外国人労働者が日本から逃げ出す未来。賃金は東南アジアと同レベルの現状

受け入れ条件を緩和するだけで外国人労働者が多数来日し、人手不足など容易に解消されるといった考え方は、もはや時代にそぐわなくなっているようです。今回のメルマガ『在米14年&起業家兼大学教授・大澤裕の『なぜか日本で報道されない海外の怖い報道』ポイント解説』では著者の大澤先生が、賃金面においては日本と東南アジアの国々との間に差がなくなりつつある事実を指摘。さらに日本が観光地として優れていることに疑いはないが、働く場所として魅力的かは別問題という厳しい見方を記しています。

 

 

日本で働きたい外国人がいなくなる近未来シナリオ

日本でも外国人労働者をどれぐらい受け入れるべきかはよく議論されます。もちろん、合法移民に限った話です。

人種問題で悩む他の国をみて、「簡単に受け入れるべきでない」という人もいれば「受け入れるべきだ」という人もいます。

しかしその前に考えるべきことがあります。

そもそも日本が労働ビザの条件を緩和して、どれぐらいの外国人労働者が日本に働きに来たいかという問題です。

今までは非常に厳しい許可条件だったので、少し条件を緩和しただけで外国人労働者は増えたでしょう。しかし今後も同じように増え続けるでしょうか?

この問題に気付いたのはもう20年ほど前にアメリカのナーシングホーム(看護・介護施設)に行った時です。暖かい雰囲気の素晴らしい施設でしたが、その壁に大きく各国の言葉で「看護師募集」と書かれていたのです。

アメリカでさえこれほど人集めに苦労しているのかと驚きました。通常は難しいアメリカの外国人労働許可もこういった職種に関してはすぐに発行されるとのことでした。

今、日本は先進国の中で最低賃金が安い部類になってきています。そして東南アジアの国々の賃金はどんどんと上がってきています。賃金の差がなくなってきているのです。

何よりも日本語の壁は高いです。喋るだけならまだしも読み書きまで求められると大きなハードルになります。

それでも日本で働きたいと思う外国人はいるでしょう。親戚が日本にいるからといった理由です。しかしそのような外国人労働者は限られています。

つまり外国人の労働許可条件を緩和したところで人の供給が続くとは限らないのです。

ご存知の通り中国では3人まで子供を産めるようになりました。若い人が足りなくなっているからです。今後は中国も大規模に外国人労働者を受け入れる側になるかもしれません。そんな米国や中国と比べて日本が働く場所として魅力的かどうかは疑問です。

 

 

シェアはウーバーの倍以上。日本市場に参入した米国宅配大手の勝算

ウーバーイーツと出前館がしのぎを削る宅配サービス業界に襲来した「黒船」が、新たな激震をもたらしています。今回のメルマガ『理央 周の売れる仕組み創造ラボ【Marketing Report】』では著者でMBAホルダーの理央 周さんが、6月9日に仙台でサービス提供を開始した米国フードデリバリー最大手「ドアダッシュ」の実力を紹介するとともに、日本における優位性について検証。さらに同社の勝算と今後の目論見をMBAの視点で考察しています。

 

なぜ米ドアダッシュがこの時期、日本で宅配サービス事業に乗り出したのか?~商機と目論見は?

米国料理宅配の最大手、ドアダッシュが、先日日本市場に参入しました。まずは、仙台市でビジネスを開始して、展開エリアを広げていくとのことです。

ドアダッシュはなぜ、この時期に日本市場に参入したのか?

アメリカ以外では3カ国目で、アジアでは初めてとのことです。仙台でのサービス内容は、営業時間は10時から24時。加盟店は、「牛角」「かっぱ寿司」「吉野家」、「ケンタッキーフライドチキン」など全国チェーン店に加えて、地元の有名店などがラインナップに入っているとのことです。

ドアダッシュは、アメリカでの料理宅配市場において、シェアが56%で、ウーバーイーツの21%を、大きく引き離しています

確かに、このコロナ禍の中で外食に行くことを控える人も多く、料理の宅配や、オフィスへのケータリングは、以前よりも増えています。

日本経済新聞 4月15日の記事によると、

ICT総研の推計では、ネット注文による、フードデリバリーサービス市場は2018年に3,631億円、2019年には4,172億円へと市場規模が拡大。

 

さらに新型コロナウィルスの感染拡大で、外食自粛が目立ち始めた2020年は、4,960億円へと市場規模を大きく伸ばしている。

 

