松本人志に“実名告発”、元グラドル大塚里香氏が文春に語った「恐怖の夜」と生々しい現場。吉本は公式発表で「初動ミス」認めトーンダウン

22日、自身の性加害疑惑を報じた『週刊文春』発行元の文藝春秋に対して、5.5億円の損害賠償と謝罪広告の掲載などを求め東京地裁に提訴した松本人志(60)。しかし松本が代理人に立てた“ヤメ検田代政弘弁護士が、「陸山会事件で虚偽公文書作成及び行使罪で告発され検察官を辞職した過去があることを懸念する声が上がっていることは、弊サイトで既報のとおりだ。

【関連】松本人志に「そんな弁護士で大丈夫か?」心配の声なぜ。“ヤメ検”代理人を雇い文春と全面対決も…「民主主義を揺るがしたあの大事件」が再注目

裁判の行方について法律家らがさまざまな「展開」について言及する中にあって、『週刊文春』は24日、雑誌に先行する形で電子版を配信。放たれた「四の矢」には実名顔出しという形で、元タレントの大塚里香さん(37)が松本から性行為を迫られた際の様子が掲載されていた。そのほか、同電子版では、沖縄県在住の当時19歳だった専門学校生による告発も新たに掲載されている。


大塚さんが語った生々しい証言

大塚さんは過去に多くのバラエティ番組への出演経験を持ち、現在はフードコーディネーターとして活躍している才媛。そんな大塚さんは今回、松本や後輩芸人らによるマンション“連れ込み”の様子を生々しく証言している。

記事によると松本の大塚さんへの「性加害未遂」が起きたのは06年8月のこと。「知り合いの芸人との飲み会がある」と友人から誘われた彼女が指定された都内のカラオケ付きのバーに出向くと、そこには松本のほか、後にM-1グランプリを制することになる後輩芸人らが顔を揃えていたという。

やがて彼らは参加女性たちに好みのタイプを答えさせる「マッチングゲーム」を開始。他の女性たちが松本の名を挙げていたため大塚さんも「松本さん」と答えたことがこの後の悲劇を招いた。

「えらい目に遭うぞ!」とまで言い放った松本

カラオケ付きバーでの一次会を終え行き先も告げられぬままタクシーに乗せられた大塚さんが連れ込まれたのは、松本の自宅。リビングでの雑談後、松本が一人別の部屋に移動するや、「マッチングゲーム」で松本を好みのタイプと上げたことを言質に、大塚さんは芸人たちから松本の待つ部屋に無理やり連行される。

そこでキスを迫られ体に手を伸ばす松本だったが、大塚さんが必死の抵抗を試みるや激高。「ごめんなさい」と部屋を飛び出した彼女を追ってきた松本は、その後多くの参加者たちの前で大塚さんの人格を否定するような暴言を延々と浴びせ続けたという。

やがて松本から「帰れ」と言われた大塚さんは、お金を受け取ることもなく帰宅。その日の深夜、泣きながら電話をかけてきた大塚さんが、松本から「えらい目に遭うぞ!」とまで言い放たれたことを口にしていたという彼女の母親の証言も文春は伝えている。

「なぜ直ぐに警察に行かなかったのか」という強者の論理

「松本擁護派」の後輩芸人や芸能人、一般人の松本ファンなどは、

《なぜ週刊誌には話して警察に届けないのだろうか》

《なんで、今頃何年も前のことを言うの?》

《警察には言えなくて、週刊誌には言える不思議!》

と口を揃える。しかし前述の通り松本から「えらい目に遭うぞ!」と半ば脅迫に近い言葉の暴力を受けていた大塚さんは、報復を恐れて警察に届け出ることはできなかったという。

実際、SNSや掲示板を見てみると、

《相手との力関係が気になって被害者が警察に行けない事案はある》

《みんな被害者は後から悔やんで、悲しんで、苦しんでいるのに証拠も無くて裁判も警察にも行けない人ばっかりだよ》

《警察に相談したけど無意味だった…》

というコメントが数多く書き込まれている。「タレントとして芸能活動しているのであれば、報復を恐れて警察には届けられないのでは」という意見が多いようだ。

1人で声を上げてもどうにもならない「芸能界の実情」

今回、文春サイドには複数の女性たちによる松本からの「性的被害」の告発がなされているという。文春と関係の深いジャーナリストの有田芳生氏(71)もこのようにポストしている

