「夏休みの宿題代行ビジネス禁止」を受け、ツイッター上で熱い議論

2018年8月29日、フリマアプリ『メルカリ』が異例とも言える発表を行った。 「夏休みの宿題代行、出品禁止。根絶に向けて文部科学省と合意。

メルカリでは以前から子供の宿題を代行するサービスの出品を禁止していたが、利用規約の“隙”をついて出品をする『宿題代行ビジネス』が後を絶たなかった。
今回の発表は、子どもの健全な教育環境の整備を目的として、こうしたルール違反に対する取締りを強化するというもの。 また、それに文部科学省も合意した、というものである。
『メルカリ』のみならず、オークションサイトを運営する『楽天』『Yahoo!』も同様の発表をしており、夏休みの最後にメディアや世間を騒がせた。

しかし、騒ぎはここで終わらない。

このニュースを取り扱ったメディアのコメンテーターによる「夏休みの宿題は、いらない」という発言が、多くの人の賛否両論を呼んでいるのだ。

さらにTwitter上では、安倍首相が「夏休みの宿題制度を無くす」と公式発表したと思わせるようなコラージュ画像を掲載したネタツイートが蔓延。

「#夏休みの宿題制度」「#夏休みの宿題 なくなる」などのハッシュタグも盛り上がりを見せ、「夏休みの宿題は必要か?それともなくすべきか?」の議論に火がついている。

そんな「宿題いる派」「宿題いらない派」の意見をまとめてみたので、子供の頃に夏休みの宿題が終わらずヒィヒィ苦しんだあなたも、子供の宿題のサポートに熱心な親御さんも、夏休み明けの宿題採点に今からげんなりしている先生方も、ぜひ目を通してもらいたい。


夏休みの宿題いる派の意見






夏休みの宿題いらない派の意見






その他の意見



Twitter上では「宿題いらない派」が圧倒的多数を占めている

先生や親の負担が大きいことや、宿題よりも遊んで学ばせるべき、といった声がTwitter上では多く挙がっている。

それにしても、「夏休みの宿題がいるかいらないか」がこれだけの論争になるとは驚きである。

朝は6時に起きて地域のみんなとラジオ体操、そして家に帰ると母が「涼しい午前のうちに宿題しておきなさい!」と顔をしかめて言うので嫌々やる…というのが筆者の夏休みの風物詩でもあった。

はたして、来年の夏は宿題が廃止されるのかどうか…。今から注目しておきたい。

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見てるだけじゃお金は増えない。再び暗号通貨が「来る」理由

2017年~今年はじめにかけて盛り上がった暗号通貨ですが、現在は投資対象としての勢いは陰りを見せているようです。今回の無料メルマガ『音多秀茂の【富と成功の5つのタネ】』では、ローリスクハイリターン投資先の一つとして、落ち着きを取り戻した今こそ暗号通貨への再注目を提案、その根拠として、今後電子決済の普及に比例し暗号通貨流通システムも普遍的になれば再浮上する可能性が高い点をあげ、詳しく解説しています。

【お金】投資の階段~人は便利さを求めるもの

今日はお金のタネをお届けします。

当メルマガではここ最近、金運のタネを蒔く行為として「投機やギャンブル」の話しを多く取り上げていますが、そうした話題を取り上げる背景的には、ここ数年で盛り上がりを見せている「暗号通貨仮想通貨)」の影響が大きいわけです。

株や先物などの「投資」よりもお金が爆発的に増える可能性があるのが投機でありギャンブルです。そして当テーマではそんな投資や投機を積極的に出来るようになる為に、ハイリスクな投機をローリスクに抑え、且つハイリターンを狙える投資先をお伝えしてきました。

ここで実際に投機に身を転じて将来万倍となるタネを埋め込める人、はたまた資産を突っ込み過ぎて散在してしまう人、さらには結局何も行動出来ずにただ見ているだけの人がいるわけですがあなたはどうでしょうか?

