「長年の苦しみからの解放orDIE」成功率83%の手術を受けますか?

何かの病気で手術を受けるとき、リスクの説明に確率が示される場合があります。成功すれば長年の絶望的な苦しみからの解放が約束され、失敗すれば死亡する手術の成功確率が83%のとき、あなたは手術を受けますか?この問に、「ここはためらうべき」と答えるのは、メルマガ『8人ばなし』の著者、山崎勝義さんです。山崎さんは、自身が置かれた状況をいま一度整理し判断すべきとする納得の理由を説明しています。

83.333…%のこと

仮に今、医師から成功確率83%の手術を提案されたとしたらどうだろう。

もちろんその判断は当人が置かれている状況次第で如何様にも変わるものであろうが、今は取り敢えず話を分かり易くするためだけにその状況を以下のように絞り込んでみようと思う。

  1. その手術を受けなくても死ぬことはない。
  2. その手術に成功すれば長年の絶望的な苦しみから完全解放される。
  3. その手術に失敗すれば死ぬ。

さあ、どうであろうか。正直、医療の世界で83%といえば相当高い成功率である。目下の苦しみが完全に無くなり、今後の生活の質が劇的に変わるというなら受けてもいい、と考える人も多いのではないか。しかしここはためらうべきところである。どう判断するにしても一旦はためらうべき局面なのである。

生還率83%といえば、実はロシアンルーレットと同じ確率なのである。六発式の回転式拳銃に実弾一発を込めて執行されるロシアンルーレットの死亡確率は6分の1、つまり16.666…%である。逆に言えば、生還率は83.333…%ということである。

こう書くとロシアンルーレットの生還率83.333…%が割と好条件にも思えて来るが、実際に自分の頭に銃口を当てた状況で引き金など引ける筈もない

先の医師の提案はそれがどんなに親切になされたものであっても、その実、乱暴にゴロンと目の前にリボルバーを転がされるのと確率的には変わりないのである。

これが

  1. 「その手術を受けなければ死ぬ」

というふうに第1番目の条件が変われば判断は簡単である。希望的選択肢が奪われるからである。ロシアンルーレットで言えば、何もしなければ10秒後に目付け役に射殺されるということが分かっているようなものである。何もしないで死ぬくらいなら83%もの高確率で生き残れる選択肢がいいに決まっている。

どうも人間というものは希望と呼べるものが少しでも残っているうちは純確率論的行動に徹することはできないようである。しかし一方で、この不徹底さこそが人間の本質であるとも言える気がするのである。人間は損得勘定をする。これはAIも同様である。ただ人間には絶対損・絶対得というものがあって、それは自分の命(あるいは愛する者の命)である。それが損なわれる可能性が出て来るや、忽ち確率論は吹っ飛んでしまうのである。それは寧ろ「損得感情」とでも書いた方がいいものなのかもしれない。

人間とは実に、強くて弱く、賢くて愚かな存在である。「人間が人間である以上それはどうにもならぬこと」と嘆息しつつも、やはりどうしても尋ねずにはいられない。
「成功確率83%の手術、あなたなら受けますか?」

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「キムタクを痛いと言う奴はずっと脇役」高橋克明さんインタビュー

2018年まぐまぐ!大賞を受賞し、日本の若者たちにメルマガ『NEW YORK 摩天楼便り-マンハッタンの最前線から-by 高橋克明』を通していつもハッパをかける、マンハッタン在住で全米発刊邦字紙「ニューヨークBIZ」CEO兼インタビュアーの高橋克明さんがこの度、初の著書を出版しました。高橋さんのメルマガ愛読者だった編集者が声をかけたというこの企画、著書のタイトルはズバリ『武器は走りながら拾え!』。ちょうど来日中の高橋さんに、今回の出版への想いを聞くため、著書の担当編集者さんがインタビューしてくれました。

 

キムタクのドラマ見て、「痛い」と言ってる奴は、ずっと脇役人生だよね

―― この度は、出版おめでとうございます。まず、タイトルについて伺います。『武器は走りながら拾え!』そして、サブタイトルが、『大学中退、英語力ゼロ、海外旅行経験ナシ!「憧れ」と「衝動」だけでNY(ニューヨーク)に新聞社を創った男の行動メソッド』。すごいインパクトですね。どうしてこのタイトルになったのでしょう?

高橋克明(以下、高橋): タイトルに関しては、最後まで悩んだんです。セールス的に言ったら、「武器」って、ネガティブな言葉だから手に取りづらいですよね。リスキーかなと。

――確かに。強すぎますね。

高橋:女性が買いづらいかな? とか悩んで、他に4つくらいのタイトル候補を出しました。でも、よくよく考えたら、今までの僕の人生の中で何かをやるときに、準備万端で始められたことなんて一度もなかったんですよ。いつも、準備不足でスタートダッシュ(笑)。だからこそここまで来れたと思ったら…やっぱり『武器は走りながら拾え!』に一番気持ちが動いたんです。編集者も、「売れなくてもタイトルのせいにはしないから、これでいきましょう」と言ってくれたので。

――つまり、このタイトルに高橋さんの生き方が体現されていると。

高橋:僕は今まで1000人以上の日米のトップで活躍するアーティストやスポーツ選手や起業家をインタビューしてきました。でも、僕が雑誌や新聞でインタビューされる側になることも何度もあって。あ、今日もそうですけれども。そこで必ず聞かれるのは、やっぱり、「英語力がゼロで、海外旅行の経験もなかったあなたが、どうやって新聞社を創ったのか?」と、同じく、「どうしてニューヨークでインタビュアーになれたのか?」という質問です。もう、絶対聞かれる。

僕は、こう答えます。「語学力とか、資格とか、ビザとか、渡米して働きながらそうした道具を揃えていきました。走りながら、その都度、武器を拾っていきました」と。僕はそれほど意識しないで普通に答えていただけなんだけど、なぜかこの「武器は走りながら拾った」という言葉は、絶対に見出しになるんです。

――ちなみに、ボツになったタイトル案というのは?

