プーチンにも習近平にも睨まれた日本。政治リスク覚悟でビジネスを続けざるを得ない我が国のジレンマ

日本周辺における大国間の対立は、政治はおろか経済活動にとっても大きな影響を及ぼしています。ウクライナ紛争で米国側についた日本にとって、「サハリン2」や漁業など、ロシアからの「制裁」による影響が出始めています。しかし、日本のビジネスに影響を与えるのはロシアだけじゃないと指摘するのは、外務省や国連機関とも繋がりを持ち、国際政治を熟知するアッズーリ氏。アッズーリ氏は今回、大国同士の争いによって中国やロシア両国との関係が悪化する日本経済の行く末を案じています。

日本にとって難しくなるロシア中国ビジネス

2月のロシアによるウクライナ侵攻、8月のペロシ米下院議長の台湾訪問などによって、大国間対立はもう既に不可逆的なところまで来ている。日本は米国など欧米と完全に足並みを揃えており、米中露の大国間対立に巻き込まれている。

ロシアによるウクライナ侵攻により、これまで決して関係の悪くなかった日本とロシアの関係は急激に冷え込んだ。ウクライナ侵攻直後、岸田政権はロシアを強く非難し、ロシア外交官の国外追放、高級車や宝石など贅沢品の輸出停止などに踏み切り、プーチン政権も3月、ロシアが実効支配する北方領土へ進出する企業に対して20年間に渡って税金を優遇する措置を盛り込む法案に署名し、6月には北方領土周辺で漁業活動を行う日本漁船を拿捕しないことを約束した日露漁業協定(1998年に両国で締結)の履行を停止すると発表した。

このような報復合戦が激しくなるなか、ロシア外務省は7月、岸田政権がロシアを非難する声を上げ続けているとして強く非難し、米国や日本などはロシアと軍事衝突する危険な瀬戸際にあるとも警告した。

そして、「サハリン2」の問題が浮上した。プーチン大統領は6月末、石油天然ガスの開発プロジェクト「サハリン2」について、事業主体を新たにロシア政府が設立するロシア企業に変更し、その資産を新会社に無償で譲渡することを命じる大統領令に署名した。「サハリン2」には三井物産が12.5%、三菱商事が10%それぞれ出資してきたが、これによって両社は1か月以内に出資分に応じた株式の譲渡に同意するかどうかをロシア政府に通知する必要に迫られた。しかし、9月4日の期限が近づくなか、両社は引き続き「サハリン2」に出資する意向を明らかにし、ロシア政府に申請した。その後、ロシア政府はそれを承認した。

だが、日露関係の長期的冷え込みが予想される中では、今後もロシア政府が両社に対してさらなる圧力、政治的揺さぶりを掛けてくることが予想される。三井物産や三菱商事も本音では高い政治リスクがある状況においては出資継続を控えたかったはずだ。今後もロシアに出資継続するということには内外で強い批判もあり、両社とも大きなレピュテーションリスク(会社に関するネガティブな情報が世の中に広まり、信用やブランドが毀損することによって生じる損失リスク)を負うことになる。しかし、日本政府の要請やひっ迫する電力需要という日本の厳しい立場を考慮すれば、LNG全輸入量の9パーセントを占める「サハリン2」からの撤退は極めて大きなダメージとなる。三井物産と三菱商事とも断腸の思いで決断したに違いない。

安倍国葬、17億円投入でも中身はショボい?「葬式ハラスメント」に各国要人総スカン、統一教会葬にすら敗色濃厚で五輪の悪夢再び

自民党の二階俊博元幹事長(83)が「やらなかったらバカ」などと火に油を注ぎ、日本国民から総スカンを喰らっている故・安倍晋三元首相の「国葬」問題。そんな「国葬」の概算費用について政府は6日、当初予定されていた2億5千万円から、警備費や接遇費などが加わり総額約17億円の見通しだと発表した。予想以上の大幅な増額に、国民からは怒りの声が多くあがっている。その膨れ上がった国葬予算に対してショボいことになっているのが「海外からの来賓者数」で、現役の首相であるバイデン、マクロンはもとより、元首相のメルケルさえも出席せずという、まるで安倍氏の顔に泥を塗るかようなお粗末ぶりだ。国民の総意に反する葬儀を、わざわざ「国葬」という形で17億円もの税金を投入しておこなうとは、岸田首相はいったい何がしたいのだろうか? 世界から酷評された、あの東京オリンピック2020開幕式の「二の舞」にならなければよいのだが……。

