なぜ、借金があっても赤字があっても小さな会社は「売れる」のか?

赤字や借金のある会社は、どこかの大きな会社に買ってもらうなどして後継者を作ることはできないのでしょうか? 今回の無料メルマガ『税金を払う人・もらう人』では著者で現役税理士の今村仁さんが、そのような会社でも希望はあるとして、その事例を紹介しています。

赤字でも借金があっても会社は売れる?

■赤字の会社でも後継者が現れるの?

考えてみれば当然のことですが、買い手が重要視するのは、「現在の利益」ではなく「承継後の利益」です。

承継後の利益算定では、現社長の個人的経費で承継後に削減が見込めるのであれば、プラス要素となります。

また、買い手が下記のようなことを想定できる場合にも、同様に承継後利益算定においてプラス要素となるでしょう。

・赤字の原因が「高い仕入れ価格」だとして、買い手が同業で規模が大きく、承継後に仕入れ価格を下げられる
・赤字の原因が「事務所家賃などの本部経費」だとして、買い手の空いたスペースの活用などで、承継後に本部経費を下げられる

赤字の会社でも、これらの要素があれば、買い手は承継後に黒字化出来ると見込んで、承継を前に進めようとするのです。

■借金のある会社でも後継者が現れるの?

赤字の会社では後継者が現れても、流石に借金のある会社はM&A出来ないよねと言われることがありますが、それも間違いです。

買い手が小さな会社のM&Aを検討する時は、「自前で一から始めることによる手間・コスト・時間」と「M&Aによる対価」を比較されることが多いです。

例え借金が1,000万円あっても、「自社で何もない所から一から始める場合にかかる手間やコスト、時間」を考えた場合に、「得だ」となれば、買い手は承継をしたいと考えるものなのです。

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「メールの返信がストレス」という会社員はどうやって仕事をすべきか?

メールの返信が苦痛です、という相談がメルマガ『『ゼロ秒思考』赤羽雄二の「成長を加速する人生相談」』著者で、世界的なコンサルティング会社マッキンゼーで14年間もの勤務経験を持つ、ブレークスルーパートナーズ株式会社マネージングディレクターの赤羽雄二さんのもとにとどきました。はたして、赤羽さんからのアドバイスはどんなものだったのでしょうか?

メールの返信が苦痛です。ストレスに感じすぎるので、どうしても溜まってしまいます。どうすれば、あまり気にせずメールを見て、返信することができるようになるでしょうか

Question

shitumon

社会人6年目ですが、メールの返信が苦痛です。最初のうち、メールの書き方がよくわからなくて何度も叱られたり、顧客からクレームを受けたりがあり、トラウマになっていると思います。ストレスに感じすぎるので、今でもメールがどうしても溜まってしまいます。遅れれば遅れるほどストレスになり、悪循環とわかっていて、止められません。どうすればさっさとメールを見て、返信し、メールを溜めないようにできるでしょうか。

 

 

赤羽さんからの回答

ご相談どうもありがとうございます。メールの返信が苦手な方は大変に多いです。ちなみに、私自身も、通常はいいのですが、嫌なことが書いてあることが想像できるメールは何日も開けないことがあります。なので、お気持ちは大変よくわかります。

そうは言っても、何か対策を打ちたいということでしょうから、次のステップをお勧めしたいと思います。

1.いったん受信トレイに溜まっている数十~数百通をすべて処理します。未読メールが残っていると、それだけで大きな負担になるからです。

2.メールチェックは、家でもできる場合は、朝起きてすぐ、通勤途上、午前中に3~5回、お昼休みに2回、午後3~5回、帰宅途中、夜家でも2~3回がお勧めです。つまり、溜めずにすぐ打ち返すようにするということです。そうすると、メールのやりとり自体が楽しくなってきます。リモートの場合は、通勤時間がなくなりますので、もっとスムーズにできます。

勤務時間以外にメールチェックができない、業務時間の制限が厳しい会社の場合は、もちろん、勤務時間内に会議が終わり次第、必ずチェックして溜めないようにします。残業が少しだけ増えたとしても、そのほうが好循環を生み出しやすくなります。