高橋: 「まずはペンキをぶち撒けろ!」、「見る前に飛んじゃえ!」、「結局、人生は行動だ!」だったかなあ。

――いや、ダントツで『武器は走りながら拾え!』でしょう。そして、その下のサブタイトル、『大学中退、英語力ゼロ、海外旅行経験ナシ!~』の部分で、おや? と思いました。昨今、誰もが、“盛る”時代になってきました。料理や部屋のインテリア、自撮りはもちろんのこと、自身の人脈や知識量、やっている仕事や、恋人との関係まで、SNSで盛り続ける人が増えています。知り合いのSNSとかを見ると、こちらが恥ずかしくなるくらいに。だけど高橋さんのこの本、全然盛ってないですよね? 盛るどころか、むしろ目減りさせているというか(笑)。正直すぎるくらい、失敗続きだった過去を書かれています。

高橋:あははは。いや、実はこのタイトル、逆の意味で“盛っている”んですよ。ブランディングをしているんです。 

――逆盛り、ということでしょうか。 

高橋:今、みんながみんな、〈自分は何者かである〉というふうにプラスに盛ってアピールする中、逆に「大学中退、英語力ゼロ、海外旅行経験ナシ!」というマイナスの要素は、日本だと逆に十分なブランディングになるんじゃないかと思っているんです。

――決して不幸自慢ではなくてね。

高橋:20代の頃なんて、何も持っていなかったけど、不幸だと思ったことはないですから。僕は自他ともに認める、カッコつけたがりなんですよ。大学中退、英語力ゼロというのは、その時点ではカッコ悪いように見えるけど、でも、それでニューヨークに新聞社を創ったというのは、逆にカッコいい!と思っちゃっている。

今、SNSでは、盛る人がいる一方で、ずっと不幸自慢をする人も多いですよね。自分の不幸を言葉にして、承認欲求を満たしている人が少なからずいるように思います。でも、不幸自慢する人って、ドラマの中では脇役じゃないですか。

僕は、自分はいつも腐っても主役でありたいと勝手に思っているので、不幸自慢はしません。脇役みたいなことは。

――確かにそうですね。この本を読むとわかります。高橋さんは、不幸自慢はしていない。不運を転機にして、成功へ近づいている感じがします。

高橋:僕、岡山の田舎のバカな不良中学生だったんです。その頃、悪いことをいっぱいしたけど、万引きはしたことがないんですよ。だって、僕が読んでいた不良ドラマや不良マンガの主人公は、万引きはしていなかったから。

不幸自慢をする人であったり、ちょっと自分は「悪」だとアピールする人、たとえばハロウィンパレードで周囲の人に迷惑かけてぶち壊しているような人は、もったいない人だと思います。「それは悪いことだよ」、というよりも、「それをやったら脇役になっちゃうよ」という気持ちが強くて。もうちょっと、カッコつけてもいいんじゃない? と思っちゃう。

――カッコつけている人に対して、どんどん不寛容になってきていますよね。「アイツは痛い」とか、笑い者にする風潮があります。……たとえば、今の芸能界でいったら、その痛いスター代表がキムタクになっていたり。キムタクが何をやっても、ドラマでどんなにすごいヒーローを演じても、匿名のSNSで「痛い」と嗤う人がいる。長年トップを走り続けるためにすごく努力していて、誰が見てもカッコいい人を、「痛い」とカテゴライズする今の日本の空気、高橋さんにはどう見えますか?

高橋:僕は木村拓哉さん、大好きです。ハリウッドスターではトム・クルーズ(笑)。ど真ん中のキャラが好きなんですよね。だって、自分もど真ん中のキャラだと勝手に思っているから(笑)…って、こんなこと言ったら、「お前こそ痛い」って叩かれるんだろうな(笑)。でもね、「痛い」って評論しているかぎりは、ずっと脇役だと思う。そういう脇役がいてくれるから、彼らはど真ん中でい続けられるんだと思います。だから、多分トム・クルーズもキムタクも、「痛い」と言われても、「言ってろよ」と心の中でニヤニヤしていると思いますよ。

――「痛い」と言われるのは、別に気にしない。

高橋:だって僕は、ニューヨークで生きていますからね。ニューヨークは、日本と比べると、痛いヤツだらけですよ。だって、痛くないヤツは顔を覚えられないから。だから僕にしてみれば、日本で闘っている人は、すごいと思いますよ。3か月前の流行語を言ったら「おわってる」とか言われて、後ろ指を指されちゃうような空気なんでしょ? そんな空気の中で闘うのって、すごいよね。だから僕は、「あいつはKYだよね」と言われたら、ホメ言葉と思った方がいいんじゃないかと思っています。あっ? KYという言葉自体が終わってんのか(笑)