野党の追及で16億6千万円もかかることが発覚

松野官房長官は6日の記者会見で、安倍元首相の国葬に関する費用で、今年度予算の予備費からの支出を決めている2億5千万円について、新たに警察官の派遣旅費や超過勤務手当などに約8億円の警備費、車両手配や空港の受け入れ体制などの構築など外国要人の接遇費に約6億円、さらに自衛隊儀仗隊が使用する車両の借入代に1千万円、合計14億円の追加予算がかかることを公表した。

政府は当初、警備費用などを足した合計は国葬の終了後に公表するとしていたが、野党がその前に警備費などを含めた総額を示すよう要求していたことを受けて、今回公表されたのだ。つまり、野党からの追及がなければ、費用の総額は国葬の後に発表し、批判を回避しようとしていたことになる。

この莫大な「後出し費用」に、野党・立憲民主党の安住淳国会対策委員長(60)は「これでファイナルアンサーと思っていないので、国会の閉会中審査までに踏み込んだ額を出すように野党全体で要求していく」とした。

2020年の皇位継承式典の際は合計約74億円、2019年のG20大阪サミットは外務省、警察庁、政府合わせて約446億円の支出があった。これらを鑑みれば、とても16億円で収まるものではないことは一目瞭然だ。

海外トップ次々「不参加」表明。原因は安倍氏の“不義理”

膨れ上がる予算に反比例して、ショボさが際立つのは、海外からの来賓者の少なさだ。

アメリカのバイデン大統領やフランスのマクロン大統領に続き、ドイツのメルケル前首相も参列を見送ったと報じられている。そのドイツでメルケル氏の代理として参加するのがウルフ元大統領だ。ウルフ氏は在職中に州首相時代の汚職が告発され、その事実を隠蔽するためにマスコミへ圧力をかけたといわれる“いわく付き”の人物だ。

なぜ、世界の要人たちは安倍氏の国葬に不参加を表明するのだろうか? それは安倍氏が首相在任中、2019年にフランスでおこなわれたシラク元大統領の国葬に参加せず、駐仏大使を参列させた不義理を見れば一目瞭然、自業自得だ。

【関連】シラク元大統領の国葬に駐仏大使。日本が繰り返す弔問外交の失敗

日本は「弔問外交」をないがしろにする傾向があり、2007年のロシア・エリツィン大統領、2005年のローマ法王(ヨハネ・パウロ2世)の葬儀でも、首相級の人物を送り込まなかった。

「ちっとも参加しない国の元首相の国葬に、なんでわざわざ参列せにゃならんの?」

と言われても仕方がないというものだろう。

40回以上も来日した「大の親日家」であるシラク大統領にその扱いは酷すぎた。海外の要人たちに参列を拒まれても文句が言える立場ではないのだ。

さらに、たった1人の民間人の手製銃弾により白昼堂々と殺害されて、日本の要人警護の信頼度が地に堕ちたのも事実だろう。暗殺の危険がある国へわざわざ出向く大統領や首相がいないのは当然だ。

韓国の統一教会系団体が主催した安倍氏「追悼献花式」は盛大だった?

国民から歓迎されていない「国葬」が強行される一方、統一教会のお膝元であるお隣・韓国で8月12日、統一教会系団体「UPF(天宙平和連合)」が主催した『Summit 2022 & Leadership Conference』(ソウル蚕室ロッテホテル)において、安倍晋三元首相への追悼献花式がおこなわれた。こちらはテレビなどでたびたび紹介されていたので、その様子を見た方も多いことだろう。

こちらは、トランプ大統領からの基調講演あり(安倍氏の銃撃についての言及あり)、マイク・ペンス48代アメリカ副大統領からのビデオメッセージあり、日本からは読売テレビ「ミヤネ屋」で生中継あり(しかも鈴木エイト氏からの生解説あり)と、ある意味、今度の「国葬」よりも“豪華”だったのではないだろうか。

まるで人数あわせで呼ばれた結婚式のような「国葬」

海外の要人からことごとく拒絶されている安倍氏の「国葬」だが、まるで「大して仲良くない友人に呼ばれて参加する結婚式」に似ている。招待された側は、最低3万円以上のご祝儀代がかかる上、服もそれなりのものを着ていくためレンタル代や衣装代もかかるため迷惑でしかない。