これについても松本擁護派からは、「なぜ徒党を組まなければ告発できないのか」といった声も上がっているのも事実だ。

しかしこの世界においては、1人で戦ってももみ消される、あるいはカネで懐柔されるのがオチだと言う。かつて放送業界に身を置いていた男性は、たった1人で大手所属事務所のタレントからの「被害」を告発する難しさをこう語る。

「1人の人間の告発など、大手事務所にとっては“存在しないもの”も同然です。大手であればあるほどテレビ局に与える影響は強いですから、放置しておけばウヤムヤにできますからね。それでもしつこく声を上げてくる“被害者”には、相応のカネを積めばなんとかなってしまうのがこの世界の実態、と言ってしまっていいと思います」

告発女性たちを「二毛作」と呼ぶ投稿も

さらにネット上には、性被害を告発する女性に対して「二毛作」という言葉を用いて卑下するものが後を絶たない。たとえ女性たちが勇気を持って訴え出ても松本擁護派が、

《結局は売名だろ》

《カネにするため、ネタを取っておいたのか》

といった投稿を頻繁に行っている。

ここで言う「二毛作」とは、「売春でカネを得て、週刊誌に相手をした著名人のネタを売る」という意味なのだが、今回の大塚さんの場合、二次会が松本の自宅であることを知らされておらず、お金を受け取ることもなく、同意を得ないまま行為を強要されそうになったと証言している。「カネを得て」いない以上、その批判は当てはまらない。

ネット民の間でも、こうした「二毛作」発言は「セカンドレイプだ」との指摘も相次いでいる。

《二毛作とか言う人は、自分も後ろ暗い過去があるんだろうな》

《完全にジャニーズの件と同じ流れやな、あれから何も学んでいない》

《被害者の情報も出せって言う意見はセカンドレイプだろ》

《松本人志だとこんな風に擁護しちゃうんだ? 結局生きていれば権力者に忖度か》

かようなポストが多く見られる。性的被害を報道するに当たり、何より「セカンドレイプ」を避けなければいけないことは言うまでもない。

注目に値する、吉本興業が24日に発表した「公式声明」

吉本興業は24日、公式サイトで「週刊誌報道等に対する当社の対応方針について」とする声明を発表。

● 週刊誌報道等に対する当社の対応方針について

吉本は

昨年末以来の当社所属タレントに関する様々な報道により、ファンの皆様及び関係先各位に多大なるご心配とご迷惑をおかけしておりますことをまずもって心からお詫び申し上げます。

と謝罪。

今般、私的行為とはいえ、当社所属タレントらがかかわったとされる会合に参加された複数の女性が精神的苦痛を被っていたとされる旨の記事に接し、当社としては、真摯に対応すべき問題であると認識しております。

としている。さらに、23日に開かれたガバナンス委員会の席で、

所属タレントが提訴した訴訟の経過も注視しつつ、事実確認をしっかり行った上で、何らかの形で会社としての説明責任を果たす必要がある」「当初の『当該事実は一切なく』との会社コメントが世間の誤解を招き、何を指しているのか不明確で混乱を招いたように思う。時間がない中での対応とはいえ、今後慎重に対応すべきである」などの厳しい指摘

を受けたという。つまり、吉本が「初動ミス」を公に認めた形だ。

ここに来て、松本個人による告訴となったこと、そして吉本サイドがこのような発表を行ったことは注目に値するだろう。

今後、文春側はさらなる「女性たちからの告発」を世に出すのか。そして松本、吉本サイドが「白旗」を揚げる日は近いのだろうか。

【関連】松本人志「性加害」に新展開か?元グラドルが同様シチュエーションを暴露「文春の記事は真実だと思います」

顔の「むくみ」が気になる人は、食生活を変えなさい。そしてカリウムが含まれたモノを食べなさい

女性でも男性でも気になるのが、顔のむくみ。これを食生活で改善するにはどうすれば良いのでしょうか? 今回の無料メルマガ『美容と健康ひとくちメモ』では、顔のむくみを改善する食習慣として、これを摂るべき!という食材をご紹介しています。