――タイトルもそうですが、高橋さんの言葉の感覚は面白いですよね。本を読んでいても、印象に残るキャッチフレーズがたくさんありました。特に私が興味深かったのは、この見出しです。〈日本は足のつくプール、世界は底のない大海〉。日本て今、先が見えなくて、加速度的にすっごく生きづらい国になってきたと思うんですが……それでも足の着くプールなの?って。そんな優しい国かよって、ちょっとイラっとしましたよ。 

高橋:うーん…それも空気なんじゃないですかね。極端な言い方かもしれないけど、水道水が飲めて、夜に女性が一人で歩けるんでしょ? そんなのプールですよ、絶対。経済がどうで、政治がどうで、希望がないと言うけれど、水道水が飲めるじゃん、と。世界を知らないからじゃない? それとも、日本人の好きな謙遜なのかな。

――いやいや、日本人はもう、世界に向けて謙遜する余裕なんてないですよ。その証拠に、「日本すごい」「日本素晴らしい」「日本人は世界一」という主旨の本がたくさん出てきています。自信がないことの裏返しだと思うんです。

高橋:なるほど。僕は日本に暮らしていないから、とてつもなく日本は豊かな国に見えるんです。すごい安全だし、モノが溢れているし。だから、反論が来るかもしれないけど、「それって、下を向いて歩いているからなんじゃないの?」と思います。いや、現実的に、被災地の問題、高齢化の問題、介護の問題、若者の就労問題、教育問題、税金や国債の問題、男女格差や貧困問題など、他の国と同じように様々な問題が横たわっているのはわかりますよ。でも、それらを踏まえたうえで、やっぱりプールに思えてしまう。アメリカの格差の方が、比べものにならないほど大きいわけだし。

――今、日本でも大ヒットしている『ジョーカー』を観るとそれは感じますね。

高橋:そうですよね?『ジョーカー』を観ると感じるよね。それでも、「そんなことはない。日本だってゴッサムシティと似たようなもんだ。足の着くプールだなんて、ふざけるな!」と怒る人がいるかもしれないけど。でも、僕が日本に来るたびに、「プールじゃん!」と感じちゃっているから、感じたままに言っているだけですよ。

ニューヨークは、毎日のように誰かに差別をされて、毎日のように誰かを差別して生きているような街です。何が差別で、何が差別でないかさえ、もう分からない状況なんです。それをどう受け取るかというのは、個人の問題だし。極論を言うならば、たとえば今回、ビザがものすごく厳しくなったんですよ。あれも差別なんですよ、はっきり言って。僕だって、日々差別されていますよ。別に、「ファッキン!ジャップ!」と言われているわけではなくて、たとえば、ビザが取れなかったり、イエローの人は、出世の階段が相当長かったりする。そういう目に見えない差別がゴロゴロ転がっています。

――それでも高橋さんは、ニューヨークが好きなんですよね。

高橋:僕はニューヨークで暮らしていますが、妻も日本人で、幼い双子の子どもがいます。うちの子が通っている幼稚園には、白人、黒人、中国人、スパニッシュ…当たり前のようにいろんな国の子どもたちがいます。

先日も息子がね、「パパ、今日、ジェイコブとケンカしたよ」言ってきたんです。だから、「ジェイコブってどの子? 髪の毛は何色? 肌の色は何色?」って僕、息子に聞いたんです。でも、4歳児の息子は、ジェイコブの髪の色や肌の色を覚えていないんです。つまり、自分との違いを認識していない。だから、差別の意味がわからないまま大人になるんだと思います。大人が子どもに、「あの子は〇〇だけど、差別しちゃダメだ」と言っている時点で、実は差別を植え付けているんですよね。ひょっとしたら、本当に世界を変えられるのは、この子らの世代なのかな、と考えるときがあります。「大学中退、英語力ゼロ、海外旅行経験なし」で大人になった親からこんな子どもが育つのって、なんだかすごくないですか? 差別意識がないことって、人生において強力な武器になりますよ(笑)。

――最後に。この本、どんな人に、どんなふうに読んでほしいですか?

高橋:現状に満ち足りている人は、多分、この本を手に取らないと思うんです。何かが足りないとか、何かをしないといけないとか、何かから逃げちゃった……と、今、ジリジリしている人には是非、読んでほしいと思います。夢を諦めて後悔をしたことがある人、今もそんな自分が許せないと思っている人、もうちょっと自分は出来るはずだと思っている人に。何かをやり直すのに、遅いなんてことは絶対にないと思うんですよ。生きている限りは。でも、人生一度きりですから。もしも人生が二度あったら、僕はこんなに走ってないと思います(笑)。

――ありがとうございました。 カバー入稿

武器は走りながら拾え!』高橋克明著 ブックマン社刊 絶賛発売中!

シュレッダーの中で桜のように散った安倍昭恵夫人「お友達」の名

首相やその夫人による「不可解な招待者の選定基準」だけでなく、反社会的勢力の関係者と見られる人物までもが参加していたことが明らかになった、総理大臣主催の「桜を見る会」。身の潔白を主張する首相ですが、招待者名簿が意図的とも思われるタイミングで破棄されたとあっては、額面通りに受け取ることも困難と言わざるを得ません。元全国紙社会部記者の新 恭さんは今回、自身のメルマガ『国家権力&メディア一刀両断』で、名簿廃棄を巡る内閣府の一連の答弁は、森友問題の際と同じ構図だと指摘するとともに、ここでも「ごはん論法」を繰り広げる安倍首相を批判しています。