招待する側にしても、

「あの人、別に呼ばなくてもよかったかな?」
「この料理もっと安いコースでよかったかも」
「お土産のギフト、もっと安いプランでよかったかも」

など、終わったあとで後悔するのが結婚式である。

今回の「国葬」でも、

「こんなに海外から呼ばなくてよかったかも」
「警備の人数ちょっと大すぎたかも」
「武道館なんて借りたけどもったいなかったかな」
「電通に頼んだけど中抜きされすぎたかな」

等となる可能性は目に見えている。

現時点で16億以上の税金を投入しておこなう「国葬」も、お金が多くかかった結婚式のように、事前の見直しが必要な時期に来ているのかもしれない。

香川照之に“キムタク流”救いの手?トヨタから日産に乗り換え 木村拓哉マジックの再現は「決して夢物語ではない」

俳優の香川照之さん(56)が銀座クラブでの性加害で出演番組やCMを次々に降板。なかでもトヨタ自動車の豊田章男社長が桁違いの広告予算を投じる『トヨタイムズ』降板は大打撃で、「芸能界引退は秒読み」との見方も。そんな香川さんにとって、同じトヨタのCMに出演していた2017年に追突事故を起こし、そこから奇跡の復活を遂げた木村拓哉さん(49)は一筋の光明と言えそうです。芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんが解説します。

香川照之と木村拓哉を結ぶ“点と線”

香川照之の『週刊新潮』に報じられた“性加害”疑惑は、複数のCMスポンサーが契約更新をしないこと、更に本人出演のCM放映中止に発展しています。

『トヨタ自動車』、『セゾン自動車火災保険』、『東洋水産』、『アリナミン製薬』…見事に一流クライアントばかりです…もったいない!

この中でやはり視聴者の印象が強いのは“世界の『トヨタ』”でしょう、出稿量も半端なかったですからね。

『トヨタ自動車』と契約タレントのスキャンダルといってすぐに思い出すのは、今から5年前の2017年6月20日に発生した、東京・調布市での木村拓哉の追突事故です。

『キューピー株式会社 マヨテラス』の近くで起きたこの事故は、木村が運転していた車が信号待ちをしていたバイクに追突、そのはずみでバイクは前方の車に追突という玉突き事故でした。

被害者も、車から降りてきたのがキムタクとは…さぞかし驚いたことでしょうね。

取り調べで木村は“考え事をしていてブレーキを緩めてしまった”と説明していたといいます。

『SMAP』が解散して半年が過ぎた頃でしたから、このことで心を痛めていたとか、工藤静香との不仲説など、その“考え事”に憶測報道が乱れ飛んでいました。

当時木村は『トヨタ~』とCM契約を結んでいましたから、この事故はちょっとした騒動に発展もしました。

SNSでは、“トヨタの金看板を背負った木村の不注意が原因で追突事故…有り得ない”とか“6年前、5年前に2回スピード違反で免許停止処分を受けているのに、何でトヨタはまだキムタクをCMに使うのか”といったコメントが踊りました。

“性加害”に“免停からの追突事故”…広告代理店と『トヨタ~』さんは、今後のCM起用タレントの“身体検査”を慎重に行った方がいいかもしれないですね。

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「日産に乗り換え」キムタクが起こした奇跡

さて、少々話は矛先を変えますが、常識的に考えれば木村と自動車メーカーとの縁は、この事故が原因で永久に途絶えたと考えられていました。

2011年に7年間務めてきた『トヨタ~』との契約を“免停”処分発覚が理由で降りたと噂された木村ですが、約1年経った2013年には復帰してCMに出演中だったなかでの追突事故でしたから、さすがに自動車メーカーはもう木村を起用することは出来ないだろうと思われたのです。