2021年もコロナ禍での利用拡大が続くため、5,678億円に成長、2022年に6,303億円、2023年に6,821億円に拡大すると予測した。

(以上、日本経済新聞 4月15日「ICT総研、『2021年 フードデリバリーサービス利用動向調査』結果を発表」より抜粋)

この推計にもある通り、フードデリバリーサービスは、今後まだ日本でも伸びる傾向にある市場です。

また、これまで食事の宅配というと、「出前」というイメージで、家にあるメニューやチラシで何にするかを決め、お店に電話して、てんやものを注文して持ってきてもらう、というやり方でした。もちろん、代金も事前に用意しておかなければなりません。

しかし今は、何を食べたいかを探して、値段を確認して、あと何分すれば届くのか、という探すところから宅配までを、スマホ1つでできるようになりました。しかも、クレジットカードを登録しておけば、代金を用意しておく必要もありません。

また、以前はスマホで探して届けてもらうには、何をどうすればいいのか、と迷う人たちも多かったと思いますが、ここ1年で多くのことがデジタル化されて、消費者の方も慣れてきているため、心のバリアも低くなっていると思われます。

その意味でも、市場の広がりフードサービスデリバリーへの、消費者の心のバリアが下がったことも、1つの要因になると言えます。

「日本でも地域経済の発展に尽力したい」と、日経新聞に社長のコメントが載っていましたが、今後の市場規模の拡大も併せて、ドアダッシュは日本市場への参入を決めたのでしょう。

 

竹内涼真は“巨乳ハンター”だった? SNS乗っ取りで疑いの目、「男遊び&仲間の悪口」誤爆ツイート垂れ流し系アイドルのとばっちり受ける

俳優の竹内涼真(28)のツイッターが乗っ取り被害に遭っていたことがわかった。竹内は19日未明、「すげー乗っ取られてるけど どうしたら良いのでしょう…!?笑」とツイート。フォロワーたちに助けを求めていた。現在は正常に戻ったものの、卑猥な画像にリツイートしたことで、竹内にある疑惑が浮上してしまった。

竹内涼真がSNS乗っ取り被害で下ネタ投稿

竹内は同日、女性のバスト写真が並べられた出会い系アプリの宣伝ツイートを引用し、「これめっちゃ使えるらしいwww」と投稿。いくら竹内が“おっぱい好き”を公言しているとはいえ、突然の怪しげなツイートにファンたちが一斉にザワついた。

程なくして竹内がツイッターを乗っ取られたことを告白。その後、パスワードを変更したことで、ツイッターは元に戻ったという。

これに対して竹内は「おっぱい画像リツイートはリアルだわ…ただ流石に公式ではリツイートしないわ…乗っ取り方が雑だわ 誰だ乗っ取ったやつ!バカタレ」と冗談交じりに綴っている。

【関連】横浜流星のファン離れが加速?『着飾る恋』で向井理に完敗、人気低迷で俳優生命の危機、熱愛報道が致命傷の恐れも

竹内は4月21日に放送されたバラエティ番組『TOKIOカケル』(フジテレビ系)に出演し、自身が利用するインスタグラムの関連画像には、「バストしか出てこないです」と“おっぱい好き”であることを告白。

さらに、「本当は下ネタもガンガン言いたい」「そんな爽やかでまとめられるわけがないんですよ!」などと発言し、人気俳優ではあるものの普通の20代男性と同じであることを強調していた。

指原莉乃は誤爆投稿で“整形疑惑”が浮上

同じような被害を受けているユーザーもいることから、竹内はリアルにツイッターを乗っ取られてしまったようだ。しかし、SNSで“誤爆投稿”をしてしまった言い訳に「乗っ取られた」と主張する芸能人は意外と多い。

タレントの指原莉乃(28)は昨年1月、整形後の腫れを抑える薬を紹介するツイートに「いいね」していたことが発覚し波紋を広げた。

ネットでは「裏垢(裏アカウント)でログインしてると思ったら表のアカウントだったのでは」「裏垢と間違えた誤爆ですね」などの憶測が広がり騒然。

その後、指原はこれに気付いたのか「また携帯がビュンビュン勝手に動くやつになっちゃった~ 誤フォロー誤いいねしちゃうと思いますすみません… もうやだこれ…なんなの… なったことある人いますか…」と必死に弁解した。

ツイッターが乗っ取り被害に遭ったと示唆したものの、苦しい言い訳にしか聞こえず、指原の誤爆だったとみられている。

これを機に指原の整形疑惑に火がついてしまうという展開に。その後、指原は自身のYouTubeチャンネルですっぴん姿を披露するなど、疑惑の払拭に躍起となっているようだ。