社会貢献表彰の昭恵会長が功労者を招かない「桜を見る会」の不思議

安倍昭恵氏は2014年6月から公益財団法人「社会貢献支援財団の会長をしている。役員名簿の肩書は、内閣総理大臣夫人である。

筆者がこの財団の存在を知ったのは、旧知の元読売新聞記者Y氏からのSNSで「僕のフェイスブックを見て」とメッセージが届いたことからだ。

フェイスブックには、Y氏が安倍昭恵氏と並び、他の3人とともに帝国ホテルの金屏風前で微笑む写真が載っていた。日付は2018年11月26日だ。

同財団による「第51回社会貢献者表彰式典」の晴れがましい風景である。日本財団の笹川陽平会長は、親団体の立場から、こうブログに書いている。

「社会貢献支援財団」は…広く社会の各分野において、社会と人々の安寧と幸福のために尽くされ、素晴らしい活動をされながらも報われる機会の少なかった方々を顕彰する財団です。…2014年6月、公私共にご多忙の安倍昭恵令夫人に無理を承知で会長へのご就任をお願いしたところ、社会的意義をご理解くださり、快諾されると共に活気ある財団活動をされておられます。

在日外国人のために弁当講習会を開催したり、日本の文化・習慣になじめない親子をサポートしている「関西生命線」という団体が、同財団に表彰され、Y氏はその関係者として昭恵氏に初めて出会ったというわけである。

正直なところ、この写真と、「安倍昭恵会長から、直接、顕彰されました」という喜びあふれる文面を見た瞬間、複雑な思いにとらわれた。関西生命線は立派な活動をしていて、表彰にふさわしい。Y氏も新聞記者時代からこの団体を報道の力で支援してきた。しかし、Y氏はなぜそんなに、この写真を見せたいのだろうかとも思った。当時の昭恵氏はまだ森友問題の渦中にいたのだ。

教育勅語を幼稚園教育に持ち込んだ森友学園を応援してきた昭恵氏の行動により、それを記録した公文書の改ざんを命ぜられ、悩んだ挙句、自殺に追い込まれた近畿財務局職員のことが頭をめぐった。

それから一年。安倍昭恵氏は、「桜を見る会」疑惑で、再び、安倍首相とともに“時の人”となっている。「私人」であると閣議決定されている昭恵氏が、公金で開催される「桜を見る会」に全国各地の知り合いを招待した。そのことへの違和感、不公平感が国民の間に広がっている。

参加者の多くに罪はない。総理大臣名で招待状が届けば、理由はさておき、なんとか都合をつけて参加したいと思うだろう。ネット上のブログやSNSに参加者の素直な声があふれたのも、自然なことだ。

後援会関係者と一緒に上京した女性。「普段は入れない場所に入れるよ、芸能人にも会えるよって昭恵さんと仲良しの友人に誘われて参加しました」(アエラより)

過去数回、熊本から参加した30代男性。「これ(桜を見る会)に参加するのに、特別な功績とか功労が必要だなんて知りませんでした。昭恵さんの友達だから参加できると思っていました」(同)

昭恵氏が関係する東京の「和食居酒屋UZU」、下関市のゲストハウス「Uzuhouse」など、「UZU」人脈について言及するメディアもある。

14年7月に昭恵氏が校長となって開講した「UZUの学校」では、女性クリエイターや起業家らを講師に招いて女性の社会進出についての勉強会を開いてきたという。その関係者らも招待されたようだ。

外国の要人や、社会に何らかの功労のあった人を招くというのが「桜を見る会」の本来の趣旨である。昭恵氏の友達だから、あるいは友達の友達だから、総理大臣名で招待するのは、筋が違う。

政府は招待者名簿を破棄したと言い張り、公表を拒否している。そのため、昭恵氏関係の参加者名の詳細は明らかではなく、いたずらに憶測だけが広がっている。昭恵氏の推薦枠が実質的にあり、功績、功労者ではない人が招かれているのではないかという疑いが渦巻く。昭恵氏を「桜を見る会」問題の“主役”の一人に押し上げている原因はそこにある。

洪水を阻止せよ。暴れ川の氾濫防いだ日産スタジアム異次元の備え

甚大な被害をもたらした台風19号をはじめ、幾度も大型の台風に襲われた2019年の日本列島。もはやこれまでの「防災の常識」を見直すことなしには、身の安全を確保することは困難とも思われます。そんな中注目されたのは、ラグビーワールドカップの試合会場ともなった日産スタジアム。今回、フリー・エディター&ライターでジャーナリストとして活躍中の長浜淳之介さんは、各地の台風被害について改めて振り返るとともに、流域内人口密度日本1位の鶴見川の大規模な氾濫を防いだ、日産スタジアムとその周辺の治水対策を紹介しています。

プロフィール:長浜淳之介(ながはま・じゅんのすけ)
兵庫県出身。同志社大学法学部卒業。業界紙記者、ビジネス雑誌編集者を経て、角川春樹事務所編集者より1997年にフリーとなる。ビジネス、IT、飲食、流通、歴史、街歩き、サブカルなど多彩な方面で、執筆、編集を行っている。共著に『図解ICタグビジネスのすべて』(日本能率協会マネジメントセンター)、『バカ売れ法則大全』(SBクリエイティブ、行列研究所名儀)など。

暴れ川の氾濫を防いだ「異次元の備え」

今年の台風19号は大型で強い勢力を保って、10月12日に静岡県に上陸し、気象庁の発表によれば10日から13日の総雨量が神奈川県箱根町で1,000ミリに達するなど、記録的な豪雨を特徴とした。関東を横断するように北上、三陸沖に抜けたが、北側に非常に発達した雨雲を有し、12時間に降った雨量では、全国約1,300地点中120地点で観測史上1位に達した。

