“完璧な夫”の定年後がコワい。「劣等感」に悩む妻に効く3つの対策

定年後に何もしない夫と24時間一緒にいるようになって、夫婦関係が崩れるというのはよく聞く話ですが、世の中には真逆のことで悩む人もいるようです。夫が完璧で何でもできて、自分は人間力も家事力も低くて呆れられることを心配する妻の相談に答えるのは、メルマガ『公認心理師永藤かおるの「勇気の処方箋」―それってアドラー的にどうなのよ―』著者で公認心理師の永藤さん。完璧な人と比べて「劣等感」を感じるのは、自分を苦しめるだけだとして、心の持ちようを変える3つの方法を具体的にアドバイスしています。

ちょっと御相談がありまして:定年後の夫と私

皆様からお寄せいただいたご相談や質問にお答えしたり、一緒に考えたりしていきます。

Question

shitumon

50代女性。あと数年で定年退職になる8歳年上の夫のことで悩んでいます。夫は悪い人ではありません。むしろ面倒見もいい方だし、人に好かれる人だし、あの年齢にしては育児や家事も協力してくれたと思います。

性格も穏やかで、大声で怒鳴られたり手を上げられたりしたことは一度もありません。私のまわりの人たちも、「いい旦那さんよね」と声をそろえて言ってくれます。

でも、定年後、24時間一緒にいるかと思うと、頭を抱えてしまうのです。私は圧倒的に夫よりも人間力が低いし、家事能力なども低いです。ときどき、夫が私の代わりに料理をすると、後片付けまで完璧にしてくれます。キッチンもシンクもピカピカで、排水溝まできっちり掃除をしてくれます。水滴一つ残しません。

掃除も夫が本格的にするとなると、細かいところまで綿棒や爪楊枝を使って汚れを取り除きます。私は四角いところを丸く掃く人間です。夫の完璧な家事を見ると、苦しくなるのです。私の家事能力が低いことを夫に責められたことはありません。でもきっと、心の底では「使えないやつ」と思われていると思います。

今は毎日仕事に行ってくれているからいいのですが、ニコニコして、完璧に家事をこなす夫が四六時中そばにいるかと思うと息苦しくなってしまうのです。どうすればいいのでしょうか?

【永藤より愛をこめて】

うーん、お気持ちお察しします。完璧な人と一緒にいると、自分がしんそこダメ人間のような気持ちになってしまう、みたいな。「THE 劣等感」とか、「THE 自己嫌悪」みたいなものが、ガッと鎌首をもたげるというか。「苦しくなる」けれど、けっして相手はあなたを苦しめようとしているわけではないんですよね。となると、自分で自分を責めて、苦しめているわけです。

だとしたら、自分が自分を責めないように、苦しめないようにする対策が必要です。有効な対策は3つあるかな、と思います。ひとつめは、自分のことは完全に脇に置いといて、パートナーさんのことを「めちゃめちゃ家事スキルが高いYouTuberか何かのように捉える」、ということ。

断捨離のやましたひでこさんとか、ときめくお片付けのこんまりさんとか、お掃除王子とか洗濯王子とか、いろいろいらっしゃるじゃないですか。ああいう人たちを見て、「ああ、あの人と比べて私ってダメだわ」ってあんまり思わないですよね。

「うわ~!すごーい!」
「こんな技があるんだー!」
と感心するばかり。あと、あの人たちが一般の人たちを「使えないやつ」とはきっと思っていないです。なまじ関係性が近いから、家族だから、なんだかイライラしちゃうけど、あなたのパートナーさんはそれくらいすごい人なのです。

この記事の著者・永藤かおるさんのメルマガ

隙あらば沖縄を奪いにくる中国。プーチンと酷似の“狂った”領土観

長引くウクライナ戦争に関する報道を目にすると、ついつい当事者の問題ばかりを見てしまうものですが、「日本にとってはどうか?」という見方の重要性を語るのは、無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』の著者で国際関係ジャーナリストの北野幸伯さんです。北野さんは、戦争の勝敗がもたらす日本への影響と、ロシアが勝利した場合に注意したい、独裁者・プーチンと同じ“領土観”を持つ中国の危険性について解説しています。