【関連】上白石萌音、“容姿イジリ”でメンタル崩壊寸前。アンチ急増で言葉の刃に傷心、順風満帆の裏で抱える苦しみに心配の声

しかし、芸能人が「乗っ取られた」と言い訳をした誤爆投稿はこれだけでは終わらない。

支離滅裂な転職を繰り返していた女性が「アドラー心理学」に救われたワケ

世の中のさまざまな出来事を「アドラー心理学的に解釈するとどうなのよ?」という視点で切り取る、6月11日創刊のメルマガ『公認心理師永藤かおるの「勇気の処方箋」―それってアドラー的にどうなのよ―』。著者で公認心理師の永藤かおるさんが、世の中のさまざまな出来事を「アドラー心理学的に解釈するとどうなのよ?」という視点で切り取り、一見すると心理学とはかけ離れているけど実は根っこがつながっている興味深いお話を毎号お届けいたします。今回は特別にメルマガ創刊号に掲載の2コーナーを丸ごと公開いたします。まずは、永藤さんがアドラー心理学的な視点で世の中を解釈するコーナー「アドラー的にどうなのよ」では、永藤さんが転職を繰り返した挙句にアドラーと“再会”するまでの経緯をご紹介。そして読者からの質問にお答えするコーナー「ちょっと御相談がありまして」では、男性からのお誘いに悩む自称“タレ目丸顔”の受付業務の女性からの相談に「アドラー的視点」で回答しています。

 

「それってアドラー的にどうなのよ」

このメルマガでは世の中で起きているさまざまな出来事を取り上げ、アドラー心理学的な視点で解釈するとどうなのか、を綴っていきます。とはいえ永藤のメガネで見ているので、いささかの歪みはご容赦ください。ここでしか書けないこともどんどん書いていきます。

まずは、アドラーを知ってる人も知らない人も。

アドラー心理学の創始者、アルフレッド・アドラー(1870-1937)。ウィーン出身のハンガリー系オーストリア人で、ユダヤ人。日本の感覚でいえば、明治の始めから昭和の始めまで67年間生きた人。生きていたら今年151歳。 亡くなって84年。

私にとっては、ひいおじいさんくらいの年齢なのですが、皆さんにとってはいかがでしょう?

この人が、1世紀前くらいに打ち立てたのが「アドラー心理学」です。「個人心理学」ともいわれています。

じゃあそのアドラー心理学ってどういうものなのか、という全体像について、ご存じない方にはこちらがおススメ(さりげなく宣伝)。

● 『悩みが消える「勇気」の心理学 アドラー超入門』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

で、ワタクシはそのアドラー心理学を研修やら講座やらカウンセリングやら物書きやらの中心に据えて、日々お仕事をしているわけなのですが、この「アドラー的にどうなのよ」という視点でものごとを見る、ということを始めてから、かなり、かーなーり、「ホニャララ」になったよ、というお話です。

そもそもアドラー心理学を学ぶ前のワタクシは、

電機メーカーOL→ビジネス誌編集→放浪者→アルバイト学生→語学学校教師→Web制作会社よろず担当という、客観的に見たら非常に支離滅裂なキャリアを歩んでいました。

ある日、突然会社がなくなる、という、もらい事故みたいなキャリア変更や、3日間のバイトのはずだったのに気づいたら9年いた、という会社もありましたが(気づくの遅い)、基本的にはどれも自分で選んだ道。

そう、他人から見たら迷走はなはだしいし、キャリアコンサルタントの方から見たら「ダメな転職事例」のオンパレードだったとしても、自分にとっては全部意味のある「正しい」選択の積み重ねだったのです。

仕事ばかりではありません。

プライベートを含め、生活全般で誰かに何か言われても、

「いんや、私は何にも間違ってない!」
「これが正解!」

と、頑なに自分を正当化し、意地を張り続けた数十年。

それゆえに、人間関係で大問題を抱えて、にっちもさっちもいかなくなった時(これをアドラー心理学では『ライフタスクに直面したとき』と言いますね)、

「うわぁぁぁぁぁーーーー!!」

となってしまったのです。

「私が全部悪いんかーーー!?」
「どうすればいいか誰にも訊けないーーー!」

まあ、そこでアドラー心理学に出会う(厳密に言えば再会する)わけですが。そのいきさつの詳細は、無料で読める当メルマガのサンプル号内コラム「YOUはどうしてアドラーに?」で記した通り。

で、学び始めてみたら、今までの自分の頑なさみたいなものがボッコボコに、グニャングニャンにされるわけです。

それもなんて言えばいいんだろうなぁ、なんか、合気道とかで触れてもいないのに吹っ飛ばされるような感じ?

