読みづらいあなたのビジネスメールをすっきりさせる簡単な裏ワザ

読めばビジネスメールの文章が美しく、そして読みやすくできる上に誤字脱字も減ると評判の無料メルマガ『仕事美人のメール作法』。今回は、変換すれば出てくるからといっても多用すべきでない漢字、そしてついやってしまいがちな「冗長な表現」が紹介されています。

漢字を平仮名に

メールの文章を読みやすくする工夫の一つとして表記の統一が挙げられます。中でも、よく使う言葉を漢字から平仮名に「ひらく」ことをお勧めします。

  • 出来る → できる
  • ~する事 → ~すること
  • ~毎 → ~ごと

このように、メールを含む文章を書くときに頻繁に使われる言葉をできるだけ平仮名で表記します。

漢字は平仮名よりも画数が多く、直線が多いせいか見た目の印象もカチッと硬いのに対し、平仮名は画数も少なく、文字が曲線で構成されてやわらかいという見た目の印象の違いがあります。

一文に使われる漢字が占める割合が多いほど視覚的にも硬く、文字の密度も詰まって見えるので、文字量が多くなるほど、圧迫感があり読みづらく見えます。

適度に改行を入れるとともに文字の割合も漢字の比率を下げるために、よく使われる言葉を平仮名で統一してみましょう。

ほかにも

  • 但し → ただし
  • 色々 → いろいろ
  • 様々 → さまざま

などが挙げられます。上記に挙げた表記は『記者ハンドブック 第13版 新聞用字用語集』を基に挙げています。

このように基準となるものを社内で共有しておくと、部署ごとに統一表記が違うという事態を避けられます。

中国はカネのためなら嘘もつく? 超富裕層にすり寄る習近平の変節

先日掲載の記事「日本は中国を軽視するな。ダボス会議でわかった習近平の真の狙い」でもお伝えしたように、トランプ大統領の誕生で自分たちの身の上を案じ始めた超富裕層たちに向けて、点数稼ぎとも取れる演説を行った習近平国家主席。無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』の著者・北野幸伯さんは、この演説を受けた一部の超富裕層が中国を見直せば、また世界の流れは変わると推察、さらに気になるアメリカの「TPP離脱問題」についても持論を述べています。

習近平、「核なき世界」を目指す!発言の真意

スイスで1月17日~20日、世界中の超エリートが集結する「ダボス会議」が開かれました。ずいぶんと「暗い雰囲気」だったそうです。なぜでしょうか?

ナショナリストトランプがアメリカの大統領になったから。「ダボス会議」に参加する人は、政財界の超エリートばかり。そして、彼らは概してグローバリスト」なのです。なぜ?

  • 超富豪は、「グローバリズム」のおかげで「オフショア」を使うことができ、合法的に税金を払う必要がありません。
  • 超富豪は、「グローバリズム」のおかげで、賃金水準の低い国に生産拠点を持ち、莫大な利益をあげることができます。
  • 「グローバリズム」のおかげで、貧しい国から豊かな(たとえば欧米)に労働移民が殺到し、豊かな国の賃金水準を下げていきます。

元から住んでいる労働者は苦しくなっていきますが、雇う側の超富豪は、喜びます。というわけで、「グローバリズム超富豪たちはますます豊かになっていく

ちなみに、この「超富豪」という用語。いかにも「陰謀論ぽい」と思う方も多いでしょう。しかし、この下の情報を知れば、「他の用語」は思い浮かびません。

世界人口の半分36億人分の総資産と同額の富、8人の富豪に集中

AFP=時事 1/16(月)13:01配信

 

【AFP=時事】貧困撲滅に取り組む国際NGO「オックスファム(Oxfam)」は16日、世界人口のうち所得の低い半分に相当する36億人の資産額と、世界で最も裕福な富豪8人の資産額が同じだとする報告書を発表し、格差が「社会を分断する脅威」となるレベルにまで拡大していると警鐘を鳴らした。