中国が【全沖縄】を狙っている証拠

私たちは今、「ウクライナ問題」ばかり見てしまいがちです。リアルな戦争が続いているので、仕方ないでしょう。

何事も「日本にとっては」という視点をもつことが必要です。ウクライナ戦争でロシアが勝てばどうなるでしょうか?習近平は、「ウクライナを侵略したプーチンは勝った。俺が台湾侵攻を決断しても、勝つことができるだろう」となり、台湾有事の可能性が大いに高まります。そうなると日本も、アメリカと共に台湾防衛のために戦うことになる。大変です。

逆にウクライナ戦争でロシアが負け、プーチンが失脚したらどうなるでしょうか?習近平は、「ウクライナに侵攻したプーチンは負けた。俺が台湾侵攻を決断すれば、同じように負けて、失脚する可能性が高い」となり、台湾有事の可能性が減るでしょう。

結局、日本と欧米がウクライナを支援するのは、「台湾有事」「日中戦争」「米中戦争」を「起こさないため」なのです。だから、日本は、ウクライナを助けることで、「日本自身を助けている」ことになります。

「ウクライナ支援は、台湾有事を起こさないため」

この視点が絶対的に大事です。

そして、中国の動きにも、引き続き注意が必要ですね。最近、沖縄がらみで動きがあります。7月3日から7日、沖縄の玉城デニー知事が訪中しました。この訪問について、TBS NEWS DIG 7月7日を見てみましょう。

今回の玉城知事の中国訪問を前に注目されたのが、習近平国家主席のこの発言。

習近平国家主席(人民日報より)

「私は福州で勤務した時、福州に琉球館・琉球人の墓があり、琉球と深い付き合いがあることを知った」

中国共産党の機関紙「人民日報」によると、習主席は先月、資料館を視察。沖縄県の尖閣諸島は「中国に属する」との文書の説明を受けた際、かつての「琉球」との交流の歴史に言及したのです。

習近平が沖縄について、「私は福州で勤務した時、福州に琉球館・琉球人の墓があり、琉球と深い付き合いがあることを知った」と発言したそうです。これは、どういう意図があるのでしょうか?

この発言について専門家は。

林泉忠琉球大学元准教授

「玉城知事の訪中を強く意識したのではないか。沖縄を取り込むというか良い関係をつくっておいて、ある意味では日本を牽制する思惑があるのでは」

そして、日本が台湾問題に深く関わった場合には「沖縄の領有権を認めない」と主張する可能性もあると指摘しました。

林泉忠琉球大学元准教授は、

<日本が台湾問題に深くかかわった場合には、「沖縄の領有権を認めない」と主張する可能性がある>

とおっしゃっています。

 

 

魅力度ランキングで知事が“キレた”群馬県の「魅力」を高める方法

2022年に発表された「都道府県の魅力度ランキング」で44位になった群馬県。これに、同県の山本一太知事が「信頼性に欠ける」などと激怒したことで記憶に残っている人も多いと思います。実は、群馬県は過去5.6年のランキングでも40位が最高と低迷しています。しかし、本当に魅力が低いのでしょうか? 今回のメルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』の著者、佐藤きよあきさんは「ランキングが不思議なくらい」としたうえで、群馬県の魅力度を高めるためにすべきことを語っています。