もしくは、ガチガチに固まった身体が、ちょっと触れるか触れないような施術でふわっと力が抜ける感じ?

とにかく、世の中や身の回りで起こる出来事を、学びによって得た「アドラー心理学」というフィルターを通して見る癖がつくようになってから、ワタクシは「ホニャララ=“楽”」になったわけですよ。

もちろんものの見方も人の考え方も十人十色。

何かを強制するつもりは1ミクロンもありませんが、もし、今いろいろしんどい人がいたら、こんな風に見るとあなたも楽になるかもね、ということがお伝えできたらと思っております。

時事ネタをアドラー心理学の視点から見ていったりね。

 

つい感情的になる自分を変えるには?30万部ベストセラー著者が教える改善策

思うようにならないことがあっても、冷静に対応したいと思っていても自分を抑えきれずに、周囲の人への当たりが強くなってしまう。感情的になるたび反省するのに、繰り返してしまうという相談に答えるのは、メルマガ『『ゼロ秒思考』赤羽雄二の「成長を加速する人生相談」』著者で、30万部ベストセラー『ゼロ秒思考』など22冊の著書があり、年間100回のセミナーで数々の悩み相談を受けてきた赤羽雄二さんです。赤羽さんは同じ悩みを持つ同僚や友人と話し合いをする克服法と、著書『ゼロ秒思考』の中でも紹介している「A4メモ書き」による克服法の2つの方法を提案しています。

「A4メモ書き」とは:赤羽さんが考案したA4用紙を横置きにして左上にタイトル、右上に日付、本文を4~6行、各20字前後を1分で書き上げることで“もやもや”が消えていくという方法を使用したストレス軽減策

 

どうしても感情的になってしまって、自分でも抑えられません

Question

shitumon

40代男性、流通業の管理職です。若い頃から感情的になることが多く、多くの失敗を繰り返してきました。根が真面目過ぎるのか、同僚のいい加減な態度が許せず、部下を持つようになってからは部下のいい加減な態度が許せず、罵倒してしまうのです。罵倒した後は、反省するのですが、またしばらくすると、抑えきれなくなってしまいます。

赤羽さんからの回答

大変ですね。感情的になると仕事上もプライベートでも、いいことは全くないので、この際、ぜひ新しい考え方に慣れていただければと思います。仕事には大いに差し障りますし、プライベートでは、関係崩壊につながります。

よく混同されるのですが、「感情」と「感情的」は全く違います。感情は、嬉しい、楽しい、悲しい、嫌だという、誰でも持っている気持ちのことです。人間には、ごく自然に感情があります。それはいいのですが、「感情的」という場合は、度を超えて「その気持ちが強く、大変にストレスで、自分の行動にも大きな影響を与えてしまう」ことを指します。

自己肯定感、自信があれば特に反応しないところで、過剰に反応してしまいます。自分の思うようにならないとき、被害を受けたと思ったとき、仲間外れにされたと感じたとき、感情的になってしまうわけですが、あまりにももったいないので、次の2つをお勧めします。

一つには、似たように感情的になりがちな同僚、友人2、3人に声をかけて「感情的になることから卒業する会」を実施します。

  1. 感情的になりがちな同僚、友人2,3人を探し、「感情的になることから卒業する会」の開催を提案します。
  2. ミーティングでは、それぞれが何で一番苦労しているのか、どういう困ったことがあったのか、できるだけオープンに共有します。
  3. その話を聞いて、お互い気になったこと、おかしく思ったことを言いあいます。
  4. 客観視することで、ご自身が感情的になることがどれほど損なことか、おかしなことかが見えます。
  5. 感情的になることがほとんどなくなるまで、2週間に一度、計3~4回ミーティングをし、感情的になることから卒業していきます。

もう一つは、自分がなぜ感情的になるのかについて多面的なA4メモをします。

  • 自分はどういうとき感情的になるのか
  • 自分はどういうとき感情的にならずにすむのか
  • 感情的になると、どういう行動になるのか
  • 感情的になったあと、どう思うか
  • 感情的にならない人は誰か、なぜならないのか
  • 感情的にならない人はどう我慢しているのか
  • 同僚、部下のいい加減な態度に、どうしてそれほど腹立つのか
  • 他の人は、同僚、部下のいい加減な態度を見てどう思うか
  • なぜ自分だけ強く怒りを感じるのか
  • 自分の自信のなさとこの怒りには何か関係があるか