そして、これまで欧米では、「超富豪 >>> 政治家」という関係だった。つまり、政治家は、超富豪に奉仕し、「グローバリズム」を推進していく。ところが、ナショナリスト・トランプが超富豪お気に入りのヒラリーに勝ってしまった。それで、ダボスに集結していた超エリート達は、オロオロしていた。

安倍外交は物味遊山?総理の100カ国歴訪が評価されていない理由

安倍総理を語る上で何といっても欠かせないのが、外交。「安倍外交」という言葉がうまれるほど心血を注いでいることで知られていますが…、今回の無料メルマガ『ジャーナリスト嶌信彦「時代を読む」』では最近の「安倍外交」を振り返りながら、総理が「本当に実ある外交を行っているのか?」というシビアな問題に正面から斬り込みます。

ぐらつく安倍外交。今年の荒波を乗り越えられるか?

安倍政権の最大の売りは外交といわれ、題目は「地球儀を俯瞰する外交」として世界中を飛び回っている。いったい安倍外交の成果は何かということを本日は考えてみたい。

地球儀を俯瞰する外交を点検

歴代総理に比べ安倍首相は実に外交に熱心で、この4年間での訪問国は100ヵ国を超え、外国首脳との会談は200回に達し、電話会談も含めると300回ともいわれる。アメリカのトランプ大統領とはいち早く会談し、ロシアのプーチン大統領との会談も15回に及ぶ。さらに、中国、アジア各国、ヨーロッパ、アフリカ、中東、中南米とまさに地球を俯瞰する「地球儀外交は間違いなく歴代の首相と比べても特筆されるほどだ。

そのこともあってか、内閣支持率はほぼ50%台で安定。去年暮れの真珠湾慰霊の旅を終えると60%台後半まで上がった。支持率の上昇、首脳会談の回数が多い中で「本当の成果はどうなのか?」ということを点検してみたい。

米ソ両国との外交成果は…

確かに「訪問回数」こそ多いが、行っていない所を順番に周っているだけという感もある中で訪問国が増えてきた。

成果を考えてみると、去年の暮れ期待をふくらませた「日露首脳会談」では、日露平和条約北方四島の話も経済協力の話だけで政治分野はしぼんでしまった。過去15回もあって、進むどころか、巻き戻ったようにもみえる。以前お伝えしたようにエリツィン時代は実現一歩手前まで進んでいた(「またもロシアに翻弄されるのか。北方領土が日本に一番近づいた日」)が、安倍政権になり巻き戻った感も否めない。

今後、トランプ氏が「親ロシア外交」を行なうと表明しており、トランプ氏とプーチン大統領が仲良くなると、 日本がはじき飛ばされる恐れがないとはいえない。そういう意味でいうと、ロシア外交は成功したとはいえないだろう。

さらに、安倍首相は日本時間の12月28日にオバマ大統領と最後の首脳会談を実施。日本の真珠湾攻撃の犠牲者を慰霊するアリゾナ記念館を訪れた。そこで、安倍首相は「歴史に残る激しい戦争を戦った日本とアメリカは、歴史にまれな、深く、強く結ばれた同盟国」と日米同盟強化を誓った。確かに言葉は美しいが、オバマ大統領との間で日本の奇襲攻撃やアメリカによる原爆投下についてきちんと話し合いをしている気配はない

新郎アサヒ営業、新婦キリン部長令嬢の披露宴で出したビールは?

Twitterユーザー・ワカゾー(@WakazoMarine)さんの嫁が、新郎がアサヒビールの営業で新婦がキリンビール部長令嬢の結婚式に行ったという。

同業他社同士の披露宴で出されるビールは、どちらなのであろうか?

これは気になるところである。

揉めなければ良いが・・・。

 

 

 

 

なんと、アサヒの席にはキリンが、キリンの席にはアサヒが出たという。

この発想はなかった!

