領と金正恩総書記の親書交換にも触れ、韓国で5年ぶりに保守政権が誕生する10日の北朝鮮の行動に注目しています。

 

軍事パレードで注目の黒い秘密警察 もはやエンタメ域

日本はゴールデンウイーク(GW)も終盤にかかる5月4日、北朝鮮は平壌の順安空港一帯から日本海に向けて弾道ミサイル1発を発射した。日本の排他的経済水域(EEZ)外に落下したとされる。

北朝鮮は今年3月16日には、大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射したが、初期段階で爆発した。この際には国営メディアでは報道されなかった。今回4日に発射されたミサイルもICBMの可能性があり、ICBM級のミサイル発射が報じられないのは異例である。

しかし、一方で北朝鮮は今年1月に長距離巡航ミサイルを発射した際には、2日後の別のミサイル発射の事実とともに3日後に報道したことがあり、今回もそのように時間をおいて報道する可能性もある。

北朝鮮の軍事挑発は、4月25日に平壌の金日成広場で夜10時に始まった史上最大級の朝鮮人民革命軍創建90年記念の軍事パレードで予見されていたことである。

2時間以上にもおよぶパレードの行進で、筆者が特に気になった部隊がある。それは軍服ではなく、黒いスーツを着て、手には銃を携え耳にはワイヤレスのイヤフォンをした“革命武力の一翼を担当した精鋭部隊の威容をとどろかす”と紹介された国家保衛省縦隊である。

秘密警察とされるこの部隊が、顔をさらして登場である。彼らの顔をよく見るとマスクをしていたり、しなかったりなのであろうか、日の焼け方が均一ではないのが印象的であった。また、2021年9月9日に行われた軍事パレードでも登場した軍用犬とともに登場した部隊も確認できた。

夜間に行われる軍事パレードの開催は、集中力が増し、演出効果も高まるとのことであるが、もはやエンターテインメントの域である。北朝鮮の思惑はいかに。

4月22日、朝鮮中央通信は「金正恩(キム・ジョンウン)同志が南朝鮮の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と親書を交換した」として「金正恩同志が4月20日文在寅大統領から届いた親書を受けて4月21日回答親書を送った」と報道した。

「(両首脳は)お互いが希望を抱いて変わりない努力を注いでいけば、南北関係が民族の念願と期待に合わせて改善され、発展していくということに意見を一致した」と伝えた。朝鮮中央通信は、金委員長が「南北首脳が歴史的な共同宣言を発表し、全民族に将来に対する希望を持たせた」ことを回顧し、「任期最後まで民族の大義のために気を使ってきた文在寅大統領の苦悩と労苦を高く評価した」ともした。

韓国では来る5月10日に第20代大統領として尹錫悦(ユン・ソクヨル)氏が就任する。5年ぶりとなる保守政権である。北朝鮮の反応はいかなるものになるだろうか。同日就任式が行われる。前後して祝砲(!?)としてミサイル発射の可能性も出てくるだろう。(宮塚コリア研究所副代表・國學院大學栃木短期大學兼任講師 宮塚寿美子)

 

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