ところがこの追突事故から3年後、突如木村は“やっちゃえNISSAN”とCMに登場したのです。

テレビを見ていた私は、“あれっ…今キムタクが車のCMに出てた? トヨタ? 日産…えぇ~NISSAN⁉”と思ったことを覚えています。

芸能界では、タレントの自動車メーカーの“移籍”は珍しいことではありません。

最近で言えば福山雅治が『スズキ』から『トヨタ』に、古いところだと沢田研二や伊達公子も“しれっ”と移籍しています。

ただ木村は、契約中に道路交通法違反に匹敵するような事件を起こしていたわけです。

そんな木村のトラブルを百も承知で会社の顔として起用するというのはどうなんでしょうね…まぁハンドルを握る姿が魅力的だからというのがその理由だとは思いますけれど…。

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KADOKAWA元専務ら2人を贈賄容疑で逮捕。角川歴彦会長宅も家宅捜査

東京地検特捜部は6日、東京オリンピック・パラリンピックのスポンサー契約をめぐる贈収賄事件に関連して、当時大会スポンサーだった出版大手・KADOKAWAの元専務、芳原世幸容疑者(64)と、担当室長だった馬庭教二容疑者(63)の2人を贈賄の疑いで逮捕した。NHKFNNなどが速報で報じた。2人は、同大会組織委員会の高橋治之元理事(78)に7600万円の賄賂を提供した疑いが持たれているという。

なお、高橋元理事も2人から賄賂を受け取ったとして、受託収賄の疑いで再逮捕された。

東京地検特捜部は同日、千代田区のKADOKAWA本社および新宿区の角川歴彦(つぐひこ)会長宅の家宅捜索を開始したという。

芳原容疑者は、1957年東京生まれ。1980年3月、慶應義塾大学卒業後の1980年4月、リクルートに入社。1984年に車雑誌『カーセンサー』の創刊に携わり、その後、同誌編集長や海外旅行情報誌『エイビーロード』、結婚情報誌『ゼクシィ』、本の情報誌『ダ・ヴィンチ』、音楽情報誌『ザッピイ』、50代からの暮らし応援マガジン『コレカラ』などの編集長、発行人、メディアファクトリー社長を歴任したという。2001年1月から株式会社メディアファクトリー代表取締役社長。同社が2011年に現KADOKAWAに買収されたことから、以後はKADOKAWAグループに勤務し、2017年から株式会社角川アスキー総合研究所代表取締役社長、2019年に株式会社KADOKAWA取締役専務執行役員、現在は株式会社KADOKAWA上級顧問。

馬庭容疑者は、1959年島根県生まれ。大学卒業後、児童書・歴史書出版社勤務の後、角川書店(現KADOKAWA)に入社。『ザテレビジョン』『関西ウォーカー』『月刊フィーチャー』等の情報誌や文芸カルチャー誌編集長を歴任した。その後、雑誌局長を経て、現在エグゼクティブプロデューサー。

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image by : Lombroso, Public domain, via Wikimedia Commons / KADOKAWA本社

食糧危機の切り札「ゴキブリミルク」大量生産へ。君は生き延びることができるか

いま、かつてない規模の「食糧危機」が予測されているのをご存じでしょうか?新型コロナ、戦争、温暖化、インフレなどの影響で逼迫する世界の食糧需給……しかし人類も、ただ手をこまねいているわけではありません。メルマガ『浜田かずゆきの『ぶっちゃけ話はここだけで』』著者で国際政治経済学者の浜田和幸さんが最新情勢をご紹介します。