■Twitter上の反応

 

 

 

 

 

※本記事内のツイートにつきましては、Twitterのツイート埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。

image by: LunaseeStudios / Shutterstock, Inc.

記事提供:ViRATES

 

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マリー・アントワネットも虜に。伝統工芸「漆」は日本を救うか

日本には目を見張るような「伝統技術」が今も数多く受け継がれていますが、今回の無料メルマガ『Japan on the Globe-国際派日本人養成講座』で取り上げられている「漆工芸」もそのひとつです。中国から伝来したと考えられていたその技術ですが、近年出土した漆塗りの皿などから、「日本独自の発達を遂げたのでは」という説も出てきているようです。かのマリー・アントワネットも愛したという漆の歴史について、詳しく見ていきましょう。

伝統技術が未来を開く

世界最古の漆器は日本で出土している。北海道南部、南茅部町の柿ノ島B遺跡から、櫛や腕輪、数珠状にした玉など多くの漆塗り製品が出土した。これらをアメリカの研究所に送り、放射性炭素による年代測定をしてもらった所、9,000年前縄文早期の作品という結果が出た。それまでは中国の長江河口近くの河姆渡(かぼと)遺跡から出土した約7,000年前の漆腕が最古だった。

これ以外の縄文遺跡からもたくさんの漆器が見つかっている。島根県松江市の夫手(それて)遺跡からは6,800年前の漆液の容器が見つかっており、新潟県三島郡和島村の大武(だいぶ)遺跡から出土したひも状の漆製品は6,600年前のものであった。

約5,000前の青森県三内丸山遺跡からは直径が30センチほどもある見事な漆塗りの皿が出土した。現代にひけをとらない漆の技術がすでに5,000年前からあったことで、専門家を驚かせた。この遺跡から出土した漆の種子をDNA分析した結果、中国とは違う日本型のウルシの木であることが明らかになった。したがって、日本の漆の技術は中国とは独立に、場合によっては、中国より早い時期に発達したという説も生まれた。

紀元前2,000~3,000千年前の縄文晩期の遺跡からは、赤色、黒色の漆を塗った土器、飾り刀、弓、耳飾り、櫛、腕輪などが多数、発掘されており、高度な漆工芸が大規模に行われていたと考えられる。さらに3世紀末から7世紀にかけての古墳時代には、内側に漆を塗った柩が使われ、また武人の鎧や刀の鞘にも漆が使われた。

連綿たる技術的発展

漆の技術は、縄文時代から連綿と発展し歴史時代に続く。日本書紀には漆部造兄(ぬりべのみやつこあに)という人物名が出てきて、漆職人のグループが存在していた事を窺わせる。701年の大宝律令では、漆塗りをつかさどる役所として漆部(ぬりべ)が置かれた。

法隆寺の玉虫厨子台座の四面に描かれた「捨身餌虎図」は、異説もあるが、飛鳥時代の漆絵の代表作として名高い。奈良時代の中尊寺金色堂の内陣(本尊を安置してある部分)や須弥壇は、黒漆塗に金銀、螺鈿(らでん、アワビ貝などの真珠光を放つ部分を薄片とし、漆面にはめ込んだもの)、蒔絵(漆を塗った上に金銀粉または色粉などを蒔きつけて絵模様を描いたもの)で名高い。

鎌倉時代には表面を平らに仕上げた平蒔絵や、盛り上げ高蒔絵など蒔絵の基本的な技法が完成した。室町時代には、さまざまな色漆を塗り重ねて複雑な色模様を出す堆朱(ついしゅ)が行われるようになる。江戸時代には本阿弥光悦や尾形光琳らが、斬新なデザインの蒔絵を生み出していった。

漆工芸は貴族や武家だけでなく一般人の生活の隅々まで広がっていった。福井市の一乗谷では、戦国時代の町屋跡から漆器が多数、出土した。腕、皿、家具、石臼にまで漆が塗ってあった。