3.メールの文面を数十種類フォルダに保存しておきます。「謝罪メール」「日時設定依頼メール」「部門間調整依頼メール」など、再度使えそうなメールを受信メール、送信メールから保存する感じです。そうすると、次にメールする際に短時間で作成できるようになります。これもメールの負担感を減らす上で重要です。

4.ときおり、結構嫌なメールが来ることもあると思いますが、上記1~3をしっかりやっておくと、これまでのような負担感はいつのまにか消えていることに驚かれると思います。

5.毎日、「無敵タイム」あるいは「勇者タイム」という名前で30分時間を確保します。その時間は別人になったつもりでばりばり仕事をしていきます。これは、結構効きます。

この記事の著者・赤羽雄二さんのメルマガ

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聖徳太子が摂政となった時に決まった「我が国の権力体制」と問題点

日本の国家最高権力者は天皇であり、その権威のもとに政治はあります。諸外国は国家最高権力者は政治権力者であり、その違いはどう国民や政治に影響しているのでしょうか。作家でユーチューバーの顔も持つ、ねずさんこと小名木善行さんは自身のメルマガ『ねずさんのひとりごとメールマガジン』の中で チャットGPTを用いてAIの考えを聞いています。

AIが紐解く最高の国家体制とは

3月9日の国会財政金融委員会で、参政党の神谷宗幣さんが質問に立って以下の発言を行いました。

「我が国の権威と象徴は天皇陛下で、国の主は国民です。我々政治家や公務員は、天皇の権威のもとに国民に奉仕するのが仕事であるはずなのに、我々が仕事をするために国民から税を搾取し、国民を苦しめていては本末転倒になるのではないでしょうか」

減税措置に関する質問の中での発言ですが、

・我が国の国家最高権威が天皇であること
・政治はその天皇の権威のもとに国民に奉仕する役割であること

ということが我が国の国会で公式に発言されたのは、実は、これが戦後初めてのことです。

日本は天皇の知らす国であり、諸外国は洋の東西を問わず、国家最高の存在が政治権力者です。

このことについて、最近話題のAIである「ChatGPT」に質問してみました。

■質問

国家政治権力者よりも上位に、国家最高権威者を置き、国家最高権威者によって国民を最大の宝物とたとき、政治的にはどのような影響が考えられますか?

【ChatGPT(AI)の回答】

国家最高権威者が国民を最大の宝物と考えることが政治的にどのような影響を与えるかは、その国の政治体制や文化、歴史的背景などによって異なります。

一般的に、国家最高権威者が国民を重視することは、以下のような影響をもたらす可能性があります。

1.国民の利益が政策の最優先事項になる

国家最高権威者が国民を最大の宝物と位置づけることで、政府の政策決定において、国民の利益が最優先事項となる可能性があります。これにより、政府の政策や行動が国民の幸福と繁栄に直結するようになり、国民の信頼を得ることができます。

2.政治的安定が促進される

国民を最大の宝物とすることは、国民に対する配慮が強まることを意味します。

政治的には、国民が政府に対して信頼を持つことで、政治的な安定が促進される可能性があります。

政府の政策が国民の利益に沿っていると認識されることで、政府に対する支持が高まり、社会的な不安定要因が減少する可能性があります。

3.政府のレベルが上がる

国民を最大の宝物と考える国家最高権威者は、政治家や政府の職員にも同様の配慮を求める傾向があります。

そのため、政府のメンバーや公務員が国民の利益を最優先事項とすることで、政府のレベルが向上する可能性があります。

4.国際的な信頼性が高まる

国民を最大の宝物と考えることは、国内のみならず国際社会においても重要な価値観です。政府が国民を最優先事項とすることで、国際社会においても信頼性が高まり、国際的な協力関係や外交交渉において有利に働く可能性があります。

以上のように、国家最高権威者が国民を最大の宝物と考えることは、政治的に多くの良い影響をもたらします。

以上の答えは、筆者が述べているのではなく、AIの回答です。

この記事の著者・小名木善行さんのメルマガ

松下幸之助の教えに反する大胆行動。松下電器元副社長がとった「異例の決断」とは?