これによって、自分が感情的になる理由がかなり見えてきますので、コントロールもしやすくなります。ぜひやってみてください。

 

image by: Shutterstock.com

俳優・滝田栄が徳川家康ゆかりの寺院を訪ねて知った天下人の生き方

NHK連続テレビ小説「なっちゃんの写真館」でお茶の間の人気を集め、大河ドラマ「徳川家康」に主演し俳優としての地位を不動のものとした滝田栄さん。そんな滝田さんといえば「仏像彫刻家」としても知られますが、何が滝田さんと仏教とを繋いだのでしょうか。今回の無料メルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』では、滝田さんご本人が対談形式で「仏教との出会い」を語っています。

俳優・滝田栄さんがご登場

かつて大河ドラマ「徳川家康」で主役を務めた俳優の滝田栄さん。滝田さんはいま、俳優としての活動の傍ら、仏像彫刻や仏教の研究にも力を入れられています。

本日は、滝田さんと泰門寺住職・堀澤祖門さんの対談の中から、滝田さんが仏教に触れるきっかけとなった出来事についてご紹介します。


滝田 「僕は長い長い迷いの世界を彷徨いながら、『こういう生き方でいいのかな』という思いが自分の中で蓄積されていって、仏教とのご縁をいただいたように思います。まさに再誕というか、本当の自分を見つける道のりでした。最近になってようやく『あっ、これがそうだったのか』と分かり始めた感覚を得ているところです」

堀澤 「仏教とのご縁はどういうものでしたか」

滝田 「僕は1983年、NHKの大河ドラマ『徳川家康』で主人公の家康を演じることになりました。初めは歓喜したんですけど、いざ役づくりに入った時に、家康という人物がさっぱり分からなくなったんです。織田信長、豊臣秀吉、今川義元など他の武将はどういう人なのか、何をやったのか全部分かる。だけど肝心の家康だけは全く正体が掴めませんでした。

分からないと演じられませんから、もう一度、原作を読み返していた時に家康が竹千代と呼ばれていた少年時代、6歳から19歳までの間、今川義元の人質として太原雪斎禅師に預けられていたというくだりがあったんです。

雪斎禅師ゆかりの臨済寺(静岡市)に行けば何か分かるのではないかと閃いて、早速連絡をして、しばらく身を置かせていただきました」

堀澤 「何か分かりましたか」

滝田 「家康がこの寺にいた、この空気を吸っていたということ自体が感動だったのですが、家康がここで何を得たのかはなかなか分かりませんでした。その中で、これは一つの真実かなと思ったのが、修行僧が食事前に感謝の気持ちを込めて唱える『五観(ごかん)の偈(げ)』でした。そこには、この一杯のお粥をいただけるだけの行いをしているのか、この料理をつくった人の気持ちを考えてみなさい、自分以外の人のためにどれほどのことをしているかよくよく考えてみなさいといったことが書かれてある。

竹千代も食事の度に、この『五観の偈』を必ず唱えていて、それを身につけていたはずだと思いました。実際、家康は生涯にわたって一汁一菜なんですね。それで人生50年と言われていた時代に75歳の長寿を全うしている。しかも、亡くなる前、大名たちを集めて『天下は万民のためのものだ。上に立つ者は決して贅沢をしてはいけない』と戒めているんです。これはその一例ですが、このように家康という人物はよくよく人の気持ちを知り、自分たちが生きる意味を学んでいる。贅沢と栄華を極めようとする他の武将たちと比べると、全く生き方のテーマが違うことに気づいたんです」


メルマガが本になりました!新刊のご紹介 

cc20201202-s1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書
(致知出版社 刊)
致知出版社の「人間力メルマガ」』が一冊の本になりました。
日本が誇る超一流の方々の名言集、好評発売中!

image by: Distinctive Shots / Shutterstock.com

五輪会場“飲酒OK”に国民激怒。酒類販売容認は「VIP優遇」のため?特権階級IOCの酒盛りで犠牲になる日本人

東京五輪・パラリンピック組織委員会が会場内で観客への酒類の販売を認める方向で調整していることが明らかになった。共同通信が報じた。酒類の提供について飲食店が規制を受ける中、不必要と思われる会場内での販売を容認することに、国民からは不満の声が爆発している。

