勉強しない子どもをヤル気にさせるには両親の「役割分担」が必要だ

国の政策で小中学生へのタブレット支給も進んでいますが、端末があるからといって学習意欲が増すというわけではないようです。一向に勉強しようとしない小4の子供に悩む親御さんが相談を寄せたのは、『永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ』の著者で人気コンサルの永江一石さん。永江さんは、両親で上手に役割分担し、2つのことを意識すると、子供の反応も変わってくるとアドバイスしています。

小4の子供の勉強をやる気にさせる方法

Question

shitumon

小学4年生の子供の勉強に関してご相談です。現在、スマイルゼミというタブレット端末での学習をさせていますが自ら、勉強を始めるという事がありません。毎回強制して勉強をさせています。

タブレット端末が苦手ではなく、普段はタブレットで動画を見ながらスマホでゲーム等ネット端末に囲まれて遊び放題です。ひどい時はタブレット+スマホ+アマゾンEcho showの3画面を器用に使ってます。何とか勉強に興味を持たせる方法は無いでしょうか?そろそろ勉強の大切さに気づかせてあげたいです。

永江さんからの回答

1つは父親から勉強する意義や良いことを語ってもらうこと、もう1つは勉強したことによる成功体験を経験させることだと思います。

まず1つ目は、以前ブログに書いた通り、父親と母親の効果的な役割は、母親が勉強時間を決めて守らせ、父親が実際に勉強を見てあげ、なぜ勉強しないといけないか説明することです。

子供をバカッターにしないためにはお父さんがどう動くかが大事という話 – More Access! More Fun

毎日の勉強時間の管理はお母さんがして、お父さんからは「勉強したらこんなことができるようになるよ」「~~になりたいんだろう?それなら○○の勉強が出来るといいよ」など、勉強する理由を継続して語り続けてもらうことが有効だと思います。

そして2つ目は、自らやる気になるように、勉強したことで成功体験を得る機会を作ってあげることです。今の小学生って、学校の通信簿もよく分からない抽象的で漠然とした評価しかされず(例:「文章をよく理解できたか」のような項目を「よくできた」「もう少し」の二段階評価するような、何がどう評価されているのか全く分からない判定)、試験の成績や順位の上下で喜ぶ・悔しがるといった、自分の成果を確認する経験がほとんどないと思います。

成果が出ない・見えないものを続けるって、大人でもかなり苦しいですよね。子供が時間を決められて勉強しているがその成果は分からない、では自らやる気になるきっかけは乏しいでしょう。

例えば、小学生の頃からプログラミングにはまる子は自分がプログラムしたものが動いているのを見て(自分の成果を見て)、面白いと思い、熱中していきます。

勉強でも、模試を受けるなど勉強成果を測れる仕組みを入れたり、(まだ英語はない科目と思いますが)覚えた英語で外国人と話せる機会を用意するなど、勉強を努力したことによる成功体験を得る機会を作れば、子供が自らやる気になってくれるのではないでしょうか。

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無駄で無謀。東京五輪の開会式はNYタイムズ記者の目にどう映ったか

開幕直前までトラブルが相次いだものの、無事滞りなく進行した東京五輪の開会式。その演出を巡ってはさまざまな意見が飛び交っていますが、外国人の目にはどのように映ったのでしょうか。今回のメルマガ『在米14年&起業家兼大学教授・大澤裕の『なぜか日本で報道されない海外の怖い報道』ポイント解説』では著者の大澤先生が、ニューヨークタイムズの記者数人が会場から発信したコメントを紹介しています。

 

 

オリンピック開会式 NYタイムズの厳しいコメント

オリンピックの開会式、ニューヨークタイムズが派遣した数人の記者がオンラインで生のコメントを出していました。ツイッターで話し合うような感じです。各国の選手団に対するコメントには好意的なものがありましたが、開会式の演出に関しては総じて辛口コメントが目につきました。

日本の報道関係者が外国人に聞くと儀礼もあって厳しい事は言わないでしょう。しかしこれはニューヨークタイムズが米国人読者に向かっての報道です。リアルタイムですから編集が入る余地もありません。正直な意見と見るべきでしょう。
厳しいコメントが多いですがご紹介しましょう。

セレモニーはビデオで始まりました。正直なところ、少し曖昧です。

抽象的な演出です。

私は、ランニングマシーンで苦しそうにジョギングしているアスリート/パフォーマーを気の毒に思う。圧倒的に不利な状況下での孤独な努力を表現しているのだろうが、ただのラニングマシーンに乗った疲れた人にしか見えない。