家族と路頭に迷わぬために貯めておくべき「最低限の貯金額」とは

もしもの時のために、保険に加入したり毎月一定額を貯金している、という方も多いかと思います。では、家族が路頭に迷わないためには最低限どれくらいの蓄えが必要なのでしょうか。無料メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』では著者の佐藤しょ~おんさんが、お金に困っている人ばかりが登場する人気漫画を引きつつ、具体的な金額を記してくださっています。

最低限の蓄えが必要な理由はこれ

特上カバチ』ってマンガがありまして、この前編である『カバチタレ!』から少しずつ読みまして、ブックオフで安くなっていると買うようにしているんです。これは一般には代書屋と言われている行政書士が、自らの法律知識を駆使して、弁護士が手を掛けないような少額案件や、もしくはおカネがなくて弁護士に依頼できないビンボー人を救うというストーリーなんですよ。

これがマンガとはいえ非常にリアルで、毎回出てくる状況がホントにこういう状況ってあるよね、こういうだらしない人っているよね、こういうのでムカつく事ってあるよね、って思えて感情移入できるんです。

ところがこれらのストーリーのお決まりのパターンというか、登場人物の状況が、「おカネに困っていること」なんですね。あとほんの少し、生活に余裕があったら、そういうドツボにハマらないで済むのに。とか、そこまでしてあくどくカネに執着しなくて良いじゃんか、って人ばかりが登場するんです。先月の課題図書じゃありませんけど、おカネが無いということは何らかの自由を縛られる、制限されるということで、赤貧洗うが如しとか、爪に火を灯す生活というのは、美談じゃないんですよね、ホントーは。

ちょっとした不慮の事故やアクシデントに巻き込まれても、おカネで解決するのなら、面倒なく、気分良く物事が解決するのなら、サクッと払えるだけの余力って絶対に必要だと思うんですよ。

「もう家は買うな」敏腕コンサルタントが断言する明解な理由

人気コンサルの永江一石さんが、さまざまな質問に答えてくれる人気メルマガ『永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ』。今回は「家は賃貸と持ち家どちらにすべきか?」という質問がメルマガ読者の方から寄せられています。今まで長いこと議論されてきたこの難問に永江さんは、「これから家は買うな」と断言。その理由とは?

いま、家は買うべき?or 借りるべき?

Question

shitumon

永江さんは、住居について賃貸派ですか、それとも持ち家派でしょうか。どちらもメリット、デメリットありますが、知識が豊富で論理的に考えられる人の正直な意見を聞きたいので、質問いたしました。

永江一石さんからの回答

わたし自身は持ち家ですが、いまから家を買いたいという人には「賃貸の方が良い」と勧めますね。

なぜかというと、最も大きな理由は日本の人口の減少です。ブログにも書きましたが、いま日本の少子化ってまじで危険レベルで、このままいくとあと45年で1億2,000万人から8,000万人に激減すると言われてるんです。

そうなると近所の三軒に一軒が空き家になりますし、港区や渋谷区など都心部の単身者用1R~1LDK以外の住宅価値は明確に下がっていきますよね。
一人っ子同士が結婚して親が亡くなったら一軒空くわけですよ。

中国撤退も、餃子の王将が「グルメ天国」台湾で愛される歴史的背景

先日、「餃子の王将」を展開する王将フードサービスが、台湾への進出を発表し話題となっています。台湾といえば、言わずと知れたグルメ天国。果たして王将の焼餃子は受け入れられるのかが気になるところですが…、台湾出身の評論家・黄文雄さんは自身のメルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』で「一定の需要はある」と断言、理由として日台間にある「他の諸外国にはない特殊な歴史的関係」を挙げています。