そんなわけで今日は久々に「暗号通貨の現在と今後についてお伝えしたいと思います。

今年「暗号通貨」の話題を取上げたのは1月と4月ですので、ちょうど四半期毎にこの話題に触れていますね。

年初に大きく膨れ上がったその時価総額は、2Qまでに半減し、現在3Qの途中では3分の1程までに減少してしています…。ですから話題的にも下火となり、世間的にはほぼ忘れ去られている状況ではないでしょうか。

私的には今年仮想通貨は投機やギャンブルを徐々に抜け出し、価格が安定してボラティリティ(値幅変動の激しさ)が小さくなっていくのではと思っていましたが、現時点ではあと数年3年間は投機商品であり続けるだろうと考えています。

そうした意味では当面仕込み時期は続くわけでして、特にこうした下落局面で誰も手を出したがらない時こそ将来の旨みがあるものです。投機商品であるうちは仕込みタイミングに早い遅いは無く「いつでもよい」ですから、現在のタイミングで投機を検討するのもおススメです。

ちなみに以前、少し暗号通貨を知っている人から

「音多さん、暗号通貨なんて通貨として使えないんだからゴミになるだけでしょ。本気で値上がりすると思ってるんですか? 根拠もないのに」

と言われた事があるのですが、私は実際どう思っているか?

まず私の場合、暗号通貨がゼロの電子ゴミになっても良いんですね。だって何度もお伝えしているように私が推奨している投機方法はローリスクでハイリターン法」なんですから。大きなお金を突っ込むわけではなく「資産の100分の1程度で行う投資」ですからゼロになっても「良い勉強になりました」で済みます。

【書評】京都人と大阪人、どちらが助平か真面目に調べた結果

今や全世界から観光客が訪れる京都。多くの人が憧れ、住んでみたいとさえ思うその街に生まれ育ったにもかかわらず、京都が「きらい」と断言する著者が綴るまったく新しい京都論に続編が登場しました。今回の無料メルマガ『クリエイターへ【日刊デジタルクリエイターズ】』で編集長の柴田忠男さんが詳しく紹介しています。

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京都ぎらい 官能篇
井上章一・著 朝日新聞出版

少し前、ずいぶん勝手に屈折したオウンゴール京都論、井上章一『京都ぎらい』を読んだ。埼玉県人にはよくわからない精神の自家中毒自分語りは、それなりに味わいが深く、見当違いのツッコミもしてみたものだが、だいぶ評判がいい本である。続編『京都ぎらい 官能篇』を読む。

大学浪人時代を地元の嵯峨で送る著者が、近所を散策しながら暗記物に励んでいると、一人旅の若い女性から声をかけられることがよくあり、もちろん道案内だが、大いに潤いをもたらしてくれた。夢をみることができたという。地元と古典のつながりを教わったのも、このシチュエーションであったらしい。

1990年代、知り合ったテレビの構成作家が言うには「大阪と京都を比べたら、大阪の方がやらしいと思われてるのは、なんでややで。そんなん、話の前提じたいがおかしいわ。どう考えても京都のほうがやらしいんちゃう?(略)僕はやっぱり、京都の方が助平やと思うけどなあ」と、著者の考えとは真逆だった。

1980年代の大阪助平伝説と京都無垢幻想という、ステレオタイプに染まっていた著者は驚き、もう少し歴史を遡れば京都の方が淫靡な時代があったのではないかと思いを馳せるようになる。そして、古典の世界の「太平記」「とはずがたり」「源氏物語」「万葉集」「宇治拾遺物語」「平家物語」「吾妻鏡」などを引いて、王朝の性行為がまつわる政治、文化について講釈している。

2020年が分岐点。日本が本気で導入しないとヤバい「経営資源」

世界初のAIによる商用自動運転タクシー営業の実証実験が始まった東京。すでにAIをビジネスに導入している企業は多くありますが、人気コンサルタントの吉田繁治さんは自身の無料メルマガ『ビジネス知識源:経営の成功原理と実践原則』で、さらに進化していくデジタルテクノロジーを早急に取り入れるべきとし、その理由を詳述しています。

経済問題の根底は、世界の負債の増加である

東京で、世界初のAIによる商用自動運転タクシーの営業の実証実験が始まりました。21世紀、何事においても「世界初」が少なくなった日本にとって、喜ばしいことです。

1998年の資産バブル崩壊後の銀行危機が日本の成長を下に引っ張ってきました。経済の成長とは、ITとアプリを含む設備投資の増加ですが、資産と株の下落により過剰な負債になった企業が、設備投資を減らしたからです。