群馬県の「魅力度ランキング」をアップする方法

群馬県と聞いて、何を思い浮かべるでしょうか。

下仁田ねぎ、こんにゃく、中山秀征、井森美幸。

それ以外のものが頭に浮かぶ人は、少ないのではないでしょうか。

失礼ながら、全国の人の群馬県に対する認識は、その程度なのです。

なぜ、それほど知られていないのでしょうか。

魅力がないので、興味を持ったことがないのでしょうか。

そうではありません。

実は、多くの人が群馬県のことをよく知っているのです。

訪れたことのある人も多く、観光地としても有名なのです。

ところが、「群馬県と言えば」と問われると出てこない。

これは、有名な観光地と群馬県が結びついていないからなのです。

「草津温泉」「伊香保温泉」「四万温泉」などの名湯。

「道の駅・川場田園プラザ」「道の駅・ららん藤岡」など、テーマパーク級に大人気の観光施設もあります。

これらの名前を聞くと、誰もが知っているのではないでしょうか。

しかし、「都道府県魅力度ランキング」では、低迷しているのです。

2022年が第44位。それ以前の5、6年も第40位が最高。

どうして、ここまで魅力がないと思われているのでしょうか。

その答えが、観光地と群馬県が結びついていないことにあります。

つまり、群馬県を知らないのです。

実際に訪問したことがあっても、そこが群馬県だと認識していないということです。

テレビやネットで情報を見ていても、群馬県だと思っていないのです。

「魅力度ランキング」は、住みたいか、観光に行きたいか、お土産を買いたいか、などのイメージを数値化しているので、

“群馬県”を知らなければ、答えようがないのです。

有名な観光地をしっかり紹介した上でアンケートを取れば、もっと上位になるのかもしれません。

しかし、これはアンケートの取り方が悪いのではなく、群馬県そのものをPRしていない行政の責任です。

群馬県には、こんなに素晴らしい場所があるのです、ということをもっともっとアピールすべきです。

群馬県のサイトなどを見ていると、地域や施設を羅列しているだけです。

しかも、まったくの情報不足。魅力が全然伝わってきません。

私の知る群馬県は、もっと楽しい場所であり、魅力もいっぱい。

「ランキング」が不思議なぐらいです。

群馬県には、有名でなくても、面白く楽しい場所がたくさんあります。

無料でこんにゃく料理バイキングが食べられる「こんにゃくパーク」。ここは、連日大行列です。

懐かしレトロな「るなぱあく遊園」「スカイランドパーク遊園地」「オートミライ華蔵寺遊園地」。「群馬サファリパーク」「桐生が岡動物園」。

全国では次々に消えているような施設が、まだまだ残っているのです。

また、ハンバーガー、そば、うどん、ラーメンなどのレトロ自販機が数多く並ぶ、「ドライブイン七輿(ななこし)」には、全国からマニアが訪れています。

ご当地グルメとしては、「もつ煮込み」「水沢うどん 」「ひもかわうどん」「高崎パスタ」「ソースカツ丼」「焼きまんじゅう」「炭酸まんじゅう」「おっきりこみ」「すいとん」などがあります。

群馬県は、こうした“観光資源”を眠らせているのです。知ってもらう努力をすべきです。

たくさんの観光資源を出しながら、それが群馬県であることを強くアピールする必要があります。

たとえば、キャッチフレーズとしては、「あなたが知っている、その観光地。実は群馬県です」。

これがキャンペーンのテーマともなります。

とにかく、有名観光地と群馬県を結びつけること。

それが、「魅力度ランキング」をアップさせるために、もっとも大切なことではないでしょうか。

 

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三浦春馬さん衝撃の死から3年。取材を続ける芸能記者が感じた、三浦さんへの“陰湿なイジメ”の正体

今日、7月18日は三浦春馬さんの命日です。あの衝撃的な出来事からもう3年が経過したのかと驚きますが、なぜ彼が最悪の決断をしてしまったのか? 今もわかっていないことが多いのが実情です。今回は、あの日から三浦さんについて取材を続ける芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんが、周辺取材で感じた人間の“表裏”、そして、三浦さんが生前漏らしていた“陰湿なイジメ”の正体に言及しています。

三浦春馬さんの周辺を取材して分かった人間の“表裏”