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牛乳の3倍の栄養!ゴキブリ・ミルクはゲイツ謹製

ぶっちゃけ、地球規模の温暖化やウクライナ戦争の影響で、食糧危機が間近に迫ってきているようです。

日本は少子化傾向に歯止めがかかりませんが、世界では途上国を中心に人口爆発が続いており、今世紀中には80億から100億人にまで膨らむと予測されています。

当然、限られた食糧資源を巡る争奪戦が激化する雲行きとなってきました。

そんな中、注目を集めているのが「昆虫食」や「代替肉」に他なりません。

世界経済フォーラム(WEF)でも「環境問題の対策としては昆虫食に勝る選択肢はない」と2021年に宣言しているほどです。

その旗振り役を演じているのがビル・ゲイツ氏。先日も来日し、日本政府から旭日大綬章を受けていました。

そんなゲイツ氏らが推奨するのが、何と「ゴキブリ・ミルク」です。

インドの科学者らが2016年から始めた研究によれば、ゴキブリから得られるミルクには牛乳より3倍も多い栄養分が含まれているとのこと。

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“Gの種類”を間違えるとヤバい

もちろん、どんなゴキブリでもそうかというわけではありません。

「パシフィック・ビートル」と呼ばれるゴキブリに限られるのですが、子育てする際に母乳を出すことが確認されています。

そして、その母乳を調べたところ、タンパク質の結晶が見つかり、その含有量は通常の牛乳の3倍というわけです。

これにはゲイツ氏はじめ、世界の投資家もビックリでした。

現在、ゴキブリ酵母が抽出され、ゴキブリ・ミルクの大量生産への準備が始まっています。

タンパク質、脂肪、糖分、アミノ酸など、栄養分が十分に確保できるため、ゴキブリ飼育を通じて、地球温暖化をもたらしている牛など家畜を減らせるという触れ込みです。

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統一教会の悲願「日韓トンネル」を真剣に検討していた大物政治家の実名

旧統一教会の関連団体が建設を進める日韓トンネル。佐賀県唐津市と韓国の釜山を海底で結ぶという荒唐無稽ともいうべき構想ですが、かつては日本が国として、真剣に開通を検討していた事実があるようです。今回のメルマガ『モリの新しい社会をデザインする ニュースレター(有料版)』では著者でジャーナリストの伊東森さんが、2000年に行われた国際会議の席上で、同トンネル建設実現を訴えた日本の政治家の実名を紹介。さらに自身と統一教会との「接点」を記しています。

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私と統一教会との“接点” 1996年~97年に友人たちとの話題に上った「日韓トンネル」 その当時から日韓トンネルは北部九州では都市伝説化

安倍晋三元首相の銃撃事件を機に、旧統一教会(宗教法人世界平和統一家庭連合)に関する問題が続々と明らかとなった。「日韓トンネル」もそのひとつだろう。

日韓トンネルは、九州と韓国との間、約230kmを海底トンネルで結ぶというもの。「国際ハイウェイ財団」という団体が、約40年前に工事を開始したという。

ただ、この国際ハイウェイ財団自体が、旧統一教会の関連団体だった。2016年には世界統一平和連合の韓鶴子(ハン・ハクチャ)総裁が、工事中のひとつとされる佐賀県の唐津市内のトンネルを視察に訪れている(*1)。

国際ハイウェイ財団は、実際に地質調査のため540mのトンネルを採掘。しかしトンネルの先端の部分が所有する敷地の境界線に達しており、2007年から工事は行われていない。

唐津市だけでなく、長崎県の対馬市でも工事は行われた。

「壮大」か、「ハチャメチャ」か、あるいか「不気味」か。今となっては“底知れぬ闇”と一端となった日韓トンネルであるが、しかし、これこそが筆者である私と統一教会との接点だった。

1990年代後半に福岡で思春期を過ごした私も、この日韓トンネルについての噂を耳にしていた。

目次

  • 日韓トンネル その歴史
  • 日韓トンネルと政治
  • 私と統一教会との”接点”

日韓トンネル その歴史

安部首相の狙撃事件が起きる前にも、西日本新聞が、

「韓国政権交代で、日韓トンネル実現期待(2022年6月12日(*2))

という記事を載せるほど、地元ではその存在は知られた日韓トンネル。

しかし「コリア・レポート」編集長の辺真一氏は、

「日韓トンネルは戦前日本の夢だったのです」(*3)

ときっぱりだ。

現在ある日韓トンネルは唐津市~壱岐~対馬~そして韓国の釜山を結ぶ、複数のルートが想定。

そもそも日本では1939(昭和14)年にJRの前身である国鉄が「弾丸列車」として、山口県下関と釜山をトンネルでつなぎ、中国の北京まで結ぶ計画を立てていた。

韓国側でも、動きが。

「韓国側で、日韓海底トンネルに最初に言及したのは盧泰愚大統領です。1990年の訪日時に国会演説で言及し、海部俊樹首相に共同建設を持ちかけています」(辺氏)(*4)

とし、さらに日本側でも、

「日本側も竹下登元首相から森喜朗元首相までは、真剣に検討していたんです。森元首相は、2000年10月のASEM会議で、日本と韓国をつなぐトンネルを作り『ASEM鉄道』と名付けようと自ら提案もしています」(辺氏)(*5)

とした。

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もう二度と届かない贈り物。ゴルバチョフの死で人類が失ったもの