過剰な負債は利払いと返済のできない不良債権になって、その結果が銀行の危機、つまり信用創造の危機になっていたからです。日銀から資金支援を受けても、銀行は貸付金の増加を果たせなくなった。

企業も、売上に対して過大になっていた借入金を減らした。その結果、企業の設備投資が減ってきたのです。それが、日本経済を成長させなかった。いろいろな「世界初」が日本から消えました。

2020年の東京オリンピックでは、選手の交通機関として、AI自動車が全面的に採用されるスケジュールです。2020年代になれば、われわれが買う車にも、深層学習のAIが搭載され、障害物の認識と回避ができるようになっていくでしょう。

自動運転には5つの段階が設定されています。

  • 【レベル1】運転支援
    ハンドル操作と加速・減速のいずれかをAIが支援する。自動ブレーキのACC(アクティブ・クルーズ・コントロール:動的運転制御)の導入レベルです。
  • 【レベル2】部分自動運転
    ACCが進化し、AIがハンドル操作と加速・減速・停止を行ってくれるレべル。レベル2では、まだドライバーは必要です。
  • 【レベル3】条件付き自動運転
    高速道などの整備された道路では、自動運転ができる。レベル3のAIは、ドイツのアウディの高級車A8に搭載されています。シンガポールでは、2017年10月から、三菱とルノーの車を使い、レベル3のタクシーの(営業ではない)実験が行われ、2018年からの営業の開始をねらっています。緊急対応のため、ドライバーが乗る必要があります。東京の日の丸タクシーが営業実験しているレベルがこれです。
  • 【レベル4】高度自動運転
    ドライバーの搭乗の必要がなくなる水準の自動運転。ただし道路の走行条件(混雑や障害)のよさが条件。一般道の完全自動運転ではない。まだ、レベル4の市販はない。AIで先行するアウディが2018年秋のオートショーに、2台のコンセプトカー(SUVクルーズ)を出す予定です。自動運転の最高速度は130km/hと、実用のレべルという。速度が上がると、AIによる「認識→判断→運転」の、正確さと速さが必要になります。
  • 【レベル5】完全自動運転
    一般道の、どんな条件でも、無事故の完全運転をAIが行う。このレベルの技術には、まだ達していません。AIが大量の情報を、超高速で処理し、無事故に対応することが必要です。要は、「計算速度」です。

接客のプロが人を褒める時、ボソッと独り言のようにつぶやく理由

お店で褒められてもどうしてもお世辞に聞こえて素直に受け取れない、という方もいるのではないでしょうか。接客する側としては、そんなタイプの人をどのように褒めたらよいのでしょうか。今回の無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』では著者で接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさんが、お世辞のように聞こえない「褒め言葉を伝える方法」を紹介しています。

独り言的本音

お客様を褒めることはとても大切なことです。例えば何かを試着されたりした時には、「よくお似合いですね」などといった言葉を使って褒めることがありますよね。何も言わずに、淡々と商品説明を続けられるよりも、一言でも二言でも、何か褒められる言葉があると、お客様は安心します。

しかし一方で、お客様は、販売員の本音を聞きたがっているのも事実です。なぜなら、お世辞を言われることに嫌気が差しているからです。

「よく似合いますよー!」
「バッチリですよー!」

こういった言葉だけで褒められることは多いものの、どう聞いてもお世辞にしか聞こえなかったり、ただ言っているだけのような気がしてならないというお客様はたくさんいます。

そう思われないために、私はたまに、意識してやっていることがあります。独り言的な褒め言葉をつぶやくことです。簡単に言ってしまうと、「よく似合いますよ!」と明らかにお客様に伝えるのではなくて、独り言のように、「やっぱり似合うなー」などとボソッとつぶやくということですね。それも、お客様に聞こえるかどうかくらいの声でつぶやきます。

もちろん言うまでもなく、どちらの場合でも、本心で思ったことしか言うことはないのですが、明らかに伝える場合と、ボソッとつぶやく場合とでは、受け取る側の感じ方が違うんですね。