三浦春馬さんの衝撃的な出来事から、早いもので3年目を迎えます。

“三浦春馬”という字面は何か厳かな気持ちにさせる名前のような気さえしてくるから不思議です。

三浦さんの名前を聞く度、私がどうしても思い出してしまうのは、やはり自ら悲しい人生の結末を選んでしまった岡田有希子さんの事です。

当時の私は芸能記者になりたてで、編集デスクの“真相を究明せよ!”という命に、自身の命さえ縮むような感覚に陥ったことを記憶しています。

何もわからない…誰も教えてくれない取材現場で私がトライしようと決めたのは、当時岡田さんが所属していた芸能プロダクションの下のフロアにある喫茶店に毎日通い続けることでした。

大手芸能プロの階下にあるこの喫茶店は、事務所のスタッフがありとあらゆる関係者と打ち合わせに使うことで有名でした。

出入りはもちろん一般人誰でも入れましたから、毎日時間が許す限り何も目的なく席に座り、耳をダンボにしてどんな些細な話でも聞き逃すまいと通いました。

そのうち店員さんとも顔見知りになり、「今日は専務がいらっしゃいましたよ」とか、「松田聖子さんのマネージャーが〇〇の✕✕と打ち合わせしてましたよ」とか教えてくれたものです。

さて、三浦さん亡き後の最近の話題で私が思わず膝を叩いてしまったのは、元俳優で現在は『競拳23』エグゼクティブ・アドバイザーを務める高岡蒼佑氏のインスタグラムの投稿でした。

昨年6月のー

~春馬の死。
心底はらわたが煮え繰り返った。
ある馬鹿な芸能人はその死を利用し、
連日のように世間に薄っぺらい悲しみを伝え、
自分の評価や自分の売名に利用する。
そんな事も山ほど見てきたから、余計とこういう奴らにも辟易した。~

世間一般の高岡氏に対する評価は熟知していませんが、この部分に関しては私も同感したものです。

私もそうですが芸能人に限らず、人間には“表裏”があることは間違いない事実でしょう。

その不快感をストレートに感じたのが、三浦さんの周辺取材をした私の感想でした。

そして今年の6月、小栗旬の『トライストーン・エンタテイメント』社長就任が発表された際にはー

春馬の事も連絡した。
『お前が面倒見てたんじゃないの?』って
『前話してた時は元気そうになってたんだけどねぇ』
何その他人事感。~

1年前の“馬鹿な芸能人”が誰の事なのか、高岡氏は言明していませんがー

~彼の苦しみが自分にもフラッシュバックし、死すら利用する人間が山ほどいるあっち側には絶対に戻らないと決別した…~

とも。

三浦さんの事を売名利用する芸能人を糾弾する高岡氏ですが、私個人としてはそんな人間たちに負けず劣らないのは、今でも“知らぬ存ぜぬ”のスタンスを崩さない人間たちのように思えます。

今となっては“本当の関係”は、当事者が口を開かなければ表沙汰になることはない訳ですが、3年経っても何のコメントも出さないのは、三浦さんに対して“罪の意識”があるのでは…と勘繰られても致し方ないのでは…と思ってしまうのです。

なぜ、接客のプロは会話下手に「共通点探し」を勧めるのか?

ビジネスでもプライベートでも、人と接する際に必要となる「会話力」。高めれば高めるほど人間関係がスムーズになるこのスキルを養うためのトレーニングを、今回の無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』の著者で接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさんが伝授しています。