東京五輪、会場内での酒類販売を容認へ

21日の記者会見で「観客への酒類の販売、提供については大声の抑止、安全な誘導の実現の観点や現在の一般的ルールに鑑み検討中」と述べていた組織委の橋本聖子会長。

新型コロナウイルス感染症対策のため、時間帯などに制限を設けるとみられるが、種類の販売は容認されるとみられている。

記事によると、組織委は今週中にも観客のガイドラインを発表する予定で、飲酒についての方針も示される可能性があるという。素案では会場内の通路でのグループによる飲食を避けることなどが盛り込まれていた。

【関連】東京五輪は「ウーバーイーツ」で破滅する。IOCが厚顔無恥の配達要求、選手村&市中感染爆発で日本国民犠牲に

国民軽視の酒類販売OKは“VIPたち”のため

人数制限や提供時間の短縮など、酒類の販売に厳しいルールが設けられ苦しむ飲食店が多い中、なぜ組織委は会場内での酒類販売を認めようとしているのか。

大会スポンサーにはアルコール飲料会社が入っており、「酒を一切販売しないというわけにはいかない」というのが本音とみられる。

スポンサー企業が販売容認をごり押ししたというより、大金を出してもらう組織委が忖度したという見方が強い。

しかし、酒類販売を許可すればスポンサー企業から圧力がかかったと思われるのは当然で、企業イメージからすればそれは避けたいところだろう。

ではなぜなのか?

その理由として、特権階級のIOCや上級国民である国会議員たちが、会場内で飲酒することを容認したいからという一面があるとみられる。

だが、それを認めてしまっては彼らを特別優遇しているように思われてしまう。それなれば、あらかじめ観客にも酒類販売を容認しておけば、VIPたちを特別扱いしたようにはとられない。

支離滅裂な対応の裏にはこうした背景も見え隠れする。

【関連】五輪強行で国民を危険に晒す菅首相がうわ言のように繰り返す「安心安全」

結局、組織委は大会運営を牛耳るIOCと大金を払ってくれるスポンサーの顔色を窺ってばかり。新型コロナウイルスの感染拡大が心配される中でも、VIPを優遇し国民を軽視している。

辛坊治郎氏が衝撃発表!「帰りもヨットで太平洋単独横断」リベンジの“倍返し”で再び過酷な航海へ

ヨットでの太平洋単独横断に挑戦していたジャーナリストの辛坊治郎さん(65)。6月16日(日本時間17日)にゴール地点であるアメリカ・サンディエゴに到着したばかりですが、帰路も太平洋横断に単独で挑戦することがわかりました。22日の朝6時(日本時間22日夜10時)を目途に出発予定とのことで、まぐまぐLiveではその出航の様子を独占でライブ配信します!

帰路もヨットでまさかの太平洋横断を発表

自身が発行する『辛坊治郎メールマガジン』のメルマガ読者限定で日本時間の19日と20日、2度のライブ配信を行った辛坊さん。

70日間を共にした相棒のヨット「Kaorin V(カオリンファイブ)」の上から、修理が必要な箇所やトラブルに見舞われたときの様子を熱く語りました。

そんな辛坊さんから出た驚きの発言。無事にゴールしたかと思ったのも束の間、何と帰りもヨットで太平洋を単独横断すると発表したのです!

荒波を渡ってきたヨットは傷だらけ。実は日本を出航してから1週間で、メインセールの3分の1を失っていたといいます。

トラブル続きで到着後は早急にヨットの修理が必要でした。しかし、サンディエゴはハイシーズンに入っていて、修理に出すと3ヶ月待ち。地元の方の助けで現地の業者を探してもらい、何とか修理が完了したそうです。

そんな辛坊さんが日本に向けて出発するのは22日の朝6時(日本時間22日夜10時)。まぐまぐLiveではその出航の様子を独占でライブ配信します!