経営の神様・松下幸之助氏に学び、経営者として手腕を発揮した松下電器産業元副長・田中宰氏が最初に子会社を任されたのは30歳だったといいます。その後、多くの企業を立て直してきた田中氏ですが、41歳の頃、松下氏の教えに反する大胆な決断をしたそうです。『致知出版社の「人間力メルマガ」』では、田中氏が語った経営法について紹介しています。

松下幸之助の経営理念が自らよりどころに

立派な経営理念はあっても、それを内に浸透させることができない──。こような悩みを抱える経営者方は多いことでしょう。

一代で世界的企業を築き上げた経営神様・松下幸之助氏は、「経営理念」を非常に大切にしていたといいます。松下氏謦咳に接した松下電器産業元副田中宰さんに、経営理念を生きたもする秘訣を語っていただきました。

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当初、経営理念唱和に抵抗があった私も、毎日唱和するうち次第に体に染み込んでいったように思う。

むしろ抵抗していたからこそ創業者偉大さに触れた時、逆反動も大きく、「創業者がつくった理念には、自分がいま感じているよりももっと大きな意義や思想があるではないか」と思うようになった。

そしてそ経営理念はいつしか私ような存在となっていった。毎朝、自分姿を確認するために鏡前に立つように、経営理念に立ち返ると、「ああ、こ判断は本質からズレているな」と分かるである。

特に経営を預かる立場になってからは、経営理念こそ自らよりどころとなった。私が初めて会を任されたは30歳。岡山にある系列子会立て直しを命じられてことだった。

行ってみると、業績とともに気持ちも荒れていた。会不満が鬱積していたである。私が若かったこともあってか、不満も言いやすかっただろう。

ある日会合で「こんな会、あほらしくってやっとれん」と言っ員がいた。すると「ほんまや、やっとれんな」と同調声が続いた。彼らは、やってもやっても成果が上がらない空しさに加えて、松下本と自分たちと賃金格差へ不満があっただ。

「いま、“やってられない”と言った人たち、どうぞお辞めください」

咄嗟に私口から出ていた言葉である。

「松下電器賃金が欲しいなら松下に行くしかない。私が松下事部に連絡して採用試験を準備してもらうから、いますぐ辞めてもらって構わない。しかし、結果はあなた方次第だ」

会場は水を打ったように静まり返っていた。

「ご存じとおり私は未熟な経営者である。しかし私も皆さん同様皆さん賃金は上げたい。私強い願望でもある。しかし、それは松下電器に言うと違う。自分たちで稼ぎ、自分たちで勝ち取っていくもだ」

私にとっては、まだ充分な人間関係ができていない中で一世一代大勝負だったが、振り返ってみれば、あれは幸之助哲学実践であり、経営理念発露だったと思う。

創業者は常に他責ではなく自責で生きることを説いていた。そ想や思いが、あ緊迫した状況で口をついて出てきただった。

41歳時、今度は松下南九州営業所長に就任した。ここもまた、経営成績は芳しくなかった。員はみんな人柄がよく、人間関係も円満。組織弱点はただ一つ、組織に危機感が希薄であった。「赤字は罪悪だ」という創業者神が伝わっていないように感じた。

赴任後、様々な再建策を打ってきたが、ピリっとしない。答えが出てこない。私は、毎朝実施していた「経営理念唱和」を禁止した。経営理念精神を本当に体得していたら、絶対にこんな業績であるはずがない。読むように言われているからなんとなく読んでいる。そういう受け身姿勢をなんとかしたかった。

全世界松下グループで行われている経営理念唱和を禁止する。前代未聞ことに員も戸惑ったが、私自身が最も戸惑っていたかもしれない。毎朝歯を磨かず、顔を洗わず朝食を取るような心境だった。

内に経営理念唱和再開声が上がり出した。満を持して再開して、改めて皆で唱和した経営理念は、それまでに感じたことない格別な響きがあり、後ろからはすすり泣き声も聞こえてきた。