開会式最初では、お祭り騒ぎを否定するような不快なトーンを表現しました。ほとんど人のいないスタジアムで静寂に包まれた瞬間です。1972年にミュンヘンで起きたイスラエル人オリンピック選手の殺害事件と並んで、パンデミックによる何百万人もの死者を集団で追悼する呼びかけです。

天皇陛下と国際オリンピック委員会会長のトーマス・バッハが紹介されました。信じられないことに、二人は同等に紹介されています。

東京のオリンピックスタジアムには、開会式のためのファンはいません。しかし、外には何百人もの人々がいて、その中には抗議者も含まれています。彼らの声や騒音はプログラムが中断されるたびにスタジアム中に響き渡ります。

パンデミック(世界的大流行)の最中に大会を開催することは、日本国民の幅広い層から不評を買っています。彼らは抗議のために歌を歌ったり、笛を吹いたりしていますが、スタジアムは十分に静かなので、式典の静かな時間帯には彼らの声がはっきりと聞こえます。

これまで式典ディレクターは、最も重要な観客はスタジアムにいる何万人もの人々ではなく、テレビで見ている何百万人もの人々であることを認めてきました。今年はその傾向が顕著です。各パフォーマンスの終了時には一握りのメディアやボランティアが控えめな拍手を送っています。

拍手があるのは国際オリンピック委員会のバッハ会長をはじめとする約1,000人のVIPが座っているエリアだ。彼らは今回のオリンピック開催を推し進め、多くの日本人が抵抗したにもかかわらず、自分たちの思い通りにしてきた人たちです。

 

7月27日以降の感染者数がカギ。パラリンピックを中止か延期にすべき訳

1年の延期の上、史上初の無観客でなんとか開幕に漕ぎ着けた東京五輪。しかしながら新型コロナの新規感染者数の増加は止まることなく、医療の現場では厳しい状況が続いています。この現実を重く見るのは、小沢一郎氏の秘書を長く務めた元衆議院議員の石川知裕さん。石川さんはメルマガ『石川ともひろの永田町早読み!』で今回、ワクチン接種の遅れが鮮明となり、8月中に感染者数が激減するとは考えられない現状を鑑みれば、パラリンピックは延期もしくは中止が現実的との見方を記しています。

 

パラリンピックは延期・中止をすべきだ/新たな感染者数が減る見込みなし

東京オリンピックが開幕した。

開会式では王貞治、長嶋茂雄、松井秀喜3氏の野球レジェンドが聖火リレーをつなぎ、テニスの大坂なおみ選手が点火を行った。

圧巻だったのは、ドローンで作られた地球だ。オリンピックはこれまで、時代の最先端技術を駆使したパフォーマンスで開会式を彩ってきた。私が子どものころ、ロサンゼルスオリンピックで空を飛ぶ人間を見たときは、感動したものだ。開会式を前に試合が始まったサッカーやソフトボールも順調に勝ち星を重ねており、夢と希望を国民に与えることになるだろう。

一方で、当初から懸念されていたことが現実になっている。オリンピック開催による感染者数の拡大と医療現場のひっ迫である。

6月の緊急事態宣言の解除は、オリンピック開催を念頭に置いた早期解除だった。これが裏目に出て7月に入って再び緊急事態宣言の発出となったが、新規感染者数の増加が止まらない。

4連休の間は検査数が下がるので、全体的に前週比では下げ止まりになると思うが、4連休明けの7月27日の火曜日以降にドンと上がってくるようだと、政府は緊急事態宣言を神奈川、千葉、埼玉の3県に拡大するなど新たな措置を取る必要に迫られるだろう。

今回の緊急事態宣言が発出されたのは7月12日で、いままで宣言の効果が表れるのは2週間経ってからだった。そうなると7月27日に効果が表れていない場合、デルタ株の感染率は政府の対策を上回る強さだったということになる。

60歳以上の感染者数が2割に達しないということはワクチンの効果が表れてきている証拠だから、ワクチン接種がどこまで進むかが勝負となる。しかし、ワクチンの供給が遅れて集団接種が一時停止となっている状況を考えると、8月中に感染者数が一気に下がることは考えにくい。