共通点探しゲーム

ごく簡単なトレーニングをご紹介します。

「共通点探し」というゲームなのですが、誰でもすぐにできて非常に役立つトレーニングです。

それでは早速。

まずあなたの身の回りにあるものを“2つ適当に”手に取ってください。

モノはなんでも構いません。2つ手に取ってみましょう。

そうしたら、その2つのモノに共通していることをこれまたなんでも良いので、3つほど挙げてみてください。

例えば、色が同じ白ならば「白」とか、形が似ているなら「形が似ている」、素材が同じなら「素材が〇〇」などで良いでしょう。

パッと見以外のことももちろんOK。

例えば、「同じ県内で生産されている」とか、「こういう人のためのモノ」とか、どんなことでも大丈夫です。

3つほどとは書きましたが、できれば思いつく限りはやりたいところ。

最低いくつは出すという数を決めておき、その数は探せるようにしてみましょう。

勘の良い方ならなぜこれをやるかがもうお分かりだと思います。

これは会話力を鍛えるトレーニングです。

会話力というのはいろんな要素が含まれています。

そのうちのひとつに、「相手との共通点を見つけられるか」があります。

共通点を見つけそこに触れることで、相手との心理的な距離を縮めやすくなり、会話も弾みやすいからです。

しかし、会話が苦手な人というのはこの共通点を見つけられません。

というよりも見つける意識自体が低く、共通点はたくさんあるのに、それに気づかないと言った方が正しいかもしれませんね。

それをこのトレーニングで養うのです。

モノだけではなく、ヒト同士で共通点を見つけてみたり、ヒトとモノ、ブランドとブランドなど、あらゆるものを使ってやると良いでしょう。

簡単かつ楽しみながらトレーニングできます。

今日の質問です。

・共通点探しを実際にやってみて、どのくらいのスピードでどのくらいの数の共通点を見つけられますか?
・何度もやってみることで、お客様との共通点探しへの意識がどのように変化しますか?

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アフターコロナの「税務調査」に入られやすい会社の特徴とは?

コロナ禍で激減していた税務調査件数は、現在コロナ前に戻ってきています。そこで企業経営をする皆さんが気になるのは、自分の会社が調査に入るかもしれないという可能性ではないでしょうか。今回の無料メルマガ『税金を払う人・もらう人』では著者で現役税理士の今村仁さんが、アフターコロナの税務調査で狙われやすい会社の特徴を語っています。

アフターコロナ(アフコロ)税務調査で狙われやすい会社とは?

■税務調査件数は急増傾向

法人税における税務調査の実施件数の推移は下記です。

・2018年度(2018年7月~2019年6月)99,000件
・2019年度(2019年7月~2020年6月)76,000件
・2020年度(2020年7月~2021年6月)25,000件
・2021年度(2021年7月~2022年6月)41,000件

コロナを2020年1月以後と捉えて上記を改めて眺めると、コロナ前で99,000件あった税務調査件数が、2020年度25,000件となっていますので、約1/4と激減したことになります。

しかし、まだコロナ禍である2021年7月~2022年6月の段階で既に41,000件と増加していますので、現在でどうなのかというと、多分コロナ前の年間99,000件ペースになっているものと思われます。

■3年連続「税収過去最高」 

コロナ禍でも、実は国の税収は過去最高を更新し続けています。

・2019年度58兆円
・2020年度61兆円
・2021年度67兆円
・2022年度71兆円

理由は色々あるようですが、例えば下記となります。

・コロナ特需で企業業績が上昇
・賃上げにより個人所得アップ
・中高級品などを中心に消費アップ
・コロナ支援としての給付金や支援金、助成金、補助金の影響

■アフコロ)調査で狙われやすい会社

コロナ禍では、人との接触が基本的にNGでしたから、税務調査件数が激減せざるを得なかったのですが、「無予告調査=アポ無し調査」も同様に激減しています。

税収が増加した理由などから、アフターコロナ(アフコロ)の税務調査で、狙われやすい会社をイメージすると下記となります。

1.給付金等を「不正受給」した会社
2.「コロナ特需」で売上が増加した会社
3.アポ無し調査の対象となりやすい飲食や小売店等の「現金商売」会社

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毎日読むとじわじわと成功に近づく、一万円札の顔・渋沢栄一の金言集

2024年に新紙幣が発行されることはニュースで多く取り上げられています。今回は、新しくなる一万円札の顔で「近代日本経済の父」と呼ばれた渋沢栄一について、無料メルマガ『毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン』で紹介しています。実業家として多くの成果をおさめた彼の金言をまとめた一冊を毎日読むと、じわじわと成功に近づく!?