明らかに伝える場合は、本心から言っていても、やっぱりたまに、お世辞のように聞こえてしまうことがあります。ですが、同じ言葉でも、ボソッとつぶやく場合では、本心から出ているようにしか聞こえないのです。それをあえて意識してやっているということなんですね。

人によって、思いっきり伝えても、お世辞に受け取られないタイプの接客をする人もいますから、それはそれでいいとして、特に私のような接客をするタイプには、この伝え方が効果的なのです。

イタリアの少年サッカーは朝練なし!育成スタイルに驚きの声

世界最高峰のリーグ・セリエAを要するイタリアサッカー。イタリアサッカー少年の練習たるや、さぞかし厳しいことだろうと想像してしまいそうですが、じつはその正反対なのだということを伝える本『カルチョの休日 イタリアのサッカー少年は蹴球3日でグングン伸びる』(宮崎隆司著)の電子書籍版がリリースされました。記録的な猛暑となった今夏、子どものスポーツと安全を巡る議論が沸騰する中、日本とイタリアのスポーツ教育についての考え方の違いをあらためて考えさせられます。

伊サッカー少年、驚きの練習スケジュールがこちら

この本で紹介されるイタリアの少年サッカーの活動状況がネットメディアを通じて報道されると、これに即座に反応したのが育成年代の指導者と学校の部活動を監督する教職員でした。例えば本書では、イタリア生まれ、イタリア育ちの著者の長男(2003年生まれの14歳)の1週間のスケジュールが紹介されています。

イタリアでは育成年代の練習は週2回(平日)、練習時間は1回90分が基本だ。週末はホーム&アウェイ方式のリーグ戦1試合を戦い、練習はしない。つまり、イタリアの一般的な子どもたちの活動ペースは「蹴球3日」である。
「蹴球6日」も珍しくなく、朝練や居残り練習もいとわない日本の多くの部活チームと比較すると、イタリアの子どもの負荷は圧倒的に軽い。
3カ月という長い夏休み期間中、ほとんどのイタリアのクラブでは、練習が1度も行われない。その間、よく遊び、よく眠るイタリアの子どもは、夏を境に見違えるほど身体が大きくなるケースが多いという。

プロの下部組織も練習量は控えめ

子どもに過度な練習をさせないイタリアの育成哲学は、プロクラブの下部組織にも共通している。「育成の名門」として知られるエンポリFCでも、13歳から15歳までの各カテゴリーの練習は週3日、練習時間は90分、長くても100分がリミット。「これに週末の試合が加わることを考えれば、これ以上増やすべきではありません」とエンポリFC専属フィジオセラピスト(理学療法士)のフランチェスコ・マリーノ氏は言う。

ネット上では、「練習量が足りないからイタリアはロシアW杯に出場できなかった」「没落したイタリアに見習う点はない」といった反論も寄せられたが、イタリアは5月のUEFA U-17欧州選手権で準優勝を果たすと、続く7月のUEFA U-19欧州選手権でも決勝に進出。延長戦の末惜しくもポルトガルに敗れたが、「蹴球3日」の草の根に支えられたイタリアサッカーの未来が明るいことを印象付けた。

年会費が安い!相場は年間4万円代、13歳からは無料!

子どものサッカースクールに月額1万円以上の費用をかける例も少なくない日本の親からは、イタリアの少年サッカーの活動費の安さに驚きの声が上がった。
イタリアの一般的な街クラブの年会費の相場は300から350 ユーロ(約4万円から4.6万円)。つまり1カ月3500 円程度。これだけ払えば、誰もが毎週2回以上の練習と年間最低30試合のリーグ戦(ホーム&アウェイ方式)、さらにはリーグ戦終了後の各種大会に参加することができる。この年会費には保険代、登録料、ユニフォーム代も含まれる。なお、これはあくまでも12歳までの子どもたちの親が負担する費用。13歳以上になると選手の保有権をクラブが持つことになるため、年会費は無料になる。

日本の子どもたちは果たして幸せなのだろうか…

大きな共感を呼んだのが、日本の育成年代で伝統的に行われる「走り込み」「筋トレ」といった指導状況についてレクチャーを受けたうえで、「過剰なトレーニングの弊害とは?」という著者の質問に答えたエンポリFC専属フィジオセラピスト、マリーノ氏の言葉だった。