「こままではいけない」という思いは、日常仕事にも影響し、もと人間関係がよかっただけにみるみるうちに業績も回復していった。

経営理念は覚えるもでもなければ、唱和するためでもない。実践し、自ら仕事を完成させていくためにあることを、現場で学ばせていただいた。

(本記事は『致知』2012年1月号 特集「生涯修業」より一部を抜粋・編集したもです)

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“バターコーヒーダイエット”は体に悪いか?現役医師の意外な見解

糖質制限ダイエットがブームになって久しいです。実際に糖質制限を行う人の中には、数年前話題になったバターコーヒーダイエットを実践しているケースもあるかと思います。しかし、「バターは体に悪い」の声も出たことで、不安を覚えた人も少なくないでしょう。メルマガ『糖尿病・ダイエットに!ドクター江部の糖質オフ!健康ライフ』では、糖尿病専門医で糖質制限の提唱者としても知られる江部康二先生が、バターを含む脂について解説しています。

 

この記事の著者・江部康二さんのメルマガ

 

バターコーヒーは、糖質制限OK食品です

コーヒーバターを入れて飲む、いわゆるバターコーヒーを楽しんでいる方は、特制限をしている方は多いと思います。

カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)助教授津川 友介氏著書、「世界一シンプルで科学的証明された究極食事31ページ、「オリーブオイルは体良い油であるが、バターは体悪い油」なで、バターコーヒーも良くないと記載されています。

しかし、これは短絡的で一方的な意見です。

例えば、日本脂栄養学会は、「動物性油脂ほうが植物性油脂より安全」ということを、根拠をあげて示しています。私も、バターやラードや牛脂など動物性脂肪は、ヒトとって安全な油脂と思います。そして、バターコーヒーは制限的も優秀な食品です。コーヒーは、津川氏は「ひょっとしたら健康良いかもしれない食品」としておられます。

さて、バターや肉脂とオリーブオイル、どちらが身体よいしょうか?

脂など、食物中はほとんどが中性脂肪です。

中性脂肪(トリグリセリド)はリパーゼよって、2つ脂肪酸と1つモノグリセリド分解されます。分解された脂肪酸とモノグリセリドが小腸柔毛吸収され、そこでトリグリセリド再合成されます。

集合体は、キロミクロンと呼ばれ、リンパ液瞬時入り、リンパ管拡散します。キロミクロン(中性脂肪が積み荷)は、胸管を上行し鎖骨下静脈内移行します。

鎖骨下静脈入ったキロミクロンほとんどは、肝臓、あるいは脂肪組織・筋肉組織など毛細血管を通る間、毛細血管壁あるリポ蛋白リパーゼより、そ積み荷中性脂肪は、脂肪酸とモノグリセリド分解されます。そ分、中性脂肪は血液中から取り除かれます。

脂肪酸は、筋肉細胞などでエネルギー源として利用されます。血中残った脂肪酸は、肝臓と脂肪組織拡散します。そして、筋肉でエネルギー源として利用されず肝臓や脂肪組織取り込まれた脂肪酸は、再び中性脂肪合成され脂肪細胞内蓄えられます。

中性脂肪は、1つグリセロール(グリセリン)3分子脂肪酸が結合して構成されています。

オリーブオイルも中性脂肪として蓄えられています。従って、消化・吸収は肉脂と一緒です。植物油や一般食品含まれる「脂」はおも中性脂肪です。エネルギー源として使われず余った脂肪酸は、中性脂肪合成されて蓄えられるという意味では、肉脂もオリーブオイルも同じようなもです。

嘘を嘘で塗り固める高市早苗が「レクを受けていた」決定的証拠

自身が「捏造」と言い放った放送法をめぐる文書を総務大臣が「正式な行政文書」と認め、存在を否定していた自らに対するレクを総務省が「行われた可能性が高い」とするなど、後がない状況に追い込まれた高市早苗経済安保大臣。それでもなお「文書の内容は不正確」との主張を続けていますが、一体どこまで信用することが出来るのでしょうか。今回のメルマガ『国家権力&メディア一刀両断』では著者で元全国紙社会部記者の新 恭さんが、もはや言い逃れが出来ない「決定的証拠」を突きつけ、高市氏の言に無理があると指摘。さらに総務省の文書が世に出てきた背景と、一連の騒動の本質的な問題を考察しています。