これからの生き方の指針に⇒『渋沢栄一一日一言』

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渋沢栄一一日一言

渋沢栄一・著 致知出版社

こんにちは、土井英司です。

本日ご紹介する一冊は、日本最初の銀行「第一国立銀行」をはじめ、計500前後の企業の立ち上げに携わったという、「日本資本主義の父」渋沢栄一の名言集。

ベストセラーとなった『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』の致知出版社が編集を担当しています。

2024年7月に一万円、五千円、千円の3券種が新札になる予定ですが、渋沢栄一は一番注目の「一万円札」。

ここらでどんな人物だったのか、どんな言葉を残しているのか、おさらいしておいても悪くないと思います。

サブタイトルに「人間力を高める言葉」とありますが、事業家の言葉だけに、実務で役立つ考え方も多く示されています。

・勤勉精励は、成功の要素
・偽らぬという根源がなければ、信用の生じようがない
・商人を活かすも、殺すも競争である。ゆえに商人は常にその平熱を保つことに注意せねばならぬ
・内部的実質を充実するこそ、人気を博する根源

事業を進める上で、トップが持つべき心構えや自己修養を説いており、身が引き締まります。

他にも、「採用の三要件」や「企業家の条件」「信ずべき人の見分け方」など、気になる内容がいくつも書かれており、起業家・経営者は読んでおくといいと思います。

即効性はありませんが、これを毎日読んでから仕事に行くと、日々の仕事に張り合いが出る気がしますね。

意図してなのか、やたらとページに空白があるので、自分の気づきを書き込むのもアリだと思います。

 

「プーチンとは戦わず」NATO加盟国から透けた“ウクライナを見捨てる”裏の思惑

バルト三国の一つでロシア・ベラルーシとも国境を接するリトアニアで行われたNATO首脳会議。日本からも岸田首相が出席しましたが、随所に各国の思惑が透けて見えた会合だったことに間違いはないようです。今回のメルマガ『最後の調停官 島田久仁彦の『無敵の交渉・コミュニケーション術』』では元国連紛争調停官の島田さんが、首脳会議におけるポイント3つを上げ、それぞれについて詳しく解説。さらにそこでも中心議題となったウクライナ戦争が、長期化・泥沼化する可能性を指摘しています。

NATOはウクライナを見捨てるのか。首脳会議で見えた真実と思惑

「大西洋と太平洋の安全保障は不可分であることを訴えたい」

リトアニアの首都ヴィリニュスでG7の首脳をバックに話した岸田総理。G7議長国を立てる他国の首脳の姿は印象的でしたが、消えない疑問は「なぜ日本国内が大雨被害で大変なことになっているときに、メンバーでもないNATO首脳会合に首相が赴くことにしたのか」という点です。

たまたまかどうかは知りませんが、同日に北朝鮮による4月14日以来のICBM級弾道ミサイル発射実験が行われた“おかげ”で、アジア、特に北東アジア地域の差し迫った安全保障上の危機をクローズアップすることができたように思いますが、すでにマクロン大統領が何度も言っているように「NATOは北大西洋を対象としており、太平洋をカバーするものではない」という思惑と、“場違い感”が透けて見えるワンショットでもあったように思います。

それはさておき、今回、リトアニア・ヴィリニュスで開催されたNATO首脳会議はいろいろな思惑が見えた会合であると感じます。

首脳会議をリトアニアで開催したNATOの意図

一つ目は【開催地の選択】です。

ベラルーシ、ロシアの飛び地カリーニングラードに接するNATO加盟国リトアニアにNATO31か国の首脳が集うというのは、ロシアとウクライナに対する覚悟を示すものだと言えます。

さすがにロシアもベラルーシも直接的に武力攻撃を加えることはないですが、「NATOはロシア(とベラルーシ)による蛮行に対して、決して退くことはない」というメッセージが示されることで、何とも言えない緊張が高まっています。

特にバルト三国へのロシアによる攻撃が常に懸念され、その可能性が高まったと言われている時ですので、リトアニアにNATO首脳とその仲間たちが集ったのは、NATOとしてロシアの企てと対峙する姿勢を鮮明にしたということになるでしょう。