「国ごとに文化も違えば、考え方、個々のトレーニング手法も異なります。ましてや私は日本の指導現場を目にしたことがない者ですから、そのサッカー環境について正確な意見を述べることはできません。ただ、こうして日本のトレーニング環境を説明してもらいながら私が思うのは、『それほどの量のトレーニングを毎日こなしている子どもたちは果たして幸せなのだろうか……』という疑問です。彼らはそれを自分の意思でやっているのでしょうか。それともやらされているのでしょうか。試合に出られない子どもたちは、いったい何をモチベーションにそれほどの距離を走っているのでしょうか。」

マリーノ氏の言葉の通り、文化の違うイタリアと日本を単純に比較することはできない。たしかに「よく休み、よく遊べというイタリアの文化は、日本流のよく働き、よく走れ」とは対極とも言えるものだ。しかし、子どもに決して無理をさせないイタリア人の「愛情と情熱」が、子どもの成長とスポーツ指導における安全を願う日本の親や指導者に、1つの新鮮な視点を与えてくれることは間違いないだろう。

 

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『カルチョの休日 イタリアのサッカー少年は蹴球3日でグングン伸びる』
著者:宮崎隆司  発行:内外出版社
【Kindle】https://www.amazon.co.jp/dp/B07GZDFXDP/
【楽天Kobo】https://books.rakuten.co.jp/rk/e82e89f30b903737af4dcd095438db7f/

【著者】宮崎隆司(みやざき・たかし)

GERMOGLI PH:8-04-04 COLDOGNO VICENZA ROBERTO BAGGIO

イタリア国立ジャーナリスト協会会員。イタリア代表、セリエAから育成年代まで現地で取材を続ける記者兼スカウト。元イタリア代表のロベルト・バッジョに惚れ込み、1998年単身イタリアに移住。バッジョの全試合を追い続け、引退後もフィレンツェに居住。バッジョ二世の発掘をライフワークに、育成分野での精力的なフィールドワークを展開する。圧倒的な人脈を駆使して、現地の最新情報を日本に発信。主な著書に『カルチョの休日 イタリアのサッカー少年は蹴球3日でグングン伸びる』(内外出版社、2018)、『イタリアの練習』(東邦出版、2009)ほか。サッカー少年を息子に持つ父親でもある。

金持ち優遇の不公平。消費税UPの裏で相続税は20%も減税していた

財源不足を理由に消費税の税率が引き上げられようとしていますが、実は相続税が75%から55%に大減税されていた事実をご存知でしょうか。しかも様々な減免措置等により、相続人の実質負担割合はさらに低い、という信じがたい現状を暴露するのは、元国税調査官で作家の大村大次郎さん。大村さんは自身のメルマガ『大村大次郎の本音で役に立つ税金情報』で、相続税が下げられた意外な理由を明かすとともに、「最低でも3割程度の税金を払うべき」とし、その根拠を記しています。

※本記事は有料メルマガ『大村大次郎の本音で役に立つ税金情報』2018年9月1日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール大村大次郎おおむらおおじろう
大阪府出身。10年間の国税局勤務の後、経理事務所などを経て経営コンサルタント、フリーライターに。主な著書に「あらゆる領収書は経費で落とせる」(中央公論新社)「悪の会計学」(双葉社)がある。

知らない間に相続税は大減税されていた!

あまり知られていませんが、この30年間相続税は下げられっぱなしになっています。1987年までは最高税率は75%だったのが、2003年では50%にまで下げられているのです。昨今、貧富の格差が社会問題となり、さすがに相続税の税率を下げすぎたということになり、2013年の税制改正で若干、引き上げられましたが、それでも55%です。1987年の最高税率よりは20ポイントも低いのです。

バブル崩壊以降、財源不足を理由に、消費税が導入され、さらに2度も税率が引き上げられ、社会保険料も上げ続けられたにもかかわらず、相続税だけがこっそり大幅に下げられていたのです。しかも、昨今の相続税の減税のされ方を見ると、「大金持ちを最大限に優遇しているのがわかります。

平成15年度の改正以前は、20億円を超える遺産をもらった人に、最高税率の70%が課せられることになっていました。が、現在は、6億円を超える人が最高税率の55%となっています。遺産が6億円を超えれば、それ以上はいくらもらっても税率が上がることはありません