オリンピックはすでに開幕しており、これを中断するというのは容易ではない。しかし、パラリンピックは延期または中止にしたほうが医療現場のひっ迫を考えると現実的ではないだろうか。何よりも、パラリンピックに出場する選手が万が一感染した時のリスクは、健常者より大きい可能性がある。

27日以降の新規感染者、今後の病床数の予測を見て決断すべきだ。

 

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竹中平蔵は何に怯えているのか? 五輪批判派を「非国民」扱いして批判殺到、上から目線の支離滅裂発言が示す危機感

竹中平蔵元総務相(現・パソナ会長)が24日、自身のツイッターを更新し、「五輪は最高の『非日常』だ。だから色んなことも起こりうる」とした上で、「心からこの五輪を応援しよう、それが心ある国民の声だ」とツイートした。しかし、ネットでは「今はコロナ禍、非日常なんてあるか」「応援するだけの余裕もない人は非国民なのか」など批判が殺到している。

竹中平蔵氏、五輪応援しない人は「非国民」

竹中氏は元通産官僚で、経済企画庁長官や内閣特別顧問、内閣官房参与などを歴任した作家の故堺屋太一氏の言葉を引用する形でツイート。

「故堺屋太一さんは、祭りのような『非日常』があって初めて、社会は面白くなり発展すると述べられた。五輪は最高の『非日常』だ。だから色んなことも起こりうる。それを政治的に、姑息に目くじら立てて批判するのは寛容・平和の五輪精神に反する。心からこの五輪を応援しよう、それが心ある国民の声だ」と綴った。

しかし、新型コロナ感染の拡大が止まらない中、当たり前の生活を送ることすらできていないのが世界の現状だ。

【関連】五輪を開く資格なし。小山田問題が決定づけた組織委の無能と無責任

なぜ、竹中氏はこのようなツイートをわざわざしたのだろうか。少し焦っているようにもみえ、まるで何かを怖がっているようにも感じる。

ネットでは竹中氏に異論の声が続出。「国民はずっと非日常を強いられている」「非日常とは日常があってはじめて成立するもの」「心ある国民の暮らしぶりをわかっていないのは竹中氏のほう」など批判は収まりそうにない。

「パソナはスポンサーでなくサポーター」見苦しい言い訳

発言するたびに炎上してしまう竹中平蔵氏。この2日前にもツイッターでの発言が批判されていた。

経団連の十倉雅和会長が20日、当初出席予定だった東京五輪開会式の欠席を表明。経済同友会の桜田謙悟代表幹事、日本商工会議所の三村明夫会頭も欠席し、経済3団体のトップが見合わせるという異例の形となった。

竹中氏はこうした事態を受け、22日に自身のツイッターで「かつて『日和見主義』という言葉が使われた。自分は関わりたくない、見て見ぬ振りをするという意味。経済3団体のトップが五輪開会式に出ないのは納得できない。経済界を代表して、世界に歓迎の意を表するべきだ。騒がしいネット世論を気にした日和見主義ではないか!せっかくの五輪を盛り下げている」と綴った。

強い口調で経済3団体のトップを非難した竹中氏だが、自身が会長を務めるパソナグループもトヨタ自動車やパナソニックなどと並び幹部の開会式欠席を表明していた。

【関連】東京五輪は泥船なのか。IOCバッハ会長が早くも“逃げ宣言”、すべての責任を日本に押し付け中国逃亡?

この竹中氏の謎過ぎるツイートに、ネットでは「完全にブーメラン。パソナもスポンサーだし」「これは竹中さんの自虐ネタですか?」「会長の言葉と会社がやっている行動が違う」などのコメントが相次いだ。

こうした指摘を受け、竹中氏は「昨日経済界トップは五輪開会式に出て世界に歓迎の意を表すべきと述べたら、予想通り批判がきた。スポンサー企業はどうなんだ、と。政治のトップ、経済のトップが出るべきだが、スポンサー企業は大会を支えるのが仕事。役割が違う。ちなみに私が会長を務めるパソナはスポンサーじゃない、サポーターだ」と反論。

だが、火に油を注いでしまったようなもので、「言い訳が見苦しい」「子どものケンカか」「サポーターとスポンサーの違いを理由にしても本質は変わらない」などの意見があがっている。

コロナ禍でさまざまな負担を強いられ、仕事も見つからず、日々の食事に困っている人もいる。そうした応援したくでもできない人たちをまるで「非国民だ」とする竹中氏の主張はやや乱暴だろう。