見送られたウクライナのNATO加盟巡る議論

二つ目は【透けて見えてきたNATO加盟国の対ウクライナ観】です。

今回の首脳会談にゼレンスキー大統領も招かれており、会議に先立ってウクライナのNATO加盟の是非が話題になり、トルコのエルドアン大統領も前向きな発言をしていたことから、「もしかしたらウクライナの加盟が認められるか、その望みが見えるのではないか」との声もありましたが、ふたを開けてみれば、「NATOとしては現時点ではウクライナのNATO加盟についての議論は行わない」という結論になっています。

内容としては「ウクライナが加盟に向けた条件を満たすまで議論しない」ということですが、これは【ロシア・ウクライナ戦争が終結するまでは】という条件と捉えることが出来、実質的には【ウクライナがロシアの侵略に対抗するために加盟国となることは認めない】ことを意味します。

その理由は、バイデン米大統領も述べたように「NATOの性格・存在意義は憲章第5条に集約されており、ここでウクライナを加盟国として何らかの形で迎えるような動きを見せることは、NATO全体をロシアとの交戦に引きずり込むことを意味するため、NATO加盟国はそれを認めることはできない」という点にあります。

この記事の著者・島田久仁彦さんのメルマガ

精神科病院での「身体拘束」問題。硬直した議論を進めるためには?

7月7日、東京新聞の「こちら特報部」に掲載された日本精神科病院協会(日精協)会長のインタビューが大きな反響を呼んでいます。今回のメルマガ『ジャーナリスティックなやさしい未来』で、生きづらさを抱えた人たちの支援に取り組む著者の引地達也さんは、記者による印象操作のような書き方が、患者の「身体拘束」問題に関して異なる意見を持つ人の対立を煽りかねないと指摘しつつも、硬直しているこの問題の議論が進むことに期待。病院協会側も社会で見ていくことについて、「60年社会は何も変わらない」と切り捨てるのではなく、専門医の立場でソーシャルワーカーたちと対話をしてほしいと訴えています。

乱暴の物言いからはじめる日本の精神医療の「対話」

日本精神科病院協会会長の山崎学氏が東京新聞のインタビューに応じ、その内容が大きな反響を呼んでいる。

「地域で見守る? 誰が見てんの? あんた、できんの? きれいごと言って、結局全部他人事なんだよ」

 

「医者になって60年、社会は何も変わんねえんだよ。みんな精神障害者に偏見もって、しょせんキチガイだって思ってんだよ、内心は」

歯に衣着せぬ物言いと、精神医療と社会の現状を喝破する表現に、反響は共鳴する人、忌避する人に分かれるようだ。東京新聞の記事は、山崎会長の存在を身体拘束や長期入院という問題と対峙させるような印象もあり、その掲載姿勢にも賛否の声が上がる。

インタビューの前提には、「世界で最も身体拘束が行われている日本の精神科病院」との書き出しがあるから、どうしても山崎会長がそれへの反論、となってしまったが、現状からよりよい精神医療に向けての議論は進めるべきであり、反論も賛成も含めてここから始める、という視点でこの記事をきっかけに対話を進めることはできないだろうか。

インタビューの内容は、過去20年で2倍増えた拘束件数について「増えた増えたって言うけれど、厚労省が発表しているのは数だけ。病名や性別、年齢も発表していないから、具体的にどういう疾患で拘束が増えたか何もわからないの」とし、拘束は精神保健福祉法に則った対応であり、安全確保や治療のために必要だと強調した。その上で「精神科病院より一般医療での拘束の方がはるかに多い。知らない? 厚労省の班研究で施設内拘束って6万件あるんだぜ。そっちの拘束をなんで騒がないの?」と指摘する。

記者の「病院ではなく、地域で見守る態勢に本腰を入れるべきだ」との質問には、冒頭のような発言、さらに「出してどうすんの? 地域でマンツーマンで診れるならいいが財源も人もいない。支えているのはいつもボランティアじゃねえか」と続く。国連の委員会が日本の精神科医療での強制入院に関する是正の勧告には「余計なお世話だよ」「(勧告は)重くないね全然。国連がそんなに権威のある機関だと思ってないもん」と意に介していない。