日本から出発した時と同様に帰りもまた1人きり。行きは北太平洋をずっと回ってきましたが、帰りはハワイの南ぐらいを通る予定のようですが、ちょうど台風シーズンにあたる可能性もあり危険と隣り合わせ。辛坊さんの過酷な旅はまだまだ続きそうです。

【緊急告知・LIVE配信のお知らせ】

6月17日に太平洋単独横断に無寄港で達成し、70日間に渡る旅を終えた辛坊治郎氏。到着したサンディエゴで数日間の滞在を経て、日本へ向けヨットで出発する様子を生配信します。

日時:6月22日(火)22時頃

※配信内容・時間は変更になる場合があります。
※視聴方法はこちらから。

新たな航海に向けて準備も気力も万全

サンディエゴにゴールした時はヒゲがボーボーでまるで別人のようになっていた辛坊さん。実は体重も10キロ以上痩せてしまったそうです。

しかし、現地で肉とハンバークを食べ続け体重は戻ってきたことを19日のライブ配信で明かしました。

辛坊さん②

数々のトラブル、致命的な故障で日本に戻ることすら考えたという辛坊さん。とはいえ、前回失敗しているため戻るわけに行かず、とにかく進むしかなかったと当時の心境を語りました。

また、その時点では太平洋横断できるとは思っていなかったといい、航海を終えての感想を「無謀だった」と振り返ったことが印象的です。

「メルマガ読者のみなさんをはじめ、多くの方の応援があり無事にサンディエゴまで到着でき、心から感謝しています」と改めてゴールの喜びを語った辛坊さん。伸びたヒゲを剃り、また新たな旅へと出発します。今度はどのような航海となるのでしょうか?

メルマガ『辛坊治郎メールマガジン』ではその様子を随時ご紹介していきますのでお楽しみに!

image by: 辛坊氏提供

台湾の大混乱に便乗か。中国派ホンハイ創業者がワクチン調達を名乗り出た思惑

ワクチンをめぐって台湾が大きく揺れています。日本から124万本が無償供給されたことが話題となりましたが、台湾ではワクチン不足や政府関係者を優先させた疑惑などによって蔡英文政権の支持率は急落。そこにつけ込んできたのが、シャープの親会社である鴻海(ホンハイ)創業者、テリー・ゴウこと郭台銘氏です。今回のメルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』では台湾出身の評論家・黄文雄さんが、台湾で続くワクチンの混乱や中国によるフェイクニュースの報道を紹介。そして、自らワクチン調達の協力を名乗り出た「中国派」として知られる郭氏の思惑を問題視しています。

※本記事は有料メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』2021年6月20日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:黄文雄こう・ぶんゆう
1938年、台湾生まれ。1964年来日。早稲田大学商学部卒業、明治大学大学院修士課程修了。『中国の没落』(台湾・前衛出版社)が大反響を呼び、評論家活動へ。著書に17万部のベストセラーとなった『日本人はなぜ中国人、韓国人とこれほどまで違うのか』(徳間書店)など多数。

 

【台湾】ホンハイ創業者のワクチン調達協力にはウラがある

<台湾>蔡総統、ホンハイ郭氏らと面会 ワクチン調達で協力へ/台湾

台湾がワクチンで揺れています。ワクチン供給が進まない中、蔡英文政権は野党国民党などから執拗に責任を問われています。そんななか、鴻海(ホンハイ)精密工業の創業者、郭台銘が蔡総統との会談を執拗に迫り、台湾政府代理としてのワクチン購入交渉権を与えて欲しいと要求しました。

そして、ついに蔡英文総統は、郭台銘氏と、半導体の受託生産で世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)の劉徳音董事長の両氏と会談し、台湾政府代理としての交渉権を認めたのです。

ここに至るまでにも中国からの情報操作がありました。それは、日本が台湾に提供したワクチンについてです。以下、報道を引用します。

日本から台湾へのワクチン 中国“日本人が打たない期限切れ近いもの”

「日本が台湾に提供した新型コロナウイルスのワクチンについて、中国政府は『日本人が打たない、しかも、期限切れが近いもの』などと批判しました。

中国政府で台湾政策を担当する台湾事務弁公室の報道官は16日の記者会見で、『台湾メディアの報道に注意している。日本が送ったアストラゼネカのワクチンは日本人が打たない、しかも、期限切れが近いもの』と批判。そのうえで『ワクチンを接種した後に重い副反応が出た台湾の人もいる』と台湾メディアの報道を引用する形で指摘したということです。

アストラゼネカのワクチンについては、接種後ごくまれに血栓が出来る例なども報告されていて、日本では直ちに公的な接種には使わない方針になっています。

中国政府は『台湾は一日も早く中国が提供するワクチンを受け入れるべき』と訴えています」

アストラゼネカ製のワクチンを打った後に亡くなった人が少なくとも9名いるのは確かです。しかし、因果関係はまだ調査中です。

● アストラ製ワクチン接種の高齢者、少なくとも9人死亡/台湾

日本は、ベトナムにも日本で製造されたアストラゼネカのワクチンを約100万回分すでに無償供与しています。さらに、7月以降はインドネシア、タイ、フィリピン、マレーシアの計5カ国に提供すると発表しています。