竹中氏が会長を務めるパソナグループはJOCオフィシャルサポーターとして、五輪関連の人材派遣に深く携わっている。

それゆえ、竹中氏の発言が「自分の損得しか考えていない」「国民の心や政治を自己利益実現のためだけに壊した張本人の本音」「スポンサーは金を出すが、パソナは儲かるだけ」と揶揄されても仕方ないかもしれない。

【関連】東京五輪に浮かれる日本が思い出すべき冷酷無残な中国共産党との「戦争状態」

大会初日からメダルラッシュが続いている日本。選手たちはそうした声に惑わされないよう試合に集中してほしい。

低迷「モスバーガー」が奇跡の復活。エッジの効いた新商品で大逆転の舞台裏

一時は宿敵マクドナルドとの「ファストフード戦争」で大きく差をつけていたモスバーガーですが、その後のマクドナル復活で逆転を許してしまいました。しかし、そんなモスバーガーがここ最近になって「期間限定」の新商品によって復活し始めています。「テレビ東京『カンブリア宮殿』(mine)」では、エッジを効かせた新商品で大復活を実現した立役者であるモスフードサービス社長・中村栄輔氏による、モスが実践した挑戦と戦略を紹介しています。

モスバーガーが変わった~斬新商品が続々誕生

にぎわいを取り戻したモスバーガーでは今、期間限定の新商品が注目を集めている。

ポスターには「日本人のおよそ88%がまだ知らないチーズ料理」と、気になるコピーが。まずコロッケを揚げて、その上にミートソースと、チーズをからめたマカロニをこれでもかというくらい乗せた「マッケンチーズ&コロッケ」(479円)。たしかに今までにないハンバーガーだ。こうしたエッジの効いた新商品が若い世代にハマっている。

もちろん看板商品も健在だ。定番の「モスバーガー」(377円)は大きいトマトとミートソースが特徴で、これまで13億個も売れた文字通りモスの顔。だが、これも知らないうちに味を進化させていた。「持ち帰ってもおいしい味が残るように目指して、ミートソースがおいしくなりました」と言う。

コロナの影響でテイクアウトが増えた2020年7月、冷めてもおいしいようにミートソースをリニューアル。お酢や塩こうじなど、和の調味料を加えてコクを出した。さらにバンズも改良。持ち帰ってもパサつかない、しっとりした生地に変えたという。

こうした取り組みでモスバーガーは、コロナ禍にあっても、既存店売上高が前年比108%と躍進しているのだ。

今までにない店作りにも挑戦している。そのひとつが、天井が高くて広々としたシックな装いの横浜市にある「モスプレミアム」桜木町クロスゲート店だ。

メニューも普通のモスとは一味違う。パティのボリュームはモスの約2倍。肉汁たっぷりの和牛のパティを贅沢に使い、それに合わせるのは本ワサビ。さらにアボカドもたっぷり。ここでは普通のモスでは味わえないプレミアムなバーガーを出している。この「和牛バーガーアボカドわさび」(1780円)はモスで最も高級なバーガーだ。

他にも、これでもかとチーズをかけた「3種のとろけるチーズバーガー」(1580円)に、モッツァレラチーズをトマトでサンドしたまるでハンバーガーのような「丸ごとトマトのカプレーゼ」(800円)など。モスでは扱っていなかったビールも飲める。ここは大人が楽しめるハンバーガーレストランなのだ。

停滞していたモスバーガーを、エッジを効かせた新商品で復活させた立役者が、モスフードサービス社長・中村栄輔(62歳)だ。

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東京五輪に浮かれる日本が思い出すべき冷酷無残な中国共産党との「戦争状態」

ソフトボールとサッカーの先行競技がスタートした東京2020オリンピック。組織委員会や政府のぐだぐだな対応に、反対派の声ばかりが響いていますが、最近になって「オリンピック反対」を叫ぶ人は胡散臭いと切り捨て、アスリートの「本物」の活躍に期待を寄せるのは、57年前の東京大会の祝祭感を肌で経験したと語る心理学者の富田隆さんです。今回のメルマガ『富田隆のお気楽心理学』では、前回と今回では、「平和」を国民がどのように捉えていたかに大きな違いがあると指摘。現在が中共との「戦時下」にあることに目を背けなければ、平和の祭典の意義も大きくなると持論を展開しています。

 