東日本を中心に広範囲で河川の決壊、越水が相次ぎ、土砂や浸水による災害が各地で発生。国土交通省の発表によれば、堤防決壊は千曲川、阿武隈川、那珂川など20水系71河川、140箇所土砂災害発生は962件に達している。

このような状況を受けて、各地の被災状況を幾つかヒアリングしたが、歴史的に氾濫を繰り返し暴れ川として知られた神奈川県の鶴見川では、台風通過の翌13日にラグビーワールドカップが開かれた「日産スタジアム横浜国際総合競技場)」(横浜市港北区)の建つ新横浜公園が一時的に川の増水分をプールする遊水地となっており、河畔が被災を逃れた面がある。

一方で、「元々、東信地区は雨が少ない。考えもしない雨量の水が千曲川に注いだ」(長野県東御市役所)、「阿武隈川は平成の大改修を行っていた。大改修と言うからには、それなりの規模の対策だったはずだ」(福島県郡山市役所)など、全く想定もしていなかった雨量で河川が増水したとの見解が多く聞かれた。

「被災した長沼地区は歴史的にも千曲川が氾濫を繰り返してきた場所だから」(長野県庁、長野市役所)と、地形上対策が打ちにくい場所で、またも甚大な災害に見舞われた箇所もあった。

死者数は報道機関によって集計が異なるが、NHKの11月14日の報道によれば、死者93人、行方不明3人となっており、都道府県別の死者数では福島県31人、宮城県19人の順に多く、結局東北地方の被害が最も大きいと見られる。

9月9日に上陸した台風15号も関東に上陸した台風では最強クラスで、千葉県、神奈川県、東京都伊豆七島などで甚大な被害が出た。昨年の台風7号がもたらした西日本豪雨も多くの地点で観測史上1位の雨量を記録している。台風19号から見えてきたものは、強烈な台風がこうも連続で襲来すると、以前とは違った規模で毎年のように台風が上陸するのが当たり前の気候に変わってきており、異次元の対策を取らないと災害を防げないということだ。

10月13日、日産スタジアムで開催された、ラグビーワールドカップ2019のプールA、日本代表対スコットランド代表の試合は、28対21で日本代表の歴史的勝利となり、初の決勝トーナメント進出を決めた。両チームの奮戦ぶりは大きな感動を生んだが、もちろん前日の暴風雨により試合が開催されるのかも危ぶまれるほどだった。当日も首都圏の鉄道は不通の区間が多く、遅延が各所で起こっている状況で、よくぞ開催ができたというのが正直な感想だ。

日産スタジアムでは、サッカーよりも選手たちの当たりが強いラグビーにも耐えられるように、芝生を天然芝から耐久性を高めた、人工芝のシートに天然芝を植え付けたカーペット式ハイブリッド芝へと、昨年張り替え工事を行っている。この工事によって、芝の水はけも向上した。こうした芝の改修で大雨の後でも、速やかに整備して試合ができるように、日産スタジアムはアップデートされていたのだ。

日産スタジアムのある新横浜公園は、新横浜駅と小机駅からそれぞれ徒歩10分ほどの場所にあるが、国の鶴見川の遊水地を横浜市が契約して整備したものである。鶴見川は東京都町田市内に源流を有し、横浜市鶴見区で東京湾に注ぐが、蛇行が強く洪水を繰り返す川として恐れられてきた。都市化の進展により、流域内人口密度が国内109水系中1位となっており、水害が起これば甚大な被害が起こるのが明白なので、1980年代から全国に先駆けて総合治水対策に取り組んだ

その一環である新横浜公園には、日産スタジアムの他、野球場、テニスコート、スケボー広場、草地広場などが整備されており、横浜市民がスポーツやキャンプを楽しむ憩いの場になっている。

しかしそれは平常時の顔で、いったん大雨が降って川が増水すると越流堤から水が流れ込んで貯水池となる仕組みになっている。

日産スタジアムも、高床式になっており、普段は駐車場などとなっている地下の部分が貯水池に変わる。溜まった水は鶴見川に排水する仕組みになっており、国土交通省京浜河川事務所によって管理されている。

なお、過去最大の水位は2014年10月6日に首都圏を直撃した、台風18号がもたらした大雨による5.90m。計画高水位は8.57mなので、まだまだ余裕がある。今回の水位は0.86mであった。普段は堤防のはるか下を慎ましい水量で流れる鶴見川であるが、大げさなくらいの備えをしなければ安心できないのだ。こうした異次元の備えが全国の河川に必要になっているのではないかと痛感する。

気がつけば中国の属国に。フィリピンを支配した中国の卑劣手口

中国によるさまざまな「対外工作」が明るみに出つつありますが、11月26日には米メディアにより、「フィリピンの電力供給網が中国支配下にある」といった内部報告書の存在が報じられました。この報道を受け、国際関係ジャーナリストの北野幸伯さんは自身の無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』で、中国がフィリピンの送電網を実質支配する実態を紹介した上で、今後の中比情勢に対する懸念や、フィリピンの惨状から日本が学ぶべき教訓を記しています。

中国は、フィリピンの●●を支配している!