【台湾】日本の外食産業が「グルメ天国」台湾で愛される理由

王将フードサービス/台湾に焼餃子を展開する子会社設立

「餃子の王将」が台湾進出です。今更な感じがしますが、台湾への出店ははじめてです。過去に中国の大連へ出店し6店舗ほど展開したことはありましたが、対中ビジネスの難しさを克服できず、撤退したという経験はあります。報道によれば、日本では各地に700店舗以上を展開しているため、新たな市場を求めて台湾に進出するとのことです。

【餃子の王將 vs 大阪王將】日式煎餃大戰 今年在台開打

台湾にはこれまでも多くの日本の外食チェーン店が出店しています。カレーのCoCo壱番屋、牛丼の吉野家、牛丼のすき家、定食の大戸屋、ラーメンの一風堂などのほか、セブンイレブンやファミリーマートなどのコンビニも多く見かけます。

日本で、台湾はグルメ天国と言われるように、もともと小吃と言われる屋台フードが豊富ですし、多くの家庭が夫婦共働きであるため外食産業はかなり充実しています。日台の歴史的関係を知らなければ、そんな台湾で日本の外食チェーン店が入り込む隙があるのかと疑問を持つかもしれません。しかし、日台には他の諸外国にはない特殊な歴史的関係があります。

そこには50年に及ぶ日本の台湾統治時代にカギがあります。日本の台湾統治は、いわゆる植民地統治ではありませんでした。日本は内地と同様に台湾を統治し、台湾人との交流を図りました。それまで何もなかったと同様の台湾に、レベルの高い教育、医療、行政、インフラなどあらゆる社会的基盤を導入し、教育の現場では規律正しく品行方正な教育を行い、武士道に基づく日本精神を教師自らが手本となり生徒に教え込みました。

そうした毅然とし凛とした日本人の姿勢を見た台湾人は、自然と日本人になることに憧れました。終戦後、日本が引き揚げた後の台湾は蒋介石率いる中国国民党が統治しましたが、これがまためちゃくちゃだっただけに、台湾人にとって日本統治時代はより懐かしく憧れのものとなったのでした。

台湾から引き揚げた日本人たちも、台湾での生活を懐かしく、台湾に戻りたいと死ぬまで焦がれていたようです。このことは、台湾映画『湾生回家』で証明されています。

湾生回家

揺れるニッポンの屋台骨。中小企業の「2017年問題」が深刻

今、中小・零細企業が頭を悩ませている深刻な「2017年問題」をご存知でしょうか。現在の日本は、急速に進む高齢化と解決策が打ち出せないでいる少子化で、「深刻な事態になるであろう未来」をただ呆然と受け入れなければならない状況に追い込まれていますが、これに伴って起こる中小・零細企業の廃業が懸念されているのです。今回の無料メルマガ『ジャーナリスト嶌信彦「時代を読む」』では、日本の未来に暗くのしかかる「2017年問題」について様々な角度から考察、さらにその解決策を探っています。

目指せ!第二の創業時代

中小・零細企業群の中で「2017年問題」が大きな注目点となっている。団塊世代(1947~1950年生まれ)の経営者が70歳を迎え始め廃業が急増するとみられているからだ。日本の企業数は約382万社(2014年現在、中小企業庁発表 ※1)。そのうち99.7%が中小・零細企業で成り立っている。

いま中小企業の経営者年齢で最も多いのは2015年時点で66歳、20年前は47歳の働き盛りの世代が社長として最も多かった。数字的にみると、結局20年前の社長がそのまま経営してきたものの、ここへ来て高齢化となり後継者不在で悩める状況にあるというのが2017年問題の核心といえる。

しかも後継者不在は売り上げ規模が小さいほど高い。帝国データバンクの調べだと7割にのぼり、1~10億円未満で約7割10~100億円未満で約6割となっている。また2015年の企業の休廃業、解散件数は2万6,700件で、2009年以降は毎年2万5,000件を超す高水準(東京商工リサーチ調べ ※2)で推移しているのだ。後継者がいなければ廃業に追い込まれるしかないわけである。