肝腎な「何か」が存在しない東京オリンピック

それにしても、何とも盛り上がらないのが「オリンピック」です。私自身も、以前から、オリンピックを真夏に開催することには反対しておりました。だって、スポーツは澄み切った秋空の下でやる方が良いでしょう。せっかく世界中から名だたる選手を招待するのなら、ベストコンディションで新記録を出してもらいたいではないですか。

世界の、特にアメリカの巨大テレビネットワークの都合を優先して、わざわざ真夏に開催することになったわけですが、本来、オリンピックの主役はアスリートのはずです。

その点、前回1964年の東京オリンピックは、10月10日にスタートしたので、アスリートたちにとっては最高の気候条件でした。青空を背景に、オレンジ色の聖火が燃え上がった瞬間を、当時中学三年生の私は、近くの建物の屋上から友人たちと見ていました。眼を閉じると、今でも、その感動的で美しい光景が鮮やかによみがえります。真夏のオリンピックに、そんな感動は期待できません。

しかし、一度やると決めた以上、もう少し何とかできなかったものかと、今は関係者一同に同情しています。それに、へそ曲がりを自認する私としては、最近になって「オリンピック反対」を叫んでいる人たちのことが、どうも気に入りません。政治の匂いがプンプンします。私だって、問題だらけの現政権は支持できませんが、オリンピックまで政権批判に結びつけ、あわよくば、政権を乗っ取るきっかけを造ろうとする様子は、まさに「スポーツの政治利用」そのものです。

揚げ句の果てに、「命とオリンピックのどちらが大切か?」というような戯言を叫ぶ野暮天まで飛び出して来るようになっては、怒るよりも呆れてしまいます。

オリンピックは要するに「祭」です。そして、どんなに注意を払っていても、祭には「死」がつきものだということを知っていれば、こんな野暮な発言はできないはずです。だんじり祭りでも、諏訪の御柱(おんばしら)でも、危険と隣り合わせの情熱的な祝祭では、毎回のように死人が出ます。

それでも、関係者の誰も「人命を尊重して祭は止めよう」などとは言いません。御柱の落下に巻き込まれて命を落とした本人も、それを理由に祭を止めてくれとは言わないでしょう。こうした神憑(かみがか)りを狂気と言えば狂気なのですが、祭とはそういうものです。人間を超越しているのです。

まあ、こういう「安全安心」の信者たちは、この世で人間が最高の存在だと誤解しているのでしょう。要するに神も仏も宇宙生命体も、人間(実は自分の投影)を超越するものは全て認めたくないのです。

 

コロナ第4波対策、専門家が勧める「マスク素材」は?ウレタン、アベノ役に立たず

ワクチン先進国の状況を鑑みても、まだしばらくは続くと思われる新型コロナウイルスを警戒する生活。だからこそ私たち一人ひとりが、コロナに対する正しい知識を再確認することが重要となってくるようです。今回のメルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』では著者でジャーナリストの高野孟さんが、感染症対策の第一人者が最新刊で発表した「マスク素材別の粒子除去性能」を取り上げるとともに、そこから導き出される日常的に用いるべきマスクのタイプを紹介。さらに癌治療の名医による「新型コロナに罹りにくい身体を作る食事法」についても、週刊誌の記事を引く形で掲載しています。

 

※本記事は有料メルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』2021年7月19日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール高野孟たかのはじめ
1944年東京生まれ。1968年早稲田大学文学部西洋哲学科卒。通信社、広告会社勤務の後、1975年からフリー・ジャーナリストに。同時に内外政経ニュースレター『インサイダー』の創刊に参加。80年に(株)インサイダーを設立し、代表取締役兼編集長に就任。2002年に早稲田大学客員教授に就任。08年に《THE JOURNAL》に改名し、論説主幹に就任。現在は千葉県鴨川市に在住しながら、半農半ジャーナリストとしてとして活動中。

今更ですが「マスク」についてもう一度/西村秀一医師の話に耳を傾けよう!