米中覇権戦争が本格化し、中国の実態が続々と暴露されるようになってきました。たとえば、中国は、ウイグル人100万人以上を強制収容所にぶち込んでいる。たとえば、中国人スパイがオーストラリアに政治亡命を申請し、中国諜報の実態を激白している。

今度は、「中国が、フィリピンのライフラインを支配している」という話がでてきました。それで、有事の際、中国は、一瞬で壊滅的打撃をフィリピンに与えることができる。なんか、陰謀論みたいな話ですが…。こちらをごらんください。

フィリピンの電力網、中国が「いつでも遮断可能」 内部報告書が警告

CNN.co.jp 11/26(火)17:58配信

 

(CNN)フィリピンの電力供給網は中国政府の支配下にあり、紛争の際には遮断される可能性があるという議員向けの内部報告書の存在が明らかになった。

中国は、フィリピンの電力供給網を支配している。紛争の際には、電気を止めることができる。困りますね。生活がマヒする。経済がマヒする。軍隊が動かせなくなる。

どうやって中国は、フィリピンの電気を支配しているのでしょうか?

中国の送電会社の国家電網は、フィリピンの送電企業NGCPの株式の40%を保有している。民間の合弁企業のNGCPは2009年からフィリピンで送電事業を行っている。中国がフィリピンの電力システムに介入する可能性については10年前の合意時から懸念が出ていた。
(同上)

NGCPはフィリピン全土で電力の送電事業を行っており、同社の報告書によれば、フィリピンの家庭の約78%に電力を供給している。2009年に民営化され、国家電網が株式を保有したほか、運営のためのスタッフも派遣している。
(同上)

中国の国家電網は、フィリピンの送電会社NGCP株40%を保有している。

内部報告書によれば、システムの主要素にアクセスできるのは中国人技術者のみで、理論上は中国政府の指示によって遠隔で動作を停止させることも可能だという。
(同上)

情報筋によれば、内部報告書は電力網が現在、中国政府の「完全な支配下」にあり、中国政府はフィリピンの電力網に混乱を引き起こす能力を保持していると警告している。
(同上)

中国政府は、指示するだけで、いつでもフィリピンの電気を止めることができる。もちろん、中国が何もなしにフィリピンの電気を止めることはないでしょう。しかし、中国とフィリピンの間に紛争が起これば、中国が電気を強力な武器として使う可能性はあります。では、中国、フィリピンで紛争が起こる可能性はあるのでしょうか?

あります。1994年、中国は、フィリピンが実効支配していたミスチーフ礁に侵攻し、勝手に建造物をつくりはじめました。2012年、中国は、フィリピンが実効支配していたスカボロー礁に侵攻。2013年から、軍事施設の建設を開始しました。

フィリピンのドゥテルテ大統領は、アメリカを捨てて中国に走りました。ドゥテルテさんには中国と戦う意志がないので、中国の属国になってしまった。それで、彼が大統領のうちは、中比戦争が起こる可能性は低いでしょう。

しかし将来の大統領が、中国の属国はイヤだ!戦おう!」と決意し、動き出した。そうなったら、中国は、フィリピンの電気を止めて壊滅的打撃を与えるかもしれません。

中国の属国として生きるか、それとも戦って敗れるか。どっちにしてもフィリピンの未来は暗いようです。

日本は、中国に接近してひどい目にあっているフィリピンから、教訓を得るべきですね。まずライフラインに関係する会社に外国資本を入れるべきではない

「水源や森林を中国人が買いあさっている」という話があります。これは、法律で禁止すべきでしょう。そして、「アメリカを捨てて中国につけ」という人たちに、「フィリピンのようになるのは、まっぴらごめんです!」と言いましょう。

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正社員と非正規社員の差はどこから不合理?同一労働同一賃金とは

正社員と非正規社員の間にある賃金や待遇の差。昨今、問題視されていますが、では『不合理』だと判断される基準はどこからなのでしょうか? 今回の無料メルマガ『採用から退社まで! 正しい労務管理で、運命の出会いを引き寄せろ』では著者で現役社労士の飯田弘和さんが、正社員と契約社員、そして正社員と定年退職後の嘱託員の賃金の違いについて争われた、ふたつの裁判判決から、労働契約法20条を詳しく解説。同一労働同一賃金について、理解しやすいようにまとめています。

同一労働同一賃金を考える

昨年6月、最高裁で同一労働同一賃金にかかわる2つの判決が出ました。ハマキョウレックス事件と長澤運輸事件です。この2つの会社は、共に運送会社です。ハマキョウレックス事件では、正社員と契約社員有期雇用労働者との賃金の違いが不合理かが争われました。長澤運輸事件では、正社員と定年退職後の嘱託乗務員有期雇用労働者との賃金の違いが不合理かが争われました。

この争いは、労働契約法20条に違反しているかを争ったものです。

労働契約法20条

 

有期労働契約を締結している労働者の労働契約の内容である労働条件が、期間の定めがあることにより同一の使用者と期間の定めのない労働契約を締結している労働者の労働契約の内容である労働条件と相違する場合においては、当該労働条件の相違は、労働者の業務の内容及び当該業務に伴う責任の程度、当該職務の内容及び配置の変更の範囲その他の事情を考慮して、不合理と認められるものであってはならない。

結果、ハマキョウレックス事件判決では、正社員には支払われ、契約社員に支払われていなかった各種手当のうち、皆勤手当無事故手当特殊作業手当給食手当通勤手当について支給に差があるのは不合理であるとされました。長澤運輸事件では、精勤手当の支給について差があるのは不合理であると判断されています。