次々とバレるウソ。高市早苗は誰に何を訴えたいのか

高市早苗大臣が捏造と言う総務省の行政文書はやはりホンモノだったようだ。

焦点になっていた文書は、2015年2月13日に行われたとされる高市総務大臣の「大臣レク」に関するものだ。当時の安倍首相補佐官、礒崎陽輔氏が起案した放送法の新解釈案を担当局長が説明し、のちの高市大臣による国会答弁につながった重要な会議だ。

礒崎補佐官が総務省に働きかけ、放送法の「政治的公平」について無理やり解釈を変更した経緯については当メルマガ先週号を参照していただきたい。

【関連】総務省が全文公開の大誤算。高市早苗を追い込む放送法「行政文書」のエグい内容

高市氏はこのレクそのものがなかったと全面否定していたが、総務省の小笠原情報流通行政局長は今月13日の参議院予算委員会で、「大臣レク」が「あった可能性が高い」との考えを明らかにした。

「大臣レク」の記録文書には「西がた記」とあり、当時の放送政策課統括補佐、西潟暢央氏(現・データ通信課長)が作成したものであることはまず間違いない。小笠原局長はこう述べた。

「作成者によると、日頃確実な仕事を心がけているので、このような文書が残っているのであれば同時期に放送法に関する大臣レクが行われたのではないかと認識しているということでありました。2月13日に大臣レクが行われた可能性が高いと考えられます」

この確認に10日もの長い時間を要したことには疑問が残るが、総務省としては行政文書と認めている以上、そこに書かれた大臣レクがなかったというわけにはいかないだろう。でっち上げだったということになれば、省を揺るがす大問題に発展しかねない。

だが、納得できない高市大臣は奇妙な言い方で反論する。

「紙に書かれてあることは不正確だ。その時期たくさんのレクがあったので何月何日にどんなレクがあったか確認のとりようがないが、紙に書かれてあることは自信を持って否定させていただく」

これだけだと、レクはあったかもしれないが不正確だと言っているように読める。しかし、以下の部分はどう解釈したらよいのだろうか。

「磯崎補佐官が放送法に関心を持っているというのは今年3月になってはじめて知ったことであり、書かれているように磯崎補佐官からの伝言を受け取ったということはない」

文書を総務省職員から入手した小西洋之議員(立憲)の質問通告があるまで磯崎氏が放送法解釈に関わっていたことを知らなかったという。3月3日の参院予算委員会でも、こう主張していた。

「平成27年2月13日に私に対してレクをしたというが、27年5月に初めて藤川議員から“1本の番組だったらどうなる”という質問があった」

藤川政人氏は自民党の議員である。2015年5月12日の参院総務委員会で、磯崎案に沿った質問をし、高市総務相から放送法の新解釈案を引き出した。その質問通告があるまで、こうした問題提起があることを知らなかったという。つまり大臣レクはなかったと言いたいわけだ。

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今もチラつく安倍氏の“亡霊”。こじれた諫早湾干拓裁判で最も責任が問われる輩

長らく争われていた諫早湾干拓事業をめぐる訴訟で、「開門無効」を勝ち取った現政権。この判決を識者はどう見るのでしょうか。毎日新聞で政治部副部長などを務めた経験を持つジャーナリストの尾中 香尚里さんは今回、全責任を問われるべきは安倍政権以降の自民政権として、その理由を解説。さらに判決確定後に現役大臣が口にした、国民に泣き寝入りを強いるかのような言葉を強く批判しています。

プロフィール:尾中 香尚里(おなか・かおり)
ジャーナリスト。1965年、福岡県生まれ。1988年毎日新聞に入社し、政治部で主に野党や国会を中心に取材。政治部副部長、川崎支局長、オピニオングループ編集委員などを経て、2019年9月に退社。新著「安倍晋三と菅直人 非常事態のリーダーシップ」(集英社新書)、共著に「枝野幸男の真価」(毎日新聞出版)。