つまり、7億円もらっても、30億円もらっても税率は同じということになっているのです。超資産家ほど優遇しているのです。

苦しい言い訳。菅官房長官「日本の携帯料金は高い」の説得力ゼロ

先日のMAG2 NEWSでも取り上げた、菅官房長官の「携帯は4割値下げの余地あり」発言。改めてクローズアップされる形となった「日本のケータイ料金は割高なのか」という声に対して、ケータイ/スマートフォンジャーナリストの石川温さんは自身のメルマガ『石川温の「スマホ業界新聞」』の中で、菅官房長官が論拠としたデータはかなり無理があると論ずるとともに、菅官房長官サイドと総務省とでは「4割値下げ」に対する温度感の差がかなりあることを明かしています。

菅官房長官「携帯電話料金は4割値下げできる余地がある」発言の真意は?

「携帯電話料金は4割値下げできる余地がある」という菅官房長官の発言を受けて、様々なメディアの人から「やっぱり、日本の携帯電話料金は高いのですか」という質問を受ける。

一般紙などは、思いっきり「日本の携帯電話料金は割高だ」と書いているのだが、実際、彼らはちゃんと調査しているのか疑問が残る。

先週のメルマガでも書いたが、国内外における携帯電話料金の比較で、最も信頼できるのは総務省が調査、発表している「電気通信サービスに係る内外価格差調査」だろう。平成28年度調査の結果が平成29年7月に発表されている。日本、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、韓国の6カ国で比較されているものだ。

それを見ると、確かに20GBではドイツに次いで日本は2番めだが、2GB、5GBでは中位に位置づけられている。菅官房長官は20GBのデータを引き合いに出し「日本は高い」と言い切っているようだが、かなり無理があるのではないか。

しかも、この調査は昨年3月に実施されたものだ。総務省の調査データ、20GBプランは当時のNTTドコモ、ウルトラデータLパックが使われている。

2017年といえば、夏以降、iPhoneの発売にかけて、各社で新料金プランが発表されている。

例えば、auは従量制プランを投入し、さらに定額制プランも料金改定を行っている。総務省の調査データを、auの「フラットプラン」で適用してみると、日本の通信料金は下がり、世界で3番目となってしまう。6カ国中3番目ということで、「高すぎる」という指摘は当たらないのだ。

菅官房長官は総務省のデータでは説得力がないと判断したのか、その後、OECDのデータを持ち出し始めた。しかし、それも他国はプリペイドプランだったり、そもそも引用しているデータ容量がバラバラだったりと、比較に値しないものとなっている。

一部報道では「菅官房長官が提示したデータは内閣府が用意した」と書かれていたが、ひょっとすると内閣府の人たちは、海外の携帯電話プランを全く理解できていないのではないか。

ちなみに、総務省の電気通信サービスに係る内外価格差調査は、例年、6月もしくは7月に発表されているのだが、なぜか今年はいまだに発表されていない

発表してしまうと、なにかまずいことでもあったりするのか。ひょっとして、「日本は世界と比べても割高ではない」ということが改めて証明されてしまったりするのか。

数字は嘘をつかないだけに、総務省には一刻も早く調査データを公開してもらいたいものだ。

現役医師が警告。航空機内で具合が悪くなったときの「NG行動」

機内で具合が悪くなっても「このくらいの症状で周囲からも注目されるのは嫌だな…」などと躊躇していませんか?しかし、メルマガ『ドクター徳田安春の最新健康医学』の著者で現役医師の徳田安春先生は、機内の環境は地上とは異なり、持病を持っている人は特にリスクが高いとした上で、やらない方がよいNG行動と、具合が悪くなったときにすべき行動について具体的な例を挙げて解説しています。

航空機内でのドクターコール

仕事の関係で私はよく航空機を利用します。急病の方が出たとのドクターコールに対応したことが私には2回あります。1回目は成田からマニラに向かう国際線の中でした。失神した患者さんを診察しました。2回目は那覇から羽田に向かう国内線の中でした。乳児の意識障害でしたが、出発直前でしたので、その子を病院に送るために出発を遅らせるようにアドバイスしました。