この記事の著者・引地達也さんのメルマガ

Google日本元社長が暴露する、日本の家電産業が凋落したこれだけの要因

かつては品質と性能の高さで世界を席巻した日本の家電製品。しかし今やその栄光は見る影もないのが現状です。何がここまでの惨状を招いてしまったのでしょうか。今回のメルマガ『『グーグル日本法人元社長 辻野晃一郎のアタマの中』~時代の本質を知る力を身につけよう~』では、『グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた』等の著作でも知られる辻野晃一郎さんが、その外的・内的要因を詳しく解説。自らがソニー在籍時に体験した、ウォークマンの牙城をアップルに奪われた経緯についても紹介しています。

メイド・イン・ジャパンの凋落。なぜ日本の家電産業は地に落ちたのか

日本家電産業の苦境が一気に表面化したのは、既にひと昔以上前となる東日本大震災に見舞われた翌年、2012年3月の決算発表時でした。ソニー、パナソニック、シャープなどの家電大手各社が、軒並み一社当たり数千億円に及ぶ巨額の損失を計上して、世間に大きな衝撃を与えたのです。

その時、私は当時頼まれていた講談社現代ビジネスの連載で、以下のようにコメントしました。

これは、決して震災などに起因した一過性の現象ではない。それぞれの企業固有の経営問題であると同時に、日本の家電産業全体が抱える構造的な問題が一気に露呈したものでもある。したがって、国家の産業政策的にみれば、業界大再編を視野に入れたダイナミックな産業革新の発想とアクションが求められてしかるべきなのだ。

半導体産業の話はまた回を改めてするつもりですが、かつて日本が世界に隆盛を誇った半導体産業が壊滅的な状況になった時、日立製作所・三菱電機・NECの半導体部門を再編し、産業革新機構やトヨタなどが資金援助をして、ルネサスエレクトロニクスを誕生させました。

この時、この業界再編についての議論や賛否はさまざまありましたし、誕生後も長く苦戦が続きましたが、結果的に、最先端プロセスの製造はTSMCなどに委託しながらも、今のところ車載半導体や汎用マイコンでは世界にそれなりの存在感を示す立場に踏み止まっていることは、一定の成果として評価されて良いと思います。

インテルやフリースケールなど、外資系半導体メーカーを通じて半導体業界が長い私の親しい友人の一人が、その実績を買われて、ルネサスエレクトロニクスの立上げに経営幹部として参画していました。彼は、内向き体質を打破して海外顧客を増やしたり、海外の中堅半導体メーカーをM&Aしたりと、いろいろ奮闘していましたが、その苦労が実ったと言えます。

同じように、当時、日本の家電各社は、半導体以外の分野についても、企業の枠を超えた大胆な戦略的統廃合を行うべきだったと思いますが、そのような動きにはなりませんでした。結局、シャープは台湾企業ホンハイ(鴻海)の傘下に入り、サンヨー、東芝、NECなどの白物家電事業、テレビ事業、パソコン事業などは、美的集団、ハイアール、ハイセンス、レノボなどの中国企業に売却されてしまいました。これら売却先の台湾企業や中国企業は、もともと日本メーカーの工場の海外移転に伴い、その下請けのような形で関係を作ってきたメーカーでもあり、子に親が食われる形になったのは皮肉なことです。そしてこの現象は、以前に4つのTで整理したTILTにあたるものでもあります。

【関連】【中島聡×辻野晃一郎】日本の技術者を殺す「ノリと雰囲気」とは? AI革命と2025年のゲームチェンジ

日本の家電産業は、自動車産業などと並び、made in Japanを代表する産業分野として大成功を収めながら、その後、なぜ苦境に追い込まれ凋落していったのでしょうか。これは、多くの人たちにとって、ずっとモヤモヤしていることかもしれませんので、ソニーという会社を通じて家電産業に身を置いた立場から、私なりに整理しておきたいと思います。

この記事の著者・辻野晃一郎さんのメルマガ