IOCのバッハ会長が着けているマスクは、「N95」クラスの医療用の高性能マスクのようだが、これは感染リスクが極めて高い医療現場で医師や看護師などが用いるもので、息苦しくて長時間にわたり用いることは難しい。患者や一般人には、医療用のサージカルマスクや普通の不織布マスクがむしろ適している。バッハがN95を着けているのは、自分は最高級のものを選ぶのだという見栄のためかもしれないが、意味のないことではある。

布やウレタンはダメ

西村秀一=国立仙台医療センター・ウイルスセンター長は、米CDCや日本の感染症研究所で研究に従事した後、2000年から現職にあるインフルエンザはじめ呼吸器系ウイルス感染症対策の第一人者で、マスクについて「これが意外に奥深い。何が良くて何がいけないのか、正しい知識を持って、ぜひマスクの達人になるように」と語っている(『もうだまされない 新型コロナの大誤解』〔幻冬社、21年6月刊〕)。

彼が行った実験によると、素材ごとの飛沫防止効果の違いは図〔写真「マスク素材別の粒子除去性能」〕のとおりである(同書P.124)。

N95は確かに、最小の0.3~0.5μm〔マイクロメートルは1,000の1ミリメートル〕の粒子でも95%を防ぐことができるのに対し、サージカルマスクは、その最小粒子ではほんの少し劣るものの他は同等かそれ以上の性能がある。驚くのは一般的な不織布で、最小粒子ではさらに劣って90%程度の防御率になるものの、全体としてはサージカルマスクに近い性能を持っているということである。この3者では「大きな飛沫粒子を除去する能力には、あまり差がみられなかった。小さな粒子ではやや差は見られたが、それでも、きちんとした不織布マスクであれば、一般の人の日常生活なら十分と思われる性能を持っていることが明らかになった」(西村、P,125)。

もっと驚くのは、それ以外の、布(ガーゼ)マスク、ポリエステルマスク、ポリウレタンマスクの性能の低さである。ポリウレタンに至っては「富岳のシミュレーション結果では、吐き出し飛沫量で50%、吸い込み飛沫量で30~40%を除去するとされていたが、私の研究室の実験では、5μmより小さい粒子は1%以下の除去率しかなかった」ので、「自分を守るにはまったく無力で、周囲を守るのにも多分ほとんど役に立たない」。使い道は?1つだけあって、不織布マスクの上から着けて密着性を補強することである。

布(ガーゼ)のいわゆる「アベノマスク」もお話にならない成績で、こんなものを260億円もかけて全戸配布した安倍政権のバカさ加減に改めて腹が立つ。

 

華原朋美、熱愛報道は話題作り!?“デブキャラ”で復活の歌姫に「やらせ疑惑」浮上、激太りの裏に隠された巧みな戦略とは

激変ぶりが話題となっている歌手の華原朋美(46)に浮上した熱愛報道。専属マネジャーを務めるイベント会社のヤリ手社長の男性と交際中だと、16日発売の写真週刊誌「FRIDAY」が報じた。久しぶりに出た華原の恋愛に関する話題。しかし、一部でこの熱愛報道はただの話題作りではないかと疑惑が出ている。

華原朋美の熱愛報道は仕込まれた“やらせ”なのか!?

90年代にミリオンセラーを連発し、平成の歌姫と称された華原朋美。だが、最近では激太りしたことですっかり有名となってしまった。

そんな華原に生じた熱愛疑惑。お相手は2020年9月に所属事務所をやめフリーとなってから、華原を支えている専属マネージャーだという。

しかし、この報道を受け、日刊スポーツの直撃を受けた同マネージャーは交際の事実を否定。「テレビ番組の企画で(華原に)密着しております。家に出入りしているのは、食事内容などの撮影でカメラを回すためです。密着は1年間続けます」と説明したという。

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確かに芸能人のマネージャーであればタレントと常に一緒にいるのは当たり前で、身の回りのことを何でもこなす存在だといってよい。

同マネージャーは華原の子供にも懐かれていて、保育園の送迎を行うこともあると報じられたが、特別珍しいことではない。

そこで浮上してきたのが“やらせ疑惑”だ。

週刊実話WEBによると、華原は以前から「FRIDAY」とは昵懇だといい、今回の熱愛報道も撮られたのではなく、仕込みで“撮らせた”可能性が高いとしている。

真偽は不明だが、熱愛報道が出れば話題になることは必至。華原朋美の名がネットニュースを賑わしたことは間違いない。

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華原朋美“戦略的デブ化”は敏腕マネージャーのおかげ?