安倍政権以降の自民に全責任。民主主義の根幹揺るがす諫早湾干拓判決

開門するのか、しないのか。国営諫早湾干拓事業をめぐり約20年にわたって続いてきた法廷闘争が今月、事実上決着した。「開門」「非開門」でねじれていた司法判断が、最高裁第3小法廷の決定によって「非開門」に統一されたのだ。「政治が地域を翻弄した」「分断修復に国は責任を持て」。報道ではこのような「一億総ざんげ」的な、安直なまとめの言葉があふれている。

これらのまとめが間違いだとまでは言わない。だが、こういう「みんな悪かったよね」的なまとめは、本来の責任の所在をあいまいにしかねない。一言で「国の責任」「政治の責任」と言ったところで、そこで言う「国」や「政治」とは何なのか、責任を問われるべきは何なのか、そういうことが不明確になってしまうからだ。

だから明確にしておきたい。この問題で最も責任が問われるべきなのは「安倍政権以降の自民党政権が開門に応じなかったこと」の1点だ。

今回の問題は、三権分立が確立しているはずのこの国で、時の行政が司法の確定判決に従わなかったばかりか、その判決の「無効化」を図ったという話だ。そして、結果として最初の確定判決を覆し、政権にとって都合のいい行政を実現させたわけだ。

これは「諫早湾干拓訴訟」という特定の政策課題として語ればすむ問題ではない。安倍政権以降3代にわたる自民党政権の強権的な政治手法は、こんなところにも表れている、という話なのである。

有明海の漁業者が開門を求めて起こした訴訟で、佐賀地裁が国に開門を求める判決を出したのは、自民党の福田政権当時の2008年6月。国は控訴したが、福岡高裁も2010年12月にこの判断を支持した。

ところが、この福岡高裁判決の段階で、政権は自民党から民主党の菅直人政権に移っていた。民主党は野党時代から諫早湾干拓事業を「走り出したら止まらない公共事業」の象徴として批判しており、菅氏は政治判断で上告断念を表明。開門を求める判決は、ここで「確定した」。

諫早湾干拓をめぐる問題の混迷について、菅氏の上告断念に責任を求める向きが、たまにある。「最高裁の判断を仰がなかったのはけしからん」というわけだ。

これはおかしい。司法判断をどの段階で受け入れるかについて、この時の手続きに瑕疵はない。自民党政権も、ハンセン病患者の隔離政策をめぐる訴訟で、当時の小泉純一郎首相や安倍晋三首相が地裁判決を受け入れて控訴を断念し、判決を確定させたことがあった。自民党政権の好きな言葉を使うなら「そのご批判はあたらない」だろう。

韓国人の何割が「半島有事に日本が助けに来る」と思っているのか?

尹錫悦大統領の就任依頼、雪解けムードが高まる日韓両国。しかし韓国市民の間に根付いてしまった日本への不信感は、容易に払拭できるものではないという見方もあるようです。今回の無料メルマガ『キムチパワー』では韓国在住歴30年を超える日本人著者が、先日韓国で実施された「安保意識調査」の結果を紹介。その上で、公表された「数字」に対する自身の率直な感想を綴っています。

韓半島危機状況で日本が韓国を助けるか

韓国の国防大学での「2022年汎国民安保意識調査」の結果が国民日報に出ていた。最近の韓国人の意識が現れている。ご紹介したい。

国防・安保の専門家の場合はその62%が「韓半島危機状況で日本が韓国を助ける」と答えた。一方、一般国民対象の調査では韓国を助けると答えたのは半分にも満たない29%にとどまった。尹錫悦政府発足後、韓日関係改善に意欲的だが、日本との協力の必要性を強調する専門家グループの判断と日本にまだまだ不信感をもっている(人が多い)一般国民感情との乖離がかなり大きいようだ。