この判決の中で、最高裁は述べています。

労働契約法20条は、有期契約労働者と無期契約労働者との間で労働条件に相違があり得ることを前提に、職務の内容、当該職務の内容及び配置の変更の範囲その他の事情(以下「職務の内容等」という)を考慮して、その相違が不合理と認められるものであってはならないとするものであり、職務の内容等の違いに応じた均衡のとれた処遇を求める規定であると解される。

両者の労働条件が均衡のとれたものであるか否かの判断に当たっては、労使間の交渉や使用者の経営判断を尊重すべき面があることも否定し難い。

労働者の賃金に関する労働条件は、労働者の職務内容及び変更範囲により一義的に定まるものではなく、使用者は、雇用及び人事に関する経営判断の観点から、労働者の職務内容及び変更範囲にとどまらない様々な事情を考慮して、労働者の賃金に関する労働条件を検討するものということができる。また、労働者の賃金に関する労働条件の在り方については、基本的には、団体交渉等による労使自治に委ねられるべき部分が大きいということもできる。

ここから読み取れるのは、「正社員と有期雇用労働者では賃金や労働条件について、そもそも違いがあって当然だよね」という事ではないでしょうか。そうなると、基本給について、支給形態(月給制か時給制か)や支給額に差があっても、不合理であるとは、なかなか判断されないのではないでしょうか。

処分品を「特価品」と銘打ち大儲けする発想を導いた「質問の力」

「なぜ~なのか」、「どうすれば~が出来るのか」といった思考法に助けられ、成功へと繋がった例は数多く見られます。そんな、世紀の大発見や画期的イノベーションの原動力ともなった「質問の力」の重要さを訴え続けているのは、現役弁護士の谷原誠さん。谷原さんは今回の無料メルマガ『弁護士谷原誠の【仕事の流儀】』でも、実際の成功事例を挙げながら、自分の目標への「質問」がいかに効果的に働くかを解説しています。

大発見、イノベーション、富をもたらす質問

こんにちは。弁護士の谷原誠です。

ビタミンCを発見したアルバート・セント・ジェルジは、「天才は、誰もが見ているものを見て、誰も考えたことのないことを考える」と言っています。

リンゴが落ちるところは誰もが見ています。しかし、「リンゴはなぜ落ちるのかを考える人はいません。せいぜい「そろそろ食べ頃だな」などと考えるのが関の山です。リンゴが落ちてこない時、「どうせあのリンゴは酸っぱいのさ」と考えるのは、イソップ寓話のキツネです。しかし、ニュートンは、違いました。

「なぜリンゴは落ちるのか。なぜ葉っぱは落ちるのか。それに引き替え、星や太陽はなぜ落ちないのか」

ニュートンは自分に対してそのような質問をし、万有引力を発見しました。ここでニュートンを万有引力の発見に導いたのは、質問力です。前提を疑い、色々な角度から、様々な質問を投げかけるのです。

人間は、質問をされると、その質問に答えるために頭をフル回転させます。そして、解決しようとします。この質問に答えようとする必死のフル回転が新しい発想を生み出すのです。

アメリカ最大の小売業「ウォルマートを一代で築き上げたサムウォルトン氏は、商品を少しでも安く仕入、少しでも安くお客様に提供することに頭を悩ませていました。そして、質問を繰り返します。

「どうやったら商品を安く仕入れられるだろうか?」
「この商品をもっと安く仕入れる余地はないだろうか?」

すると、商品の中には、メーカーが製造を打ち切ってしまった処分品や、不良品などがあり、それらはかなり安く仕入れられることに気づきました。

ウォルトン氏は、質問します。

「この安く仕入れた商品を、お客様に気持ちよくご購入いただくには、どのようにしたらよいだろうか?

そして、ウォルトン氏は、それら不良品を特価品と名付けて販売を開始し、飛ぶように売れたといいます。単なる言い方の違いですが、買う側にとってはずいぶんと違います。それに、「不良品」とは、メーカー側の都合で言っているだけで、消費者はさしたる不便はないのです。

このように、自分の目標を決め、それに向かって質問し続けることで、自分の思考の壁を破ってゆくことができます。

シルクドゥソレイユといえば、サーカス業界の常識を打ち破った会社です。サーカス業界のガリバーであるリングリング・ブラザーズ&ベイリー・サーカスが100年以上かけてようやく到達した売上高を、わずか20年たらずで達成してしまいました。

サーカスは、もともと子どもをメインターゲットにしたエンタテインメントです。大人達は、子どもに見せるためにサーカスを観に行きます。しかし、シルクは、この前提を疑い、質問をしました。

「私たちのパフォーマンスは、どのようにしたら、これまでサーカスの顧客ではなかった大人達に喜んで観てもらえるようになるだろうか?

そして、シルクは、大人を喜ばせるパフォーマンスを開発し、一気にサーカス業界を駆け上がったのです。

このように、質問は大発見をもたらしイノベーションをもたらし富をもたらしてくれます。質問力を磨かないのは、もったいないですね。あなたは、質問力を、どの方面に活用したいですか?