東西冷戦の終結に大きな力を発揮した旧ソ連最後の指導者・ゴルバチョフ元大統領が8月30日、91歳で亡くなりました。ロシアによるウクライナ侵攻に心を痛めていたというゴルバチョフ氏ですが、彼は人類に何を残し旅立っていったのでしょうか。今回のメルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』では著者でジャーナリストの高野孟さんが、ロシアの独立系新聞編集長の言葉を紹介しつつ、ゴルバチョフ氏が世界で果たした役割を解説。さらに冷戦終結の意味を取り違え、結果としてプーチン氏に戦争の理由を与えてしまった米国を批判しています。

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※本記事は有料メルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』2022年9月5日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール高野孟たかのはじめ
1944年東京生まれ。1968年早稲田大学文学部西洋哲学科卒。通信社、広告会社勤務の後、1975年からフリー・ジャーナリストに。同時に内外政経ニュースレター『インサイダー』の創刊に参加。80年に(株)インサイダーを設立し、代表取締役兼編集長に就任。2002年に早稲田大学客員教授に就任。08年に《THE JOURNAL》に改名し、論説主幹に就任。現在は千葉県鴨川市に在住しながら、半農半ジャーナリストとしてとして活動中。

追悼ゴルバチョフ/ロシア人も世界の人々も彼が拓いた非戦への道を歩み損ねたことの結末としての現在

ゴルバチョフ元ソ連大統領が亡くなって、「彼は世界史を変えたかもしれないがソ連邦を救うことはできなかった」といった凡庸な評言がメディアに溢れている。その中で、短いけれども本質を突いていたのは、ロシアの独立系新聞「ノーバヤ・ガゼータ」のドミトリー・ムラトフ編集長の言葉だった。

ゴルバチョフは冷戦を終わらせた一方の当事者として、1990年にノーベル平和賞を受賞し、その賞金で同紙の93年の創刊を助けた。同紙の歯に衣着せぬ報道ぶりは、2000年以降のプーチン時代になり何人もの記者や寄稿者が変死の憂き目に遭ってさえ止むことがなく、そのため今度はムラトフ編集長が21年にノーベル平和賞を与えられた。今年2月に始まったロシアのウクライナ侵攻についても批判的な立場を取り、3月からは国内での活動を禁じられた。そのムラトフがゴルバチョフへの告別の辞を発表し、こう言った(22年9月2日朝日新聞夕刊)。

▼彼は戦争を軽蔑した。彼はレアルポリティークを軽蔑した。彼は、世界秩序の問題を力で解決する時は過ぎ去ったと確信していた。彼は人々の選択を信じていた。

▼2年前、彼は国連のために非常に真剣な報告書を書いた。会食のテーブルで、彼はブリーフケースから厚い紙の束を取り出した。私たちは耳を傾けた。最初のページに書かれていたのは「戦争を禁止する」という一文だけだった。「それだけ?」と私たちは尋ねた。

▼「他に何がいるのか?」と彼は言った……。

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知らぬは客ばかり。無資格で開業できる整体、カイロ、エステの闇

整体やカイロプラクティック、脱毛といえば施術者を信頼し自分の体を預けるものですが、それらを開業するにあたり特別な国家資格は必要なく、実質的に野放し状態にあることをご存知でしょうか。今回のメルマガ『神樹兵輔の衰退ニッポンの暗黒地図──政治・経済・社会・マネー・投資の闇をえぐる!』では投資コンサルタント&マネーアナリストの神樹兵輔さんが、無法状態の様相を呈しているリラクゼーション業界の実態を詳しく紹介。その上で、「利用はあくまで自己責任」と注意を呼びかけています。(この記事は音声でもお聞きいただけます。

この記事の著者・神樹兵輔さんのメルマガ

 

無資格で誰でも始められて事故続出! リラクゼーション業界の闇──整体・カイロ・リフレ・脱毛・エステ・痩身で事故被害に遭わないために!

みなさま、こんにちは!