マイクをスプーンやフォークに持ち替え、YouTubeやSNSで豪快な食べっぷりを披露する華原朋美。かつて42キロほどだった体重が出産直前には79キロまで増量するなど、その変貌ぶりに「あの朋ちゃんの面影がまったくない!」とネットは一時騒然となった。

しかし、そんな心配をよそに華原は元気いっぱい。激太りしたことで逆に注目されるようになり、仕事のオファーが殺到。まさかの“デブキャラ”変身が大成功したのである。

それに加えて、テレビでコメントするぶっちゃけ発言が大ウケ。

  • 「独身だと性欲がありすぎてどうしようもない」
  • 「(華原の1stアルバム)ラブブレスが“デブブレス”になっちゃった」
  • 「いやあ、金がすべてっすよ」
  • 「芸能界引退したら、銀座のママになってお金持ちから援助してもらう」

かつての恋人だった小室哲哉(62)についても、「別れが近づくにつれて雑になっていく。スタジオにも来ないし、電話も出ないし、どこにいるのかさっぱりわからない。結局、いつ別れたんだろうって感じ」と暴露。

さらに、「(小室と別れてから)いい人ずっと見つからないで今日まで来ちゃってるんで。本当にあんなことなければ」などと語り、天真爛漫なキャラクターも相まって今やテレビで引っ張りだこだ。

『アウト×デラックスSP』(フジテレビ系)の企画では、ジムでのトレーニング後にラーメンを食べに行くなど欲望丸出しだったが、なんとか7kgのダイエットに成功。華原朋美は今、平成の歌姫とは違う、新たな魅力で人気となっている。

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もちろん、華原のキャラクターあってこその活躍ぶりだが、実はそれだけではない。そこには“恋人疑惑”の敏腕マネージャーによる緻密な戦略があった。

五輪を開く資格なし。小山田問題が決定づけた組織委の無能と無責任

7月19日、最悪の形で五輪開会式の楽曲担当を退いた小山田圭吾氏ですが、その人選を巡っては組織委の武藤事務総長が「我々が1人1人選んだわけではない」と発言するなど、首を傾げざるを得ない対応を見せています。このような無責任さが五輪を巡るさまざまな問題の根にあるとするのは、健康社会学者の河合薫さん。河合さんは自身のメルマガ『デキる男は尻がイイ-河合薫の『社会の窓』』で今回、「開催サイドの人達が五輪の意義を理解していない」と強く批判。さらにオリンピック憲章の「オリンピズムの根本原則」に反する問題ばかりが噴出する事態を重く見るとともに、この国に五輪を開催する資格などないのではとの疑問を記しています。

プロフィール:河合薫(かわい・かおる)
健康社会学者(Ph.D.,保健学)、気象予報士。東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。ANA国際線CAを経たのち、気象予報士として「ニュースステーション」などに出演。2007年に博士号(Ph.D)取得後は、産業ストレスを専門に調査研究を進めている。主な著書に、同メルマガの連載を元にした『他人をバカにしたがる男たち』(日経プレミアムシリーズ)など多数。

 

「オリンピック憲章」はどこに?

情けない。本当に情けない。ひたすら情けない。なんでこんなにも日本のリーダーたちは情けないのか…。

東京五輪の開会式で楽曲を担当した小山田圭吾氏が、一昨日、辞任を申し出たと自身のTwitterで明かしました。この問題は、組織委員会が14日に、開会式の楽曲メンバー4人を発表した際、小山田氏が含まれていたことで、SNS上で過去の発言が相次いで投稿され、批判が殺到したことが発端だったのはご承知の通りです。その“発言”を私も読みましたが、「不適切」というレベルをはるかに超えていて、「昔のことだから」という類のものではなかった。

なのに、組織委は16日に「不適切な発言」とした上で、謝罪文を出した小山田氏を続投させる意向を示した。おまけに、武藤敏郎事務総長に至っては、「現時点で反省をして倫理観を持って行動したいと言っている。(開会式直前の)このタイミングなので、彼には支えていただきたい」と発言したのです。

なのに、なのに、です。なんと昨日(20日)、武藤事務総長は、IOCの総会出席後にメーンプレスセンターで会見し、「自分たちが選んだんじゃない」と“言い訳”する有様です。

「(女性タレントの容姿侮辱問題で辞任した前総合統括の佐々木宏氏の後任チームが)間に合わない中で、そのグループが全体の計画に必要な人々、仲間を誘って、形成されていった」「我々が1人1人任命したのではない。仲間、気心知れた人たちでやれないと進まない。作られた全体のグループをそのまま任命した。我々に任命責任があるのは間違いないが、我々が1人1人選んだわけではない」と、強調したのです。