質問に興味がある方は、ぜひ、この本を読んでみてください。

人生を変える「質問力」の教え』(WAVE出版)

今日は、ここまで。

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「人のせいにする」とは別。なぜ子供に「言い訳」を与えるべきか

ルールという言葉は、子どもたちを束縛するものという印象があります。しかし、大人が決めたルールであるという「言い訳」は、さまざまな場面で効果を発揮するというのも事実のようです。今回の無料メルマガ『「二十代で身につけたい!」教育観と仕事術』では著者で現役教師の松尾英明さんが、ルールや規則を「子どもを守るための言い訳」として機能させるという重要な視点を紹介しています。

子どもに「言い訳」を与える

親と教師の仕事の一つ。それは、子どもに言い訳を与えてあげることである。

どういうことか。

以前に何度も本や記事で書いたが、例えば鬼ごっこで、氷鬼を行う時。高学年で男女が混ざるようにするには、一工夫が必要である。だから「男子を助けた女子を賞賛する(逆も)」ということを教師が行う。それでも効かない場合は「男子しか女子を助けられない(逆も)」というルールを作る

こうされると、子どもたちは、そうせざるを得なくなる。「先生が言ってるから、仕方ないという理由で、男女が混ざる。実は、普通にそうやって交流したいような子どもたちも、周りを意識してできないのである。そこに、言い訳を与える

今の子どもたちは、SNSでつながっていて、途中で話題を切れない。「もうこの辺で寝よう」というと「付き合いの悪い奴」ということになる(面倒な酔っ払いオヤジみたいな世界である)。あるいは「既読スルーへの報復が怖いのである。寝不足や生活習慣の乱れの原因の一つである。

ここに、親が言い訳を与える。「夜9時にはスマホを親に預けるというルールを作る(あるいは、そういうルールがあるということを友人に伝えておく)。それだけで、もう「仕方ない」ということになる。言い訳を与えることで、子どもを守れる

こういうことはたくさんある。親や教師は、子どもの人間関係にとっての助かる言い訳になれる。その辺りを意識することである。何でも子どもの自由にするのが、子どもにとって助かるという訳でもないということである。

「人のせいにしない」は基本だが、こういったことは例外。子どもを守るための言い訳という視点も、親や教師にとっては、大切である。

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子育て最大の難問。「個性の尊重」と「しつけ」は両立できるのか

子育てにおいて大事なことは、個性や好奇心を損なうことなく、かつ社会的なマナーも身につけさせること。しかし、電車内や人込みの中で奔放に振舞う子どもを、個性を尊重しながら諭すのは簡単なことではありません。そこが親の悩みどころなのですが…。今回の無料メルマガ『子どもが育つ“父親術”』では、子どもたちの個性・好奇心を尊重することと、マナー教育を両立させる考え方を紹介しています。

躾 vs 個性尊重

「子どもがその人自身として生きる」≒「私(親)は、子どもの個性を尊重する」と考えた時に、真っ先に悩まされることがあります。「そうは言っても、尊重ばかりはしていられない」場面の数々です。

  • 歩道でぴょんぴょん跳ねながら左右に蛇行する子ども。どうやら白いタイルだけを踏んで進んでいるようだ。だが、他の通行人・自転車も多く、明らかに迷惑…
  • 電車の中で、様々な“発見”を嬉々として話す子ども。「あ、あれパパのと同じケータイだ!」「わ~。特急列車だよー!あの特急はね、スーパーあずさなんだよ」しかし、声が大きい(ほとんど叫んでいる)…

この悩みが現れるときの多くは、「子どもの個性の尊重vs周囲への気遣い・マナー・しつけの構図を取ります。

こんな時、皆さんはどうしていますか??

個性を大切にして、蛇行を黙認したり「お、特急が見えたんだね」と好奇心を認める返事をするか。マナーを優先して、「まっすぐ歩きなさい」「しー。静かに話しなさい」と言うか。あるいは、両方とも大切にしたいと考えるか(でも、その時の言い方は?)。

私が考える最善の対応は、方針は「両方とも大切にする」で、まず好奇心を認める返事をして次にマナーを身につけさせる」です。

1.「両方とも大切にする」

これは文字通り両方とも大切だと思うから。公共の場でのマナーは、子どもがその人自身として「この世界で生きてゆくためにも大いに有用な知識スキルです。

ただ、個性や好奇心とは違って、マナーに関する知識は生まれながらには持っていません。いろいろな事例を通じて教わりながら、他人を気遣う気持ち(これは本来持っているもの)と掛け合わせて、応用を利かせていければ良いのだと思います。

2.「好奇心を認める」

私の心の中の優先順位では、こちらが上位です。ちょっと大げさですが「どんな理由があっても、子どもの個としての人格を認めないことはない!」とでもいうような気持ちです。

ただし、無闇に褒めれば良いわけではないので注意も必要です。

3.「マナーを身につけさせる」

ここで単に「静かに」と言ってしまうと、「見てー、特急列車だよ」「おお、そうか特急か。静かにしなさい」となってしまい、明らかにヘンですよね。ここでのコツが、「周囲の状況をただ伝える」という言い方。

「見てー、特急列車だよ」

「おお、そうか特急か。でもね、電車の中で大きな声を出すと他のお客さんがビックリしてしまうんだよ」

子どもも他人を気遣う気持ちは持っています。ただ、周囲の状況を見落としてしまっただけ。思い出しさえすれば、どうすれば迷惑をかけるか・かけないで済むか、子どもなりに考え、振る舞いを改めることができるのです。

いかがでしょうか。

今号では、

  • 個性の尊重とマナー教育・しつけは両立する(どちらかを犠牲にしたり、バランスをとったりする必要はない)
  • マナーについては、行為の他者への影響をただ伝えるだけで、ほとんどの場合は大丈夫

の2点に共感いただければ嬉しいです。

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