食生活改善で顔のむくみを改善する

一般的な顔のむくみであれば、食生活を変えればすぐに解消されるケースも多いのそうで、ナトリウムや脂質といったむくみの元となる不要な成分を食事で体外へ排出する方法が非常に効果的なのだそうです。

また、むくみが食習慣を変えるチャンスとポジティブに捉え、これを機会に根本的な食生活改善を徹底する事もむくみをはじめとするあらゆる体の不良に劇的な変化を及ぼすらしいですよ。

飲み会などが多い時期は、塩分過多になっていないか、油っぽいものが多すぎないか、気を配る必要があり、多量のアルコールもNG。

ほうれん草やじゃがいも、キノコ類などのカリウムを多く含む食品は積極的に摂取した方が良く、ただ、何事にも丁度良い塩梅というものがあるので、ほうれん草などは食べ過ぎると尿酸値を高めてしまい痛風などを派生させてしまう可能性があるので気を付けましょうとのこと。

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「原発推進」政策で見逃された危険な活断層。なぜ能登半島を大地震が“不意打ち”したのか?

元日の能登半島を襲ったグニチュード7.6、最大震度7の揺れを観測した大地震。この地震が想定を大きく上回った理由は、原発推進政策に大きく関係しているようです。今回のメルマガ『田中優の‘持続する志’(有料・活動支援版)』では著者で 「未来バンク事業組合」理事長を務める環境活動家の田中優さんが、なぜ能登半島が大地震に「不意打ち」されたのかを解説。さらに専門家も含めた国民の地震に対する理解の遅れを指摘しています。

プロフィール:田中優(たなか ゆう)
「未来バンク事業組合」理事長、「日本国際ボランティアセンター」理事、「ap bank」監事、「一般社団 天然住宅」共同代表。横浜市立大学、恵泉女学園大学の非常勤講師。著書(共著含む)に『未来のあたりまえシリーズ1ー電気は自給があたりまえ オフグリッドで原発のいらない暮らしへー』(合同出版)『放射能下の日本で暮らすには?』(筑摩書房)『子どもたちの未来を創るエネルギー』『地宝論』(子どもの未来社)ほか多数。

※有料メルマガ『田中優の‘持続する志’(有料・活動支援版)』好評配信中。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。 

原発推進政策の悪弊。見逃された能登半島大地震の危険性

今年の新年は地震とともに始まった。言うまでもなく能登半島地震だ(図1)。

ここに活断層がある可能性が高いことはよく知られていた。

しかし

「能登半島北岸の直線的な海岸線が、沿岸の海底にある活断層の活動によってできたものであることを知る研究者は多かったし、地震は当然想定されるべきだった。しかしそれができず、不意打ちの形になってしまった」

と。

名古屋大学教授で、日本活断層学会会長を務める鈴木康弘氏は地震を受けてそう述べている。

M7級想定できた-沿岸活断層、認定急げ

1月1日に起きた能登半島群発地震は甚大な被害をもたらしたが、それは想定されていた地震の大きさとは全くレベルの大きな地震であったためだ。その原因が活断層の位置と長さの想定が正しくなかったためだ。続けてその理由についての言い訳を同じく日本活断層学会会長の鈴木康弘氏から聞いてみよう。

「2007年の新潟県中越沖地震も海底活断層によるものだったが、東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)を巡る政府の審査では音波探査が過度に重視された結果、大幅な過小評価になっていた」

と。

「音波探査」では海岸沿いの海域の活断層を「活断層認定」するのが難しく、今回の能登半島北岸のように海岸近くにある活断層を音波探査で調べることは難しい上に判定できる新しい堆積物が薄いために見極めが難しいのだと。しかも想定される震度が高ければそれだけ建設費用が嵩んで電力会社の抵抗は大きくなる。電力会社の抵抗はあるだろうが、今なら、海底でも陸上と同じように地形から活断層を地下を掘削して調べることも可能だ。海域を探査船を出して音波を出して海底下の地質構造を調べるが、しかし能登半島北岸のように、海岸近くにある活断層を音波探査で調べることは難しい。

こうした問題を補うため、最近は、海底でも陸上と同じように地形から活断層を認定する技術が進んだ。能登半島では「後藤秀昭・広島大准教授ら」が調査し、北岸をほぼ東西に走る長大な海底活断層の存在を指摘していた。これが今回の地震を起こした断層とみられるが、いまだに音波探査による地質調査が重視されすぎているために、後藤氏らの結果は活断層図(図2)に反映されていない。