…一体何なのでしょう、このたわごとは。問題となった小山田氏の“発言”は、1990年代のものです。学校の“いじめ”で命を絶つ子供が相次ぎ、“いじめ”が社会問題化した1990年代に、「自分の名前」で仕事をしていた「いい大人」が公共のメディアで語った言葉です。

当時、問題にならなかったのが不思議なくらい非道な発言で、ましてや「今」の社会の動きを鑑みれば、「昔のことだから~」だの「過去のことだから~」などという意味不明の論理で庇うとは無神経としか言いようがありません。むしろ、組織委員会の方から「やめてください」と小山田氏に頭を下げるべき問題だったのではないでしょうか。

任命責任があるということは、やめてもらう責任も果たさなきゃいけないのに、この「無責任さ」が五輪開催に至るまでに起きた様々な問題の根っこにある。

時間がなかった、気心が知れた人たちだった、という言い訳をして、責任逃れしてるだけ。奇しくも橋本聖子会長は、「責任は私にある。お詫びしなければいけない」と謝罪しましたが、「なんで今?」なのか?

「女性の会議は長い発言」と「女性の容姿侮辱演出」で、世界中からバッシング浴びたのに、また、繰り返すとは、本当に情けない。一体誰が、何の判断をしてるかが曖昧だし、五輪五輪と言うけれど、実行部隊の人達が「五輪の意義」を理解していないのです。

 

本田翼が“闇堕ち寸前”の危機。熱愛報道で「ビジネス陰キャ」露呈?批判殺到で精神不安、謎の意味深投稿に心配の声

6月末に年下のイケメン研修医との熱愛が発覚した女優の本田翼(29)。10月からは連続ドラマの出演も決まり、公私ともに順風満帆かと思いきやそうではないらしい。まさかの熱愛がスクープされたことで世の男性たちが大荒れし、本田を攻撃。今、本田翼は闇堕ち寸前まで追い込まれているという。

本田翼が抱える心の闇

本田は今月15日、自身のインスタグラムでストーリーを更新。「ただ真面目に働いているだけなのに。」という一文とともに、落ち込んだ表情を表す絵文字を投稿した。

いつも元気で明るい表情が特徴の本田とは思えない“病み投稿”にファンは騒然。「急にどうしたの」「これはやばい兆候」など心配の声があがっている。

本田といえば、イケメン研修医との熱愛報道が出たばかりだが、それを良しとしない人たちから批判が殺到。本田のSNSやYouTubeチャンネル『ほんだのばいく』のコメント欄が大炎上してしまった。

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本田翼は“ビジネス陰キャ”だった!?オタク層から批判殺到

CM契約本数は15本、『中居大輔と本田翼と夜な夜なラブ子さん』(TBS系)ではMCを務め、10月からスタートするドラマ『ラジエーションハウスⅡ』(フジテレビ系)にも出演が決定。

そんな超売れっ子女優・本田翼のハートを射止めたのは、2歳年下の研修医だった。身長185センチを超えるイケメン男性で、現在は3年目の内科医として都内の病院に勤務。私立大学の医学部出身で、日本語・英語・中国語を話せるトリリンガルというから非の打ち所がない。

2人が出会ったきっかけはオンラインゲーム。彼はもともと本田の大ファンだったといい、初めて接触したのは2019年の秋頃だという。

オンラインゲームで知り合ったということで、ゲーマーを自称する本田らしい出会いだといえるが、ファンたちはそれを許さなかった。

「裏切られた」「ただのビジネス陰キャだった」「俺らずっと騙されてたんだな」「彼氏ができたから動画の投稿ストップしてたのか」など大炎上。そうしたことが引き金となり、本田は「ただ真面目に働いているだけなのに。」と意味深投稿したとみられている。

芸能事情に詳しい週刊誌の記者は次のように語る。

「本田さんは休日は引きこもってゲームや漫画ざんまいという“陰キャ”であることを公言していました。これがオタク層に受けて、彼らから物凄い支持を得ていたという珍しい女優さんです。そういった人たちは味方につけると心強いですが、ひとたび敵に回してしまうと怖くなるという側面があります。まさに今回の熱愛報道で彼らに火をつけてしまったのかもしれません」

現在、2人は別に住んではいるものの、ほぼ本田の部屋で過ごしている半同棲状態だという。

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熱愛報道以降、本田は自身のSNSに自宅での様子を写した画像をアップしなくなった。のんきに載せてしまえば炎上するのは必至で、そうしたことを考慮しての措置だろう。本田翼の闇はどんどん深くなりそうだ。