近年では、高齢者や慢性疾患を持つ方々を含めて、多くの人々が航空機を利用するようになっております。2023年までには、国際線航空機乗客の半分は50歳以上で占められると予想されています。航空機内での急病への対策を医師や航空会社は考えておく必要があります。

これまでの調査結果では、よくみられる症状として、頻度の多い順でみると、失神呼吸困難嘔吐そして胸痛があります。失神の原因で多いのは血管迷走神経反射であり、過度の緊張や疲労などで起こることが多く、通常は横になって休んでいるだけでよくなります。アルコール類を大量に飲んだ状態でフライト内の恐怖映画を観たときなどでも起こりますので、フライト内では過度の飲酒や慣れない恐怖映画を観るのは控えたほうがよいと思います。

しかし、失神の原因には、命にかかわるものもあります。心臓の重篤な不整脈や心筋梗塞、肺塞栓症などです。このうち、肺塞栓症は静脈系にできた血栓が遊離して血流に乗り肺の動脈に詰まるものですが、以前はエコノミークラス症候群と呼ばれていました。しかし、ファーストクラスやビジネスクラスでも起こすことがあります。むしろ、長距離のフライトそのものがリスクであることが判明していますので、最近ではロングフライト症候群と呼ばれています。

航空機内の環境

航空機内の環境条件は地上とはかなり異なります。高度1万メートルを飛行する航空機内では、圧力は0.7気圧程度となるため、酸素濃度は地上の約70%まで下がります。これにより、血中ヘモグロビンの酸素飽和度は健康人でも92%程度まで落ちてしまいます。呼吸不全の診断は血中ヘモグロビンの酸素飽和度が90%未満ですので、かなり酸素飽和度が低下することがわかります。

血中ヘモグロビンの酸素飽和度がこれだけ下がると、もともと心臓や肺に病気がある人では、症状を悪化させるリスクがあります。心臓を栄養する血管が細くなる狭心症の人では、狭心症発作の症状としての胸痛が起きることがあります。また、慢性閉塞性肺疾患などの慢性の肺の病気の人では酸素不足による状の悪化をきたすことがあります。

航空機内の環境条件で次に大きな問題は、湿度が約20%とかなり乾燥することです。このため、気道粘膜が乾燥しやすくなり、喘息の発作が起きやすくなります。狭心症や慢性閉塞性肺疾患、喘息などの病気を持つ人が、機内で胸痛や呼吸困難を感じたら、直ちに客室乗務員をコールするための座席への備え付けボタンを押しましょう

夫婦ともに年収700万のパワーカップル以外、我々はどこに住む?

都内では6,000万以上が平均価格となっている新築マンション。その需要を引っ張っているのが「パワーカップル」と言われる世帯です。今回の無料メルマガ『まんしょんオタクのマンションこぼれ話』では著者でマンション管理士の廣田信子さんが、パワーカップルの実態と、それ以外の一般的な家庭の住宅事情を紹介しています。

タワーマンションとパワーカップルばかりが注目されるが…

こんにちは! 廣田信子です。

先日、新築マンションの価格が、まだ高止まりしているとのニュースが。不動産経済研究所が8月15日に発表した7月の市況によると、一戸当たりの平均価格は、首都圏で6,191万円、近畿圏で4,568万円26年ぶりの高水準だったといいます。バブル景気の最後ごろの水準でしょうか。新築購入層の世帯年収の分布を考えると、この平均金額は高いですよね。

高額にならざるを得ない理由は、1つには、都心部の便利な立地の土地が訪日外国人需要を見込んだホテル建設との用地取得合戦で、高値になっていること、2つ目には、建設工事現場の人手不足による人件費の高騰で、建築費用が高騰していること、があると言われています。

それでも、交通の便がいいタワーマンション等は、周辺の相場より2~3割高くても購入希望者が殺到しているといいます。「パワーカップル」といわれる30歳代40歳代の共働き夫婦が需要を引っ張っているのです。

しかし、さすがに都心部では1戸1億円を超えるのもの多く、パワーカップルといえども手を出しにくくなっていて、少し都心を離れても、交通の便がいい駅近のタワーマンション等に需要が広がっているといいます。彼らにとっては、通勤にかかる時間が短いことが何より重要な条件なのです。