それが能登半島に活断層が描かれておらず、地震が不意打ちした理由だ。

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うまくいかないことを「他人のせいにする」人が成功しない当然の理由

上手くいかない時、あなたはその責任をどこに置きますか?今回のメルマガ『セクシー心理学! ★ 相手の心を7秒でつかむ心理術』では、著者で現役精神科医のゆうきゆう先生が自分のせいにするか、人のせいにするかで大きく人生が変わってくると語っています。

「他人のせい」にする人は人生で失敗する!?成功の秘訣とは

こんにちは、ゆうきゆうです。

元気でお過ごしでしょうか?

さて、今回は誰もが実行できる成功の秘訣について、お話していきます。

■ 企業の業績に関する調査

アメリカのミシガン大学は、複数の企業に対し、意識調査を行いました。

その際に

「ビジネスがうまく行かないときは、どのような理由がありますか?」

とアンケートを取りました。

すると、大きく分けて次の2種類の回答がありました。

まず、

「これは不況のせいだ」

「この事業は全体的にもう落ち目だから」

「業界全体が苦しいから仕方ない」

と外のせいするグループがありました。

一方で

「これは我々の努力が足りないせいだ」

「自分たちの工夫が足りなかったせいだ」

と自分たちのせいにするグループもありました。

しばらくして、ミシガン大学の研究者らは、それぞれの企業の業績がどれだけ変わっていたか調べました。

すると、「自分たちのせいだ」と言っていたグループの多くが、業績が良くなっていることがわかりました。

逆に、「社会のせいだ」「業界全体の売上が悪いから」と外のせいにしたグループほど、全体的に業績は悪化していたのです。

騙されないほうが難しい!? 詐欺師の「巧妙な手口」をすべて公開した一冊が面白い

詐欺にひっかかるなんて…と思っているそこのあなた、これを読んでもそう思えるでしょうか?無料メルマガ『毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン』の著者土井英司さんが、騙しの天才たちの手口を詳細に記載した古典的名著を紹介しています。

詐欺に関する古典名著。⇒『詐欺師入門』

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詐欺師入門

デイヴィッド・W・モラー・著 山本光伸・訳 光文社

こんにちは、土井英司です。

本日ご紹介する一冊は、信用詐欺研究の古典的名著で、映画『スティング』のネタ本になった一冊。

著者のデイヴィッド・W・モラー氏は、言語学者であり、特に犯罪と犯罪者の言葉についての研究で知られる人物。1937年から1972年まで、ルイヴィル大学の教授を務めた方だそうです。

通常の詐欺の手口本とは違い、いわゆる百科事典形式ではありません。

詐欺師たちがチーム戦で一人の人物をどう騙すか、いわゆる「カモ」の心理の移り変わりも描写しながら、ストーリー形式で紹介する、変わった手法をとっています。

詐欺師が用いる具体的な手口、セリフを書き込んでいるので、なるほど映画のネタ本になるのも頷けますね。

手っ取り早く手法を知りたい人にはまだるっこしいですが、この形式だからこそ、いざ仕掛けられた時にそれとわかる、そんな効果があると思います。

いわゆる「ビッグ・コン」と言われる大掛かりな詐欺の典型的手法は、18ページ、19ページにまとめられていますが、本書がすごいのは、それが具体的にどう行われるのか、詳細に描写されている点。

恐ろしいのは、自分が当事者になった時、手口がわかっていても騙されそうなことでしょうか(苦笑)。

どうしたら「カモ」の信頼を獲得できるのか、どうやったら儲け話を信じ込ませることができるのか、どうやったらさらに多くのお金を用意させられるのか、どうやったら最後、騙された時の怒りを収められるのか、驚きの手口が書かれています。

「自分は大丈夫」とたかを括る前に、読んでおいて損はないと思います。

百科事典形式を好む方は、こちらも古典名著ですが、『詐欺とペテンの大百科』を読むことをおすすめします。

※参考:『詐欺とペテンの大百科

中国で自動運転が今アツイ。世界最大の実験エリア武漢では500台に対して注文73万

中国では今、自動運転車両が人気となっており、特に武漢では世界でも注目される「最大の自動運転実証実験エリア」になっていると言われるほど。日刊で中国の自動車業界情報を配信するメルマガ『CHINA CASE』では今回、そんな現在の武漢について詳しく紹介しています。