「衰退ニッポンの暗黒地図」をお届けするマネーアナリストの神樹兵輔(かみき・へいすけ)です。

今回のテーマは、「リラクゼーション業界の闇」についてです。

街中では、「カイロプラクティック」「整体」「リフレクソロジー」「リラクゼーションセラピー」「エステティック」「足裏マッサージ」「タイ古式マッサージ」「クイック○○」…などの看板やチラシをよく目にします。

こうしたサロンの常連客になっている方も少なくないでしょう。

いずれも、10分1,000円単位での料金とか、結構な高額料金です。セット料金で数万円などもありますが、最近は60分2,000円などの格安業者も出てきました。

予約で一杯の繁盛店から閑古鳥の鳴く店まで、元手要らずの腕一本商売なので、お手軽開業も目立ちます。

住宅街でもカンバンを掲げ、施術ベッドひとつあれば開業コストも抑えられます。

高齢者宅への出張施術だけで稼ぐ業者なら、ネットにHPだけ作れば間に合います。あとはチラシを撒くぐらいです。

人柄がよく、そこそこの施術がお客に気に入られれば、儲かる商売だからです。

ちなみに施術者は何らかの国家資格を有していると誤解されがちですが、この手の施術商売に、そうした公的資格は一切ありません。

有資格者を標榜している場合でも、民間のトレーニング学校が勝手に作った、ハッタリを利かせることが目的の、無根拠の「民間資格」にすぎません。

ただのコケオドシの資格です。自分一人で勝手に独自資格を作り標榜している人までいます。

これらの業態は、憲法22条「職業選択の自由」の条文の下に、大らかに営業が許されているわけです。

基本的に保健所も厚労省も、管轄外の扱いであることには驚かされます。

なぜ「無資格」なのに人体に施術出来るのか?

本来、人の体に直接行為を及ぼすこと(揉む・押す・圧迫する・刺す・熱する)は、医師の他には医業類似行為の国家資格者(骨接ぎの柔道整復師・あんまマッサージ指圧師・鍼師・灸師)にしか許されていない行為でした。

これらは、医療行為として正式に国から認められているため、有資格者は、医師の同意があれば健保も使えるのです(料金は上限1,500円程度までの患者3割負担で、保険診療だけでは旨味なく、自費診療と併用しないと儲けが出ない)。

この記事の著者・神樹兵輔さんのメルマガ

 

オリーブオイル、ごま油、米油、牛脂にラード。医師が明かす「良い油」は?

健康に気を使う人たちが頭を悩ませるものの一つに「油」があります。体にいいとされるあまに油やえごま油は値が張るうえに加熱できないため、普段使いの油は何がいいのかよくわかりません。今回のメルマガ『糖尿病・ダイエットに!ドクター江部の糖質オフ!健康ライフ』では、医師で糖質制限食の提唱者である江部康二先生が、日本食品標準成分表2015年版(七訂)を元に、意外にも植物性脂肪より動物性脂肪を安全と推奨。植物油の摂りすぎに注意が必要な理由を伝えています。

この記事の著者・江部康二さんのメルマガ

家庭や飲食店で使われている油の食品成分。良い油は?

以前、日本食品標準成分表2015年版(七訂)を調べ、可食部100g当たりに含まれる成分・単位gを、一覧にしてご報告いただいたことがあります。とても参考になる情報です。復習がてら、確認しましょう。

オリーブオイルの一価不飽和脂肪酸は74.04gですが、ほとんどがオレイン酸で、73.30gです。牛脂の一価不飽和脂肪酸は45.01gですが、そのうちオレイン酸は41.0gです。ラードの一価不飽和脂肪酸は43.56gですが、そのうちオレイン酸は40.0gです。

一般に、オリーブオイルはヘルシーで健康的であり、動物性脂肪の牛脂やラードは、体に悪そうというイメージがあります。しかしながら、牛脂やラードの主成分は、オリーブオイルと同じく一価不飽和脂肪酸で、オレイン酸なのです。

日本脂質栄養学会は、動物性脂肪のほうが、植物性脂肪より安全という立場です。私も、動物性脂肪は安全と考えています。

一方、リノール酸は必須脂肪酸ではありますが、摂りすぎが問題となっています。ごま油、米ぬか油、大豆油など多くの植物油の主成分はリノール酸なので、少量に止めるのが安全です。現状の日本人のリノール酸の摂りすぎを是正することが急務です。

リノール酸摂取量を現在の高いレベルに保つことのメリットについては、科学的根拠がありません。リノール酸摂りすぎの害(心臓・脳血管系疾患、欧米型癌、アレルギー性疾患、その他炎症性疾患)については、動物実験のみならず臨床的にも明らかにされてきました。

あまに油とえごま油はα-リノレン酸が多くて、とても好ましく積極的に摂りたいものですが、高価なのが難点です。

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