後継者不足を乗り越えよう

後継者難の解決で最も望まれているのは、

  1. 自分の身内・家族か親類が継ぐ
  2. 企業ごと第三者に売却──

で、これがうまくいかないと従業員の中から選ぶか廃業ということになる。日本の中小・零細企業は戦後の焼け跡から起業したところが多く、従業員数が数人からせいぜい数十人といった規模で、従業員10人未満が4割以上とされる。

多くは大企業の下請けとして生き残ってきたが、自ら技術開発を行ない独自の製品、部品を作って競争力をつけてきた企業もある。幸い日本経済は1950年代後半から成長軌道に乗り、60~90年は高度成長を謳歌した。その間の70年代に2回の石油危機に見舞われてマイナス成長のいっときもあったが、日本人の勤勉さや忍耐強さなどで乗り越えてきた

500円定食で常識を覆す。九州で話題「喜楽や」の低価格戦略を分析

ビジネスマンや家族連れにとって、安くて待たずに食べられる飲食店は大変魅力的ですよね。そんな方々から支持を受け、順調に業績を伸ばしつつあるのがレストランチェーン「ジョイフル」の新業態である「喜楽や」。無料メルマガ『MBAが教える企業分析』では著者の青山烈士さんが、その好調の裏にある戦略・戦術を詳しく分析しています。

低価格を維持するということ

低価格の定食で注目されている企業を分析します。

喜楽や(食事処)

「喜楽や」はレストランチェーン「ジョイフル」の新業態です。

戦略ショートストーリー

ビジネスパーソン(時間がない、安さ重視)をターゲットに「レストランチェーン『ジョイフル』のノウハウ」に支えられた「安い」「待たずに食べられる」という強みで差別化しています。

リーズナブルな定食メニューを取り揃え、「ごはん」、「みそ汁」、「キャベツ」、「漬物」、「コーヒー」、すべてお替り自由という圧倒的なお得感で、顧客の支持を得ています。

■分析のポイント

低価格を維持するということ

安売り(低価格)戦略は、短期的にはできたとしても、長期的に維持することは難しいです。なぜかというと、人件費や材料費、賃料などのコストが想定よりも上がる可能性があるためです。

「喜楽や」は、すべての定食が税込み500円となっていますが、長期的にこの価格を維持できると判断したからこそ、出店に至ったと思われます。なぜなら、長期的に維持できない、将来的に値上げするのであれば、「美味しい食事を税込み500円で提供」という売り文句がマイナスに作用することになりますからね。

どのような作用かというと、顧客に「500円定食」というイメージが定着した後で、値上げすると、どうしても割高感が生じてしまい、客足が遠のいてしまうということです。つまり、「喜楽や」は500円という定食の価格を維持できる自信があるからこそ出店したということです。

では、この自信はどこからくるかというと、ひとつは歴史です。創業から約40年たつ企業ですが、創立以来、「地域で一番安価で一番身近なレストラン」を目標にかかげ、活動してきたそうです。約40年の歴史の中では、低価格を維持することが難しい状況もあったと思われますが、そのような困難も乗り越えてきたわけです。こういった経験があるからこそ、500円定食という困難なチャレンジに対しても自信をもって取り組むことができているのでしょう。

もうひとつは、テストマーケティングです。「喜楽や」を出店する前に、実験店舗として同じようなメニューを扱う「はらぺこ丸」というお店を展開していたようです。この「はらぺこ丸」での実験をとおして、自信を深めていったと思われます。「はらぺこ丸」にて実績を残しながらも、「喜楽や」出店時には、「はらぺこ丸」にはなかったカフェテリア方式を導入したようです。これは、より成功確率を高める低価格を維持するために、とられた打ち手といえるでしょう。

上記のように、多くの経験やノウハウを持ちながらも、慎重に実験しながら出店の準備を進めるあたりは素晴らしいですね。今後の成長に期待していますし、ぜひとも東京に進出していただきたいですね。