中国の武漢、車両500台で注文73万件。世界一の「自動運転」運営エリアに

武漢市にある国家インテリジェント・コネクテッド・ヴィークル(ICV)(武漢)実証実験モデルエリアは2024年1月10日、同エリアが2023年、常態化された運営を行う自動運転車両が500台近くあり、通年のサービス注文件数は73.2万件を記録、延べ90万人にサービス提供したと発表した。

これらの数字を受け、これらの規模は米国も含めて、同エリアが世界最大の自動運転実証実験エリアになっている、とした。

武漢の状況

同エリアにおけるサービス受注件数は2023年12月、12.1万件を記録。前月11月に初めて10万件を突破したのに続き、2ヶ月連続での10万件以上となった。

12月の自動運転実験総走行距離は200万kmを超え、213.37万kmに達し、同走行時間は18.15万時間となった。

2023年末までに、武漢市内にある実証実験用公道は総距離(単方向)が3378.73万kmに達しており、市内12の行政区分にまたがり、カバー範囲は3000平方キロメートル。

接触可能人口は770万人となり、これらの数字は中国国内では最大だ、とした。

米国は?

米国について、Waymoの例を出し、Waymoの最大の自動運転サービス運営エリアはアリゾナ州フェニックスであり、そのカバー範囲は523平方キロメートル。

また、カリフォルニア州サンフランシスコでもWaymoは約250台のRobotaxiを展開している。Waymoは2023年11月30日までに、サービス注文件数が70万件を超えた、としている。

これらの数字を踏まえて、武漢市の同エリアでは、「自動運転モビリティのサービス車両、注文件数、開放した道路の距離、面積など核心的なデータを見てみると、武漢市は世界最大の自動運転運サービス運営エリアになっている」と断言する。

SNSのメンションで「さん」付けをどう思う?人気コンサルに聞いてみた結果

@(アットマーク)とアカウント名で相手に言及したり、呼びかけることができる便利な機能「メンション」。そんなメンションをする際に、「さん」や「様」をつけるのがマナーだと考えている人が少なからずいるようです。そして、マナーどころかデフォルトになっているグループもあるのだとか。今回の『永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ』で、人気コンサルの永江さんは、こうした「マイルール」を人に押し付けるのは勘弁してほしいと即答。羽田空港での事故で論争となったペット問題にも言及し、日本人独特の傾向に呆れています。

SNSでメンションを付ける時のマナーについて

Question

shitumon

SNSでメンションをつける際のマナーについてお聞きします。私の周囲には、メンション名の後ろに「さん」「様」などつけるのがよい、という方々が割と多いです。(例:@name さん)永江さんの周囲でも、このような使い方はされていますでしょうか。

私自身は、いちいち「さん」をつけるのが面倒なのでつけていませんが、グループによってはデフォルトになっていることもあるのでそういう時は周囲にあわせています。

永江さんからの回答

ご質問いただいたSNSはおそらくFacebookのことだと思うのですが(「グループによってはデフォルト」という箇所から)、わたしはメンションでいちいち敬称を付けたことはありません。付けたい人は付けたら良いと思いますが、人に強要するのは勘弁して欲しいですね。

Threadでも先日「いいねを付けた投稿には必ずコメントがないと気持ち悪い」というマイルールが話題になりましたが、日本人ってこのような決まり事を人に押し付けるのが大好きですよね。(特に田舎で顕著)

例えばJAL機炎上で論争になったペットの飛行機同乗問題について、わたしの意見はブログに書きましたが、欧米では以前から多くの航空会社でペットの機内持ち込みは一般的です。もちろんケージに入れられる小型犬や猫などに限りますが、ペットに寛容な欧州ならまだしも、カスハラ層の多い日本では到底無理でしょう。
日系航空会社だけが機内にペットを乗せてはいけない。皆さんが考える理由が混沌過ぎて笑う|More Access! More Fun