このような内容は韓国日報が14日、国民の力のカン・デシク議員室を通じて入手した国防大学の「2022年汎国民安保意識調査」に盛り込まれた。調査は国民1,200人(17歳以上75歳未満)と国防・安保専門家100人を対象に、昨年9月15日から10月7日まで行われた。専門家アンケートのほうは、国防・安保分野で政府政策を立案したりそのような力量を備えた教授と博士級研究員を対象に行なった。

韓半島の危機状況の時、日本がどのような立場を取ると予想しているのか尋ねたものを見てみよう。一般国民は中立56.6%、韓国に友好的28.8%、北朝鮮に友好的14.7%の順だった。

一方、専門家の場合、韓国に友好的62.0%、中立37.0%、北朝鮮に友好的1.0%の順だった。韓国軍事問題研究院の金烈洙(キム・ヨルス)安保戦略室長は、「心情面から判断すると、『日本が果たして危機の瞬間に我々韓国を支援してくれるのか』という懐疑的な考えがある」とし、「ただ、専門家たちは韓半島をめぐる情勢の厳しさなどにもう少し焦点を合わせて答えているため、国民と意見が分かれたようだ」と話した。

続いて「韓日間の軍事協力を強化しなければならないと思うか」という質問には、一般国民は58.7%が「そうだ」と答えた。昨年の調査に比べて10.4%ポイント増えた。北朝鮮の挑発脅威が大きくなっているだけに、安保領域で日本と歩調を合わせなければならないという現実的な必要性に世論の過半数が納得しているわけだ。同じアンケートに専門家の回答は69.0%と集計された。

「算数・数学の自由研究」の見事な想像力。それとは真逆な日本の大人たち

塩野直道記念「算数・数学の自由研究」というコンクールをご存知でしょうか。数学的な見方・考え方を活用して自主的に問題解決を目指し研究した作品を表彰するものです。今回のメルマガ『デキる男は尻がイイ-河合薫の『社会の窓』』では健康社会学者の河合さんが、このコンクールの第10回2022年度の受賞作の中から、2作品を紹介。「自分の頭で考え尽くす」子供たちの作品に触れ、マスクの着脱だけを見ても「自分の頭で考える」ことを忘れてしまった大人たちがあまりに多いことに頭を抱えています。

大人たちは「自分の頭で考える」ことを忘れている。常識が「想像力」を奪う

今回は「未来の光」についてお話しします。先日、塩野直道記念第10回「算数・数学の自由研究」の受賞作品が発表されました。このコンクルールは、私が長年編集委員を務めさせていただいた中学生理科の教科書の版元である、啓林館が設立した(財)理数教育研究所が主催しています。

コンクールは、子供の「なぜ?」「不思議だな」という現象を数学で説明する力を養うのが目的です。コンクールの名称になっている塩野直道先生は、旧文部省で国定の小学校算術教科書の編集にあたった算術教育者です。

塩野先生は、「児童の数理思想を開発し、日常生活を数理的に正しく指導すること」を算術教育の目的としました。暗算の重要性を訴え、暗算には日常生活における実用的価値と数概念に基づいた計算を、意識的に使うことにより数学的思考を絶えず働かすという理論的価値があるとした人物でもあります。

暗算教育は筆算教育へと変わっていきましたが、現在も数学の学習では、言葉や数、式、図、表、グラフなどを使って数理的に考え、根拠を明らかにして筋道を立てて説明する力を身につけることを大切にする方針は変わっていません。

根拠を明らかにし、筋道を立てて説明する──。なかなか重い言葉です。なにせ大人たちは「自分の頭で考える」ことを忘れているのです。

  • 「マスクをはずさない」ではなく、なぜ、「マスクをはずせない」のか?
  • 国会では明らかに「それはおかしいでしょ?」と思える答弁がくりかえされているのに、なぜ、国民の関心は低いのか?

なんてことを、子供たちが自分の頭で考えて、考えて、考えて、根拠を示し、筋道をたてて説明した「作品」をみて思った次第です。

というわけで、前置きが長くなりましたが、心躍る子供の作品の一部を紹介します。ぜひとも「自分の頭で考える楽しさ」を思い出してください。

この記事の著者・河合薫さんのメルマガ