● 東南アジア5カ国へワクチン提供、外相発表 台湾に続き

そして、なぜ海外に供給するのがアストラゼネカのワクチンなのかというと、報道では以下のように言っています。

「政府は米ファイザーや米モデルナから国民全員分のワクチンを確保したと判断し、アストラゼネカのワクチンは公的接種の対象から当面外すとしている。菅義偉首相は3000万回分を海外に供給する方針を掲げる」

日本は、アストラゼネカからワクチンの原液を輸入し、国内の拠点で容器に詰めるなどしたほか、アストラゼネカから技術移管を受けて原液の生産もはじめています。そのため、分量を比較的多く確保できるのがアストラゼネカということもあります。ただ、保存期間が半年ほどであるため、生産してから半年以内に使い道を見つけなければなりません。このように、様々な要因が相まっての海外供給です。

● 宙に浮く1億2000万回分 アストラゼネカ製ワクチン

少なくとも期限切れが近いから提供するといった単純なことではありません。このことを悪意を持ってニュースをでっちあげると、中国側が発信したようなフェイクニュースができあがるわけです。

 

五輪強行で国民を危険に晒す菅首相がうわ言のように繰り返す「安心安全」

先日掲載の「ウソ吐きG7で東京五輪開会式への参加を促す、菅首相の『恥晒し』」等の記事で、この時期の五輪開催に異を唱え続けてきたジャーナリストの高野孟さん。しかし政府は五輪強行の姿勢を崩すことなく、もはや「中止論」など存在しなかったかのように、開会式の観客数の「結論ありきの議論」を展開するに至っています。このような動きを高野さんはどう評価するのでしょうか。今回のメルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』で高野さんは、かつて米国有力紙が掲載した「五輪は一大感染イベントに成り果てる」という見立てを避けることは困難としてその理由を列挙するとともに、菅首相に対しては、「五輪強行で国民と全世界を大惨事に巻き込むことは止めて貰いたい」との苦言を呈しています。

【関連】ウソ吐きG7で東京五輪開会式への参加を促す、菅首相の「恥晒し」
【関連】菅首相が招く「五輪地獄」の悪循環。ことごとく外れる希望的観測
【関連】NYタイムズも言い出した五輪延期・中止。訪米に浮かれる菅政権の末路

 

※本記事は有料メルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』2021年6月21日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール高野孟たかのはじめ
1944年東京生まれ。1968年早稲田大学文学部西洋哲学科卒。通信社、広告会社勤務の後、1975年からフリー・ジャーナリストに。同時に内外政経ニュースレター『インサイダー』の創刊に参加。80年に(株)インサイダーを設立し、代表取締役兼編集長に就任。2002年に早稲田大学客員教授に就任。08年に《THE JOURNAL》に改名し、論説主幹に就任。現在は千葉県鴨川市に在住しながら、半農半ジャーナリストとしてとして活動中。

「ワクチン万能」論を少しだけ修正した菅義偉首相――それでも「五輪強行開催」に突き進む無謀

6月17日の菅義偉首相の緊急事態宣言解除についての記者会見で、会場に居合わせた記者やテレビで観ていた視聴者のほとんどが恐らく気付かなかったと思うが、菅の冗長で無意味な発言の中で唯一新鮮だったのは、テレビ東京記者に対する次の答えだった。

▼今回のワクチンについては発症予防や重症化予防の効果が期待されており、正に感染対策の切り札だと言っても言い過ぎではないと思います。

▼一方で、ワクチンの感染予防効果については現時点で明らかになっていないものの、前向きな評価や調査研究があるというふうに承知しています。

これ、前半と後半にズレがあり、そこに着目すると前半にも今までとは違う表現があることにお気づきでしょうか。

菅が昨秋以来、一貫して「とにもかくにもワクチン」「それこそが決め手」と繰り返し、「ワクチン万能」論とも言うべきそれへの過剰な期待を露わにしてきたことは言うまでもない。しかしその割には、例えばイスラエルのネタニヤフ前首相が自らファイザー社トップと交渉し巧みに自国への優先供給の確約を取り付けたのと比べると、余りにも愚鈍で、官邸官僚や厚労省に任せていたのではどうにもならないことに気付いて、今年になってから急遽、河野太郎を担当大臣に指名して「何とかしろ」と発破をかけたというドタバタぶりである。