同様に、変なマナーやルールを人に押し付けるのは日本人独特だと思います。

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「岸田のまま6月解散」に現実味。自民派閥潰しの結果がこれなのか…嘆く有権者が誤解した「日本の仕組み」

自民党パーティー券問題で、あらためてクローズアップされた「党内派閥」という存在。今回は自民3派閥が解消される一方、渦中の安倍派幹部らは不起訴という結果になり、有権者からは失望の声も聞こえてきます。これに関して「そもそも派閥は怪しい仲良しグループではないし、解体すれば良いという話でもない」とするのはメルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』著者で、米国在住作家の冷泉彰彦さん。間接民主制の日本において有権者が熟考すべき本質は「派閥なき後、総理総裁をどのように選出するのか」にあると指摘します。

※本記事は有料メルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』2024年1月23日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

派閥の本質は「仲良しグループ」でも「悪の存在」でもない

日本では、自民党の各派閥の政治資金報告書に金額の不一致があるということを、共産党系の学者(専門は政治資金の研究)がコツコツと調べ上げて告発したところ、なぜか検察庁が全面的に動きました。

その結果として、清和会安倍派、志帥会二階派が厳しい取り調べを受けて会計責任者と一部の政治家が起訴、宏池会岸田派も会計責任者が起訴されました。

これを受けて、この3派はいずれも「派閥解散」を宣言しています。

実に込み入った話である一方で、ともすれば本質から外れた議論ばかりがされているのですが、この派閥解消という問題を今回は議論してみたいと思います。

まず、自民党の派閥の問題ですが、これは「自民党内の仲良しグループ」があって、それが勝手にカネを集めておいて、それを違法に隠しているというような問題ではありません。

また、そのような「怪しい仲良しグループ」は悪い存在だから、解体するなり罰するなりすれば良いという話でもありません。

問題は、総理総裁をどのように選出するのかというプロセスであり、これに個々の国会議員にとってはどのように自分の議席を守るのか、つまり次回の選挙で当選するのかという問題が関わってきます。さらに、これに各地方における利権の交通整理という機能が重なります。

つまり、派閥というのは、総理候補を担いだ応援団であり、また総裁選の票の集合体であり、同時に選挙へ向けた互助組織、そして利権分配のマシンという性格を持ったものです。

そこまでは多くの有権者は理解しています。例えばですが、その派閥の争いが極端なものとなった昭和の時代には、自民党の派閥には現在以上に強い社会的批判が浴びせられました。

まず70年代のロッキード事件があり、これに80年代にはリクルート事件が重なることで、世論のアンチ派閥という感情は最高潮に達しました。

この感情論の落とし所として、小選挙区比例代表並立制という妥協的な制度が実施され、これによって細川政権の誕生という形で、政権政党が交代することにより、有権者が政権を選択できるということになったのでした。

なぜ民主党政権と2大政党の試みは失敗したのか

ところが、この2大政党の交代による有権者の政権選択という制度は、その後崩壊していきました。

2009年に成立した鳩山政権にはじまる民主党政権は、「左派ポピュリズムによる無関係な政策の羅列」「左派なのに金融はタカ派で理想主義から来る財政規律へのこだわり」「ハコモノ批判を続けながら震災復興ではモノへのバラマキに走る」など具体的な問題を多く抱えており、その結果として崩壊していきました。

問題は、民主党政権が崩壊したことではなく、民主党が下野後に問題点を修正して政権復帰を狙うことを諦めて専業野党に転じたことでした。

エネルギー政策のバランスを取るのは面倒なので反原発に流れ、沖縄問題では普天間返還に努力するのは面倒なので辺野古反対で済ませるという、実に安易で、しかしながらそれなりに議席を維持することはできる戦術へと退廃していったのでした。

これによって、少なくとも中道左派の政権選択肢は消滅しました。これに代わる存在として、今度は都市型の納税者の反乱による「小さな政府論」を掲げた中道右派の動きが活発化しました。

しかし、これも「希望の党」改め「都民ファ」がコロナ禍におけるバラマキで東京都の財務状況を一気に悪化させ、「維新」が万博実施に失敗しつつある中では、急速に影響力を弱めています。

ですから、とにかく代替する存在がないわけです。自民一強という言い方は当にその通りであって、いくら自民党の支持率が下がっても、それを受け止める政治勢力はありません。

派閥潰しで「岸田のままで6月解散」に現実味

ここでやや観点を絞って、直近の政局ということで考えてみますと、現在の情勢の中では次のようなことが言えると思います。

「とりあえず、今、すぐに総選挙をやれば、自民批判票は出るが、それは限定的。しかも、野党と言っても各グループに分散するので集まって対抗勢力にはならない」

「ある時点から宏池会岸田派は、清和会安倍派の解体を目論んだが、この目的は完全に達成された」

「そんな中で、岸田派・二階派も解散しており、とりあえず政治勢力としては、派閥解消を宣言した3グループの方が、解消できない平成研茂木派や為公会麻生派などより、微妙にイメージが良いことに」

「派閥解消は世論にウケたようで、震災に対して用意ができるまで被災地訪問を待ったことと併せて、岸田の支持率は微増」

という不思議な状況になっています。良く分からないのですが、現在のこの「微増」というのは2%程度ですが、仮にこのまま岸田が安全運転で進んで、派閥解消がポーズにしても何らかの格好を伴って見えるようになると、5%程度アップする可能性もあります。

その延長上には、「岸田のままで6月解散」という昨年まで誰も考えなかったような作戦が見えてくるのかもしれません。

その場合は、岸田の勝利ラインは限りなく下がります。公明と組んで与党で過半数維持ということで御の字みたいな話になり、そうした「期待しない感じ」が先行する中で、「3大派閥は、裏金問題で申し訳ない」という「お詫び選挙」に徹することでダメージを最小化するかもしれません。

この記事の著者・冷泉彰彦さんのメルマガ

自民「派閥解散」、旧ジャニ「解体」、宝塚「暴露」…古い秩序が崩壊し“新たな繁栄”に向かう日本

政治資金を巡る疑惑を受け、相次いで解散を表明した安倍派など自民の3派閥。「その場しのぎの悪事隠し」と見る国民も多いのが事実ですが、国際関係ジャーナリストの北野幸伯さんは「もっと大きな流れ」としてこの出来事を見ているといいます。北野さんは自身のメルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』で今回、その「流れ」を詳しく解説。さらに今後の日本社会の行く先を予測しています。

古い秩序の崩壊。自民党派閥も解体され日本が向かう新たな繁栄の時代

全世界のRPE読者の皆様、こんにちは!北野です。

安倍派、岸田派、二階派解散。すごいことです。『毎日新聞』1月19日付。

自民党最大派閥の清和政策研究会(安倍派)は19日、政治資金パーティーの裏金事件を受けて総会を開き、同派を解散すると決めた。党内第5派閥の志帥会(二階派)も同日、解散方針を決定。第4派閥の宏池会(岸田派)は昨年12月まで会長を務めた岸田文雄首相が18日、解散する方針を表明しており、事件は関係者が立件された3派閥がそろって消滅する異例の事態に発展した。

3派閥が消滅するに至った原因などについては、触れません。テレビをつければ、その話ばかりしています。

この話、「これまで派閥は悪いことばかりしていたが、バレたのであわてて解散した」と解釈している人が多いでしょう。私は、「もっと大きな流れ」で今回のできごとを見ています。

確実に改善されつつある日本社会

私は1990年から28年間、モスクワに住んでいました。2018年、完全帰国しました。理由は、ロシアでネット規制が強化され、仕事に支障がではじめたからです。

2018年、日本では「働き方改革」が大流行していました。私は当時、「日本の閉そく感の大きな理由の一つは、ひどすぎる労働環境、具体的には長時間労働だ」と考えていました。しかし、「働き方改革」で、労働時間は短くなりました。

またこの年は、「とても暑かった」ことで知られています。熱中症で倒れる人がバタバタでていました。そして、なんと日本の学校のエアコン設置率は、5割程度であることが暴露された。国際社会は、「なぜ先進国でクソ暑い日本の学校のエアコン設置率が5割なのだ!」と仰天したのです。

日本政府も「恥ずかしい」と思ったのでしょうか?それから数年で、学校にエアコンを設置しまくり、アッという間に9割を超えるようになりました。

2019年には「東池袋自動車暴走死傷事件」が起こりました。87歳の飯塚幸三氏が11人を死傷させたのです。この事件の後、75歳以上のドライバーの免許更新が厳格化されました。2020年には、あおり運転の罰則が強化されました。免許取り消し、最長5年の懲役、罰金など、厳しいです。

2020年~2021年には、コロナでテレワークが大いに普及しました。家で仕事できる人が、毎日往復2時間かけて通勤するのは膨大な無駄です。またコロナの期間、セルフレジが急速に普及したり、ファミレスにロボットウェイターが登場するようになりました。

というわけで、2018年に私が日本に戻ってきてから、「日本は少しずつだが、どんどんよくなってきている」というのが、素直な感想です。

福沢諭吉とは正反対。中江兆民が生涯を通して貫いた「下から目線」

福沢諭吉と並んで「明治の2大思想家」とされ、ルソーを日本に紹介したこともあり「東洋のルソー」とも称される中江兆民。そんな兆民が、諭吉らを激しく非難していたことをご存知でしょうか。今回のメルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』では著者でジャーナリストの高野さんが、兆民の思想と彼が諭吉を含む開戦論者をどう評価していたかを紹介。さらに兆民と諭吉の「決定的な思想の違い」を解説しています。

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※本記事は有料メルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』2024年1月22日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール高野孟たかのはじめ
1944年東京生まれ。1968年早稲田大学文学部西洋哲学科卒。通信社、広告会社勤務の後、1975年からフリー・ジャーナリストに。同時に内外政経ニュースレター『インサイダー』の創刊に参加。80年に(株)インサイダーを設立し、代表取締役兼編集長に就任。2002年に早稲田大学客員教授に就任。08年に《THE JOURNAL》に改名し、論説主幹に就任。現在は千葉県鴨川市に在住しながら、半農半ジャーナリストとしてとして活動中。

中江兆民という「下からの民主主義の伝統」の原典

本シリーズの前回は昨年10月23日号(No.1229)で、明治初期の民権運動の先頭を走った天才的な扇動家=植木枝盛について述べた。彼に最も深い思想的影響を与えたのは10歳上の同郷の先輩=中江兆民で、兆民を通じてルソーの「民約論」の真髄に触れることなしには植木の壮大な「東洋大日本国国憲案」は生まれることがなかっただろう。そのことを含め、兆民こそが日本の民権思想の父である。

どこまで行っても「下からの革命家」

彼と並んで明治の2大思想家と呼ばれ対比される福沢諭吉のことを、「世間では、西欧文明を深く理解している自由主義的な啓蒙家であり、『民主の徒』『洋学紳士君』の代表であるかのようにいう」(色川大吉『自由民権』、岩波新書)けれども、福沢の言う近代化はあくまで「上からの近代化」であり、そうであるがゆえに、割と簡単に「上からの国権主義」に転化する。「明治初年、『天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず』といい、アジア、アフリカの弱小国の人権も欧米強大国の人権もまったく同等であると主張した福沢は、1880年代にはもはや“存在”していない」(色川)。

1880年代に何が起きたかと言えば、1881年の「明治14年の政変」で伊藤博文・井上馨ら長州閥が主導して大隈重信を追放して「薩長藩閥体制」を確立。そして翌82年のソウルにおける「壬午の乱」で親日派だった閔氏政権と日本公使館が民族派兵士に襲われた事件をバネとして一気に大陸侵攻を目指す軍備拡張、「富国強兵」路線へとのめり込んで行ったことである。この時期に、福沢は「民権論は今日、到底無益に属して弁論を費やすに足らず」「眼を海外に転じて国権を振起の方略なかる可らず。吾輩畢生の目的は唯この一点に在るのみ」(81年10月「時事小論」)と、民権論への決別と国権論への乗り移りを宣言し、それがやがて85年3月の有名な「脱亜論」の吐露へと繋がっていく。この福沢の変節の軌跡についてはまた詳しく論じることがあるだろう。

これに対して中江兆民はどこまで行っても「下からの革命家」であり、揺るぐことがない。本シリーズの第6回で、日本の近代史を「上からの改革ずくめの歴史」として描くのは間違っていて、その時々に必ず「下からの自前の民主主義の伝統」が歴史の表層を突き上げてきたことを正しく視野に入れなければならないという坂野潤治の観点を紹介したが、まさにその隠された伝統の原点が中江兆民だった。

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